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第121話:余計な事をしやがって・・・
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護衛の騎士や騎手が真面目に仕事をしてくれたせいで賊の襲撃に紛れてドサクサまぐれに逃げる事が出来なかったので髪を振り乱すほど発狂したヒステリックな・・・ご様子のサレンドラ皇后に面会するハメになった...
「これだけ宮廷医や宮廷術士が居ながら何をしていたの!!あなた達は!!!」
全員が集められた大広間ではサレンドラ皇后の怒声が響いている!!
(これは・・・間違いなく誰かが処されるだろう...)
そう思うほど皇后は殺気立っていた...
(護衛の騎士や騎手どもめ・・・本当に余計な事をしやがって...)
「あああ・・・サナイ!! ようやく帰って来たのですね?!」
俺の姿を見るなりサレンドラ皇后は救世主でも帰って来たかのような・・・気抜けしたような声を出す一方で宮廷医や宮廷術士たちは・・・
「皇后陛下!!此奴です!此奴のせいです!!」
「そうです!この小僧が自分の功績を作る為に、態とアーレ皇太子の治療で手を抜いたに違いありません!!我々はハメられたんだ!!」
「そうだ!!皇太子殿下の病は、きっとコイツの呪いに違いない!!」っと、自分たちの命が惜しいのか?保身の為に陰謀論レベルの事まで言い出す有様だ...
「なっ、なんと人聞きの悪い事を!!憶測で物を言うのは止めて頂きたい!!」
とは言え油断するのは禁物だ...
サレンドラ皇后が彼らの意見を鵜呑みにすれば俺の方が処されかねない!ここは皇后の御前だがキチンと反論した方が得策だろうと考えた俺は言葉を続けた!!
「そもそも!私めがアーレ皇太子と面会したのは1ヶ月も前です!誹謗中傷を受ける謂《いわ》れのない!!おおかた貴方方の往診が不十分だったのでは?」と俺は疑問をぶつけたが、それが悪かったのか?
宮廷医や宮廷術士たちの怒りのボルテージは上がる一方で「な、何だと・・・?!このクソガキがぁあああ!!!」「ふ、ふざけるなぁーあああ!! 我々が、いち早く殿下の異変に気づいたからこそ殿下は生きているのだ!!この詐欺師が!」と口も憚られそうな口汚い罵声が飛んできたではないか?!
冷静に考えてみれば、この世界において知能の高い大人の彼らに学生でしかない俺が口論に勝てる訳がなかった!!
相手方の――あまりの血祭りにあげられそうな激怒ぶりに恐怖を覚え形勢は不利と即座に判断した俺は震えた声で...
「ひぃ?!・・・は、話になりませんなぁ~ ひ、ひとまず、ここで先生方と議論していても仕方が無い!私めは皇太子殿下の容態は見て参りますぅぅううう!!!」と早口で吃りながら、その場を後にするのだった...
逃げた訳じゃないですぅ~う(言い訳)
「これだけ宮廷医や宮廷術士が居ながら何をしていたの!!あなた達は!!!」
全員が集められた大広間ではサレンドラ皇后の怒声が響いている!!
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俺の姿を見るなりサレンドラ皇后は救世主でも帰って来たかのような・・・気抜けしたような声を出す一方で宮廷医や宮廷術士たちは・・・
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「そうです!この小僧が自分の功績を作る為に、態とアーレ皇太子の治療で手を抜いたに違いありません!!我々はハメられたんだ!!」
「そうだ!!皇太子殿下の病は、きっとコイツの呪いに違いない!!」っと、自分たちの命が惜しいのか?保身の為に陰謀論レベルの事まで言い出す有様だ...
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とは言え油断するのは禁物だ...
サレンドラ皇后が彼らの意見を鵜呑みにすれば俺の方が処されかねない!ここは皇后の御前だがキチンと反論した方が得策だろうと考えた俺は言葉を続けた!!
「そもそも!私めがアーレ皇太子と面会したのは1ヶ月も前です!誹謗中傷を受ける謂《いわ》れのない!!おおかた貴方方の往診が不十分だったのでは?」と俺は疑問をぶつけたが、それが悪かったのか?
宮廷医や宮廷術士たちの怒りのボルテージは上がる一方で「な、何だと・・・?!このクソガキがぁあああ!!!」「ふ、ふざけるなぁーあああ!! 我々が、いち早く殿下の異変に気づいたからこそ殿下は生きているのだ!!この詐欺師が!」と口も憚られそうな口汚い罵声が飛んできたではないか?!
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