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第229話:婚約♪
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ふう~ 昨日は勝手に気を回したせいで激怒したサレンドラ皇后に皇太子殿下の初体験の相手をした娼婦を処すよう迫られたがアーレ皇太子は立派なもので「そんな!止めてよ!もし、そんな事をしたら――もう母上とは親子の縁を切るからね!アリョーナは良い娘だよ!」と初体験の相手を庇ってくれた!
もちろん当のサレンドラ皇后は『まぁ~?!! なんて事なの?! アーレちゃん!売春婦なんて卑しい、嘘つきばかりなのよ!』と発狂し『私のアーレが汚れてしまったわ!』 『サナイ!貴方のせいよ!』と非難の矛先は変わったが...
アーレ皇太子が「やめてぇ!サナイは悪くないよっ!」「僕がお願いしたんだっ!!」と庇ってくれたので、事なきを得た。コチラに罪を着せようとしてきたラーイ帝とは、えらい違いである!本当に親子かよ・・・是非とも陛下には御子息の爪の垢を煎じて飲んで頂きたいモノだ...
お陰でコチラはサレンドラ皇后の機嫌を取るため細かい事にまで陛下が気付くようコチラは新しい香水を使っている事を褒めて行くよう諭したり皇后様が髪を整えた際に、いち早くに変化に気付いて褒めるようにと苦労づくしである
一昨日――ロナ様からも唐突に「陛下に娼館を利用させるなんて・・・まさかサナイも利用してるのっꐦ サナイって最低ねっꐦ」と鋭い目つきでdisられるし・・・なんか他の皇女方もノルフェミナ第一皇女からは柔やかに避けられ市中の祭りにお連れして行こう兄のように慕ってくれていたアナスタシア第三皇女からも出会った途端「不潔ですっ!サナイ!」と突然、罵られるなど対応が冷たい(涙)
なぜ、こんな事になってしまったのか...←(身から出た錆!)(自業自得!)
・
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そんなおり・・・ロナフェミア皇女に、めでたい事に婚約の話が来た。
何でも王族の権威を盾に事実上――以前(第198話あたりで...)俺に借りた借金を踏み倒した隣国エレンダ王国、王太子・・・あのエリク王子だと言うのだ
当然、愚鈍さで悪名を遠方にまで轟かせているロクでナシとして有名な人物であるエリク王子との婚約の話にロナフェミア皇女は・・・いやよっ!嫌よっ!の大暴れ!
特にエリク王子の不摂生な生活で出来上がった丸々とした体型が――お気に召さないようで周囲の者が『しかし、このままでは・・・ノルフェミナ殿下のように行き遅れになる』と説得しても嫌なモノは嫌らしい...
これには周囲の者も(なんと・・・我が儘な...)と言う感じに呆れ果てている
と言うのも――この世界の商人、貴族や王族、皇族は物心つく前から他国の為政者か影響力の強い有望な家臣との婚約の約束を取り付けて可能な限り速く婚姻し元気な世継ぎを残す事が良しとされているからだ
古今東西・・・どこの社会でも同じだと思うが、この異世界における社会の空気感では下級の者は男女関係なく齷齪《あくせく》、労働する事が素晴らしく...
逆に上流階級になればなるほど妻が忙しくしているような家庭を築いている男性は甲斐性なしの男と見なされ(家庭に入る妻を大事にしていない)と評判が頗る悪い。
つまり――この上流、下級間のギャップのせいで下級の女性ほど働き者である方が良いとされ逆に上級の女性であればあるほど有閑女性を演じなければならないし逆に男性は妻を有閑に演じさせなければならなくなっている
これは嫁ぎ先で下級の女性は姑から「ナマケモノの嫁が来た」上級では家庭に入ったにも関わらず外に出かけるような人は「あの嫁は家庭も守らず遊び歩いている」と揶揄されると同時に男性は妻の管理もしっかり出来ない社会的に信用できない人認定を喰らうと言う事だ
上級階級の女性ほど働き口が少ないのも――この為で仕事に就くとしたら同じ上流階級や中産階級の家庭教師くらいしかない
いつまでも実家にいるような女性は、この異世界では無職のニート扱い!つまり――この異世界では(元の世界の中世、近世と同じく)こどおばに厳しい!!
(※もちろん、こどおじ方も許されるハズもなく!農家の長男以外は衛兵か商人ギルドで商人のライセンスを買うか職人の親方に弟子入りするか雇われの農奴になるか犯罪者になって鉱山奴隷か、船漕ぎ奴隷になるかを漏れ無く選べる!・・・etc,あるいは野垂れ死ぬか...)
