26 / 37
第二章
23話 休日の始まり~ガロン~*
しおりを挟む
23 休日の始まり~ガロン~
明け方、目を覚ますと外はまだ薄暗く太陽が昇り始めたばかりだった。早く起きなければいけない仕事だったかと考え、そこでやっと今日が休日だと思い出した。丸一日休めるのは何週間ぶりだろう。
4月になり、新しい騎士団員の加入、それに伴う人事異動、多量の書類整理などなど、目が回る忙しさであっという間に春が過ぎていく。
「ん……。」
隣で眠るエルが寝返りをうって、こちらを向いた。ゆっくりとこの寝顔を眺められるのも久しぶりだ。
キース・ライモレノと会った夜会の日からひどく元気のなかったエルも、今はもう落ち着いている。自分たちを物を見る目で見ていると言った彼女の言葉は多分正しい。
あれから数週間。ライモレノからの接触はない。それが良いことなのか、悪いことなのかは判断できなかった。このまま二度と関わりを持たずにいたいところだ……。
彼女の柔らかい唇を親指でなぞる。エルは一度寝ると中々起きない。その無防備な姿に、何度も自分を抑えてきた。しかし、今日は自分の中の欲望がひどく疼いた。
昨日着せたこの格好もよくなかった。エルはいま俺のシャツ一枚で寝ている。母の用意する寝着も可愛らしいのだが、一度くらいやりたいのが、男のロマンだろ。ぶかぶかな袖、絶妙な長さの丈からのぞく細い足。首にも胸元にも俺の歯形とキスマークがついている。
昨日つけた痕に口づけていく。白い肌に残る赤いしるし。それを見ると彼女は俺のものだと感じられる。何度でもどこにでも付けたい。
彼女の汗の甘いにおいが、俺をさらに刺激した。
「ふっ……ん…。」
眠る彼女の唇を奪うと甘い吐息が聞こえる。それでもエルはまだ起きない。ゆっくりとシャツのボタンを外していった。
正直彼女と出会ってから自分の性欲に驚くばかりだ。今まで人並みに恋人も居たが、ここまで自分の野性や欲望を感じたことはなかった。
「エル?そろそろ起きないと本当に止まらない。」
大きく開いた胸元には、まだ血の滲む歯形がついている。ゆっくりと舌でなぞると、甘い血の味がした。
「ん…いたい…。」
傷の痛みに、エルが体をよじる。それでもまだ瞼は閉じたまま。そのまま彼女の柔らかな胸先に吸い付いた。
「あっ…ん!やだっ…。」
チュッとわざと音をたてると、エルの瞳が薄く開いた。
「ガロン…?」
「エル、ごめん。もう無理だ。」
固くなった胸先に歯を立てると、まだ半分眠っている彼女の体が反応した。
「ん…あっぁ!ガロン?まって!」
彼女の手が俺の耳に触れる。獣人の耳はだいたいの場合、急所になる。だから、他人には絶対に触らせない。俺は今までどんな奴に触られるのも嫌だった。でも、エルの手に触れられると、もっとして欲しいと思うから不思議だ。
彼女の小さな抵抗を受けながら、シャツのボタンを全て外すと、エルは何も穿いていなかった。
「エル!なんで下着つけてないんだ?」
「ふぇ…?わすれてた?そのままねちゃった…。」
こういうところ。エルのこういうところな!いや、脱がせたのは俺だけどさ…。今まで隣に寝てたのが、まさしくシャツ一枚の彼女だったと思うと、もうダメだった。
「ひゃぁっ!ガロン…ダメだよっ…。」
彼女の中に人差し指を入れていくと、すぐにぬるぬると中が潤ってきた。この数ヶ月で、彼女の弱い場所はだいたい把握してる。
「なにがダメなんだ?エルの体はイイって言ってる。」
「ん…っ、きのうもっ、いっぱいしたよ…?」
どれだけしても満足なんてできなかった。毎晩毎晩どれだけ抱いても足りない。彼女の体をどれだけ感じれば、俺は安心できるんだ?
