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第一章
7話 過去~リーリア~*残酷描写あり
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7 過去~リーリア~
私が覚えている一番古い記憶は、灰色の空と真っ白な大地。それを小さな窓から、妹のリーエルと眺めています。私たちの国では、一年の半分以上が冬でした。孤児院の毛布は薄くてとても寒いので、いつも二人で同じベッドに丸くなって眠りました。
それでも、私たちは幸せでした。孤児院の先生たちは優しかったし、春になったら庭を駆け回って、エルと二人で花の冠を作りました。冬は部屋でかくれんぼをして、先生たちを驚かせました。私はそんな暮らしが大好きでした。
でも、それが永遠には続かないことを私もエルも知っていました。
私たちの国は、ずっと戦争をしていました。領土、宗教、いろいろな理由が大人たちの話の中に出てきました。そのせいで、国はとても貧しくて、私たちと同じような孤児がたくさんいました。
もし、里親が現れたとしても、私たち二人を一緒に引き取ってくれる人はいないでしょう。この孤児院を出るときは、私たち二人が別れるときです。里親に引き取られていく友達の笑顔を見ながら、私はいまのままの生活が一日でも長く続くことを祈っていました。
私たちが12歳になったとき、奇跡が起きました。私たちを二人一緒に引き取りたいという人が現れたのです。二人で飛び上がって喜びました。これからもずっと二人一緒にいられる。
これが、私たちの地獄の始まりでした。
私たちを引き取りに来た男は、とても太っていて、毎日お腹を空かせていた私たちは、どうしたらこんなに太れるのかと不思議に思いました。
高そうな車に乗せられて、私たちは孤児院を出ました。先生と離れるのが寂しくて泣いた私の手をエルがぎゅっと握っていました。エルの目も涙で濡れていました。
半日ほど走ったあと、車はとても大きなお屋敷に入っていきます。絵本で読んだお姫様が住んでいるお城みたいです。これからこんなところで暮らせるのかとドキドキしました。
しかし、お屋敷の中に入って、私たちは驚きました。私たちと同じような子どもがたくさん居たのです。私たちを合わせてちょうど10人、男の子女の子年齢もさまざまな子達でした。
私たちはすぐにお風呂に入れられ、全員お揃いの白い服を着せられました。
広い部屋に連れていかれ、そこで遊ぶように言われました。部屋には暖炉がありとても温かく、見たこともないおもちゃや美味しそうなお菓子がたくさんあります。私たちは大喜びで遊びました。
しばらくすると、部屋にいろいろな大人たちがやって来ました。私たちが遊んでいるのを眺め、時々話しかけてきます。気にせずに遊んでいると、一人の男の子が大人と一緒に部屋を出ていきました。また一人、また一人と子どもたちが居なくなっていきます。
その時、一人の男の人が私に話しかけてきました。
「雪みたいに綺麗な髪のお嬢さん。なにをしているの?」
「お人形で遊んでるの。」
「とっても、可愛いね。それよりもっとかわいい人形があるんだ。甘いチョコレートもあるよ。一緒に行こう。」
その人が私の手を握りました。どうしたらいいのか悩んでいると、妹のエルも別の男の人に手を握られています。
「君たちは双子なんだね。大丈夫、あの子も他の部屋で遊ぶんだ。またすぐに会えるよ。」
私は男と一緒に部屋を出ました。エルも不思議そうな顔で私を見つめていました。
長い長い廊下を進み、豪華な扉の部屋に入りました。とても大きなベッドがあって、テーブルの上に宝石みたいなお菓子が並んでいました。
「これがチョコレート。綺麗だろう。好きなだけ食べていいよ。」
チョコレートは甘くて、少し苦くて大人の味がしました。私は夢中で頬張りました。そうしていると、次第に頭がボーッとしてきます。とてもふわふわして、体が熱くなってきたのです。
「どうしたの?顔が赤いよ?」
「あつい…からだがあついよ……。」
「大変だ。おいで、助けてあげる。」
大きなベッドに寝かされた私は、男の人に服を脱がされました。ボーッとしてなにも考えられません。
突然男の人が、私の体を舐めはじめました。くすぐったくて、私は体をよじります。
「ふぁ、わ、くすぐったいよ…。」
「かわいいね、君はすごくかわいい。」
