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第19話 人形と買い物
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第19話 人形と買い物
「来週ヨゼフ様と出掛けてきてもいいですか?」
そう言った瞬間、部屋の中の空気が固まった気がした。クロードも執事長のジェロームさんも何も答えてくれない。
なにか変なことを言ってしまっただろうか。
「ど……どちらに行かれるのですか?」
「先日汚れてしまったリボンを買いに行こうと思っています。街で買い物をしてみようと思って。」
ジェロームさんに答える間もクロードは俯いたまま、こちらを見てくれない。
「やっぱりやめたほうがいいでしょうか…?」
先日のお茶会で痛感した。私はあまりに無力で本当にただ守られているだけなのだと。せめてクロードの側にいても馬鹿にされない自分でありたい。
そのためにはいつまでもクロードに頼っていてはいけない。まずは買い物くらい行けるようになりたかった。
「……わ、分かった…。ジゼルも一緒に行くなら……。」
メイドのジゼルさんも一緒に行くことで許可をもらうことができた。こうやって少しずつ出来る事を増やしていこう。
「渚……。そいつは……。」
でも何故かクロードはひどく悲しそうな顔をしている。
「……いや、なんでもない。」
* * *
その日は朝から良い天気で暑い日だった。この世界には日焼け止めがないので、麦わら帽子と日傘でしっかり日焼け予防をする。
フリルのブラウス、歩きやすい膝下丈のスカートは目立たない紺色。
ジゼルさんと共に屋敷の正門を出ると、そこにはもうヨゼフ様が待っていた。
「おはようございます。渚様。」
「おはようございます。ヨゼフ様、どうか様づけはやめていただけませんか?」
私より歳上で騎士として働いてる人に様づけされるなんて。
「では私のことも様づけはやめてください。」
ヨゼフ様は今日は騎士服ではなくラフな普段着だった。茶色い髪を短く刈り上げ、あまりお屋敷には居ないタイプの男性だ。
「…わかりました。今日はよろしくお願いします。ヨゼフさん。」
帽子を拾っていただいた次の日、ヨゼフさんから届いた手紙には丁寧な挨拶とともに何かあれば遠慮なく聞いてくださいと書いてあった。
フェルナンド家のお屋敷で暮らすようになって早4ヶ月。舞踏会のときも、あのお茶会のときも私を見る周りの人の目には好奇心と嫉妬、そして明らかな蔑みがあった。
どこの誰かも分からない私への好奇心や公爵であるクロードに助けられた私への嫉妬はよく分かる。しかし、どうしてそれだけで女性たちがあんなにも私を嘲笑うのかが分からなかった。
しかし、それを屋敷にいる人に聞いても何も答えてもらえない。なにか私の知らないことがあるんだと思った。
一回しか会ったことがない見ず知らずの人にそんなことを聞くのはどうなんだろう。しかし、私はどうしても知りたかった。
たどたどしい文字で私は自分の想いを必死に伝えた。
するとヨゼフさんから丁寧な返事が返ってきたのだ。
後見人に貴族の愛人という意味があること。氷の公爵と呼ばれるクロードはその正妻の座を貴族令嬢たちが狙っていて、しかし皆失敗していること。そのせいで令嬢たちは私を嫉妬の目で見ているのではないかと。
たくさんの疑問の答えを教えてもらえた気がした。カミーユ様に出逢ったとき私が側室と呼ばれ、クロードはひどく怒っていた。
知らなかったとはいえクロードには悪いことをしてしまった。そんな誤解をされながら私の後見人になってくれていたなんて。言ってくれたら、メイドや雑用係でも良かったのに。
最近、人形のアンジェリカとしての契約がほとんど無くなっているのも気になる。部屋の中でクロードは私を渚としか呼ばず、これでは本当にただの居候だ。
「渚さん、着きましたよ。」
そこは貴族街のすぐ近くにある衣料品店だった。店内には可愛いらしい小物やバッグ、靴などが並んでいる。
「妹がここの物は可愛くて、若い女性に人気だと言っていました。」
ヨゼフさんにはお兄さんと妹さんがいるそうだ。その妹さんは私と同い年らしい。
「ヨゼフさんは妹さんと仲が良いんですね。」
「そうですか?普通だと思いますよ?」
日本にいた頃、姉とも兄ともそんな話をしたことはなかった。
こないだの帽子に付いていたリボン。洗ってみたけれど完全に汚れを落とすことが出来なかった。クロードが選んでくれた大切な物。汚れたままにしたくなかった。
たくさんのリボンが並ぶ棚。付いていた物と同じ白にしようと思ったが、ふと綺麗な水色のリボンが目にとまった。
クロードの髪と同じ色。
滑らかな手触りのそれはきっと白い帽子に映えるだろう。
「それにしますか?」
大切な人の髪や瞳の色を身につけるのが貴族令嬢の間で流行っているらしい。私の場合は少し意味が違うけれど、もう他の物は選べなかった。
「はい、これにします。」
私の初めての買い物はこうして無事に終わった。このお金もクロードから契約金としてもらったものだけれど、それでも自分で選び自分で何かを決めるのはとても嬉しかった。
