14 / 37
第一章
13話 看病~リーリア~*
しおりを挟む
13 看病~リーリア~*
「リリ?だいじょうぶ?」
エルの冷たい手が額に触れると、とても気持ちいい。
「だいじょうぶ。おいしゃさんもいってたでしょ。ねてたらなおるよ。」
エルが私の手を握ってくれる。でも、あんまり同じところにいたらダメだってお医者さんが言っていた。
「うつるかぜだったら、エルまでぐあいわるくなるよ。わたしはだいじょうぶだから、ね?」
しぶしぶ手を離し、エルが部屋から出ていく。
「またすぐくるからね!」
だいじょうぶだよと言う前にドアが閉まった。
シオンたちの家に来てすぐに、私は熱を出してしまった。すぐにお医者さんが来て、旅の疲れから風邪を引いたのだろうと言われた。
ここは、お母様が用意してくれた私とエルの部屋。でも私が寝てなきゃいけないから、エルは別の部屋にいる。
私のせいでまた迷惑をかけてしまった。早く元気にならなきゃ。
* * *
私は、やっぱり寝るのが怖い。目が覚めたとき、全部夢だったらイヤだから。
シオン、ガロン、クレア…。この世界で会う人は、みんなみんな優しくて、毎日が楽しかった。お母様もお父様も、この大きな屋敷の人たちもそうだ。
でも、もしこれが全部夢だったら。早く起きろと殴られて、髪を掴まれ台所まで引きずられたら。
そう思うと怖くて怖くて眠れなかった。
でも、シオンと眠ったときは全然怖くなかった。すごくあったかくて、安心した。クレアは怒っていたけど、私はすごく嬉しかったんだ。
だから、早く元気にならないと。あの優しい人に嫌われてしまったら、私はきっと眠れなくなってしまう。
しばらく目を閉じていると、大きな手が額に触れた。あったかくて、優しい手。
「シオン…?」
「リリ?ごめん、起こしたか?」
シオンが心配そうに私の顔を覗いていた。その黒い瞳を見るのが私は好き。
「シオンのて、すぐわかるよ。とってもあったかいから。」
黒い瞳がきゅっと細くなる。シオンの笑った顔も好き。
「こわかったの、ずっと。ねたら、ぜんぶきえちゃうきがして。」
「消える?」
「そう、ぜんぶぜんぶゆめかとおもって。こんなにやさしいの、はじめてだから。」
大きな手が私の髪を優しく撫でてくれる。
「夢じゃない。私はちゃんとここにいる。消えたりしない。」
なぜか、とても寂しくて涙が出てきた。
「ほんとうに?きえない?ゆめじゃない?」
「本当だ。私はずっと側にいる。」
私は彼に手を伸ばした。
「シオン、シオン。」
私の体を彼の体温が包んでくれる。でも、やっぱり寂しくて、ひとりになるのが怖くてたまらなかった。
「やだ、もっと。ぎゅってして、シオン。もっと。」
わがままだとわかっていても、言葉が止まらなかった。シオンは困った顔で私を見つめている。
「おねがい。どこにもいかないで…。」
彼の唇が私に触れた。離れたくなくて、私から舌を絡ませる。シオンの舌がゆっくりと私の奥まで入ってきた。
「んっ、……んぅ。」
それでも、私に触れてくれない。
「リリ、やっぱりまだ熱があるだろ?寝てないと…。」
「やだ、ひとりにしないで。やだよ。」
ぎゅっとシオンに抱きついた。
「おねがい。ぎゅってして。」
あたたかい手が、私の体を抱きしめる。彼の唇が私の耳元から首筋を撫でていった。
「んんっ、シオンだいすきだよ。」
「リリ、そんなに煽って、どうするつもりなんだっ。」
寝着のボタンを外されると、熱い体を彼の舌がなぞっていく。
「ひゃっぁんっ、んっ……アァっ!」
シオンに触られると、胸の先が痛いほど固くなる。もっと触ってっておねだりしてるみたいに。そこを指でクリクリとこねるみたいにいじられた。
「あぁっ、んんっ、シオン…もっと、もっとさわって。」
彼の歯が、カリカリと胸の先を甘く噛んだ。トロリと私が溢れていくのがわかる。全部触ってほしくて、体がどんどん敏感になる気がした。
「はぁっ…んんっ、アァんっ!シオン、あふれちゃうの。ぜんぶさわってほしいの。」
「リリどうしたんだ?そんなこと言われたら、我慢できなくなる。」
彼の指が、私の下着をなぞった。それだけで、くちゅくちゅと音がする。
「がまんしないで?シオンでいっぱいにしてほしい。」
その瞬間、私の胸に何かが刺さった。熱くて、痛くて、見ると彼が私に噛みついている。
「んんっ、シオン?……アァ!」
できたばかりの傷から、血が流れるのをシオンは丁寧に舐めていく。痛くて、でもイヤじゃない。変な気持ちだった。