男の舌が私の股の間に触れたとき、私は反射的に足を閉じました。
「だめっ、汚いっ。」
しかし、無理矢理足を開かされ、じっくりと舐め回されました。
「イヤ、いやぁっ……!」
「かわいい、なんてかわいいんだ。」
男が服を脱ぎはじめました。下着を脱いだ男の股に見たこともないものがついています。気持ち悪い色と形に、はじめて怖くなりました。
「なに、それ……。」
「これから、これが君のなかに入るんだ。大丈夫。すぐに気持ちよくなるよ。」
男のそれが、私の股にあてがわれ、ゆっくりと入ってきました。ミリミリと私の裂ける音がします。
「イヤぁァっ、痛い、いたい、やめてっ!いやぁー!!」
バタバタと手足を動かして、必死に抵抗しました。振り回した左手が男の頬に当たります。
「クソガキがっ!」
バンっと左頬に痛みが走りました。ぐわんぐわんと耳の中で音がしています。殴られたと気付くのに時間がかかりました。
「こっちは高い金払ってんだよ。大人しくしろっ!」
次の瞬間、私の股がブチブチと音を立てて、引き裂かれました。
「ギャアぁぁぁあー!いやぁあ、いたい、痛い!助けてぇ!いやぁあ!」
男は何度も何度も私の中を貫きました。生暖かい液体が私の股の間から流れるのを感じました。
「かわいいっ…、すごくかわいいねっ。いいこだっ。」
私の中の何かが粉々に砕けていく音がしました。もう二度と私は私に戻れない、そう思いました。
「いやぁっ…だれか…たすけて…。」
そこで私の意識は途切れました。
目が覚めたとき、部屋には誰もいませんでした。私の股から流れた血でベッドは真っ赤に染まっていました。痛くて痛くて泣いていると、私を車で迎えにきた太った男が入ってきました。
この人なら助けてくれる。そう思った瞬間、男の拳が私の腹を殴りました。血がまたベッドを汚します。
「客の前で、気を失うんじゃねぇ!次同じことしたら、飯は無しだ。わかったな!」
私はお腹を押さえて、うずくまることしかできませんでした。痛くて、悲しくて、涙が止まりません。
痛む体を引きずり、暖炉のある部屋に向かいました。歩く度にお腹がジクジクと痛みます。やっとのことで、部屋のドアを開けるとエルが走ってきました。
「リリ!リリ!」
エルの白い服は血で真っ赤になっていました。この子も、私と同じことをされたのだ。話さなくてもすぐに分かりました。
お互いを抱き締めながら、声を出さずに泣きました。声を上げたら、また殴られるかもしれない。
その日から、毎晩のように大人の相手をさせられました。その屋敷が子どもを使った娼館であることに気づくまで時間はかかりませんでした。
私が覚えている一番古い記憶は、灰色の空と真っ白な大地。それを小さな窓から、妹のリーエルと眺めています。私たちの国では、一年の半分以上が冬でした。孤児院の毛布は薄くてとても寒いので、いつも二人で同じベッドに丸くなって眠りました。
それでも、私たちは幸せでした。孤児院の先生たちは優しかったし、春になったら庭を駆け回って、エルと二人で花の冠を作りました。冬は部屋でかくれんぼをして、先生たちを驚かせました。私はそんな暮らしが大好きでした。
でも、それが永遠には続かないことを私もエルも知っていました。
私たちの国は、ずっと戦争をしていました。領土、宗教、いろいろな理由が大人たちの話の中に出てきました。そのせいで、国はとても貧しくて、私たちと同じような孤児がたくさんいました。
もし、里親が現れたとしても、私たち二人を一緒に引き取ってくれる人はいないでしょう。この孤児院を出るときは、私たち二人が別れるときです。里親に引き取られていく友達の笑顔を見ながら、私はいまのままの生活が一日でも長く続くことを祈っていました。
私たちが12歳になったとき、奇跡が起きました。私たちを二人一緒に引き取りたいという人が現れたのです。二人で飛び上がって喜びました。これからもずっと二人一緒にいられる。
これが、私たちの地獄の始まりでした。
私たちを引き取りに来た男は、とても太っていて、毎日お腹を空かせていた私たちは、どうしたらこんなに太れるのかと不思議に思いました。
高そうな車に乗せられて、私たちは孤児院を出ました。先生と離れるのが寂しくて泣いた私の手をエルがぎゅっと握っていました。エルの目も涙で濡れていました。
半日ほど走ったあと、車はとても大きなお屋敷に入っていきます。絵本で読んだお姫様が住んでいるお城みたいです。これからこんなところで暮らせるのかとドキドキしました。
