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第170話:ポルカ
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――ケルダン市街
今やケルダンでは数的に少数派となったユガン人やエレンダ人達の憩いの場所
この飲んだくれ共が集まる酒飲み場をアユムは訪れていた。
元の世界では南米原産とされるが、この世界では古くから割と広く食べられているブルーベリーを酒場で食べていると流れてきた曲にアユムは驚く!
それもその筈・・・フィンランド民謡のイエヴァン・ポルカにソックリのメドレーをエレンダ人達が歌っていたからだ!
騎士であるヨルミネイトも休日なのを利用して先に入店していて酒を飲んでいる事でテンションが揚がってのだろう・・・私服姿で踊り狂っていた...
どうやらユガンで古くからあるバラライカによく似たギターらしき楽器で弾き語っているようである...
ちなみに『異世界にもポルカがあるのか・・・』と驚いているとヨルミネイトを始めとしたエレンダ人に『ちょっと?!いくら卿でも聞き捨てなりませんよ!!ポルカじゃありません💢ポルッカです💢』『そうだぞ💢あんちゃん💢気ーっけなぁ"💢』と激怒され『ひぃぃいいい!・・・ごめんなさい!・・・ごめんなさいぃぃぃ』と謝る羽目になった!
その後もフィンランド民謡の有名なフォークダンスであるジェンカも流れ――しばしにこやかなムードだったがサッキヤルヴェン・ポルカらしき曲になった時に――それまで一緒に楽しそうしていたユガン人達の表情が変わる!
「おい!ふざけんなよ!!あそこは、もう!レニングラーだ!!」
どうやらユガン帝国時代に占領して都市の名前の変わったにも関わらずエレンダの呼び方であるカレリアと呼称したせいでウォッカで良い感じに酔いの廻ったユガン人達は激怒したようなのだ!
「だいたいポルッカって、なんだよー💢」「そうだ💢ポルッカなんて気色の悪い名前で呼ぶんじゃねー💢」「ポレチュカか、ポーレチケって呼べよ💢」
もちろんエレンダ人達はブーイングを飛ばし、その場は荒れ――すぐに乱痴気騒ぎとなった!!
ある者は酒瓶を相手に酒瓶で投げつけ・・・
また、ある者は懐にしまっていたナイフを取り出し・・・
また、ある者は酒瓶で相手の顔を殴りつけるなど状況はカオスそのモノだ
だが止める者などいない・・・良くも悪くもコレがユガンの日常だからだ
ちゃっかりヨルミネイトも止める所か乱闘に参加しているのは、誠に複雑怪奇だが...
「ああ・・・これは・・・いちお、領主として注意するべきだろうか・・・?」
椅子を持ち上げ殴り掛かってきた輩を足で引っかけて思いっきり転がし向かいの机に顔面から激突させながら一人ぼやくアユムであった...
今やケルダンでは数的に少数派となったユガン人やエレンダ人達の憩いの場所
この飲んだくれ共が集まる酒飲み場をアユムは訪れていた。
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それもその筈・・・フィンランド民謡のイエヴァン・ポルカにソックリのメドレーをエレンダ人達が歌っていたからだ!
騎士であるヨルミネイトも休日なのを利用して先に入店していて酒を飲んでいる事でテンションが揚がってのだろう・・・私服姿で踊り狂っていた...
どうやらユガンで古くからあるバラライカによく似たギターらしき楽器で弾き語っているようである...
ちなみに『異世界にもポルカがあるのか・・・』と驚いているとヨルミネイトを始めとしたエレンダ人に『ちょっと?!いくら卿でも聞き捨てなりませんよ!!ポルカじゃありません💢ポルッカです💢』『そうだぞ💢あんちゃん💢気ーっけなぁ"💢』と激怒され『ひぃぃいいい!・・・ごめんなさい!・・・ごめんなさいぃぃぃ』と謝る羽目になった!
その後もフィンランド民謡の有名なフォークダンスであるジェンカも流れ――しばしにこやかなムードだったがサッキヤルヴェン・ポルカらしき曲になった時に――それまで一緒に楽しそうしていたユガン人達の表情が変わる!
「おい!ふざけんなよ!!あそこは、もう!レニングラーだ!!」
どうやらユガン帝国時代に占領して都市の名前の変わったにも関わらずエレンダの呼び方であるカレリアと呼称したせいでウォッカで良い感じに酔いの廻ったユガン人達は激怒したようなのだ!
「だいたいポルッカって、なんだよー💢」「そうだ💢ポルッカなんて気色の悪い名前で呼ぶんじゃねー💢」「ポレチュカか、ポーレチケって呼べよ💢」
もちろんエレンダ人達はブーイングを飛ばし、その場は荒れ――すぐに乱痴気騒ぎとなった!!
ある者は酒瓶を相手に酒瓶で投げつけ・・・
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