・・・まあ人生でとれる選択肢が限れているなんて万人に言える事だ。
長々と回りくどいので要点をまとめると・・・つまりノルフェミナ第一皇女もロナフェミア第二皇女も世間的には18歳にして我が儘で行き遅れたと見なされかねない年齢に近づいているにも関わらず結婚相手を選んでいるので周囲の者が急かすのも優しさからなのである
(※言うまでもなくノルフェミナ第一皇女は既に行き送れの烙印を押されている)
この世界では結婚できなかった王族や皇族の姫は尼となって修道院で過ごす事が一般的に良しとされている...俺も説得に回るようセルゲイ近衛騎士団長に言われているがロナ様と言えばショックのあまり自室のベッドに寝転んで不貞寝しているので――どう説得したものか...
「ロナちゃん・・・普段――こう言う豪華絢爛な生活が出来ているのも民草のお陰・・・皇族としての務めを果たすべきなのよ」とサレンドラ皇后が説得しているが当然ロナフェミア皇女からしたら「嫌よっ!それを言うならノルフェミナお姉様だって果たしてないじゃない!どうして私が国の為に犠牲にならなきゃならないのっ?!それにアナの方が若いのだしエリク王子も喜ぶでしょう!おかしいじゃない!」
と皇后にブチ切れのご様子・・・余談だがアナスタシア皇女は末娘と言う事もありラーイ帝が溺愛している為『アナよ・・・お前には若くて良い結婚相手を必ず見つけて来てやるからなぁ♪』と言っていたのでロナ様がキレるのも当たり前か...
ノルフェミナ皇女もアナスタシア皇女も事実を指摘されて効いたらしい・・・ショックを受けてるやん・・・流れ弾に当たって気の毒に...
挙げ句の果てに「私を奪ってぇっ・・・サナイ...(泣)」と遠巻きに『一生養って』とアクロバティックなパワー系プロポーズしてきた!なんと?!自分に都合の良い事を?!
いやっどす・・・午前中は「陛下に娼館を利用させるなんて・・・まさかサナイも利用してるのっꐦ サナイって最低ねっꐦ」と鋭い目つきでdisっとたんやん...
そもそも高級メロンを食べ損ねたくらいで鞭を打たれた事を忘れていない(第188話あたり...)
真井めは、同じ人間のクズ同士お似合いのカップルだと思います、殿下!
ロナフェミア第二皇女も、まさかアユムが内心で――そう思っているとは知らない傍ら・・・ボルゾイに似た皇帝の狩猟犬としての役割を兼ねた皇室の愛犬だけがロナフェミア皇女を涙を舐めとって慰めている・・・優しい・・・なかなかに尊い光景ではないか...
一方――ロナフェミア皇女の「私を奪ってぇっ・・・サナイ...(泣)」発言にラーイ帝は「な、何を言っておる?!ロナ! 」と反応すると「サナイには可哀想なノルフェミナを引き取って貰おうと考えておるのだ」と諭す...
(えっ?そうなんですか?!)と思わずノルフェミナの顔を見て「幸せにします」と言うとノルフェミナ第一皇女も頬を赤らめて「はい・・・よろしくお願いします...」と満更でもない様子であった...
「良かったわ~ サナイなら安心ね。ノル、幸せにね。」
サレンドラ皇后も第一皇女の行く末を心配していたようでノルフェミナを祝福する...
もちろんロナフェミア皇女には「ちょっと?!わたくしの時と反応が違うじゃないっꐦ」と激怒されたが――これは貴女様の普段の行いが悪いので仕方がないと思います♪
ロナフェミア皇女は「サナイも一歳とは言え年増のお姉様より同い年の金髪碧眼の方が良いでしょ?!」と同意を求めてきたがコチラは一歳程度の違い気にする世界から転移してきたのではないので別に気にしない。
むしろ苛烈な性格のロナ様より柔和の人柄であるノルフェミナ様の方が良い...
一方・・・自分が将来の夫になるに違いないと――何となく思い込んでいたアナスタシアは目の前でノルフェミナ第一皇女とアユムの婚約が交わされ「そんなっ?! 私の嫁ぎ先がっ?!」とアナスタシア皇女がショックを受けると・・・このままではヤバいと思ったのか?
「はい!はい!サナイ!ソレだったら私はノルお姉様やロナお姉様よりも年下で皆が憧れる金髪碧眼です!サナイもお姉様たちより年少で若い方が良いですよね?サナイ!」とあろう事か?!一番上の姉の幸せを奪おうとしてきた!
