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第二章
20話 魔法訓練~リーエル~
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20 魔法訓練~リーエル~
「うーん、ぜんぜんめがでない…。」
いくら植木鉢を見つめても、土の中から何かが出てくる気配はなかった。隣のリリは、ガラス瓶に入った透明な水を見つめている。その水もただの水のままだ。
魔法の勉強を始めて、今日で三回目の授業が終わった。いまだにどうやったら魔法が使えるのかさっぱり分からない。
* * *
「リリ姉さま!エル姉さま!」
メアリちゃんは、いつも元気な女の子。頭上の耳がいつもピコピコ動いていて、ぴょんぴょん跳ね回っている。姉さまと呼ばれると、私はすごく嬉しい。いつもぎゅっと抱きしめて、挨拶する。お母さんのシルヴィアさんも、いつもニコニコしていてとてもいい人だ。
ここは、お城の中でも国王様の家族しか入れない居住区と呼ばれる場所。その中の一室で、私たちはいつも魔法の講義を受ける。
先生は、神殿の神官長のラコブさん。クレアと同じエルフのおじいさんで、魔法のことならなんでも知ってる偉い人らしい。ラコブさんはいつも穏やかに微笑んでいて、話し方もとてもゆっくりなので聞き取りやすい。でも、言葉が難しくて、私は理解するのにすごく時間がかかる。
『魔法とは、魔力を使って精霊の力を具現化し、奇跡を起こす技です。精霊の力を頭の中でイメージし、呪文とともにこの世界に表出させることで、その力を発揮します。まずは、頭の中で精霊のイメージをすることから始めましょう。』
私は大地の魔法の適正があるので、花の種が植えてある植木鉢を渡された。魔法の呪文で、芽を出すことが最初の課題。リリは、水の魔法でガラス瓶の中の水を凍らせることが課題だ。でも、精霊がなんなのか、見たこともないものをイメージするにはどうしたらいいのだろう。
「フィオレア!」
悩む私たちの横で、メアリちゃんは指の先から小さな火を出している。ガロンが暖炉に火をつけるのに使っていたのと同じ魔法だ。あんなに小さな子ができるのに、私の植木鉢はいつまで経っても平らなまま。そのまま、小さな植木鉢を抱えて家に帰ってきた。
講義に行くときも帰るときも、私たちは馬車に乗っていく。仕事が終わっていたら、シオンとガロンも一緒に帰る。今日は、2人とも仕事が忙しいみたいなので、執事のヨナスさんが迎えに来てくれた。
本当は、町に出て買い物したり、リリと一緒に夕食の材料を見たりしたかった。でも、私たちは危ないからダメらしい。魔法が使えたら、ガロンたちを心配させないですむのかな?
夕食を作りながら、今日の授業の復習をする。
「リリ、せいれいってなんなのかな?」
「うーん…せんせいは、このせかいのあらゆるものをつかさどるみえないちからだっていってたよ。」
司る?見えない力?聞けば聞くほど、分からない単語が増えるだけで、なんのイメージも浮かばなかった。
「ようせいならわかるのに…。」
「ふふっ、それはえほんのなかのようせいでしょ?」
孤児院にいた頃、読んだ絵本にはよく妖精が出てきた。カボチャを馬車に変えたり、妖精の粉で空を飛んだり、綺麗な羽と小さな体。あのころ妖精は絶対いると信じていた。
「エルはおひめさまのはなし、すきだったもんね。」
キラキラしたドレス、動物と友達になったり、王子様とダンスしたり。毎日毎日飽きずに絵本を読んでいた。
「はるになったら、パーティーにでるんでしょ。ほんとうにおひめさまみたいだね。」
「おかあさまが、ドレスはまかせてっていってた。うれしいけど、まだまだきてないふくがたくさんあるのに、もらっていいのかな。」
私達が元いた世界でどんな生活をしていたのか知っていても、ここにいる人は優しくしてくれる。それが何故なのか、本当に嫌われていないのか、考えるときりがなくて怖くなるときがある。
リリが料理の手を止めて、私の手を握った。
「だいじょうぶ。だいじょうぶだよ。」
ぎゅっと手を握り返した。私たちは大丈夫。もう、あの頃に戻ったりしない。
「「ただいま」」
その時、玄関から大好きな人の声がした。私たちはすぐに駆け出していく。
* * *
その日の夜、私は不思議な夢を見た。
夢の中の私は、広い広い森の中を一人で歩いている。森の木々の隙間からきらきらと木漏れ日が差し込み、足元の芝生を照らしていた。地面はやわらかくて、暖かくて、あぁいまは春なのかと思った。だからこんなにぽかぽかするのか。
その時、森の奥からサッと風が通り抜けた。風はわたしの頬を撫で、木々の葉を揺らした。その風と一緒に、私の横を何かが通った気がした。
「呼んで、名前を、私の名前を呼んで。」
その何かがたしかにそう言った。
目が覚めると、カーテンの隙間から朝日が差し込んでいた。足の裏に暖かな地面の感触が残っている。