「あまい、リリの体は本当に全部甘いんだな。」
足を広げられ、すでに濡れている下着の上から舐められてしまう。
「すごい濡れてる。今日のリリは、本当に……かわいい。」
「はぁっん、んんっ、いたいっ!」
今度は太ももの内側に歯をたてられた。ぐっと、彼の歯が入っていく。
「んんっ、いたいよぉ。シオン…アァっん。」
「リリが悪い。こんなに煽って、痛くしないように、ずっと我慢してた。」
さっきよりも深く刺さったところから、太ももをツーッと血が流れた。それをゆっくりと彼の舌がたどっていく。
「シオン、いたいのすき?」
「ちがう。リリに印をつけたいんだ。誰にも渡さない、私だけの印を。」
しるし。赤いしるし。あの日エルの首には、ガロンのしるしがついていた。
「いっぱいつけて。わたしはぜんぶシオンのだよ。」
「…!本当に今日のリリは、かわいすぎて困る。」
びちゃびちゃになった下着を脱がされ、さらに奥まで舐められる。水音が溢れてとまらない。
「アァ!ダメっ、きもちよくてっ、んっ!」
気持ちよくて、体がふわふわする。でも、体の奥の奥がさみしくてたまらなかった。
「シオンっ、さみしいの。おくがキュンってするのっ。」
舌が離れると、彼が自分の服を脱いでいく。
「今日のリリは、かわいくて、すごくいやらしい。」
シオンの熱が、私の中にゆっくりと入ってくる。すごく固くて、私の体もどんどん熱くなってしまう。
「んんっ、んっアァっ、やだ?いやらしいの?きらい?」
「すきだっ、どんなリリもっ、たまらない。」
彼がぐちゅぐちゅと音をたてて、入っていく。
「んんっ、アンっ、はぁ、んんっ!」
「熱くて、すごく締まるっ。気持ちいいか?」
「うんっ、きもちよくてっキュンキュンするっ、もっと、たくさんしてっ。」
体の中の寂しさが溶けていくみたいだった。ずっとずっとぎゅってしててほしい。
シオンが私の奥をずんずんと突く。気持ちよくて、おかしくなりそう。
「んんっ、ぎゅってして、いっぱい、いっぱいして!」
「んんっ、リリっ、本当にたまらないよ。」
「アァんんっ!」
彼の歯が肩に食い込んだ。快感と痛みが体の中で混ざっていく。そのまま、何度も何度も奥を突き上げられた。
「アァ゛っ!おくっ、すごいきちゃうのっ。」
「リリ、君は私のものだ。」
頭のなかが、すごくチカチカする。
「きちゃうのっ。イきそうなのっ、ぎゅってして!シオン、ぎゅってしてほしいっ!」
シオンの体が私を抱きしめる。ずっとずっとこうしてて。
「すきっ、だいすきっ、アァ゛んんっ、イクっイクっっ!」
「んっ、リリっ!」
私の中で熱いものが溢れてる。あったかくて、彼をたくさん感じる。
熱くて、頭がぼうっとした。
シオンの腕の中で、私はそのまま眠ってしまった。
「リリ?だいじょうぶ?」
エルの冷たい手が額に触れると、とても気持ちいい。
「だいじょうぶ。おいしゃさんもいってたでしょ。ねてたらなおるよ。」
エルが私の手を握ってくれる。でも、あんまり同じところにいたらダメだってお医者さんが言っていた。
「うつるかぜだったら、エルまでぐあいわるくなるよ。わたしはだいじょうぶだから、ね?」
しぶしぶ手を離し、エルが部屋から出ていく。
「またすぐくるからね!」
だいじょうぶだよと言う前にドアが閉まった。
シオンたちの家に来てすぐに、私は熱を出してしまった。すぐにお医者さんが来て、旅の疲れから風邪を引いたのだろうと言われた。
ここは、お母様が用意してくれた私とエルの部屋。でも私が寝てなきゃいけないから、エルは別の部屋にいる。
私のせいでまた迷惑をかけてしまった。早く元気にならなきゃ。
* * *
私は、やっぱり寝るのが怖い。目が覚めたとき、全部夢だったらイヤだから。
シオン、ガロン、クレア…。この世界で会う人は、みんなみんな優しくて、毎日が楽しかった。お母様もお父様も、この大きな屋敷の人たちもそうだ。
でも、もしこれが全部夢だったら。早く起きろと殴られて、髪を掴まれ台所まで引きずられたら。
そう思うと怖くて怖くて眠れなかった。
でも、シオンと眠ったときは全然怖くなかった。すごくあったかくて、安心した。クレアは怒っていたけど、私はすごく嬉しかったんだ。
だから、早く元気にならないと。あの優しい人に嫌われてしまったら、私はきっと眠れなくなってしまう。
しばらく目を閉じていると、大きな手が額に触れた。あったかくて、優しい手。
「シオン…?」