これには普段は静かなノルフェミナ第一皇女も「やめてぇ!アナっ!わたくしたちは姉妹でしょっ?!おねぇちゃんの嫁ぎ先を奪おうとしないでぇっ!」と懇願する有様だ!
一方――アナスタシア皇女も負けじと「そんなっ! ノルお姉様!ズルいっですっ!私も若くて、お金持ちで何でも買ってくれる、サナイが良いですっ!!」とノルフェミナ皇女に食い下がる!
そう言えば――つい最近は件の高級公娼館で機嫌を損ねてしまったサレンドラ皇后のご機嫌取りをする為に竜涎香の香水やケルダン製の高級バッグなどのブランド品を献上していた所を...
「な"っ?!・・・お母様だけっ!ずるいっ!」
ロナ様に見つかり(ストーカーかよ...)ケルダン製の高級コスメや秀逸なデザインが人気の高梨アミ謹製!高級ブランドもののポーチをプレゼントするよう、せがまれると言う悲劇があったのだ...
※しかもプレゼントされた事実を利用してロナ様が侍女達だけでなく他の皇女にも見せびらかしながら「サナイが――どうしても献上したいと言うから受け取ってあげたの♪」「これは最早、愛よ!愛♪」と他の女性陣にマウントをとって外堀も埋めてくるし...
(外堀を埋められてなるモノか!)と他の皇女や侍女にもプレゼントした結果・・・
プレゼントに味をしめた人達が「あぁ~♡ やっぱりぃ~♡ 最新刊に載っていたケルダン製のブランドバックとぉ~ 高級コスメは~ 素敵ですねっ~♡(欲しいなぁ~☆)」と言外にせがむようになった!※自爆(なんてこった!)
財布扱いなんて・・・みんな!酷いよぉ!※特にセセリア、エクリア 、オレアナ、リエアナが酷い・・・182話詳しくは参照のこと...
まあ・・・支出より収入の方が多い事と自分の領で作っている事もあって他よりも低価格で入手できるので誤差の範囲なんだけど...
――なんならアナスタシア殿下も養ってあげたい所だがアユムの所へ嫁ぎたいと言い出したアナスタシア皇女に対しラーイ帝は「ならん、ならん!ウチの可愛い娘達《Myエンジェル》は別々に嫁がせるのだ!一人ひとりまで!」だと癇癪を起こし狼狽している様子...
アユムがアナスタシア皇女も娶れない事を悟るとラーイ帝に対し(・・・ケチっ!)と思った事は言うまでもない...続く
もちろん当のサレンドラ皇后は『まぁ~?!! なんて事なの?! アーレちゃん!売春婦なんて卑しい、嘘つきばかりなのよ!』と発狂し『私のアーレが汚れてしまったわ!』 『サナイ!貴方のせいよ!』と非難の矛先は変わったが...
アーレ皇太子が「やめてぇ!サナイは悪くないよっ!」「僕がお願いしたんだっ!!」と庇ってくれたので、事なきを得た。コチラに罪を着せようとしてきたラーイ帝とは、えらい違いである!本当に親子かよ・・・是非とも陛下には御子息の爪の垢を煎じて飲んで頂きたいモノだ...
お陰でコチラはサレンドラ皇后の機嫌を取るため細かい事にまで陛下が気付くようコチラは新しい香水を使っている事を褒めて行くよう諭したり皇后様が髪を整えた際に、いち早くに変化に気付いて褒めるようにと苦労づくしである
一昨日――ロナ様からも唐突に「陛下に娼館を利用させるなんて・・・まさかサナイも利用してるのっꐦ サナイって最低ねっꐦ」と鋭い目つきでdisられるし・・・なんか他の皇女方もノルフェミナ第一皇女からは柔やかに避けられ市中の祭りにお連れして行こう兄のように慕ってくれていたアナスタシア第三皇女からも出会った途端「不潔ですっ!サナイ!」と突然、罵られるなど対応が冷たい(涙)
なぜ、こんな事になってしまったのか...←(身から出た錆!)(自業自得!)
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そんなおり・・・ロナフェミア皇女に、めでたい事に婚約の話が来た。
何でも王族の権威を盾に事実上――以前(第198話あたりで...)俺に借りた借金を踏み倒した隣国エレンダ王国、王太子・・・あのエリク王子だと言うのだ
当然、愚鈍さで悪名を遠方にまで轟かせているロクでナシとして有名な人物であるエリク王子との婚約の話にロナフェミア皇女は・・・いやよっ!嫌よっ!の大暴れ!