「全然足りない。エルの全部が欲しい。」
さらに奥まで指で掻き回すと、彼女の体は抵抗をやめた。
「エルは、ぜんぶガロンのだよ。ぜんぶ、ぜんぶ。」
「じゃあもっとしてもいいよな?」
朝からはち切れそうなモノをゆっくりと、エルの中に差し込んでいく。
「あぁっ、んっ…!ガロンっおっきい……ん…。」
さっきまで眠っていた彼女の中はひどく熱い。腰を動かすと、蜜が絡まるいやらしい音がする。
「はぁ……んんっ、あっ、あっん…んんっ、ん…っ。」
彼女の中はうねうねと俺を締め付ける。奥のある部分を突くと中はさらにキツくなっていった。
「アアっんっ!そこっイヤっ、んんっ……。」
「イヤじゃない、エルの気持ちイイところだ。」
同じ場所を何度も突いた。彼女の顔が快感で蕩ける。
「ふっ…んんっ、あっ、あっ…。」
大きな胸を掴み、さらに腰を打ち付けた。カーテンの隙間から差し込む朝陽が彼女の体を照らす。
「エルの体、いつ見ても、エロいっ。」
「アア゛っ、はぁっん…んんっ、ダメっ!」
彼女を抱きしめ、唇を貪るように口づけた。キスをする度に、エルの体が俺を締め付ける。
「エルっ、もうっ!」
そのまま彼女の中に欲望を吐き出した。それはトロトロと溢れ、彼女の蜜と絡まってシーツを汚していった。
* * *
「エル、ごめん。機嫌直してくれ、な?」
朝から欲望を剥き出しにした俺に抗議するように、エルは布団にくるまって出てこない。ちょこんと出た足先が可愛い。
「やだ。ガロンいっつも、すぐエッチなことする。」
「いつもってわけじゃ……。」
なんでだろうな、ちゃんと否定できない。
「せっかくの休みだからさ、エルと一緒にいられるのが嬉しくて。エルは俺といるの嬉しくないか?」
すると、布団から可愛らしい顔だけが出てきた。
「ガロンは、ずるい。そうやってきくのはダメ。」
「エル好きだ。出てきてくれ。」
むーっと布団をかぶった後、彼女はガバッと起き上がり、手でバツ印をつくる。
「きょうは、とくべつにゆるします。でも、もうエッチなことはダメです。」
正直、いますぐもう一度押し倒したいところだが、さすがに口をきいてもらえなくなりそうだ。せっかくの休みに、それは悲しい。夜までは我慢するか。
この間兄貴はご褒美にリリと一緒に風呂に入ったと言っていた。そのご褒美ぜひ欲しい。
「ガロンいま、やらしいことかんがえた。わたしにはわかる。」
碧色の瞳が俺をじっと見つめている。これで睨んでいるつもりなんだろうか。
「いいか?男は好きな女とエロいことしたいって考えるもんなんだよ。それが普通だ。」
「うそ。シオンはたぶんやらしいことかんがえてない。ガロンだけとおもう。」
風邪で寝込んだリリを襲い歯形を残し、ご褒美の泡風呂でローションプレイ…。いやいや、俺の方が負けてるだろ。
その時、隣の家との間を繋ぐ渡り廊下からノックの音がした。間にある扉は夜しか閉じない。休みの日は、朝食も一緒に取ることが多い。
「よし、シオンにもきいてみる。」
一瞬止めようとして、兄貴がなんて答えるのかちょっと気になってやめた。
明け方、目を覚ますと外はまだ薄暗く太陽が昇り始めたばかりだった。早く起きなければいけない仕事だったかと考え、そこでやっと今日が休日だと思い出した。丸一日休めるのは何週間ぶりだろう。
4月になり、新しい騎士団員の加入、それに伴う人事異動、多量の書類整理などなど、目が回る忙しさであっという間に春が過ぎていく。
「ん……。」
隣で眠るエルが寝返りをうって、こちらを向いた。ゆっくりとこの寝顔を眺められるのも久しぶりだ。
キース・ライモレノと会った夜会の日からひどく元気のなかったエルも、今はもう落ち着いている。自分たちを物を見る目で見ていると言った彼女の言葉は多分正しい。
あれから数週間。ライモレノからの接触はない。それが良いことなのか、悪いことなのかは判断できなかった。このまま二度と関わりを持たずにいたいところだ……。
彼女の柔らかい唇を親指でなぞる。エルは一度寝ると中々起きない。その無防備な姿に、何度も自分を抑えてきた。しかし、今日は自分の中の欲望がひどく疼いた。
