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第154話:性的な目覚め

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ルルナです...
おかしいです・・・私たちが領主様の所に来て、それなりの時間が経ちましたが
今のところ誰一人として領主様のお手付きになっていません!

両親や同胞の利権を守る為に自分達を差し出す覚悟で私たちは覚悟して領主様の所へ――やって来ましたが領主様は一向に夜伽よとぎを命じてくれません!

あまりにも私達に夜伽を命じて下さらないので下半身の不能か?同性愛では?っと疑いましたが私たち達の胸やお尻をチラチラ盗み見ていることや料理人のヴァーニャさんの大きな乳房をジッーと見ているあたり、そういう訳でもなさそうです...

しかも更に悪い事に誰もお手付きになっていない状態で例のストライキに参加する事になったんです!!

こ、これは!ち、違うです!領主さま!仲間内のストライキに参加しないと、いざと自分たちが困った時に同胞から助けてもらえないかもしれないから参加するだけで!

あなた様を貶めようとか、そんな意図はないんです!!
もちろん――そんな心の声は伝わるハズもなく...
ストライキに参加したせいか――つい最近...

なんと!領主様が最新のゴーレム技術を土台に風呂掃除用オートマトンなるものを作り出したんです!!!

や、止めて下さい!領主様!そ、そんな私達のお仕事を奪うモノを作って私たちをどうする気ですか?!

領主様は『お風呂掃除は重労働だろう』と如何にも私達に気遣っているていよそおっていますが、きっと――近いうちに私たちに暇を出して解雇追い出すに違いありません!

領主様のお手付きにもされていないのにクビきりにまであったら、いよいよ立つ瀬がないじゃないですかぁー?!

こうなたら今夜は領主様の部屋に突撃です!!

***

寝ようと思ったら部屋のドアが叩かれルルナが尋ねてきた...
なぜ、尋ねてきたのか?疑問に思ったが彼女を部屋に入れ話しを聞くと『なぜ私たちたちをお手付きにしてくれないんですか?』っと逆に質問され納得がいく...

ルルナの言う通り――この異世界では雇用主と女性使用人が肉体関係を結ぶと言うのは珍しい事ではないし、それどころか領主のような強い権限を持った立場の人間であれば女性使用人をレイプしても加害者が咎められるどころか逆に女性側の方がワザとスキを見せて誘惑したのではないか?自分を売るような淫売な女だ!っと責められる始末だ

後者は元の世界の感覚を持つ人間であれば酷い話しだとは思うが昔の先進国でも女性に対する乱暴を正当化するような時代はわりと――つい最近まであったと聞いたし現在でも中東やアフリカなどの一部の国の一部の層は、そのような考えを持つと聞くので、そのような感性を持つ俺の方がコチラの世界では異端なのかもしれない...

・・・おっと!話しがれたルルナ達をめかけにしていない理由は実に単純だ!
先ほどの話しの前者にせよ後者にしろ女性の処女を奪う=その女性の面倒を一生見ると言うのが、この異世界の慣習だからである!

この世界で――この暗黙の掟を破れば例え関係を持った相手の同意があろうとなかろうと【下の人間すら養えない甲斐性なしの領主】と言うレッテルがつく事になる。

この異世界では元の世界の中世と同様に――領主は基本的に君主の命あらば直ぐに最前線に赴き名誉と武勇を重《おも》んじ知力に優れ自身の部下の給料を決して滞納たいのうしないのは勿論のこと...

卑しい身分の人間がいれば自身の財産を売り払ってでも当然のように喜捨きしゃし食事に関しては大食で大酒飲みである事が良しとされている。
つまり身分に伴った財力と貴族としての義務を誠実に履行する必要が男性には求められていると言うことだ

もっと分かりやすく言うと女性を強姦したり異性と姦淫かんいんする事よりも自身の体面たいめんを守れないような人間には人の上に立つ資格がないと言う事である。

勿論――これには避妊の手段少ないと言う事情や女性が結婚相手と初夜しょやを迎えるまで処女を守る事が前提としてあるのは言うまでもない。

話しが回りくどくなったが女性の処女を奪った時点で領主であろうとなかろうと男性には関係を持った相手の扶養するだんせいされるじょせいのが避妊や食料自給率の低い――この世界での常識とされているのだ

つまり手元に大金が入る人間でなければ複数の女性と子を成すような行為はしてはならない・・・領主ならば尚更なおさらだ...