特にエリク王子の不摂生な生活で出来上がった丸々とした体型が――お気に召さないようで周囲の者が『しかし、このままでは・・・ノルフェミナ殿下のように行き遅れになる』と説得しても嫌なモノは嫌らしい...
これには周囲の者も(なんと・・・我が儘な...)と言う感じに呆れ果てている
と言うのも――この世界の商人、貴族や王族、皇族は物心つく前から他国の為政者か影響力の強い有望な家臣との婚約の約束を取り付けて可能な限り速く婚姻し元気な世継ぎを残す事が良しとされているからだ
古今東西・・・どこの社会でも同じだと思うが、この異世界における社会の空気感では下級の者は男女関係なく齷齪《あくせく》、労働する事が素晴らしく...
逆に上流階級になればなるほど妻が忙しくしているような家庭を築いている男性は甲斐性なしの男と見なされ(家庭に入る妻を大事にしていない)と評判が頗る悪い。
つまり――この上流、下級間のギャップのせいで下級の女性ほど働き者である方が良いとされ逆に上級の女性であればあるほど有閑女性を演じなければならないし逆に男性は妻を有閑に演じさせなければならなくなっている
これは嫁ぎ先で下級の女性は姑から「ナマケモノの嫁が来た」上級では家庭に入ったにも関わらず外に出かけるような人は「あの嫁は家庭も守らず遊び歩いている」と揶揄されると同時に男性は妻の管理もしっかり出来ない社会的に信用できない人認定を喰らうと言う事だ
上級階級の女性ほど働き口が少ないのも――この為で仕事に就くとしたら同じ上流階級や中産階級の家庭教師くらいしかない
いつまでも実家にいるような女性は、この異世界では無職のニート扱い!つまり――この異世界では(元の世界の中世、近世と同じく)こどおばに厳しい!!
(※もちろん、こどおじ方も許されるハズもなく!農家の長男以外は衛兵か商人ギルドで商人のライセンスを買うか職人の親方に弟子入りするか雇われの農奴になるか犯罪者になって鉱山奴隷か、船漕ぎ奴隷になるかを漏れ無く選べる!・・・etc,あるいは野垂れ死ぬか...)
・・・まあ人生でとれる選択肢が限れているなんて万人に言える事だ。
長々と回りくどいので要点をまとめると・・・つまりノルフェミナ第一皇女もロナフェミア第二皇女も世間的には18歳にして我が儘で行き遅れたと見なされかねない年齢に近づいているにも関わらず結婚相手を選んでいるので周囲の者が急かすのも優しさからなのである
(※言うまでもなくノルフェミナ第一皇女は既に行き送れの烙印を押されている)
この世界では結婚できなかった王族や皇族の姫は尼となって修道院で過ごす事が一般的に良しとされている...俺も説得に回るようセルゲイ近衛騎士団長に言われているがロナ様と言えばショックのあまり自室のベッドに寝転んで不貞寝しているので――どう説得したものか...
「ロナちゃん・・・普段――こう言う豪華絢爛な生活が出来ているのも民草のお陰・・・皇族としての務めを果たすべきなのよ」とサレンドラ皇后が説得しているが当然ロナフェミア皇女からしたら「嫌よっ!それを言うならノルフェミナお姉様だって果たしてないじゃない!どうして私が国の為に犠牲にならなきゃならないのっ?!それにアナの方が若いのだしエリク王子も喜ぶでしょう!おかしいじゃない!」
と皇后にブチ切れのご様子・・・余談だがアナスタシア皇女は末娘と言う事もありラーイ帝が溺愛している為『アナよ・・・お前には若くて良い結婚相手を必ず見つけて来てやるからなぁ♪』と言っていたのでロナ様がキレるのも当たり前か...
ノルフェミナ皇女もアナスタシア皇女も事実を指摘されて効いたらしい・・・ショックを受けてるやん・・・流れ弾に当たって気の毒に...
挙げ句の果てに「私を奪ってぇっ・・・サナイ...(泣)」と遠巻きに『一生養って』とアクロバティックなパワー系プロポーズしてきた!なんと?!自分に都合の良い事を?!
いやっどす・・・午前中は「陛下に娼館を利用させるなんて・・・まさかサナイも利用してるのっꐦ サナイって最低ねっꐦ」と鋭い目つきでdisっとたんやん...
そもそも高級メロンを食べ損ねたくらいで鞭を打たれた事を忘れていない(第188話あたり...)
真井めは、同じ人間のクズ同士お似合いのカップルだと思います、殿下!
