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1章 春嬢編
第十話*
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第十話*
「なんでそんなに積極的なんだ?」
赤い顔をしてベッドに腰掛けたケインは心底不思議そうな顔だ。
「私の国じゃこれくらい普通だよ。」
普通は大げさかもしれないけど、女からベッドに誘うことだってある。
「嫌ならしないけど…。」
「お前、このタイミングでそれを言うのは卑怯だろ。」
そんなことを言いながら笑っている彼に、つられて私も笑った。
彼の瞳がいつのまにか熱っぽくて、それだけで私は嬉しい。
見つめあったまま唇を重ねる。こないだよりも自然に舌を絡めた。
「…んっ。」
最近はずっと3日とあけずに仕事をしていたので、誰かに触れられるのがすごく久しぶりに感じる。
「どうかしたか?」
「なんでもない。今日ケインは何もしなくていいよ。私が全部してあげる。」
すると彼の顔は今日までで一番赤く染まった。
* * *
「本気か?」
ワイシャツだけ脱いだ彼をベッドに寝かせ、その上に跨がる。
「ケイン、すごい聞きづらいこと聞いてもいい?」
「…なんだよ。」
「この国では正常位でしかエッチしないの?」
ずっと誰かに聞いてみたかった。同僚のリリスに聞いたら、なんかすごい顔をされたからそれ以上聞けなかったのだ。
案の定、ケインもすごい顔をしている。
「なっ、ばっバカ!なんてこと聞いてんだよ、当たり前だろうが!」
当たり前なんだ。なんかやっぱり私の常識とは違う。
「それ以外を知らないわけじゃないってことだよね?なんでしないの?」
「知るかそんなこと!考えたこともない!」
女神アルチェの貞淑さのせいなのか。私にはわからない何かがあるのか。こんなことで異世界を実感するとは思ってなかった。
「じゃあ今日はその考えたこともないことをしてみよう。」
娼館にやってくるお客さんでさえしようと言われたこともなかった。一体なにが恥ずかしいのだろう。
「何事も一度は経験した方がいいと思うよ。」
ケインは期待と不安が半々くらいの顔だった。
「嫌ならやめるけど…。」
「だから、この格好で言われても断れないだろ。」
両手で彼の頬に触れると見た目と同じで熱かった。そのままゆっくりと口づける。舌を吸い上げると、二人の唾液が絡まっていく。
「んん…マリア…苦しい。」
「鼻で息して、相手にかからないように少しずつ。」
唇を離し、左の耳たぶを咥えた。薄い外耳を舌でなぞる。
「触られたら嫌なところあったら言って?じゃないと全部触るから。」
「んっ、全部っ?」
そのまま首筋を舌で辿る。汗で少ししょっぱい。今日も緊張してるのかな。
「全部ってどういう…っ!」
ちゅっと音をたてて、胸の先を咥える。チロチロと愛撫すると先が固くなった。
「全部は、全部だよ。」
「んん……あっ……。」
片側を指で転がしながら、もう片方を甘噛みする。私の尻の下で、彼のモノが固くなっていた。
ゆっくりと腰を動かし、足の間に座る。ズボンのベルトかけた手を突然掴まれた。
「マリア…さすがにそれは…。」
こちらを見つめる恥ずかしそうな彼の瞳は本気で嫌がってはいないように見える。
かまわずにベルトを外すと彼は観念したように手を離した。
下穿き一枚になったモノをゆっくりとしごくと、びくりと彼の体が震えた。反応が可愛くてもっとしてあげたくなる。
「あぁ……。んんっん…。」
下着の上からゆっくりと口にふくむ。くちゅくちゅとわざと音をたてた。
「そんなとこ…汚いだろ。」
「大丈夫だよ。気持ちいいことだけ考えてて。」
下着を脱がせると、そのまま大きくなったモノを咥えた。
「アァ゛!やっ、ムリ…。」
