水曜日はカレーの日

映画２ ペンギンハイウェイ

　映画２　ペンギンハイウェイ

　夏の終わりに夏らしい映画が観たくなりました。森見登美彦さん原作のアニメ映画ペンギンハイウェイはそんな私にピッタリな爽やかな作品でした。

　真面目で好奇心旺盛、昨日の自分より賢くなることを目標に毎日を過ごす小学生アオヤマ君。ちょっとエッチなことにも興味があるアオヤマ君には好きな人がいる。歯医者に勤めるお姉さんだ。チェスをしたり、話をしたり、アオヤマ君とお姉さんは良い友達。
　そんな二人が暮らす街の空き地に、ある日突然ペンギンが現れる。ペンギンたちはどこから来てどこへ行くのか。そしてお姉さんの正体とは？
　少し不思議なＳＦ映画。

　私は原作者の森見登美彦さんが大好きで、原作を先に読んでいました。しかし映画版は見ていませんでした。
　なぜなら原作がイマイチだったから。

　森見さんといえば、四畳半神話大系や有頂天家族など京都を舞台にしたハチャメチャ喜劇。
　ペンギンハイウェイは森見さんが初めて京都を舞台にしない作品。はっきり言ってしまうとよく分からない話でした。わたし的に。

　映画版も正直全てがスッキリ解決するストーリーではありません。ふわっと解決して、ちょっともやっと終わります。そんなストーリーが苦手な方にはオススメしません。しかし、綺麗な作画とかわいいペンギン。小説よりも分かりやすくなっていると思います。ラストの疾走感はアニメならではの気持ちよさがありました。

　ひと夏の思い出、夏休みの長い夢。そんな雰囲気を楽しみたい人にはピッタリです。

　最近どんよりした映画や小説ばかり読んでいた私にはこの爽やかさがとても良かった。