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第二章
22話 初めての夜会
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22 初めての夜会
春祭り最終日、ランディオール城大広間には続々と貴族たちが集まっていた。この国の議会を運営する十貴族をはじめ、それ以外の貴族や王国騎士団長たち。みな様々に着飾り、会場は華やかな雰囲気に包まれていた。
そこへ、ある貴族が到着すると会場にいる者みな視線を向けた。現れたのは、この国最強と呼ばれる近衛隊長マキシム・ロックスフォードとその妻フェアリーデ、息子であるガロンとシオン。そして、精霊の呼び人として国王に認められ、ロックスフォード家に嫁いだ精霊姫リーリアとリーエル。
今日ここに集まった者は、みな精霊姫たちに会うために参加したようなものだ。みな興味津々に二人を見つめ、誰が最初に挨拶に行くのかと様子を窺っている。
そのタイミングを見計らったかのように、壇上に国王と二人の王子たちが現れ、夜会の始まりが告げられた。
* * *
春らしい黄色のドレスに大振りのアクセサリー、艶やかな黒髪はきっちりとまとめ上げられ、うなじから鎖骨にかけて透き通るような肌が美しい。俺の妻は今日も世界一可愛い。できることなら、誰にも会わせたくない。
基本的に夜会のドレスは露出が多いが、既婚者は控えめにするものだ。でも母はエルもリリも若いのだから、このくらい出した方がいいと言って譲らなかった。鎖骨から肩にかけて大きく肌を露出するドレスに俺も兄貴も最後まで反対したが、母に敵うわけがなかった。この一週間、首筋や肩、ドレスを着て見えるところに傷をつけたら二人と1ヶ月別居させると脅され、やっと今日になった。エルの白い肌を見ていると、一刻も早く帰りその肌に触れたくなる。
多分兄貴も同じ気持ちのはずだ。桃色のドレスを着たリリを兄貴がすごい見つめている。
「おお!アーカス!挨拶ご苦労!」
親父のデカイ声が会場に響いた。こういう場で、国王を呼び捨てにするのは止めろと何度言ってもきかない。
「マキシム、お前昨日仕事を放ってどこに行っていた?部下たちが必死に探していたぞ。」
「かわいい娘たちと祭りに行った!」
悪びれない親父に、国王は呆れ顔だ。
「祭りは楽しめたかな?」
「たのしかったです。」
「はなかんむりをかってもらいました。」
花冠をつけたエルは本当に可愛くて、一緒に行けば良かったと本気で後悔した。てか親父も仕事抜け出してきてんじゃねーよ。
「国王!マキシム様!」
近づいてくる騎士服の大男に、内心舌打ちをした。エルを自分の後ろに隠す。
「ラッセル団長!貴殿が夜会に参加するとは珍しい!」
ランディオール王国第1騎士団長、ラッセル・コーディ。熊の獣人で、その巨体や浅黒い肌と黒髪から漆黒の巨人などと渾名されている。なにが巨人だ、図体だけじゃなく態度までデカイ、この国のバカ貴族の見本みたいな男だ。
「本日は噂の精霊姫にお会いできると聞いて、急いで仕事を片付けてやってまいりました!」
仕事なんて全て部下に任せて自分では何もしない野郎がよく言うよ。目上のやつに取り入って、下のやつは徹底的に貶し、利用するだけ利用する。大嫌いなタイプだ。
「噂以上にお美しい。そんなに急いで結婚されなくとも良かったものを。」
リリの手を取ろうとする浅黒い手を、ラッセルとリリの間に入った兄貴が止める。
「ハハハッ!あのシオン団長が可愛らしい奥様に夢中だという噂は本当のようだ!」
ラッセルのいやらしい目がエルを捉える。
「ガロン殿の噂もよく聞いておりますよ。メルヴィン殿下と随分仲良くされているようですな。」