「なまえ…?あなたはだぁれ?」
その時ぎゅっと後ろから抱きしめられた。
「エル?今日は早いな。」
ガロンの大きな手が私の頭を優しく撫でた。その温かさが、さっきの夢の続きみたいだった。
「ゆめをみたの、あったかいはるのゆめ。」
後ろから彼の寝息が聞こえた。それを聞きながら、私もいつの間にか眠っていた。
* * *
「精霊の名前ですか?」
次の講義のとき、どうしても気になって先生に聞いてみた。あの夢の、名前を呼んでという声が頭から離れなかった。
「基本的に、精霊には名前はありません。我々魔法を使う者が勝手に名付けたものならありますが。」
「それでもいいです、おしえてください。」
「火の精霊はアエトニキ、水の精霊はニンフ、風の精霊はシルフ、大地の精霊はゲノモス、光の精霊はウィスプと呼んでいます。」
『genomos』
大地の精霊の名を呟いたとき、自然と前の世界で使っていた言葉の発音になってしまった。
ふと、緑のにおいがした気がした。
「エル!めが!」
見ると、私の目の前の鉢植えから、緑色の若芽が生えたところだった。そのまま、芽はするすると育ち、あっという間に美しい黄色の花を咲かせた。それは春に咲くチューリップに似た花だった。
その時、夢と同じ風が私の頬を撫でた気がした。
「わぁ!エル姉さますごい!どうやったの?!」
どうやったと聞かれても、自分でも全然分からなかった。
「ゆめのことをかんがえてて。ようせいにあったようなきがして。」
「ようせい?姉さま、ようせいってなぁに?おしえて!」
メアリちゃんに聞かれるまま、昔読んだ妖精の出てくる物語を話した。
* * *
「というわけで、君たちの可愛い幼妻は今夜うちに泊まることになりました。」
メルヴィンの楽しそうな笑顔に、正直本気で腹が立った。
「全然わかんねぇ、なにが、というわけなんだよ。」
兄貴と2人仕事終わりに突然呼び出されそんなことを言われても納得できるわけがない。
「メアリが、彼女たちのこと気に入って離してくれないんだよ。なんか前いた世界の物語を聞かせてくれたらしいんだけど、それが気に入ったみたいで今日は帰らないでって泣くんだ。いいだろう、一晩くらい。」
全然よくない。でも、五歳の子に嫉妬してるなんて、こいつの前では口が裂けても言えない。
「まさか、騎士団長が五歳の子に嫉妬して、妻を返せなんて言わないよね。」
完全に読まれている。その顔が本当にムカつく。
「どうして物語なんだ?」
兄貴の質問にメルヴィンが小さな鉢植えを指差した。黄色い花が咲いている。
「これがどうかしたのか?」
「これは、今日リーエルさんが咲かせた花だ。一瞬で芽が出て、花が咲いたそうだよ。」
その花はこの国で春によく見かける花だ。しかし寒い冬のいま、咲くものではない。
「それは、エルの魔法で咲いたってことだよな?」
「だろうね、神官長が驚いていたよ。魔法を教えて、まだ二週間くらいだ。神官見習いなら、芽を出すだけで半年はかかる課題だってさ。」
それはやはり魔力適正のおかげなのだろうか。それとも精霊の加護なのか。
「精霊をイメージできない彼女は、それを物語に出てきた妖精っていうものに置き換えて考えたんだって。それをメアリが聞いて、興味を持ったみたいだ。」
「精霊の呼び人のもたらす知識ってことか?」
どちらにしろ精霊の呼び人である彼女たちがこの世界の者とちがう力を持つことが証明されてしまった。
「もう少し文献を調べてみるよ。百年前に現れたっていう呼び人について、なにか分かるかもしれない。」
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いくら植木鉢を見つめても、土の中から何かが出てくる気配はなかった。隣のリリは、ガラス瓶に入った透明な水を見つめている。その水もただの水のままだ。
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私は大地の魔法の適正があるので、花の種が植えてある植木鉢を渡された。魔法の呪文で、芽を出すことが最初の課題。リリは、水の魔法でガラス瓶の中の水を凍らせることが課題だ。でも、精霊がなんなのか、見たこともないものをイメージするにはどうしたらいいのだろう。
「フィオレア!」
悩む私たちの横で、メアリちゃんは指の先から小さな火を出している。ガロンが暖炉に火をつけるのに使っていたのと同じ魔法だ。あんなに小さな子ができるのに、私の植木鉢はいつまで経っても平らなまま。そのまま、小さな植木鉢を抱えて家に帰ってきた。
講義に行くときも帰るときも、私たちは馬車に乗っていく。仕事が終わっていたら、シオンとガロンも一緒に帰る。今日は、2人とも仕事が忙しいみたいなので、執事のヨナスさんが迎えに来てくれた。
本当は、町に出て買い物したり、リリと一緒に夕食の材料を見たりしたかった。でも、私たちは危ないからダメらしい。魔法が使えたら、ガロンたちを心配させないですむのかな?