「リリ?ごめん、起こしたか?」
シオンが心配そうに私の顔を覗いていた。その黒い瞳を見るのが私は好き。
「シオンのて、すぐわかるよ。とってもあったかいから。」
黒い瞳がきゅっと細くなる。シオンの笑った顔も好き。
「こわかったの、ずっと。ねたら、ぜんぶきえちゃうきがして。」
「消える?」
「そう、ぜんぶぜんぶゆめかとおもって。こんなにやさしいの、はじめてだから。」
大きな手が私の髪を優しく撫でてくれる。
「夢じゃない。私はちゃんとここにいる。消えたりしない。」
なぜか、とても寂しくて涙が出てきた。
「ほんとうに?きえない?ゆめじゃない?」
「本当だ。私はずっと側にいる。」
私は彼に手を伸ばした。
「シオン、シオン。」
私の体を彼の体温が包んでくれる。でも、やっぱり寂しくて、ひとりになるのが怖くてたまらなかった。
「やだ、もっと。ぎゅってして、シオン。もっと。」
わがままだとわかっていても、言葉が止まらなかった。シオンは困った顔で私を見つめている。
「おねがい。どこにもいかないで…。」
彼の唇が私に触れた。離れたくなくて、私から舌を絡ませる。シオンの舌がゆっくりと私の奥まで入ってきた。
「んっ、……んぅ。」
それでも、私に触れてくれない。
「リリ、やっぱりまだ熱があるだろ?寝てないと…。」
「やだ、ひとりにしないで。やだよ。」
ぎゅっとシオンに抱きついた。
「おねがい。ぎゅってして。」
あたたかい手が、私の体を抱きしめる。彼の唇が私の耳元から首筋を撫でていった。
「んんっ、シオンだいすきだよ。」
「リリ、そんなに煽って、どうするつもりなんだっ。」
寝着のボタンを外されると、熱い体を彼の舌がなぞっていく。
「ひゃっぁんっ、んっ……アァっ!」
シオンに触られると、胸の先が痛いほど固くなる。もっと触ってっておねだりしてるみたいに。そこを指でクリクリとこねるみたいにいじられた。
「あぁっ、んんっ、シオン…もっと、もっとさわって。」
彼の歯が、カリカリと胸の先を甘く噛んだ。トロリと私が溢れていくのがわかる。全部触ってほしくて、体がどんどん敏感になる気がした。
「はぁっ…んんっ、アァんっ!シオン、あふれちゃうの。ぜんぶさわってほしいの。」
「リリどうしたんだ?そんなこと言われたら、我慢できなくなる。」
彼の指が、私の下着をなぞった。それだけで、くちゅくちゅと音がする。
「がまんしないで?シオンでいっぱいにしてほしい。」
その瞬間、私の胸に何かが刺さった。熱くて、痛くて、見ると彼が私に噛みついている。
「んんっ、シオン?……アァ!」
できたばかりの傷から、血が流れるのをシオンは丁寧に舐めていく。痛くて、でもイヤじゃない。変な気持ちだった。
「あまい、リリの体は本当に全部甘いんだな。」
足を広げられ、すでに濡れている下着の上から舐められてしまう。
「すごい濡れてる。今日のリリは、本当に……かわいい。」
「はぁっん、んんっ、いたいっ!」
今度は太ももの内側に歯をたてられた。ぐっと、彼の歯が入っていく。
「んんっ、いたいよぉ。シオン…アァっん。」
「リリが悪い。こんなに煽って、痛くしないように、ずっと我慢してた。」
さっきよりも深く刺さったところから、太ももをツーッと血が流れた。それをゆっくりと彼の舌がたどっていく。
「シオン、いたいのすき?」
「ちがう。リリに印をつけたいんだ。誰にも渡さない、私だけの印を。」
しるし。赤いしるし。あの日エルの首には、ガロンのしるしがついていた。
「いっぱいつけて。わたしはぜんぶシオンのだよ。」
「…!本当に今日のリリは、かわいすぎて困る。」
びちゃびちゃになった下着を脱がされ、さらに奥まで舐められる。水音が溢れてとまらない。
「アァ!ダメっ、きもちよくてっ、んっ!」
気持ちよくて、体がふわふわする。でも、体の奥の奥がさみしくてたまらなかった。
「シオンっ、さみしいの。おくがキュンってするのっ。」
舌が離れると、彼が自分の服を脱いでいく。
「今日のリリは、かわいくて、すごくいやらしい。」
シオンの熱が、私の中にゆっくりと入ってくる。すごく固くて、私の体もどんどん熱くなってしまう。
「んんっ、んっアァっ、やだ?いやらしいの?きらい?」
「すきだっ、どんなリリもっ、たまらない。」
彼がぐちゅぐちゅと音をたてて、入っていく。
「んんっ、アンっ、はぁ、んんっ!」
「熱くて、すごく締まるっ。気持ちいいか?」
「うんっ、きもちよくてっキュンキュンするっ、もっと、たくさんしてっ。」