ラッセルのコーディ家は、十貴族のひとつであり、俺たちの結婚を邪魔したライモレノ家に連なる貴族だ。
「メルヴィンとは、長い付き合いですから。妻にもよくしてもらっています。」
思い切り笑顔で返してやった。
「メルヴィンの計らいで、精霊の呼び人の証明が早い段階でできたのだ。嬉しいことだな。」
国王のセリフにラッセルが作り笑いで返す。ざまぁみろ。
「もうすぐメアリやシルヴィアも来るだろう。仲良くしてやってくれ。」
リリとエルに笑顔を向け、国王は去っていった。両親もそれに続く。
「今度ぜひ、第1騎士団の稽古を見にきていただきたい。美しい方がいらっしゃれば、士気も上がりましょう。」
俺と兄貴には目もくれず、腰を屈めてエルとリリに話しかける。その視線を体で思い切り遮った。
「精霊の呼び人なんて珍しいもの、よく手懐けたな。上手くやったもんだよ。」
周りに聞こえるかどうかの小声で言ったラッセルの言葉に、カッと頭に血が上った。
「てめぇ……!」
俺の肩を兄貴が掴む。その時、頭に響く低い声が聞こえた。
「ラッセルさん、我々より先に挨拶するなんて。抜け駆けはやめていただきたい。」
黒い燕尾服に、背中の茶色い羽。堅物そうな銀縁の眼鏡。この国で一番会いたくない奴がやってきた。
「シュトヘル様!抜け駆けなどと、そんなつもりがないことはご存知のはずです。」
シュトヘル・ライモレノ。この国で一・二を争う大貴族、ライモレノ家の一人息子。
「リーリア様、リーエル様。シュトヘル・ライモレノと申します。どうぞお見知りおきください。」
深々とお辞儀をし、張り付けたような笑顔で挨拶をするこの男が二人の市民権と俺たちの結婚を邪魔した張本人。
猛禽類であるフクロウの獣人で尻尾の代わりに背中に大きな羽を持つ。羽と同じ焦げ茶の髪をキレイに真ん中分けにした神経質そうな顔。眼鏡の奥の黒い瞳はいつも冷ややかだ。
よろしくお願いしますと挨拶を返す二人を静かに見つめている。
「やっとお会いすることができました。ガロンさんもシオンさんも、お二人を隠してしまって会わせていただけなくて。」
ガロンさん?気色悪い。
「てっきり会いたくないのかと思ってましたよ。あんなに邪魔してくるから。」
「邪魔なんてとんでもない。国のためを思ってやっただけですから。」
二人を値踏みするような視線。誰も見ていない場所ならその顔を殴りたいところだ。
「シュトヘル。私も挨拶しよう。」
シュトヘルの後ろから、さらにもう一人同じ羽を持つ男が現れた。
「キース様まで!」
大男のラッセルが腰を屈めて、ひどく恐縮する。さっきまでの強気が嘘のようだ。
「精霊姫よ。キース・ライモレノだ。どうぞよろしく頼む。」
シュトヘルの父親であり、現ライモレノ家の当主であるキース・ライモレノはその冷たい声で挨拶を告げる。息子と同じ焦げ茶の羽と髪、しかしその顔が笑顔になることはない。シワの刻まれた鋭い目でエルを見つめている。
その時、エルの小さな手が俺の袖を掴んだ。小さく震えている。
「ロックスフォードの息子も、ようやく自らの力を使うようになったようだ。今回はやられたが、次も上手くいくと思うな。」
冷ややかで、他人になどいちミリも興味もないこの男が珍しく怒っている。メルヴィンを通してかけた圧力は、大成功のようだ。
「たとえ誰であろうと、彼女たちを傷つける者は許さない。そう決めただけだ。」
睨み合う俺たちの間に、ものすごく気の抜ける声が響いた。
「リリ姉さま!エル姉さまー!」
可愛らしいドレスに身を包んだメアリがトテトテと走ってくる。リリがぎゅっとメアリを抱きしめた。
「わぁ、なに一触即発?せっかくの祭りなのにやめなよー。」
メアリとともにメルヴィンがやってくる。この険悪な空気も楽しんでいるような笑顔だ。
「メルヴィン殿下。お久しぶりでございます。そのせつはお世話になりました。」