夕食を作りながら、今日の授業の復習をする。
「リリ、せいれいってなんなのかな?」
「うーん…せんせいは、このせかいのあらゆるものをつかさどるみえないちからだっていってたよ。」
司る?見えない力?聞けば聞くほど、分からない単語が増えるだけで、なんのイメージも浮かばなかった。
「ようせいならわかるのに…。」
「ふふっ、それはえほんのなかのようせいでしょ?」
孤児院にいた頃、読んだ絵本にはよく妖精が出てきた。カボチャを馬車に変えたり、妖精の粉で空を飛んだり、綺麗な羽と小さな体。あのころ妖精は絶対いると信じていた。
「エルはおひめさまのはなし、すきだったもんね。」
キラキラしたドレス、動物と友達になったり、王子様とダンスしたり。毎日毎日飽きずに絵本を読んでいた。
「はるになったら、パーティーにでるんでしょ。ほんとうにおひめさまみたいだね。」
「おかあさまが、ドレスはまかせてっていってた。うれしいけど、まだまだきてないふくがたくさんあるのに、もらっていいのかな。」
私達が元いた世界でどんな生活をしていたのか知っていても、ここにいる人は優しくしてくれる。それが何故なのか、本当に嫌われていないのか、考えるときりがなくて怖くなるときがある。
リリが料理の手を止めて、私の手を握った。
「だいじょうぶ。だいじょうぶだよ。」
ぎゅっと手を握り返した。私たちは大丈夫。もう、あの頃に戻ったりしない。
「「ただいま」」
その時、玄関から大好きな人の声がした。私たちはすぐに駆け出していく。
* * *
その日の夜、私は不思議な夢を見た。
夢の中の私は、広い広い森の中を一人で歩いている。森の木々の隙間からきらきらと木漏れ日が差し込み、足元の芝生を照らしていた。地面はやわらかくて、暖かくて、あぁいまは春なのかと思った。だからこんなにぽかぽかするのか。
その時、森の奥からサッと風が通り抜けた。風はわたしの頬を撫で、木々の葉を揺らした。その風と一緒に、私の横を何かが通った気がした。
「呼んで、名前を、私の名前を呼んで。」
その何かがたしかにそう言った。
目が覚めると、カーテンの隙間から朝日が差し込んでいた。足の裏に暖かな地面の感触が残っている。
「なまえ…?あなたはだぁれ?」
その時ぎゅっと後ろから抱きしめられた。
「エル?今日は早いな。」
ガロンの大きな手が私の頭を優しく撫でた。その温かさが、さっきの夢の続きみたいだった。
「ゆめをみたの、あったかいはるのゆめ。」
後ろから彼の寝息が聞こえた。それを聞きながら、私もいつの間にか眠っていた。
* * *
「精霊の名前ですか?」
次の講義のとき、どうしても気になって先生に聞いてみた。あの夢の、名前を呼んでという声が頭から離れなかった。
「基本的に、精霊には名前はありません。我々魔法を使う者が勝手に名付けたものならありますが。」
「それでもいいです、おしえてください。」
「火の精霊はアエトニキ、水の精霊はニンフ、風の精霊はシルフ、大地の精霊はゲノモス、光の精霊はウィスプと呼んでいます。」
『genomos』
大地の精霊の名を呟いたとき、自然と前の世界で使っていた言葉の発音になってしまった。
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「エル!めが!」
見ると、私の目の前の鉢植えから、緑色の若芽が生えたところだった。そのまま、芽はするすると育ち、あっという間に美しい黄色の花を咲かせた。それは春に咲くチューリップに似た花だった。
その時、夢と同じ風が私の頬を撫でた気がした。
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どうやったと聞かれても、自分でも全然分からなかった。
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メアリちゃんに聞かれるまま、昔読んだ妖精の出てくる物語を話した。
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全然よくない。でも、五歳の子に嫉妬してるなんて、こいつの前では口が裂けても言えない。
「まさか、騎士団長が五歳の子に嫉妬して、妻を返せなんて言わないよね。」
完全に読まれている。その顔が本当にムカつく。
「どうして物語なんだ?」
兄貴の質問にメルヴィンが小さな鉢植えを指差した。黄色い花が咲いている。
「これがどうかしたのか?」
「これは、今日リーエルさんが咲かせた花だ。一瞬で芽が出て、花が咲いたそうだよ。」
その花はこの国で春によく見かける花だ。しかし寒い冬のいま、咲くものではない。
「それは、エルの魔法で咲いたってことだよな?」
「だろうね、神官長が驚いていたよ。魔法を教えて、まだ二週間くらいだ。神官見習いなら、芽を出すだけで半年はかかる課題だってさ。」
それはやはり魔力適正のおかげなのだろうか。それとも精霊の加護なのか。
「精霊をイメージできない彼女は、それを物語に出てきた妖精っていうものに置き換えて考えたんだって。それをメアリが聞いて、興味を持ったみたいだ。」
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