しかし、お屋敷の中に入って、私たちは驚きました。私たちと同じような子どもがたくさん居たのです。私たちを合わせてちょうど10人、男の子女の子年齢もさまざまな子達でした。
私たちはすぐにお風呂に入れられ、全員お揃いの白い服を着せられました。
広い部屋に連れていかれ、そこで遊ぶように言われました。部屋には暖炉がありとても温かく、見たこともないおもちゃや美味しそうなお菓子がたくさんあります。私たちは大喜びで遊びました。
しばらくすると、部屋にいろいろな大人たちがやって来ました。私たちが遊んでいるのを眺め、時々話しかけてきます。気にせずに遊んでいると、一人の男の子が大人と一緒に部屋を出ていきました。また一人、また一人と子どもたちが居なくなっていきます。
その時、一人の男の人が私に話しかけてきました。
「雪みたいに綺麗な髪のお嬢さん。なにをしているの?」
「お人形で遊んでるの。」
「とっても、可愛いね。それよりもっとかわいい人形があるんだ。甘いチョコレートもあるよ。一緒に行こう。」
その人が私の手を握りました。どうしたらいいのか悩んでいると、妹のエルも別の男の人に手を握られています。
「君たちは双子なんだね。大丈夫、あの子も他の部屋で遊ぶんだ。またすぐに会えるよ。」
私は男と一緒に部屋を出ました。エルも不思議そうな顔で私を見つめていました。
長い長い廊下を進み、豪華な扉の部屋に入りました。とても大きなベッドがあって、テーブルの上に宝石みたいなお菓子が並んでいました。
「これがチョコレート。綺麗だろう。好きなだけ食べていいよ。」
チョコレートは甘くて、少し苦くて大人の味がしました。私は夢中で頬張りました。そうしていると、次第に頭がボーッとしてきます。とてもふわふわして、体が熱くなってきたのです。
「どうしたの?顔が赤いよ?」
「あつい…からだがあついよ……。」
「大変だ。おいで、助けてあげる。」
大きなベッドに寝かされた私は、男の人に服を脱がされました。ボーッとしてなにも考えられません。
突然男の人が、私の体を舐めはじめました。くすぐったくて、私は体をよじります。
「ふぁ、わ、くすぐったいよ…。」
「かわいいね、君はすごくかわいい。」
男の舌が私の股の間に触れたとき、私は反射的に足を閉じました。
「だめっ、汚いっ。」
しかし、無理矢理足を開かされ、じっくりと舐め回されました。
「イヤ、いやぁっ……!」
「かわいい、なんてかわいいんだ。」
男が服を脱ぎはじめました。下着を脱いだ男の股に見たこともないものがついています。気持ち悪い色と形に、はじめて怖くなりました。
「なに、それ……。」
「これから、これが君のなかに入るんだ。大丈夫。すぐに気持ちよくなるよ。」
男のそれが、私の股にあてがわれ、ゆっくりと入ってきました。ミリミリと私の裂ける音がします。
「イヤぁァっ、痛い、いたい、やめてっ!いやぁー!!」
バタバタと手足を動かして、必死に抵抗しました。振り回した左手が男の頬に当たります。
「クソガキがっ!」
バンっと左頬に痛みが走りました。ぐわんぐわんと耳の中で音がしています。殴られたと気付くのに時間がかかりました。
「こっちは高い金払ってんだよ。大人しくしろっ!」
次の瞬間、私の股がブチブチと音を立てて、引き裂かれました。
「ギャアぁぁぁあー!いやぁあ、いたい、痛い!助けてぇ!いやぁあ!」
男は何度も何度も私の中を貫きました。生暖かい液体が私の股の間から流れるのを感じました。
「かわいいっ…、すごくかわいいねっ。いいこだっ。」
私の中の何かが粉々に砕けていく音がしました。もう二度と私は私に戻れない、そう思いました。
「いやぁっ…だれか…たすけて…。」
そこで私の意識は途切れました。
目が覚めたとき、部屋には誰もいませんでした。私の股から流れた血でベッドは真っ赤に染まっていました。痛くて痛くて泣いていると、私を車で迎えにきた太った男が入ってきました。
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「リリ!リリ!」
エルの白い服は血で真っ赤になっていました。この子も、私と同じことをされたのだ。話さなくてもすぐに分かりました。
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