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第一章 クイナ

02.巡察官の黒い爪 ※

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 国の中心近くにある孵卵施設の中で、一際大きく緑色に輝く卵だったその時から、カジュリエスは特別な存在だった。

 強くて太い脚には硬くて艷やかなうろこが輝き、その足先には大きくて鋭く尖った爪を持つ。もはや、鳥と呼んでいいのかわからないほどに大きく強い脚の種の中で、最も大きな力の証を持って生まれた。

 世話係達は、あからさまにならない程度にカジュリエスのような子をちやほやしたし、そもそも他のであろう子供とは分けられて暮らしたので自分がどんな存在なのかは幼い頃から自覚していた。

 国に決められた高等な教育を受け、国に決められた職に就く。そのまま順風満帆な人生を送り、できるだけたくさん己の血を引く優秀な子孫を残す。カジュリエスの人生は、卵であった頃から既に決められていた。

 カジュリエスたちの暮らす西浮国さいぶこくと呼ばれる国は、空に浮かぶ大きな浮島だ。
 住人は鳥からヒトに派生したせいか、それとも国が他国と地続きではないせいか、あまり他とは関わらず、独自の進化を遂げてきた。

 婚姻制度にしてもそうだ。

 よその国の多くが一夫一妻制を採用している中、生まれてくる女性の数が男性に比べて圧倒的に少ない西浮国は、一妻多夫制に近い乱婚制を採用している。

 婚姻制度と言うものに重きは置かれておらず、そこの制度を整備するよりも、国としてはいかにして優秀な子孫をたくさん残していくのかと言う課題が常に付き纏う。

 幸いなことに、西浮国の住人は繁殖年齢が長かった。

 ある程度大人になると見た目はあまり変わらずに長い期間繁殖行動を行うことができる。
 元になった鳥種によって個人の寿命が全く異なる上、繁殖年齢が終わりを迎え、死期が近くなると急激に老けていく人が多いため、見た目だけではおおよその年齢ですらわからないし、誰もが他人の年齢を気にもしない。

 見るべきところは個人の年齢などではない。

 男性であれば美しく大きな羽、あるいは脚の力が強く、大きく鋭い爪を持って生まれた人間が優秀だと言われ重要視される。
 その証拠に、大きく美しい羽を持つ方が、大きく鋭い爪を持つ方が、それらが小さなヒトより寿命が長い。

 女性は、羽が小さく地味な色の者が多いが、産まれてくる絶対数が少ない事、その身体で卵が産める事から、どんな羽を持っていても差別される事はなく幼い頃から何よりも優遇され育てられる。

 どのオスの卵を何個産むかは、女性次第、オスを選ぶ権利があるのは女性で、男性が出来る事は精液を提供する事だけだ。
 性行為をするかしないか、精液の提供方法ですら女性が好きに選ぶ、完全に女性上位の世界ともいえる。

 ある意味では、カジュリエスのような選ばれた者の卵は大きくなりがちなので、卵が小さく楽に産める一般的なオスの精液も人気らしいがその辺りの内実はカジュリエスにはわからない。

 大抵の女性は安全性や利便性を考慮して孵卵施設で暮らしているので、産卵後、卵は全て国が管理し孵化まではその係がついて世話をする。

 カジュリエスのような選ばれた卵は大人になるまで国に管理され続けるが、普通の子供であればまだほんの幼いうちに市井で暮らす人に貰われていく。

 このような社会の仕組みに疑問を持った事はないし、成人するまでは自分はこの仕組みの中で、己の種をたくさん残す為の競争にも勝てるだろうと、疑いもせず野心を燃やしていた。


 それなのに。

 成人して国の中心から飛び立ってしまったら。
 巡察官として配属され市井の暮らしを間近で見てしまったら。

 それまでの自分の価値観が根底から覆されるのを感じてしまった。

 市井には、カジュリエスが物語の中でしか知らなかったつがいがいる。

 男同士ではあっても、お互いを大事に思い、お互いしか目に入らず、どちらかが傷つけば自分が傷つくより取り乱す、そんな普通の暮らしを送っている人たちを巡察同行で目にするにつけ、自分の生きてきた世界に疑問を持ってしまった。

 カジュリエスは、自身の詳細な情報のすべてを国に管理されている。

 その情報は孵卵施設にいる女性なら誰でも見る事ができるのだ。カジュリエスの様に産まれる前から選ばれた者の卵を産んだ女性は、孵卵施設の中でも更に優遇されると言う。
 女性がその気になれば国を通して孵卵施設へと呼ばれるだろうし、呼ばれなければ呼ばれないで、市井の人とは違い自身を直接売り込む機会も与えられる。
 既に何度も孵卵施設に呼ばれているカジュリエスは、自身が知らないだけでこの世に己の子孫がいてもおかしくはないのだ。