体の中の寂しさが溶けていくみたいだった。ずっとずっとぎゅってしててほしい。
シオンが私の奥をずんずんと突く。気持ちよくて、おかしくなりそう。
「んんっ、ぎゅってして、いっぱい、いっぱいして!」
「んんっ、リリっ、本当にたまらないよ。」
「アァんんっ!」
彼の歯が肩に食い込んだ。快感と痛みが体の中で混ざっていく。そのまま、何度も何度も奥を突き上げられた。
「アァ゛っ!おくっ、すごいきちゃうのっ。」
「リリ、君は私のものだ。」
頭のなかが、すごくチカチカする。
「きちゃうのっ。イきそうなのっ、ぎゅってして!シオン、ぎゅってしてほしいっ!」
シオンの体が私を抱きしめる。ずっとずっとこうしてて。
「すきっ、だいすきっ、アァ゛んんっ、イクっイクっっ!」
「んっ、リリっ!」
私の中で熱いものが溢れてる。あったかくて、彼をたくさん感じる。
熱くて、頭がぼうっとした。
シオンの腕の中で、私はそのまま眠ってしまった。
12
お気に入りに追加
2,323
あなたにおすすめの小説

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
大好きだけど、結婚はできません!〜強面彼氏に強引に溺愛されて、困っています〜
楠結衣
恋愛
冷たい川に落ちてしまったリス獣人のミーナは、薄れゆく意識の中、水中を飛ぶような速さで泳いできた一人の青年に助け出される。
ミーナを助けてくれた鍛冶屋のリュークは、鋭く睨むワイルドな人で。思わず身をすくませたけど、見た目と違って優しいリュークに次第に心惹かれていく。
さらに結婚を前提の告白をされてしまうのだけど、リュークの夢は故郷で鍛冶屋をひらくことだと告げられて。
(リュークのことは好きだけど、彼が住むのは北にある氷の国。寒すぎると冬眠してしまう私には無理!)
と断ったのに、なぜか諦めないリュークと期限付きでお試しの恋人に?!
「泊まっていい?」
「今日、泊まってけ」
「俺の故郷で結婚してほしい!」
あまく溺愛してくるリュークに、ミーナの好きの気持ちは加速していく。
やっぱり、氷の国に一緒に行きたい!寒さに慣れると決意したミーナはある行動に出る……。
ミーナの一途な想いの行方は?二人の恋の結末は?!
健気でかわいいリス獣人と、見た目が怖いのに甘々なペンギン獣人の恋物語。
一途で溺愛なハッピーエンドストーリーです。
*小説家になろう様でも掲載しています
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

無表情な黒豹騎士に懐かれたら、元の世界に戻れなくなった私の話を切実に聞いて欲しい!
カントリー
恋愛
「懐かれた時はネコちゃんみたいで可愛いなと思った時期がありました。」
でも懐かれたのは、獲物を狙う肉食獣そのものでした。by大空都子。
大空都子(おおぞら みやこ)。食べる事や料理をする事が大好きな小太した女子高校生。
今日も施設の仲間に料理を振るうため、買い出しに外を歩いていた所、暴走車両により交通事故に遭い異世界へ転移してしまう。
ダーク
「…美味そうだな…」ジュル…
都子「あっ…ありがとうございます!」
(えっ…作った料理の事だよね…)
元の世界に戻るまで、都子こと「ヨーグル・オオゾラ」はクモード城で料理人として働く事になるが…
これは大空都子が黒豹騎士ダーク・スカイに懐かれ、最終的には逃げられなくなるお話。
小説の「異世界でお菓子屋さんを始めました!」から21年前の物語となります。

淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
契約結婚のはずが、幼馴染の御曹司は溺愛婚をお望みです
紬 祥子(まつやちかこ)
恋愛
旧題:幼なじみと契約結婚しましたが、いつの間にか溺愛婚になっています。
夢破れて帰ってきた故郷で、再会した彼との契約婚の日々。
★第17回恋愛小説大賞(2024年)にて、奨励賞を受賞いたしました!★
☆改題&加筆修正ののち、単行本として刊行されることになりました!☆
※作品のレンタル開始に伴い、旧題で掲載していた本文は2025年2月13日に非公開となりました。
お楽しみくださっていた方々には申し訳ありませんが、何卒ご了承くださいませ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる