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第一章
6話 精霊の呼び人
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6 精霊の呼び人
リーリアとリーエルを助けてから、3ヶ月が経った。12月になり、カーフェの町は年越しの準備を始めて活気づいている。国の南側にあり、海辺にあるこの町は雪が降らないかわりに山から冷たい風が吹き下ろす。今日も、朝から強い北風が吹き、凍えるような寒さだ。
今日も、仕事後の部下たちの誘いを断って、兄貴と2人で診療所に向かう。
診療所に続く坂を上がっていくと、庭で動き回る小さな人影が見えた。自然と笑みがこぼれてしまう。
「エル!リリ!」
寒さで頬を赤くした2人が振り返る。子ども用のモコモコしたコートを着ているが、裾が地面につきそうだ。そのブカブカな感じが可愛いんだけどな。
パタパタと走り寄ってくる。
「「おしごと、おつかれさま。」」
兄貴がリーリアの頬に触れる。白い頬と鼻が寒さで真っ赤だ。
「寒いだろう。こんなに冷たくなって。」
「やさいとやくそうをとってました。もうおわるから、だいじょうぶ。」
この3ヶ月で兄貴はめちゃめちゃ笑うようになった。とくにリーリアの前では、別人かと思うくらいだ。
「ガロンもおつかれさま。さむくない?」
リーエルの赤い頬を両手で包んだ。驚くほどひんやりと冷たい。
「ガロンのて、とってもあったかい。」
彼女の笑顔につられて、俺も笑った。俺も多分締まりのない顔をしているんだろうな。
彼女たちを連れて、診療所に入る。キッチンから、いいにおいがした。
「もうすぐごはんできるからまってて。」
リリとエルがキッチンに入ると、2階からクレアが降りてきた。
「また来たのか、夕飯くらい外で食べてくればいいだろう。」
「彼女の手料理が食べられるのに、外で食べるわけないだろうが。」
「大飯食らいが2人も来てたら、うちの畑がハゲちまうよ。」
すると、クレアは俺たちにしか聞こえない声で言った。
「あとで話がある。2人が寝るまで待っときな。」
* * *
食事のあと3人で小さなテーブルを囲んだ。
「もうすぐ、漁港の修繕が終わる。年明けに俺たちは首都に戻らないとならない。」
「やっとかい、随分と時間がかかったね。あの子たちと居たくて手を抜いてるのかと思ったよ。」
「私たちはそんなことしません。」
そんなことができるなら、したかった。でも、いくら先伸ばしにしても俺たちがずっとここにいるわけにはいかない。
「連れていくのかい?あの子たちを。」
「そのつもりです。でも……。」
「まだ俺たちは、彼女のことをなにも知らない。このままじゃダメなことは分かってる。」
クレアがタバコに火をつけた。遠い目をしながら問いかける。
「精霊のよびびとを知っているかい?」
突然の話に面食らう。
「精霊の呼び人?それっておとぎ話のあれか?精霊が異世界から魂のきれいな者を連れてくるってやつ。」
「リーエルとリーリアは、呼び人かもしれない。」
沈黙が落ちる部屋に、紫煙だけが漂う。
「精霊の呼び人について書かれた書物を、昔読んだことがある。彼らは突然現れる。どこから来たかもわからない。言葉が通じず、見たこともない料理を作り、世界に新しい知識をもたらすそうだ。あの子たちに当てはまることが多いと思わないかい?」
浜辺に倒れていた2人がどこから来たのか。
「一昨年ドワーフの炭鉱で事故があり、私たちが派遣された先はとても山奥の辺鄙な場所でした。ドワーフたちの言葉は訛りがキツく苦労しましたが、理解できないものではありませんでした。しかし彼女たちの言葉は私の知る言葉とは全てが違う。それが異世界のものなら、説明がつきます。」
意味の分からない言葉。
「二人の料理は上手いが、たしかに見たことないものばっかりだ。」
食べたことのない料理。
「あの子たちを連れていくことに反対はしない。首都にいけば人間は保護されるし、正式に市民権も与えられる。でももし2人が精霊の呼び人なら、そのあとどうなるか分からない。」
あの子たちの知識が本当に異世界からのものなら、利用したいと思うやつはたくさんいるだろう。彼女たちが、そんな奴らにどんな目で見られるか。考えるだけで胸くそが悪くなる。
「だからね、2人を連れていくなら、あんたたちの正式な伴侶として連れていってやって欲しいんだ。下っ端でも騎士団長だろう。後ろ楯があれば、バカなことを考えるやつも減る。」
兄貴と顔を見合わせる。兄貴もクレアに話すかどうか迷っているようだ。
「悪い、言ってないことがあるんだ。俺たちは……。」
その時、二階から小さな足音が聞こえた。
「どうかしたかい?」
クレアが慌てて煙草を消した。二階から降りてきたリリとエルはフリフリとした子ども用のパジャマ姿で、ドキリとした。
「眠れないのかい?」
ふるふると首を振る。2人はとても思い詰めているように見えた。
「なにかあったのか?」
小さな手を固く繋いでいる。
「ずっと、ずっとかんがえていました。シオンもガロンもクレアもいいひとです。」
リーリアがゆっくりと話始めた。間違えないように、ひとつひとつ、言葉を選んで。
「なにもきかないで、やさしくしてくれた。わたしたち、なにももってないのに。」
「ほんとうは、はなさないとってずっとずっとおもってた。でも、こわくて…。きらわれたらいやだから。」
リーエルの瞳が涙で潤んだ。俺の胸が掻き乱される。
「俺たちが、二人を嫌いになることはない。どんなことがあっても。絶対だ。」
ぐっと涙を堪えて、彼女は言葉を続けた。
「このくにでは、18さいがおとな。もうすぐわたしたちはおとなになるんでしょう。このままはだめです。ずっとにげてたらだめ。」
「わたしたちのこと、きいてくれますか?きっと、いやなはなし、しんじてもらえないかもしれない。」
「信じるよ、どんな話でも信じる。」
リーリアとリーエルはそこでお互いの顔を見た。覚悟を決めているみたいだった。
「わたしたちは、このくに、このせかいのにんげんじゃないかもしれない。それでもしんじる?」
それから始まった彼女たちの話は、俺たちの想像を絶するものだった。
リーリアとリーエルを助けてから、3ヶ月が経った。12月になり、カーフェの町は年越しの準備を始めて活気づいている。国の南側にあり、海辺にあるこの町は雪が降らないかわりに山から冷たい風が吹き下ろす。今日も、朝から強い北風が吹き、凍えるような寒さだ。
今日も、仕事後の部下たちの誘いを断って、兄貴と2人で診療所に向かう。
診療所に続く坂を上がっていくと、庭で動き回る小さな人影が見えた。自然と笑みがこぼれてしまう。
「エル!リリ!」
寒さで頬を赤くした2人が振り返る。子ども用のモコモコしたコートを着ているが、裾が地面につきそうだ。そのブカブカな感じが可愛いんだけどな。
パタパタと走り寄ってくる。
「「おしごと、おつかれさま。」」
兄貴がリーリアの頬に触れる。白い頬と鼻が寒さで真っ赤だ。
「寒いだろう。こんなに冷たくなって。」
「やさいとやくそうをとってました。もうおわるから、だいじょうぶ。」
この3ヶ月で兄貴はめちゃめちゃ笑うようになった。とくにリーリアの前では、別人かと思うくらいだ。
「ガロンもおつかれさま。さむくない?」
リーエルの赤い頬を両手で包んだ。驚くほどひんやりと冷たい。
「ガロンのて、とってもあったかい。」
彼女の笑顔につられて、俺も笑った。俺も多分締まりのない顔をしているんだろうな。
彼女たちを連れて、診療所に入る。キッチンから、いいにおいがした。
「もうすぐごはんできるからまってて。」
リリとエルがキッチンに入ると、2階からクレアが降りてきた。
「また来たのか、夕飯くらい外で食べてくればいいだろう。」
「彼女の手料理が食べられるのに、外で食べるわけないだろうが。」
「大飯食らいが2人も来てたら、うちの畑がハゲちまうよ。」
すると、クレアは俺たちにしか聞こえない声で言った。