だからこそ俺は懐事情が良くなるまでルルナ達に手を出してこなかった(無論――梨島の目があるという問題で誘うにも誘えない事情もあったが...)

だが!しかし!!懐事情の良くなった現在ならルルナ達をお手付きにしても問題ない!しかも女性に、ここまで言い寄られているのだから、ここで彼女に恥を掻かせる必要もないだろう...

なにせ――つい最近ダメ元でセイヨウサンシュユに似た木の葉の朝霧から見つけた乳酸菌を海藻から作った寒天を使って培養しホーロータンクを使って発酵させたヨーグルト風ドリンクの売り上げが好調だ!

これも前から探させていた例の甜菜てんさいから砂糖を得る事が出来たお陰で今では甘いヨーグルト風ドリンクがササミやココアの口にも入るようになった。
まあ・・・虫歯になると言う別の問題も発生しつつあるので歯磨きを広めるのに苦心している訳だけども...それは別の話だ!

つまり・・・話しは逸れたが要は、もうルルナ達を手付きにしても問題ないと言う事である!

唯一の懸念はルルナ達に手を出したら梨島に白い目で見られる事だが下女で女性経験を積んでおかないと貴族の正妻を迎えた時に笑われかねないし、それに日本のことわざでも【据え膳食わぬは男の恥】とも言うじゃない?・・・ねぇ?

それに俺の決断を迫るようにルルナも上目遣いの涙目で『それとも、私じゃダメなんですか?』と問いかけてくる!・・・決して欲望に負けた訳じゃない!・・・そうだ!女性に恥を掻かせるなんて真の紳士がする事じゃない!お手付きにしてしまおう!そうだろう?!・・うん!

ルルナと性的関係になる決めたと俺はルルナに『そうか。本当にお手付きにしてもいいんだね?嬉しいよ。ルルナ』と言いながらルルナを、そっと抱きしめた。

するとルルナは『えっ?本当にお手付きにして下さるのですか?領主さまが風呂掃除用のオートマトンを開発し始められたので自分達は用済みかと不安に思っておりました』と言いながら俺に体を預けて来たので、そのまま俺はルルナをベットへと押し倒し...

彼女の服に手をかけるとルルナは『領主様・・・灯りを消して下さい・・・恥ずかしいです。』っと恥じらったが彼女のモノを明るい所で、まじまじ見たい俺は鬼畜の却下を申しつけると更に過激な行為をする為に『綺麗だよ』っと雰囲気を盛り上げながら彼女の裸体を堪能した...

ルルナの体は、どこも均等がとれていて素晴らしいが腰から足にかけての曲線が、なだらかなのにアンバランスな大きな双乳やお尻が更に魅力的に感じる

ルルナの準備が整うと腰に力を入れ彼女の中へと押し入る...
彼女も初めは痛がったが痛みがマシになると動き彼女の中で果てた

行為を重ねていくごとにルルナの中の具合も変化していく...
最初の方は花蕾を守るかのように少し硬めのゴムのようだった肉壁も今では、すかり柔壁と化し男に媚びる媚肉へと変化している。これはリリナやナナリともする日が楽しみだ...

そんな下種な事を考えてしまうほど素晴らしい初体験だったアユムであったが三回戦目を終えて疲れたルルナが寝静まっている隣で、ひとり落ち着いて聖人モードに入ると(俺は――なんて下種な事を考えていたんだ・・・人として恥ずかしい...)と自身の考えを恥じた...

・・・が、次の日には勿論――そんな反省など吹き飛んでしまっていた!
後日――アユムがルルナとの昨晩の事を思い出しニヤけて、だらしない顔をしている光景を目撃した梨島日和から疑いのまなざし向けられたのは言うまでもない。いつも頑張っているのに常に最後の詰めが甘い、なんともアホ可哀想なアユムなのでした
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