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第156話:朝令暮改
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「my lord 手荒れが酷いんです。」
何故か領主の俺に手荒れの相談をして来た平民の女の手に腎臓のホルモン物質を科学的手法で人工合成したステロイド剤を綿棒で塗ってやると彼女は感謝の言葉を述べて去っていった
女の次は男でガタイの良く背が高い事からユガン人である事が分かった
彼は荷下ろし作業で腰が痛いらしいので、これまたステロイド成分を含んだ湿布を腰に貼ってやると彼も俺に感謝の言葉を述べると去って行った...
次の患者に『つい最近――下半身が勃たないんです...』と相談され――ついに俺は心の中で叫んだ!
(ここは病院じゃねぇーぇぇえええ!!!)
なんで?!なんで、みんな、ここに来ちゃうの?!
元の世界なら医師免許も無い人間が医療行為などしてはいけないが領民達の多くが医療を満足に受けられないので外科手術のような高度な医療行為を提供する訳でもないので自分の所の領民相手なら問題にならないだろうと無償で対応していたが...
床屋が医者を兼任している下手な町医者より症状が和らぎ無料で診て貰えると言う事もあり――ついには隣の州都リヴォニアからも人が来るようになってしまった!
他の診療所の迷惑にもなるので是非とも止めたい所だが...
もう来られても診ないと言うと『そんな!もう、診てくださないですか?!いったい私たちは、どうすれば...』と絶望したような顔で【見捨てるのか?】と言わんばかりに見つめてくるので止めようにも止められず止めどきを見失ってしまってしまった
(みんな!体調が悪いなら街医者に行けぇー💢)
こっちは元薬屋であって医者ではないのだ💢
それに――ここは庁舎けん領主の館(仮)なんだから来るなら陳情に来い💢
俺が、そんな事を思っているとすっかり老け込んだ女性が『あの領主様。郊外の路面は――いつ舗装されるのでしょう?足腰が痛くてやれないのですが...』と顔色を窺いながら質問したので、これには俺も思わず...
「素晴らしい!担当の者に、すぐに整備させます!皆さん、お聞きましたか?!これぞ!庁舎の本来の業務ですー!ここは陳情をする場で治療をおこなう場ではありません!」
・・・っと病人は二度と、ここに来るな!とアピールしつつ郊外の道を整備するのを確約してしまうほどだ!
そんな訳でニニムに至急、郊外の道を石油から作ったアスファルトを用いて整備させるように言いつけるニニムはキレた!
「はぁぁあ"あ"あ"💢一週間前はビレネー人の同胞の為に郊外に道を敷いて欲しいとお願いしたら澄ました顔で『・・・見送ろう。郊外の道なんて財政的に、もっと余裕が出てからで良いじゃないか?』っと、おっしゃってたじゃないですか💢なんですか!差別ですかー💢」
あれ?・・・そうだったっけ?すいません...
そう言えばそんな事を言われたような覚えもあるような?気もするがビレネー人の為だけに道の整備なんぞ出来るか?っと却下したんだっけ?
あとビレネー人の事を、まだ余り解っていないので差別のしようがない...
・・・と言うか、コイツのような自己主張の強い奴がいるから嫌われるんじゃないだろうか?
嫌われるのには理由があるのだから被害者意識を持つ前に自分が嫌われるような行動や言動を相手にした事はないか?その無いに等しい――自分の薄い胸に手を当ててよく考えて欲しいものだ
・・・いや、まあ――過酷な差別にあってきたせいで、ここまで騒がしくなった線も捨てきれないか...
「・・・まあ、そんなカリカリするなよ...」と言いつつ俺はニニムの文句を聞こえないフリをして逃げるのであった...
何故か領主の俺に手荒れの相談をして来た平民の女の手に腎臓のホルモン物質を科学的手法で人工合成したステロイド剤を綿棒で塗ってやると彼女は感謝の言葉を述べて去っていった
女の次は男でガタイの良く背が高い事からユガン人である事が分かった
彼は荷下ろし作業で腰が痛いらしいので、これまたステロイド成分を含んだ湿布を腰に貼ってやると彼も俺に感謝の言葉を述べると去って行った...
次の患者に『つい最近――下半身が勃たないんです...』と相談され――ついに俺は心の中で叫んだ!
(ここは病院じゃねぇーぇぇえええ!!!)
なんで?!なんで、みんな、ここに来ちゃうの?!
元の世界なら医師免許も無い人間が医療行為などしてはいけないが領民達の多くが医療を満足に受けられないので外科手術のような高度な医療行為を提供する訳でもないので自分の所の領民相手なら問題にならないだろうと無償で対応していたが...
床屋が医者を兼任している下手な町医者より症状が和らぎ無料で診て貰えると言う事もあり――ついには隣の州都リヴォニアからも人が来るようになってしまった!
他の診療所の迷惑にもなるので是非とも止めたい所だが...
もう来られても診ないと言うと『そんな!もう、診てくださないですか?!いったい私たちは、どうすれば...』と絶望したような顔で【見捨てるのか?】と言わんばかりに見つめてくるので止めようにも止められず止めどきを見失ってしまってしまった
(みんな!体調が悪いなら街医者に行けぇー💢)
こっちは元薬屋であって医者ではないのだ💢
それに――ここは庁舎けん領主の館(仮)なんだから来るなら陳情に来い💢
俺が、そんな事を思っているとすっかり老け込んだ女性が『あの領主様。郊外の路面は――いつ舗装されるのでしょう?足腰が痛くてやれないのですが...』と顔色を窺いながら質問したので、これには俺も思わず...
「素晴らしい!担当の者に、すぐに整備させます!皆さん、お聞きましたか?!これぞ!庁舎の本来の業務ですー!ここは陳情をする場で治療をおこなう場ではありません!」
・・・っと病人は二度と、ここに来るな!とアピールしつつ郊外の道を整備するのを確約してしまうほどだ!
そんな訳でニニムに至急、郊外の道を石油から作ったアスファルトを用いて整備させるように言いつけるニニムはキレた!
「はぁぁあ"あ"あ"💢一週間前はビレネー人の同胞の為に郊外に道を敷いて欲しいとお願いしたら澄ました顔で『・・・見送ろう。郊外の道なんて財政的に、もっと余裕が出てからで良いじゃないか?』っと、おっしゃってたじゃないですか💢なんですか!差別ですかー💢」
あれ?・・・そうだったっけ?すいません...
そう言えばそんな事を言われたような覚えもあるような?気もするがビレネー人の為だけに道の整備なんぞ出来るか?っと却下したんだっけ?
あとビレネー人の事を、まだ余り解っていないので差別のしようがない...
・・・と言うか、コイツのような自己主張の強い奴がいるから嫌われるんじゃないだろうか?
嫌われるのには理由があるのだから被害者意識を持つ前に自分が嫌われるような行動や言動を相手にした事はないか?その無いに等しい――自分の薄い胸に手を当ててよく考えて欲しいものだ
・・・いや、まあ――過酷な差別にあってきたせいで、ここまで騒がしくなった線も捨てきれないか...
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