「あとで話がある。2人が寝るまで待っときな。」
* * *
食事のあと3人で小さなテーブルを囲んだ。
「もうすぐ、漁港の修繕が終わる。年明けに俺たちは首都に戻らないとならない。」
「やっとかい、随分と時間がかかったね。あの子たちと居たくて手を抜いてるのかと思ったよ。」
「私たちはそんなことしません。」
そんなことができるなら、したかった。でも、いくら先伸ばしにしても俺たちがずっとここにいるわけにはいかない。
「連れていくのかい?あの子たちを。」
「そのつもりです。でも……。」
「まだ俺たちは、彼女のことをなにも知らない。このままじゃダメなことは分かってる。」
クレアがタバコに火をつけた。遠い目をしながら問いかける。
「精霊のよびびとを知っているかい?」
突然の話に面食らう。
「精霊の呼び人?それっておとぎ話のあれか?精霊が異世界から魂のきれいな者を連れてくるってやつ。」
「リーエルとリーリアは、呼び人かもしれない。」
沈黙が落ちる部屋に、紫煙だけが漂う。
「精霊の呼び人について書かれた書物を、昔読んだことがある。彼らは突然現れる。どこから来たかもわからない。言葉が通じず、見たこともない料理を作り、世界に新しい知識をもたらすそうだ。あの子たちに当てはまることが多いと思わないかい?」
浜辺に倒れていた2人がどこから来たのか。
「一昨年ドワーフの炭鉱で事故があり、私たちが派遣された先はとても山奥の辺鄙な場所でした。ドワーフたちの言葉は訛りがキツく苦労しましたが、理解できないものではありませんでした。しかし彼女たちの言葉は私の知る言葉とは全てが違う。それが異世界のものなら、説明がつきます。」
意味の分からない言葉。
「二人の料理は上手いが、たしかに見たことないものばっかりだ。」
食べたことのない料理。
「あの子たちを連れていくことに反対はしない。首都にいけば人間は保護されるし、正式に市民権も与えられる。でももし2人が精霊の呼び人なら、そのあとどうなるか分からない。」
あの子たちの知識が本当に異世界からのものなら、利用したいと思うやつはたくさんいるだろう。彼女たちが、そんな奴らにどんな目で見られるか。考えるだけで胸くそが悪くなる。
「だからね、2人を連れていくなら、あんたたちの正式な伴侶として連れていってやって欲しいんだ。下っ端でも騎士団長だろう。後ろ楯があれば、バカなことを考えるやつも減る。」
兄貴と顔を見合わせる。兄貴もクレアに話すかどうか迷っているようだ。
「悪い、言ってないことがあるんだ。俺たちは……。」
その時、二階から小さな足音が聞こえた。
「どうかしたかい?」
クレアが慌てて煙草を消した。二階から降りてきたリリとエルはフリフリとした子ども用のパジャマ姿で、ドキリとした。
「眠れないのかい?」
ふるふると首を振る。2人はとても思い詰めているように見えた。
「なにかあったのか?」
小さな手を固く繋いでいる。
「ずっと、ずっとかんがえていました。シオンもガロンもクレアもいいひとです。」
リーリアがゆっくりと話始めた。間違えないように、ひとつひとつ、言葉を選んで。
「なにもきかないで、やさしくしてくれた。わたしたち、なにももってないのに。」
「ほんとうは、はなさないとってずっとずっとおもってた。でも、こわくて…。きらわれたらいやだから。」
リーエルの瞳が涙で潤んだ。俺の胸が掻き乱される。
「俺たちが、二人を嫌いになることはない。どんなことがあっても。絶対だ。」
ぐっと涙を堪えて、彼女は言葉を続けた。
「このくにでは、18さいがおとな。もうすぐわたしたちはおとなになるんでしょう。このままはだめです。ずっとにげてたらだめ。」
「わたしたちのこと、きいてくれますか?きっと、いやなはなし、しんじてもらえないかもしれない。」
「信じるよ、どんな話でも信じる。」
リーリアとリーエルはそこでお互いの顔を見た。覚悟を決めているみたいだった。
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