昨日着せたこの格好もよくなかった。エルはいま俺のシャツ一枚で寝ている。母の用意する寝着も可愛らしいのだが、一度くらいやりたいのが、男のロマンだろ。ぶかぶかな袖、絶妙な長さの丈からのぞく細い足。首にも胸元にも俺の歯形とキスマークがついている。
昨日つけた痕に口づけていく。白い肌に残る赤いしるし。それを見ると彼女は俺のものだと感じられる。何度でもどこにでも付けたい。
彼女の汗の甘いにおいが、俺をさらに刺激した。
「ふっ……ん…。」
眠る彼女の唇を奪うと甘い吐息が聞こえる。それでもエルはまだ起きない。ゆっくりとシャツのボタンを外していった。
正直彼女と出会ってから自分の性欲に驚くばかりだ。今まで人並みに恋人も居たが、ここまで自分の野性や欲望を感じたことはなかった。
「エル?そろそろ起きないと本当に止まらない。」
大きく開いた胸元には、まだ血の滲む歯形がついている。ゆっくりと舌でなぞると、甘い血の味がした。
「ん…いたい…。」
傷の痛みに、エルが体をよじる。それでもまだ瞼は閉じたまま。そのまま彼女の柔らかな胸先に吸い付いた。
「あっ…ん!やだっ…。」
チュッとわざと音をたてると、エルの瞳が薄く開いた。
「ガロン…?」
「エル、ごめん。もう無理だ。」
固くなった胸先に歯を立てると、まだ半分眠っている彼女の体が反応した。
「ん…あっぁ!ガロン?まって!」
彼女の手が俺の耳に触れる。獣人の耳はだいたいの場合、急所になる。だから、他人には絶対に触らせない。俺は今までどんな奴に触られるのも嫌だった。でも、エルの手に触れられると、もっとして欲しいと思うから不思議だ。
彼女の小さな抵抗を受けながら、シャツのボタンを全て外すと、エルは何も穿いていなかった。
「エル!なんで下着つけてないんだ?」
「ふぇ…?わすれてた?そのままねちゃった…。」
こういうところ。エルのこういうところな!いや、脱がせたのは俺だけどさ…。今まで隣に寝てたのが、まさしくシャツ一枚の彼女だったと思うと、もうダメだった。
「ひゃぁっ!ガロン…ダメだよっ…。」
彼女の中に人差し指を入れていくと、すぐにぬるぬると中が潤ってきた。この数ヶ月で、彼女の弱い場所はだいたい把握してる。
「なにがダメなんだ?エルの体はイイって言ってる。」
「ん…っ、きのうもっ、いっぱいしたよ…?」
どれだけしても満足なんてできなかった。毎晩毎晩どれだけ抱いても足りない。彼女の体をどれだけ感じれば、俺は安心できるんだ?
「全然足りない。エルの全部が欲しい。」
さらに奥まで指で掻き回すと、彼女の体は抵抗をやめた。
「エルは、ぜんぶガロンのだよ。ぜんぶ、ぜんぶ。」
「じゃあもっとしてもいいよな?」
朝からはち切れそうなモノをゆっくりと、エルの中に差し込んでいく。
「あぁっ、んっ…!ガロンっおっきい……ん…。」
さっきまで眠っていた彼女の中はひどく熱い。腰を動かすと、蜜が絡まるいやらしい音がする。
「はぁ……んんっ、あっ、あっん…んんっ、ん…っ。」
彼女の中はうねうねと俺を締め付ける。奥のある部分を突くと中はさらにキツくなっていった。
「アアっんっ!そこっイヤっ、んんっ……。」
「イヤじゃない、エルの気持ちイイところだ。」
同じ場所を何度も突いた。彼女の顔が快感で蕩ける。
「ふっ…んんっ、あっ、あっ…。」
大きな胸を掴み、さらに腰を打ち付けた。カーテンの隙間から差し込む朝陽が彼女の体を照らす。
「エルの体、いつ見ても、エロいっ。」
「アア゛っ、はぁっん…んんっ、ダメっ!」
彼女を抱きしめ、唇を貪るように口づけた。キスをする度に、エルの体が俺を締め付ける。
「エルっ、もうっ!」
そのまま彼女の中に欲望を吐き出した。それはトロトロと溢れ、彼女の蜜と絡まってシーツを汚していった。
* * *
「エル、ごめん。機嫌直してくれ、な?」
朝から欲望を剥き出しにした俺に抗議するように、エルは布団にくるまって出てこない。ちょこんと出た足先が可愛い。
「やだ。ガロンいっつも、すぐエッチなことする。」
「いつもってわけじゃ……。」
なんでだろうな、ちゃんと否定できない。
「せっかくの休みだからさ、エルと一緒にいられるのが嬉しくて。エルは俺といるの嬉しくないか?」
すると、布団から可愛らしい顔だけが出てきた。
「ガロンは、ずるい。そうやってきくのはダメ。」
「エル好きだ。出てきてくれ。」
むーっと布団をかぶった後、彼女はガバッと起き上がり、手でバツ印をつくる。
「きょうは、とくべつにゆるします。でも、もうエッチなことはダメです。」
正直、いますぐもう一度押し倒したいところだが、さすがに口をきいてもらえなくなりそうだ。せっかくの休みに、それは悲しい。夜までは我慢するか。
この間兄貴はご褒美にリリと一緒に風呂に入ったと言っていた。そのご褒美ぜひ欲しい。
「ガロンいま、やらしいことかんがえた。わたしにはわかる。」
碧色の瞳が俺をじっと見つめている。これで睨んでいるつもりなんだろうか。
「いいか?男は好きな女とエロいことしたいって考えるもんなんだよ。それが普通だ。」
「うそ。シオンはたぶんやらしいことかんがえてない。ガロンだけとおもう。」
風邪で寝込んだリリを襲い歯形を残し、ご褒美の泡風呂でローションプレイ…。いやいや、俺の方が負けてるだろ。
その時、隣の家との間を繋ぐ渡り廊下からノックの音がした。間にある扉は夜しか閉じない。休みの日は、朝食も一緒に取ることが多い。
「よし、シオンにもきいてみる。」
一瞬止めようとして、兄貴がなんて答えるのかちょっと気になってやめた。
11
お気に入りに追加
2,323
あなたにおすすめの小説

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
大好きだけど、結婚はできません!〜強面彼氏に強引に溺愛されて、困っています〜
楠結衣
恋愛
冷たい川に落ちてしまったリス獣人のミーナは、薄れゆく意識の中、水中を飛ぶような速さで泳いできた一人の青年に助け出される。
ミーナを助けてくれた鍛冶屋のリュークは、鋭く睨むワイルドな人で。思わず身をすくませたけど、見た目と違って優しいリュークに次第に心惹かれていく。
さらに結婚を前提の告白をされてしまうのだけど、リュークの夢は故郷で鍛冶屋をひらくことだと告げられて。
(リュークのことは好きだけど、彼が住むのは北にある氷の国。寒すぎると冬眠してしまう私には無理!)
と断ったのに、なぜか諦めないリュークと期限付きでお試しの恋人に?!
「泊まっていい?」
「今日、泊まってけ」
「俺の故郷で結婚してほしい!」
あまく溺愛してくるリュークに、ミーナの好きの気持ちは加速していく。
やっぱり、氷の国に一緒に行きたい!寒さに慣れると決意したミーナはある行動に出る……。
ミーナの一途な想いの行方は?二人の恋の結末は?!
健気でかわいいリス獣人と、見た目が怖いのに甘々なペンギン獣人の恋物語。
一途で溺愛なハッピーエンドストーリーです。
*小説家になろう様でも掲載しています
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

ちょっと不運な私を助けてくれた騎士様が溺愛してきます
五珠 izumi
恋愛
城の下働きとして働いていた私。
ある日、開かれた姫様達のお見合いパーティー会場に何故か魔獣が現れて、運悪く通りかかった私は切られてしまった。
ああ、死んだな、そう思った私の目に見えるのは、私を助けようと手を伸ばす銀髪の美少年だった。
竜獣人の美少年に溺愛されるちょっと不運な女の子のお話。
*魔獣、獣人、魔法など、何でもありの世界です。
*お気に入り登録、しおり等、ありがとうございます。
*本編は完結しています。
番外編は不定期になります。
次話を投稿する迄、完結設定にさせていただきます。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる