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第188話:きちんと処罰できるもん!
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今日――皇族に仕えているという美しく白い羽のエルマという金髪碧眼のスカイランナーが書状を携えやって来た
ウチのスカイランナーであるアルマは同郷のエルマが来た事に驚いているのを傍目で確認しながら皇帝一家の家紋である2つ首を上に向けて炎を吐いている龍が描かれている蝋封で閉じられた便箋を開けると...
書状によれば定期的に巡ってくる皇族方の地方行脚がおこなわれ...
その栄えある最初の訪問先として旧都ケルダンが選ばれたようだ
今回の地方行脚にはノルフェミナ第一皇女とロナフェミア第二皇女――その護衛の近衛騎士と、身の回りの世話をする宮廷メイドや執事などの宮廷使用人達――延べ320名ほどが来るので歓待の準備を整えておくようにとの旨が記されている
なお第二皇女殿下はケルダン出発した後はメリザエフ公爵率いる主戦派の北部地域を巡る予定のようだ
そういえば――このあいだの軍事パレードの際にメリザエフ公爵が『ロナフェミア第二皇女殿下はアーレ皇太子より王としての資質がある――もし殿下が男児に生まれていればユガンは安泰だったろうに...』と残念がっていた事を、ふっと思い出した・・・あれは一体どう言う事だったのだろか?
自分でも、まだ見たことの無い側面があるという事は容易に想像がつくが後日――その言葉の意味をアユムは自身で身を以て知る事になるのだった...
***
皇族による地方行脚の当日――
領主の館を出て皇女の身の回りの世話をする宮廷使用人達と大量の護衛を引き連れ豪華な馬車からお付きの者の手をとって降りてきた皇女ふたりにアユムは礼儀作法に則って『殿下、よくぞ――お越しくださいました...』っと自ら恭しく出迎えた
ふたりは出迎えたアユムに労い社交辞令を述べると、これまた二人の為に敷かれた屋敷まで伸びる豪華なレッドカーペットを歩いていく
光景こそ優雅だが当然、皇女ふたりの為に準備を整えるのは簡単な事ではない...
二人が来るまでに先に到着した護衛の近衛騎士と事前に警備体制の擦り合わせなど警備調整をしなければならなかったし...
同じく書状が来た時から宮廷の使用人達から皇女二人が宿泊する部屋の広さや内装の打ち合わせを行い、お休みになるベットの布地からカーテンなど調度品に至るまでの最終的な調整などさせられたのでアユムを含めた下々の者は受け入れ準備を整える為に右へ左へと大忙しだったのだ
無論――それだけではなく皇女二人の身の世話をするメイドから護衛の近衛騎士まで彼ら全員分の食事や部屋の手配までしなければならなかった...
しかも地方行脚は貴族に金銭を浪費させ皇族への忠誠心を試すと同時に反抗できないように軍事にお金をつぎ込ませない目的も含まれている為、行脚に掛かる費用は全てコチラ持ちだ
とは言え――いつまでも皇族が、その地に留まっている訳でもない
これは留まり続けたら地方が疲弊してしまうからで名目さえ果たしてしまえば皇族は次の土地へ移動する
(まったくもって――なかなか上手く出来たシステムだな~)
***
皇女のふたりは自身が宿泊する大部屋に到着すると緊張がほぐれたのか?ソファーで一息をついていた...
『お疲れ様でございます、殿下。』と皇女ふたりに、おもねり諂《へつら》いながら『私めにご用件がございませんでしたら、これにて下がらせていただきます。どうぞ、ごゆっくりお休みくださいませ。』と言うと皇女二人から『下がってよろしくてよ、サナイ』と了承を得られたので下がる。
当然だが皇女に面と向かって話せるのは曲がりなりにも上級貴族のアユムとお付きの身の回りの世話をする宮廷メイド達だけで...
リリナ達は当然、皇女達の姿を遠目から見る事しか許されないしアユムを含め男性使用人も面と向かって話して良いのは仕事上どうしても必要な要件の時と皇女に呼びつけられた時だけだ
ちなみに皇女殿下らはケルダンの街中の発展具合を馬車から視察しただけだが――なんとコレにてケルダンでの仕事は完了である!
予定だと今日、一泊したら北部の有力貴族達の住まいと転々としながら最終的に州都へと帰っていくらしい
今頃――厨房はコチラで用意させられた食材を使って、てんやわんやの騒ぎだろう
皇女たちが口にする料理は宮廷料理人が作るので食材の下拵えは昨日から始められているが近衛騎士やお付きの宮廷の使用人達の食事はコチラで用意させられるからだ
余談だがアユムも皇女達が食べる料理を小皿にとって毒味する役と皿に取り分けて配膳する大役が控えている
なんでも暗殺を防ぐ為のユガンの伝統らしい...
なんともヒドい伝統もあったモノだぜ!
***
そして――その夜...
「た、食べちゃった・・・だって?(汗)」
毒味を終えて皇女ふたりの食事の配膳し終え下がったタイミングで、ちょうど報告を受けて自分の血の気が引いていくのがわかる!!
皇女方がデザートとしてお召し上がりになるルクルサ産高級メロンを忍び込んだササミが食べたというのだ!!!
ササミィィい"い"い"ꐦ お前、何してくれとんじゃぃぃいいいーーーꐦ
更に悪い事にルクルサ産のメロンは大変、貴重という事なので市場には流通していないらしい!!
(落ち着け!落ち着くんだ!おれ!)
あの優しそうな皇女殿下様方ならワン、チャン!正直に言えば許してくれるかも!!!
***
駄目でした!!
ノルフェミナ第一皇女は優しい笑顔で許してくれそうだったが――先ほどまで『うーん♡料金は領主持ちだから高級品の黒胡椒が使い放題♡幸せ~♡』と上機嫌だったロナフェミア第二皇女殿下は自身の大好物であるメロンが食べれないと知るや否や『む、鞭打ちぃーꐦ』と激怒したのだ!!
今まで気品あふれるロナフェミアしか見たことがなかったアユムが『で、殿下?!』と驚いたのも束の間――
「はっ!縄を打て!!」
命令に忠実な近衛騎士達に瞬く間に取り押さえられてしまうと
「しょ、しょんなぁぁーーーあああ!!!どうか、お許しをー!で、殿下ー!!」と断末魔を挙げながら皇女らの前から引きずられていくと両手を縛られ庭に吊されて...
「ど、どうぢぃーで、こんな事にーーー!!!」と嘆くアユムに容赦なく鞭が振りかざされた
「ひぎぃーーーぃぃいいいーーー!!!」
***
「ハッ?!」
次の日――ベットの上で目覚めると流石に悪い事したと思ったのか?ササミが俺の縁でベットに泣いていた。どうやら意識が飛ぶほど鞭を打たれボロ雑巾状態だったらしい
今回の事で主戦派のメリザエフ公爵が『ロナフェミア第二皇女殿下はアーレ皇太子より王としての資質がある――もし殿下が男児に生まれていればユガンは安泰だったろうに...』と言って理由が分かった気がする
国の指導者というモノは時に優しさや寛大さよりも非情で冷酷な判断をしなければならないが、あの言葉は恐らくロナフェミア第二皇女は――その決断を即決できる人だという意味だろう
現に彼女は失敗した部下を間髪を入れず容赦なく処断した...
「ヒドいよ...」
無論――メロンを食べられなかったくらいで鞭でぶつなんてロナ様もロナだが
一番の原因は・・・
「るさない・・・許さないよ...ササミ...」
・・・後の話では...
しばらくの間――アユムが鞭で打たれる原因を作ったササミの名を呪詛のごとくベッドでハブてながら呟くアユムの姿と珍しく謝るササミの姿が目撃されたという
ちなみに――この出来事は後世の歴史書に載っており第二三代皇帝ラーイ帝とロナフェミア第二皇女が、やりとりした便箋には『日頃から、よく当家に奉仕してくれておるサナイを鞭打ちするのは――あまりに惨い。ロナよ、臣下には慈悲と寛大さを持って接する必要があるのではないか...』と諫めるラーイ帝に対して...
『陛下のご意見は理解しました...しかし私は自身の職務をまっとう出来なかった者を処罰させただけです・・・何が問題なのでございましょう?』っと反発するロナフェミア皇女の書簡が残されているそうだ...
なおアユムは頑なに誰が皇女達の高級メロンを食べたのか言わなかったお陰でササミが罰せられる事はなかった事をビレネーの人々は深く感謝したそうな
ウチのスカイランナーであるアルマは同郷のエルマが来た事に驚いているのを傍目で確認しながら皇帝一家の家紋である2つ首を上に向けて炎を吐いている龍が描かれている蝋封で閉じられた便箋を開けると...
書状によれば定期的に巡ってくる皇族方の地方行脚がおこなわれ...
その栄えある最初の訪問先として旧都ケルダンが選ばれたようだ
今回の地方行脚にはノルフェミナ第一皇女とロナフェミア第二皇女――その護衛の近衛騎士と、身の回りの世話をする宮廷メイドや執事などの宮廷使用人達――延べ320名ほどが来るので歓待の準備を整えておくようにとの旨が記されている
なお第二皇女殿下はケルダン出発した後はメリザエフ公爵率いる主戦派の北部地域を巡る予定のようだ
そういえば――このあいだの軍事パレードの際にメリザエフ公爵が『ロナフェミア第二皇女殿下はアーレ皇太子より王としての資質がある――もし殿下が男児に生まれていればユガンは安泰だったろうに...』と残念がっていた事を、ふっと思い出した・・・あれは一体どう言う事だったのだろか?
自分でも、まだ見たことの無い側面があるという事は容易に想像がつくが後日――その言葉の意味をアユムは自身で身を以て知る事になるのだった...
***
皇族による地方行脚の当日――
領主の館を出て皇女の身の回りの世話をする宮廷使用人達と大量の護衛を引き連れ豪華な馬車からお付きの者の手をとって降りてきた皇女ふたりにアユムは礼儀作法に則って『殿下、よくぞ――お越しくださいました...』っと自ら恭しく出迎えた
ふたりは出迎えたアユムに労い社交辞令を述べると、これまた二人の為に敷かれた屋敷まで伸びる豪華なレッドカーペットを歩いていく
光景こそ優雅だが当然、皇女ふたりの為に準備を整えるのは簡単な事ではない...
二人が来るまでに先に到着した護衛の近衛騎士と事前に警備体制の擦り合わせなど警備調整をしなければならなかったし...
同じく書状が来た時から宮廷の使用人達から皇女二人が宿泊する部屋の広さや内装の打ち合わせを行い、お休みになるベットの布地からカーテンなど調度品に至るまでの最終的な調整などさせられたのでアユムを含めた下々の者は受け入れ準備を整える為に右へ左へと大忙しだったのだ
無論――それだけではなく皇女二人の身の世話をするメイドから護衛の近衛騎士まで彼ら全員分の食事や部屋の手配までしなければならなかった...
しかも地方行脚は貴族に金銭を浪費させ皇族への忠誠心を試すと同時に反抗できないように軍事にお金をつぎ込ませない目的も含まれている為、行脚に掛かる費用は全てコチラ持ちだ
とは言え――いつまでも皇族が、その地に留まっている訳でもない
これは留まり続けたら地方が疲弊してしまうからで名目さえ果たしてしまえば皇族は次の土地へ移動する
(まったくもって――なかなか上手く出来たシステムだな~)
***
皇女のふたりは自身が宿泊する大部屋に到着すると緊張がほぐれたのか?ソファーで一息をついていた...
『お疲れ様でございます、殿下。』と皇女ふたりに、おもねり諂《へつら》いながら『私めにご用件がございませんでしたら、これにて下がらせていただきます。どうぞ、ごゆっくりお休みくださいませ。』と言うと皇女二人から『下がってよろしくてよ、サナイ』と了承を得られたので下がる。
当然だが皇女に面と向かって話せるのは曲がりなりにも上級貴族のアユムとお付きの身の回りの世話をする宮廷メイド達だけで...
リリナ達は当然、皇女達の姿を遠目から見る事しか許されないしアユムを含め男性使用人も面と向かって話して良いのは仕事上どうしても必要な要件の時と皇女に呼びつけられた時だけだ
ちなみに皇女殿下らはケルダンの街中の発展具合を馬車から視察しただけだが――なんとコレにてケルダンでの仕事は完了である!