ロナフェミア第二皇女も、まさかアユムが内心で――そう思っているとは知らない傍ら・・・ボルゾイに似た皇帝の狩猟犬としての役割を兼ねた皇室の愛犬だけがロナフェミア皇女を涙を舐めとって慰めている・・・優しい・・・なかなかに尊い光景ではないか...
一方――ロナフェミア皇女の「私を奪ってぇっ・・・サナイ...(泣)」発言にラーイ帝は「な、何を言っておる?!ロナ! 」と反応すると「サナイには可哀想なノルフェミナを引き取って貰おうと考えておるのだ」と諭す...
(えっ?そうなんですか?!)と思わずノルフェミナの顔を見て「幸せにします」と言うとノルフェミナ第一皇女も頬を赤らめて「はい・・・よろしくお願いします...」と満更でもない様子であった...
「良かったわ~ サナイなら安心ね。ノル、幸せにね。」
サレンドラ皇后も第一皇女の行く末を心配していたようでノルフェミナを祝福する...
もちろんロナフェミア皇女には「ちょっと?!わたくしの時と反応が違うじゃないっꐦ」と激怒されたが――これは貴女様の普段の行いが悪いので仕方がないと思います♪
ロナフェミア皇女は「サナイも一歳とは言え年増のお姉様より同い年の金髪碧眼の方が良いでしょ?!」と同意を求めてきたがコチラは一歳程度の違い気にする世界から転移してきたのではないので別に気にしない。
むしろ苛烈な性格のロナ様より柔和の人柄であるノルフェミナ様の方が良い...
一方・・・自分が将来の夫になるに違いないと――何となく思い込んでいたアナスタシアは目の前でノルフェミナ第一皇女とアユムの婚約が交わされ「そんなっ?! 私の嫁ぎ先がっ?!」とアナスタシア皇女がショックを受けると・・・このままではヤバいと思ったのか?
「はい!はい!サナイ!ソレだったら私はノルお姉様やロナお姉様よりも年下で皆が憧れる金髪碧眼です!サナイもお姉様たちより年少で若い方が良いですよね?サナイ!」とあろう事か?!一番上の姉の幸せを奪おうとしてきた!
これには普段は静かなノルフェミナ第一皇女も「やめてぇ!アナっ!わたくしたちは姉妹でしょっ?!おねぇちゃんの嫁ぎ先を奪おうとしないでぇっ!」と懇願する有様だ!
一方――アナスタシア皇女も負けじと「そんなっ! ノルお姉様!ズルいっですっ!私も若くて、お金持ちで何でも買ってくれる、サナイが良いですっ!!」とノルフェミナ皇女に食い下がる!
そう言えば――つい最近は件の高級公娼館で機嫌を損ねてしまったサレンドラ皇后のご機嫌取りをする為に竜涎香の香水やケルダン製の高級バッグなどのブランド品を献上していた所を...
「な"っ?!・・・お母様だけっ!ずるいっ!」
ロナ様に見つかり(ストーカーかよ...)ケルダン製の高級コスメや秀逸なデザインが人気の高梨アミ謹製!高級ブランドもののポーチをプレゼントするよう、せがまれると言う悲劇があったのだ...
※しかもプレゼントされた事実を利用してロナ様が侍女達だけでなく他の皇女にも見せびらかしながら「サナイが――どうしても献上したいと言うから受け取ってあげたの♪」「これは最早、愛よ!愛♪」と他の女性陣にマウントをとって外堀も埋めてくるし...
(外堀を埋められてなるモノか!)と他の皇女や侍女にもプレゼントした結果・・・
プレゼントに味をしめた人達が「あぁ~♡ やっぱりぃ~♡ 最新刊に載っていたケルダン製のブランドバックとぉ~ 高級コスメは~ 素敵ですねっ~♡(欲しいなぁ~☆)」と言外にせがむようになった!※自爆(なんてこった!)
財布扱いなんて・・・みんな!酷いよぉ!※特にセセリア、エクリア 、オレアナ、リエアナが酷い・・・182話詳しくは参照のこと...
まあ・・・支出より収入の方が多い事と自分の領で作っている事もあって他よりも低価格で入手できるので誤差の範囲なんだけど...
――なんならアナスタシア殿下も養ってあげたい所だがアユムの所へ嫁ぎたいと言い出したアナスタシア皇女に対しラーイ帝は「ならん、ならん!ウチの可愛い娘達《Myエンジェル》は別々に嫁がせるのだ!一人ひとりまで!」だと癇癪を起こし狼狽している様子...
アユムがアナスタシア皇女も娶れない事を悟るとラーイ帝に対し(・・・ケチっ!)と思った事は言うまでもない...続く
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