「なにかしましたっけ?覚えてないですよ?」
キースは俺たち、エル、リリを一瞥し踵を返した。
「王家はいつも、ロックスフォードを庇われますね。羨ましい限りだ。」
捨て台詞とともに、ライモレノ家の二人は去っていった。
「なにあれ怖いわー。それよりリーエルさん大丈夫?顔色悪いよ?」
振り返ると、エルは青い顔で震えていた。
「エル?大丈夫か?」
「おなじだよ……。あのひと……。」
震える指でキースの背中を指差す。
「わたしと、リリをひきとったひととおなじ…。わたしたちのこと、ものとしかおもってない。」
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基本的に夜会のドレスは露出が多いが、既婚者は控えめにするものだ。でも母はエルもリリも若いのだから、このくらい出した方がいいと言って譲らなかった。鎖骨から肩にかけて大きく肌を露出するドレスに俺も兄貴も最後まで反対したが、母に敵うわけがなかった。この一週間、首筋や肩、ドレスを着て見えるところに傷をつけたら二人と1ヶ月別居させると脅され、やっと今日になった。エルの白い肌を見ていると、一刻も早く帰りその肌に触れたくなる。
多分兄貴も同じ気持ちのはずだ。桃色のドレスを着たリリを兄貴がすごい見つめている。
「おお!アーカス!挨拶ご苦労!」
親父のデカイ声が会場に響いた。こういう場で、国王を呼び捨てにするのは止めろと何度言ってもきかない。
「マキシム、お前昨日仕事を放ってどこに行っていた?部下たちが必死に探していたぞ。」
「かわいい娘たちと祭りに行った!」
悪びれない親父に、国王は呆れ顔だ。
「祭りは楽しめたかな?」
「たのしかったです。」
「はなかんむりをかってもらいました。」
花冠をつけたエルは本当に可愛くて、一緒に行けば良かったと本気で後悔した。てか親父も仕事抜け出してきてんじゃねーよ。
「国王!マキシム様!」
近づいてくる騎士服の大男に、内心舌打ちをした。エルを自分の後ろに隠す。
「ラッセル団長!貴殿が夜会に参加するとは珍しい!」
ランディオール王国第1騎士団長、ラッセル・コーディ。熊の獣人で、その巨体や浅黒い肌と黒髪から漆黒の巨人などと渾名されている。なにが巨人だ、図体だけじゃなく態度までデカイ、この国のバカ貴族の見本みたいな男だ。
「本日は噂の精霊姫にお会いできると聞いて、急いで仕事を片付けてやってまいりました!」
仕事なんて全て部下に任せて自分では何もしない野郎がよく言うよ。目上のやつに取り入って、下のやつは徹底的に貶し、利用するだけ利用する。大嫌いなタイプだ。
「噂以上にお美しい。そんなに急いで結婚されなくとも良かったものを。」
リリの手を取ろうとする浅黒い手を、ラッセルとリリの間に入った兄貴が止める。
「ハハハッ!あのシオン団長が可愛らしい奥様に夢中だという噂は本当のようだ!」
ラッセルのいやらしい目がエルを捉える。
「ガロン殿の噂もよく聞いておりますよ。メルヴィン殿下と随分仲良くされているようですな。」
ラッセルのコーディ家は、十貴族のひとつであり、俺たちの結婚を邪魔したライモレノ家に連なる貴族だ。
「メルヴィンとは、長い付き合いですから。妻にもよくしてもらっています。」
思い切り笑顔で返してやった。
「メルヴィンの計らいで、精霊の呼び人の証明が早い段階でできたのだ。嬉しいことだな。」
国王のセリフにラッセルが作り笑いで返す。ざまぁみろ。
「もうすぐメアリやシルヴィアも来るだろう。仲良くしてやってくれ。」
リリとエルに笑顔を向け、国王は去っていった。両親もそれに続く。
「今度ぜひ、第1騎士団の稽古を見にきていただきたい。美しい方がいらっしゃれば、士気も上がりましょう。」