予定だと今日、一泊したら北部の有力貴族達の住まいと転々としながら最終的に州都へと帰っていくらしい
今頃――厨房はコチラで用意させられた食材を使って、てんやわんやの騒ぎだろう
皇女たちが口にする料理は宮廷料理人が作るので食材の下拵えは昨日から始められているが近衛騎士やお付きの宮廷の使用人達の食事はコチラで用意させられるからだ
余談だがアユムも皇女達が食べる料理を小皿にとって毒味する役と皿に取り分けて配膳する大役が控えている
なんでも暗殺を防ぐ為のユガンの伝統らしい...
なんともヒドい伝統もあったモノだぜ!
***
そして――その夜...
「た、食べちゃった・・・だって?(汗)」
毒味を終えて皇女ふたりの食事の配膳し終え下がったタイミングで、ちょうど報告を受けて自分の血の気が引いていくのがわかる!!
皇女方がデザートとしてお召し上がりになるルクルサ産高級メロンを忍び込んだササミが食べたというのだ!!!
ササミィィい"い"い"ꐦ お前、何してくれとんじゃぃぃいいいーーーꐦ
更に悪い事にルクルサ産のメロンは大変、貴重という事なので市場には流通していないらしい!!
(落ち着け!落ち着くんだ!おれ!)
あの優しそうな皇女殿下様方ならワン、チャン!正直に言えば許してくれるかも!!!
***
駄目でした!!
ノルフェミナ第一皇女は優しい笑顔で許してくれそうだったが――先ほどまで『うーん♡料金は領主持ちだから高級品の黒胡椒が使い放題♡幸せ~♡』と上機嫌だったロナフェミア第二皇女殿下は自身の大好物であるメロンが食べれないと知るや否や『む、鞭打ちぃーꐦ』と激怒したのだ!!
今まで気品あふれるロナフェミアしか見たことがなかったアユムが『で、殿下?!』と驚いたのも束の間――
「はっ!縄を打て!!」
命令に忠実な近衛騎士達に瞬く間に取り押さえられてしまうと
「しょ、しょんなぁぁーーーあああ!!!どうか、お許しをー!で、殿下ー!!」と断末魔を挙げながら皇女らの前から引きずられていくと両手を縛られ庭に吊されて...
「ど、どうぢぃーで、こんな事にーーー!!!」と嘆くアユムに容赦なく鞭が振りかざされた
「ひぎぃーーーぃぃいいいーーー!!!」
***
「ハッ?!」
次の日――ベットの上で目覚めると流石に悪い事したと思ったのか?ササミが俺の縁でベットに泣いていた。どうやら意識が飛ぶほど鞭を打たれボロ雑巾状態だったらしい
今回の事で主戦派のメリザエフ公爵が『ロナフェミア第二皇女殿下はアーレ皇太子より王としての資質がある――もし殿下が男児に生まれていればユガンは安泰だったろうに...』と言って理由が分かった気がする
国の指導者というモノは時に優しさや寛大さよりも非情で冷酷な判断をしなければならないが、あの言葉は恐らくロナフェミア第二皇女は――その決断を即決できる人だという意味だろう
現に彼女は失敗した部下を間髪を入れず容赦なく処断した...
「ヒドいよ...」
無論――メロンを食べられなかったくらいで鞭でぶつなんてロナ様もロナだが
一番の原因は・・・
「るさない・・・許さないよ...ササミ...」
・・・後の話では...
しばらくの間――アユムが鞭で打たれる原因を作ったササミの名を呪詛のごとくベッドでハブてながら呟くアユムの姿と珍しく謝るササミの姿が目撃されたという
ちなみに――この出来事は後世の歴史書に載っており第二三代皇帝ラーイ帝とロナフェミア第二皇女が、やりとりした便箋には『日頃から、よく当家に奉仕してくれておるサナイを鞭打ちするのは――あまりに惨い。ロナよ、臣下には慈悲と寛大さを持って接する必要があるのではないか...』と諫めるラーイ帝に対して...
『陛下のご意見は理解しました...しかし私は自身の職務をまっとう出来なかった者を処罰させただけです・・・何が問題なのでございましょう?』っと反発するロナフェミア皇女の書簡が残されているそうだ...
なおアユムは頑なに誰が皇女達の高級メロンを食べたのか言わなかったお陰でササミが罰せられる事はなかった事をビレネーの人々は深く感謝したそうな
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