奥まで咥えこむのは久しぶりで、さすがに苦しい。それでも彼が感じてくれるのが嬉しい。
「こんなこともできるよ?」
レースの夜着を脱ぎ、下着も脱ぎ捨てた。胸の間に濡れたそれをぎゅっと挟んだまま、上下に何度も動かす。谷間からはみ出た彼の先っぽを口にふくむと、声がさらに大きくなった。
「マリア…もうダメ…出そう……アッ…ン。」
私はフィニッシュに向けて、勢いよくしごき続けた。
「アッ…アーッ………イクッ、イクッ!!」
腰を大きく仰け反らせた彼は、自分のお腹にたくさんの精を吐き出しながら果てた。
私の胸元にもトロトロと溢れている。指で拭うとそのまま口にふくんだ。
「マリアっ!それは、ダメだっ!」
「なんでもダメダメって。別に悪いことじゃないのに。」
はぁはぁと荒い息を吐きながら、彼は自分のお腹を丁寧に拭いていく。飲み込んだりしたらまた怒られそう。
上半身を起こした彼に跨がり、ぎゅっと抱きついた。
「マリア、いまは…。」
「まだ終わりじゃないよ?」
彼の右手を自分のショーツにあてがった。そこはさっきから自分でわかるほど濡れている。
「ケインにしてたらこんなになっちゃった。私にもしてほしい。」
そう言って見つめただけで、彼のモノがまた固くなるのがわかった。
「ほんっとに……お前…。」
「お願い。」
キスしながら押し倒されそうになるのをぐっと押し止める。
「このまま、私がするの。」
ショーツを下ろし、彼のモノの上にゆっくりと腰を下ろしていく。
「んんっ!ケインの固いっ。」
「だから、そういうことを言うなっ。」
最後まで入った瞬間、彼のモノが突き上げてくる。
「アァ、ん…、んんっ。深い…。」
腰をおさえられ、何度も何度も押し込まれる感覚。
「…ンンっ、ダメだ、マリアのなか…。」
「キスして?もっとたくさんしてほしい…。」
唇を重ねる度、私の中で彼が脈打つのを感じた。
「三日分、ん…ぎゅってしてほしい。」
そのままその日は何度も彼と体を重ねた。
こうしてやっと私の教育係の仕事が始まりました。
「なんでそんなに積極的なんだ?」
赤い顔をしてベッドに腰掛けたケインは心底不思議そうな顔だ。
「私の国じゃこれくらい普通だよ。」
普通は大げさかもしれないけど、女からベッドに誘うことだってある。
「嫌ならしないけど…。」
「お前、このタイミングでそれを言うのは卑怯だろ。」
そんなことを言いながら笑っている彼に、つられて私も笑った。
彼の瞳がいつのまにか熱っぽくて、それだけで私は嬉しい。
見つめあったまま唇を重ねる。こないだよりも自然に舌を絡めた。
「…んっ。」
最近はずっと3日とあけずに仕事をしていたので、誰かに触れられるのがすごく久しぶりに感じる。
「どうかしたか?」
「なんでもない。今日ケインは何もしなくていいよ。私が全部してあげる。」
すると彼の顔は今日までで一番赤く染まった。
* * *
「本気か?」
ワイシャツだけ脱いだ彼をベッドに寝かせ、その上に跨がる。
「ケイン、すごい聞きづらいこと聞いてもいい?」
「…なんだよ。」
「この国では正常位でしかエッチしないの?」
ずっと誰かに聞いてみたかった。同僚のリリスに聞いたら、なんかすごい顔をされたからそれ以上聞けなかったのだ。
案の定、ケインもすごい顔をしている。
「なっ、ばっバカ!なんてこと聞いてんだよ、当たり前だろうが!」
当たり前なんだ。なんかやっぱり私の常識とは違う。
「それ以外を知らないわけじゃないってことだよね?なんでしないの?」
「知るかそんなこと!考えたこともない!」
女神アルチェの貞淑さのせいなのか。私にはわからない何かがあるのか。こんなことで異世界を実感するとは思ってなかった。
「じゃあ今日はその考えたこともないことをしてみよう。」
娼館にやってくるお客さんでさえしようと言われたこともなかった。一体なにが恥ずかしいのだろう。