俺と兄貴には目もくれず、腰を屈めてエルとリリに話しかける。その視線を体で思い切り遮った。
「精霊の呼び人なんて珍しいもの、よく手懐けたな。上手くやったもんだよ。」
周りに聞こえるかどうかの小声で言ったラッセルの言葉に、カッと頭に血が上った。
「てめぇ……!」
俺の肩を兄貴が掴む。その時、頭に響く低い声が聞こえた。
「ラッセルさん、我々より先に挨拶するなんて。抜け駆けはやめていただきたい。」
黒い燕尾服に、背中の茶色い羽。堅物そうな銀縁の眼鏡。この国で一番会いたくない奴がやってきた。
「シュトヘル様!抜け駆けなどと、そんなつもりがないことはご存知のはずです。」
シュトヘル・ライモレノ。この国で一・二を争う大貴族、ライモレノ家の一人息子。
「リーリア様、リーエル様。シュトヘル・ライモレノと申します。どうぞお見知りおきください。」
深々とお辞儀をし、張り付けたような笑顔で挨拶をするこの男が二人の市民権と俺たちの結婚を邪魔した張本人。
猛禽類であるフクロウの獣人で尻尾の代わりに背中に大きな羽を持つ。羽と同じ焦げ茶の髪をキレイに真ん中分けにした神経質そうな顔。眼鏡の奥の黒い瞳はいつも冷ややかだ。
よろしくお願いしますと挨拶を返す二人を静かに見つめている。
「やっとお会いすることができました。ガロンさんもシオンさんも、お二人を隠してしまって会わせていただけなくて。」
ガロンさん?気色悪い。
「てっきり会いたくないのかと思ってましたよ。あんなに邪魔してくるから。」
「邪魔なんてとんでもない。国のためを思ってやっただけですから。」
二人を値踏みするような視線。誰も見ていない場所ならその顔を殴りたいところだ。
「シュトヘル。私も挨拶しよう。」
シュトヘルの後ろから、さらにもう一人同じ羽を持つ男が現れた。
「キース様まで!」
大男のラッセルが腰を屈めて、ひどく恐縮する。さっきまでの強気が嘘のようだ。
「精霊姫よ。キース・ライモレノだ。どうぞよろしく頼む。」
シュトヘルの父親であり、現ライモレノ家の当主であるキース・ライモレノはその冷たい声で挨拶を告げる。息子と同じ焦げ茶の羽と髪、しかしその顔が笑顔になることはない。シワの刻まれた鋭い目でエルを見つめている。
その時、エルの小さな手が俺の袖を掴んだ。小さく震えている。
「ロックスフォードの息子も、ようやく自らの力を使うようになったようだ。今回はやられたが、次も上手くいくと思うな。」
冷ややかで、他人になどいちミリも興味もないこの男が珍しく怒っている。メルヴィンを通してかけた圧力は、大成功のようだ。
「たとえ誰であろうと、彼女たちを傷つける者は許さない。そう決めただけだ。」
睨み合う俺たちの間に、ものすごく気の抜ける声が響いた。
「リリ姉さま!エル姉さまー!」
可愛らしいドレスに身を包んだメアリがトテトテと走ってくる。リリがぎゅっとメアリを抱きしめた。
「わぁ、なに一触即発?せっかくの祭りなのにやめなよー。」
メアリとともにメルヴィンがやってくる。この険悪な空気も楽しんでいるような笑顔だ。
「メルヴィン殿下。お久しぶりでございます。そのせつはお世話になりました。」
「なにかしましたっけ?覚えてないですよ?」
キースは俺たち、エル、リリを一瞥し踵を返した。
「王家はいつも、ロックスフォードを庇われますね。羨ましい限りだ。」
捨て台詞とともに、ライモレノ家の二人は去っていった。
「なにあれ怖いわー。それよりリーエルさん大丈夫?顔色悪いよ?」
振り返ると、エルは青い顔で震えていた。
「エル?大丈夫か?」
「おなじだよ……。あのひと……。」
震える指でキースの背中を指差す。
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