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第三章
エピローグ
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エピローグ
神殿の一室、その扉を開けたとき俺たちは息をのんだ。純白のドレスに身を包んだ彼女は本当に天からの使いのようだ。
「ガロン…。えっと…どうかな?へんじゃない?」
恥ずかしそうに頬を染めるエルを抱きしめ、その唇に口づけた。
「すごい綺麗だ。綺麗すぎて誰にも見せたくない。もう家に帰ろう。」
エルが嬉しそうに笑った。だいぶ本気で言ったんだけどな。
「…ふっ…ん……。」
隣では兄貴とリリがだいぶ情熱的な感じになっている。
「最近の兄貴ちょっと変わったよな?」
「かわった。シオンもガロンとおなじになってる。」
リリの首には今日もネックレスが揺れている。子どもが生まれたら兄貴はさらに変わりそうだよな。
コンコンっ
部屋の扉が叩かれる音で兄貴はやっとリリを離した。
「私も帰りたくなってきた。」
そんな兄貴を顔を真っ赤にしたリリが頬を膨らませて睨んでいた。
彼女たちと出会ってたった一年。俺たちの人生は想像もしていなかった場所にやってきた。
エルと出会う前のことが思い出せないくらいに俺は幸せだ。何度でも誓う。
一生をかけて彼女を守る。
* * *
よく晴れた秋の日。私はきっとあの日のことを一生忘れない。
神殿の扉が開き、現れたのは物語で聞いたお姫様そのものだった。純白のドレスと顔を覆う繊細なレース。窓から差し込む陽射しのなかで姉さまたちはキラキラと輝いていた。
リリ姉さまはお花の刺繍が施されたドレス。腰から後ろに長くレースが伸びている。雪のように白い肌と銀の髪。姉さまに聞いた妖精ってきっとこんなかんじだと思う。
エル姉さまのドレスは腰に大きなリボンが付いている。私に気づいて姉さまは小さく手を振ってくれた。
幸せそうな笑顔と絵画みたいな美しい式。大きくなったら私も絶対結婚式をするんだ!
お父様に言ったら、ちょっと変な顔をしてたのはどうしてなんだろう?
*終わり*
神殿の一室、その扉を開けたとき俺たちは息をのんだ。純白のドレスに身を包んだ彼女は本当に天からの使いのようだ。
「ガロン…。えっと…どうかな?へんじゃない?」
恥ずかしそうに頬を染めるエルを抱きしめ、その唇に口づけた。
「すごい綺麗だ。綺麗すぎて誰にも見せたくない。もう家に帰ろう。」
エルが嬉しそうに笑った。だいぶ本気で言ったんだけどな。
「…ふっ…ん……。」
隣では兄貴とリリがだいぶ情熱的な感じになっている。
「最近の兄貴ちょっと変わったよな?」
「かわった。シオンもガロンとおなじになってる。」
リリの首には今日もネックレスが揺れている。子どもが生まれたら兄貴はさらに変わりそうだよな。
コンコンっ
部屋の扉が叩かれる音で兄貴はやっとリリを離した。
「私も帰りたくなってきた。」
そんな兄貴を顔を真っ赤にしたリリが頬を膨らませて睨んでいた。
彼女たちと出会ってたった一年。俺たちの人生は想像もしていなかった場所にやってきた。
エルと出会う前のことが思い出せないくらいに俺は幸せだ。何度でも誓う。
一生をかけて彼女を守る。
* * *
よく晴れた秋の日。私はきっとあの日のことを一生忘れない。
神殿の扉が開き、現れたのは物語で聞いたお姫様そのものだった。純白のドレスと顔を覆う繊細なレース。窓から差し込む陽射しのなかで姉さまたちはキラキラと輝いていた。
リリ姉さまはお花の刺繍が施されたドレス。腰から後ろに長くレースが伸びている。雪のように白い肌と銀の髪。姉さまに聞いた妖精ってきっとこんなかんじだと思う。
エル姉さまのドレスは腰に大きなリボンが付いている。私に気づいて姉さまは小さく手を振ってくれた。
幸せそうな笑顔と絵画みたいな美しい式。大きくなったら私も絶対結婚式をするんだ!
お父様に言ったら、ちょっと変な顔をしてたのはどうしてなんだろう?
*終わり*
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