 だが、それだけだ。
 本当にそれだけ。


 女性はまだ良い。
 どの卵を産んだかは自身で把握しているし、希望すれば自分が産んだ子と暮らす事もできる。
 だけど、自分は男だ。
 どの卵が自分の子供かなんて知らずに、家族は持たず、誰とでも適度な距離を保ち生きていく。
 それが哀しい、と、たくさんの子供を引き取ったり、孵化した子らの世話係に転職する男もいると聞く。気持ちはわかる。だが、そういうことじゃない。
 国の中枢を担うような子を養育する孵卵施設で生まれ育った人間が何を言う、と思われるかもしれないが、自分も相手もお互いを大事と思えるような相手がいる人が羨ましい。

 心底から、羨ましい。

 そんな事を、初めて行った浮島亭という店で飲みながら。同じ部隊の同僚に話した事があったが、そもそもが同僚達も巡察官として配置されている人間で、皆、カジュリエスと似たような境遇で生まれ育っているのだ。

 俺はもう四度も孵卵施設に呼ばれてるからな、不満なんてないよ。だの、別の部隊の部隊長は卵を産ませすぎてまるで巡察官の種蒔き人のようだ。だの、話しに移ってしまった。

 そんなもんかと小さくため息をついた時だ。

 自分たちが座っていた客席の合間を縫うようにして、ひょろりとした男が通っていったのを見たのは。
 少し低めの声で「おつかれさまー」と店の奥に声をかけながら、浮島亭を出て行く酷く細く頼りなく、それでも長い脚を持て余し気味に綺麗に歩く後ろ姿。

 暑い日だったためか、膝丈のパンツの裾から覗く膝裏の鮮やかなオレンジ色。
 そのオレンジ色を引き立てるかのように、細かくまるで芸術のように足元に向かって続くうろこ、そして繊細な爪を持つその足。後ろから見える蹴爪も細く細やかで視界に優しい。

 囚われた。
 その、繊細でなによりも美しく見えるオレンジ色の細い脚に、カジュリエスは完全に囚われてしまった。

 その鮮やかなオレンジ色を持つ脚が脳裏から離れてくれず、その後何度も浮島亭に通ったが会えなかった。あまりにオレンジ色に囚われてしまったためにそれ以外の情報……例えば髪の色だとか、羽の色や大きさだとか……を思い出せず、難儀した。

 店で会えないなら、と、巡察の途中に探してしまうのだから、同僚に「最近何かおかしくないか?」と突っ込まれる始末だ。

 同僚があまりにしつこく聞いてくるので、仕方なく「浮島亭にいた膝裏がオレンジ色の者を探している」と言ったら、なぜか同僚はその男の事を知っていて「浮島亭のパン職人だろ?」と、あっさり身元がわかってしまった。もっと早く聞けば良かった。

 パン職人と分かれば店にいる時間帯がわかると言うものだ。

 それまでは夜、仕事帰りに飲みに行く事が多かったのだが、昼の休憩時間に通うようにした。一部ガラス張りになっているパン工房の中に、お目当ての男を見つけるのは容易かった。


 あんな顔をしていたのか……


 オレンジ色の脚しか見ていなかったから、初めて顔を見た時はある種の感動を覚えたほどだ。
 色素の薄い肌に、茶色の髪、茶色の瞳、特に目立たない色味の中で赤々としている唇。癖なのか、その唇を時折舐めるピンク色の舌。

 ああ、あの舌を舐めまわしたい……と考えて、次の瞬間自分の思考に衝撃を受けた。舐めまわしたいなんて。一体何事だ。自分の頭の中に何が起こっている?
 あまりに己が危険人物じみていて自分に自分で引いたのだが、通っているうち、レイルと言う名前だとも知れた。

 そうか、レイル、良い名だ、レイル、レイル、気がつけば小さくつぶやいていた。

 そのうち、巡察の途中、……たまたま歩いているレイルを見つけて、たまたまレイルが入って行った家を見てしまった為に、本当にたまたまだったのだが……ついつい巡察ルートにレイルの家の前を加えてしまう有様だ。
 レイルの安全を守らなくてはいけない、そんなことすら思っていた気もする。
 そのおかげで、今まであまり知らなかった道の土地勘ができた、などと無理やり良い方に考えていた時に事件は起こる。


 国が、孵卵施設とは別の施設で管理している人種がいる。


 毒人と呼ばれる毒を持つ者たちだ。
 小さいが色鮮やかな羽を持ち、羽と同様に身体も小さい。見た目だけならただの可愛らしいヒトに見えるが、唾液にも羽にも毒を持つ。

 そのうちの一人が管理施設から逃げ出し、あろうことかレイルの家の方向に向かっていると言う。

 巡察隊ではその時動ける隊員全てが逃げ出した毒人を追い、隊でも特に強い脚を持つカジュリエスが一番に追いついた。
 そこまでは良かったが、捕縛しようとした一瞬の隙をつき噛まれた。
 ああやばい、速効性の毒がまわる、……意識が朦朧としながらも蹴りを入れ、相手の自由を奪う。
 カジュリエスの強烈な蹴りを受けて、相手は動かなくなったが、自分もやばい。
 最期に一目、レイルに会いたい、本能でそう思ってしまったらしいカジュリエスは、痙攣が始まる中、執念でレイルの家へ向かい、倒れ込んだ。
 遠くで「ぎゃー!」と叫び声を聞いたのは、本物か、それとも幻聴か。

 結論から言うと、叫び声は幻聴では無かったし、その叫び声のおかげで巡察隊が自分の場所をすぐに特定する事ができ血清を使った為、最期の時なんて迎えずに済んだ。

 ただ同僚の話からレイルに迷惑をかけてしまった事がわかり、謝罪と同時に叫んでくれたお礼を、と翌日レイルの家の前で帰りを待ったら、会った瞬間「ぎゃー!! おばけーーー!!!」と叫ばれた。

 なんともしまらない出会いだ。

 だが、どんな出会いでも別に構わない。
 結果良ければ全て良し。
 現時点でレイルの家に入り浸ることができるようになり、その上彼は会えば抱かせてくれる。この結果に不満なんてあるわけがない。
 レイル自身、たまに気にするそぶりを見せる小さな羽の事ですら、その小さな羽のおかげで今まで決まった相手がいなかったのかもと思えば、むしろ大好きな部分でしかない。
 多分、レイルは気付いていないが、カジュリエスが後ろから挿入する時、その小さな背中の羽がパタパタと反応する様がよく見える。
 大きな羽がこれ見よがしにこちらを打つように広がるよりも、この小さな羽が懸命に動いている、その様子が酷くカジュリエスの心に刺さる。
 本当に、頭の天辺から足の爪先まで、どこをとってもたまらない刺激をくれる存在だ。


 一度、やってる最中に「なぜ自分に抱かれるのか」と、聞いた事がある。


 その日のカジュリエスは、散々にレイルの乳首を刺激し続けていた。
 両方をそれぞれ舐めながら触って、指と舌で散々弄って、尖らせた舌で舐めて、指先で転がして、爪で優しく柔らかく引っ掻いた。

 なぜ抱かれるか、の話しに対しては全くの余談だが、カジュリエスはレイルの乳首が好きだ。

 鳥から派生した自分たちは、ある程度育ってから卵から生まれてくる為か、女性であっても授乳の習慣がない。実際に女性から乳がでるかどうかはカジュリエスは知らないが、西浮国の子供は生まれてすぐに離乳食を食べ始める。自ずと授乳はしないのだろうと思っていた。
 女性の胸ですらその有様だ。男性の乳首の存在意義とは、一体何だ。
 ずっとそう思い、気にも止めずに生きてきたのに。
 レイルが気持ち良いと反応するから、レイルの快感の為のみにそこにある器官なのかと思ったら何ていやらしいものなのかと、刺激することをやめられなくなってしまった。


「ね、ねぇ、なぁ、カジュリエス、んん、も、もうっ……」
「んん?」
「そのまましゃべるなってっ……く、んん、や、も、もうヤダ、やだ、やめっ……」
「やめて、いいのか?」


 意地悪かと思いはしたが、舌と唇をそのまま当てながら聞いた。ついでに歯を柔らかく当てる。


「やめ、て、んんん、ッ、……やめ、いたい、いたいからッ、あ、あ、ん」
「本当に? どうしても痛いのか?」


 カジュリエスは、わかっていて聞いた。痛いわけがない。細心の注意を払って刺激し続けているのだから。カジュリエスがレイルに与えたいのは痛みではなく気持ち良さだけだ。


「……っ、ん、うそ、いた、くないけどっもうや、やっ、んん」


 普段意地っ張りなレイルもやってる時は割と素直だ。本当に痛い、と訴えられたらすぐにでも止めるのに、最後の所で嘘をつけない。


「痛くないなら、良いよな」


 ちゅ、とレイルの右の乳首を吸い上げながら、自身の右手の指先で左の乳首をトントンと刺激した。右も左も既に真っ赤になって、これ以上勃ちあがれない程にかたくなっている。


「吸いながら舐めたら……どう思う……?」
「や、やだ、ほんとにや、んん、そこでっ話されるのも、もっもう、……んんん、ぁ、っ、」


 ちなみに聞いたのはわざとだ。より感じて欲しくて、これからする事をあえて聞いてみた。
 あいていた左手をレイルの陰茎へと伸ばす。予想通りの大洪水だ。親指の腹で側面を撫でる。直截的なやり方はもっと後に。


「なぁ、レイル、すごい……もうイッたみたいに濡れてる」
「んんんんん、しゃべるなよ、もぅ、も、や、ほんとにや、やだ、や、ッ」
「イッたことは否定しないのか?」


 からかい半分で聞いたのに。


「んんん、ん、何度か、イ、き、そうになってるの、ッも、もぅ、とめられなあああああっんんん、ん、ッ!!」


 あまりに素直にかわいい事を言うので、左手を性急に動かしてしまった。直截的な刺激はもっと後なんて、誰が言った。
 ――その後。
 散々弄った後孔に自身の陰茎を潜り込ませてから、なぜ俺に抱かれるのか、と聞いたのだ。

 快楽で蕩けた顔をこちらに見せ、荒く息を吐きながら「やめろっつったらとまるのか」と言うので、「止まらないし止めないが」と、陰茎の先端で良い所を刺激した。レイルは半泣きで仰け反り嬌声とともに、そういうことだろ、と答えた。

 最高にかわいかった。


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