「何事も一度は経験した方がいいと思うよ。」
ケインは期待と不安が半々くらいの顔だった。
「嫌ならやめるけど…。」
「だから、この格好で言われても断れないだろ。」
両手で彼の頬に触れると見た目と同じで熱かった。そのままゆっくりと口づける。舌を吸い上げると、二人の唾液が絡まっていく。
「んん…マリア…苦しい。」
「鼻で息して、相手にかからないように少しずつ。」
唇を離し、左の耳たぶを咥えた。薄い外耳を舌でなぞる。
「触られたら嫌なところあったら言って?じゃないと全部触るから。」
「んっ、全部っ?」
そのまま首筋を舌で辿る。汗で少ししょっぱい。今日も緊張してるのかな。
「全部ってどういう…っ!」
ちゅっと音をたてて、胸の先を咥える。チロチロと愛撫すると先が固くなった。
「全部は、全部だよ。」
「んん……あっ……。」
片側を指で転がしながら、もう片方を甘噛みする。私の尻の下で、彼のモノが固くなっていた。
ゆっくりと腰を動かし、足の間に座る。ズボンのベルトかけた手を突然掴まれた。
「マリア…さすがにそれは…。」
こちらを見つめる恥ずかしそうな彼の瞳は本気で嫌がってはいないように見える。
かまわずにベルトを外すと彼は観念したように手を離した。
下穿き一枚になったモノをゆっくりとしごくと、びくりと彼の体が震えた。反応が可愛くてもっとしてあげたくなる。
「あぁ……。んんっん…。」
下着の上からゆっくりと口にふくむ。くちゅくちゅとわざと音をたてた。
「そんなとこ…汚いだろ。」
「大丈夫だよ。気持ちいいことだけ考えてて。」
下着を脱がせると、そのまま大きくなったモノを咥えた。
「アァ゛!やっ、ムリ…。」
奥まで咥えこむのは久しぶりで、さすがに苦しい。それでも彼が感じてくれるのが嬉しい。
「こんなこともできるよ?」
レースの夜着を脱ぎ、下着も脱ぎ捨てた。胸の間に濡れたそれをぎゅっと挟んだまま、上下に何度も動かす。谷間からはみ出た彼の先っぽを口にふくむと、声がさらに大きくなった。
「マリア…もうダメ…出そう……アッ…ン。」
私はフィニッシュに向けて、勢いよくしごき続けた。
「アッ…アーッ………イクッ、イクッ!!」
腰を大きく仰け反らせた彼は、自分のお腹にたくさんの精を吐き出しながら果てた。
私の胸元にもトロトロと溢れている。指で拭うとそのまま口にふくんだ。
「マリアっ!それは、ダメだっ!」
「なんでもダメダメって。別に悪いことじゃないのに。」
はぁはぁと荒い息を吐きながら、彼は自分のお腹を丁寧に拭いていく。飲み込んだりしたらまた怒られそう。
上半身を起こした彼に跨がり、ぎゅっと抱きついた。
「マリア、いまは…。」
「まだ終わりじゃないよ?」
彼の右手を自分のショーツにあてがった。そこはさっきから自分でわかるほど濡れている。
「ケインにしてたらこんなになっちゃった。私にもしてほしい。」
そう言って見つめただけで、彼のモノがまた固くなるのがわかった。
「ほんっとに……お前…。」
「お願い。」
キスしながら押し倒されそうになるのをぐっと押し止める。
「このまま、私がするの。」
ショーツを下ろし、彼のモノの上にゆっくりと腰を下ろしていく。
「んんっ!ケインの固いっ。」
「だから、そういうことを言うなっ。」
最後まで入った瞬間、彼のモノが突き上げてくる。
「アァ、ん…、んんっ。深い…。」
腰をおさえられ、何度も何度も押し込まれる感覚。
「…ンンっ、ダメだ、マリアのなか…。」
「キスして?もっとたくさんしてほしい…。」
唇を重ねる度、私の中で彼が脈打つのを感じた。
「三日分、ん…ぎゅってしてほしい。」
そのままその日は何度も彼と体を重ねた。
こうしてやっと私の教育係の仕事が始まりました。
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