「来週ヨゼフ様と出掛けてきてもいいですか?」
そう言った瞬間、部屋の中の空気が固まった気がした。クロードも執事長のジェロームさんも何も答えてくれない。
なにか変なことを言ってしまっただろうか。
「ど……どちらに行かれるのですか?」
「先日汚れてしまったリボンを買いに行こうと思っています。街で買い物をしてみようと思って。」
ジェロームさんに答える間もクロードは俯いたまま、こちらを見てくれない。
「やっぱりやめたほうがいいでしょうか…?」
先日のお茶会で痛感した。私はあまりに無力で本当にただ守られているだけなのだと。せめてクロードの側にいても馬鹿にされない自分でありたい。
そのためにはいつまでもクロードに頼っていてはいけない。まずは買い物くらい行けるようになりたかった。
「……わ、分かった…。ジゼルも一緒に行くなら……。」
メイドのジゼルさんも一緒に行くことで許可をもらうことができた。こうやって少しずつ出来る事を増やしていこう。
「渚……。そいつは……。」
でも何故かクロードはひどく悲しそうな顔をしている。
「……いや、なんでもない。」
* * *
その日は朝から良い天気で暑い日だった。この世界には日焼け止めがないので、麦わら帽子と日傘でしっかり日焼け予防をする。
フリルのブラウス、歩きやすい膝下丈のスカートは目立たない紺色。
ジゼルさんと共に屋敷の正門を出ると、そこにはもうヨゼフ様が待っていた。
「おはようございます。渚様。」
「おはようございます。ヨゼフ様、どうか様づけはやめていただけませんか?」
私より歳上で騎士として働いてる人に様づけされるなんて。
「では私のことも様づけはやめてください。」
ヨゼフ様は今日は騎士服ではなくラフな普段着だった。茶色い髪を短く刈り上げ、あまりお屋敷には居ないタイプの男性だ。
「…わかりました。今日はよろしくお願いします。ヨゼフさん。」
帽子を拾っていただいた次の日、ヨゼフさんから届いた手紙には丁寧な挨拶とともに何かあれば遠慮なく聞いてくださいと書いてあった。
フェルナンド家のお屋敷で暮らすようになって早4ヶ月。舞踏会のときも、あのお茶会のときも私を見る周りの人の目には好奇心と嫉妬、そして明らかな蔑みがあった。
どこの誰かも分からない私への好奇心や公爵であるクロードに助けられた私への嫉妬はよく分かる。しかし、どうしてそれだけで女性たちがあんなにも私を嘲笑うのかが分からなかった。
しかし、それを屋敷にいる人に聞いても何も答えてもらえない。なにか私の知らないことがあるんだと思った。
一回しか会ったことがない見ず知らずの人にそんなことを聞くのはどうなんだろう。しかし、私はどうしても知りたかった。
たどたどしい文字で私は自分の想いを必死に伝えた。
するとヨゼフさんから丁寧な返事が返ってきたのだ。
後見人に貴族の愛人という意味があること。氷の公爵と呼ばれるクロードはその正妻の座を貴族令嬢たちが狙っていて、しかし皆失敗していること。そのせいで令嬢たちは私を嫉妬の目で見ているのではないかと。
たくさんの疑問の答えを教えてもらえた気がした。カミーユ様に出逢ったとき私が側室と呼ばれ、クロードはひどく怒っていた。
知らなかったとはいえクロードには悪いことをしてしまった。そんな誤解をされながら私の後見人になってくれていたなんて。言ってくれたら、メイドや雑用係でも良かったのに。
最近、人形のアンジェリカとしての契約がほとんど無くなっているのも気になる。部屋の中でクロードは私を渚としか呼ばず、これでは本当にただの居候だ。
「渚さん、着きましたよ。」
そこは貴族街のすぐ近くにある衣料品店だった。店内には可愛いらしい小物やバッグ、靴などが並んでいる。
「妹がここの物は可愛くて、若い女性に人気だと言っていました。」
ヨゼフさんにはお兄さんと妹さんがいるそうだ。その妹さんは私と同い年らしい。
「ヨゼフさんは妹さんと仲が良いんですね。」
「そうですか?普通だと思いますよ?」
日本にいた頃、姉とも兄ともそんな話をしたことはなかった。
こないだの帽子に付いていたリボン。洗ってみたけれど完全に汚れを落とすことが出来なかった。クロードが選んでくれた大切な物。汚れたままにしたくなかった。
たくさんのリボンが並ぶ棚。付いていた物と同じ白にしようと思ったが、ふと綺麗な水色のリボンが目にとまった。
クロードの髪と同じ色。
滑らかな手触りのそれはきっと白い帽子に映えるだろう。
「それにしますか?」
大切な人の髪や瞳の色を身につけるのが貴族令嬢の間で流行っているらしい。私の場合は少し意味が違うけれど、もう他の物は選べなかった。
「はい、これにします。」
私の初めての買い物はこうして無事に終わった。このお金もクロードから契約金としてもらったものだけれど、それでも自分で選び自分で何かを決めるのはとても嬉しかった。
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