120 / 237
第120話:閑話;ユガンへの帰路
しおりを挟む
行きと違って自由都市ユガンへの帰路へと着く道中は護衛が複数いる為か賊や魔物の襲撃される事は無かった。さすがに馬に乗った騎士や騎手達が護衛する馬車を襲撃する命知らずは異世界にもいないようだ...
一緒に付いてきた梨島に至っては物珍しさからか元の世界にはない光景や魔物を目にするたびに質問をぶつけてくる始末で・・・完全に観光気分だ...
ちなみに俺がヴァレンドを去る事を知ったラウラ王女は『そんな?!』と卒倒してくれたが当然、一国の王女が付いてくる事も出来ず涙ぐみながら見送ってくれた...
そんな事を思い出していると海岸線で群れているギャンサーを見た梨島が「うわぁ~見てみてサナイくん!大きなカニ!シオマネキにソックリだけど食べたら美味しいのかな?・・・と言うか、何を食べたらあんなに大きくなるだろう?」と疑問を口にしたので仕方なく答える...
「あぁ...あれは・・・ギャンサーという魔物だよ。好物は人間で、かく言う俺もユガンに定住し出した頃――はぐれギャンサーに食べられかけたから絶対に自分から近づいて行ったりしないように」と警告も含め苦々しく応えた...
梨島は頭で理解するのが遅れたのか「ふへっ?」と間抜けな声を出したが、すぐに表情が青ざめ「あ、あのカニさん・・・人を食べるの?」と震えながらギャンサーの群れを指を指した...
「うん・・・梨島さんの言うように、ここら辺の住人たちとは食って食われる仲らしくて食べたら身がギッシリ入ってて美味しいらしいけど...」っと一拍おいて「君のユガン到着祝いに食べたいなら奢るけど?」と述べると...
無論――ひよりは、ふるふると顔を横に振った...普通のカニなら食べてみたいが人間様を、おいしく頂くカニさんを食すのは気が引けたらしい・・・人の考えが予測するのが得意な俺は
「とは言え・・・言っておいてなんだけど――この世界では人を捕食しない生き物を探す方が難しいし、気にしてると何も食べられなくなるから気にしない方が良いよ・・・気持ちは解るけど...」
っと、梨島の考えていそうな事をすかさず言い当てfollowしたのがマズかったのか?その後――梨島が(えっ?本当に...)と言う表情で押し黙ってしまったのは言うまでもない...怖がらせるつもりは無かったが・・・失敗した...
一緒に付いてきた梨島に至っては物珍しさからか元の世界にはない光景や魔物を目にするたびに質問をぶつけてくる始末で・・・完全に観光気分だ...
ちなみに俺がヴァレンドを去る事を知ったラウラ王女は『そんな?!』と卒倒してくれたが当然、一国の王女が付いてくる事も出来ず涙ぐみながら見送ってくれた...
そんな事を思い出していると海岸線で群れているギャンサーを見た梨島が「うわぁ~見てみてサナイくん!大きなカニ!シオマネキにソックリだけど食べたら美味しいのかな?・・・と言うか、何を食べたらあんなに大きくなるだろう?」と疑問を口にしたので仕方なく答える...
「あぁ...あれは・・・ギャンサーという魔物だよ。好物は人間で、かく言う俺もユガンに定住し出した頃――はぐれギャンサーに食べられかけたから絶対に自分から近づいて行ったりしないように」と警告も含め苦々しく応えた...
梨島は頭で理解するのが遅れたのか「ふへっ?」と間抜けな声を出したが、すぐに表情が青ざめ「あ、あのカニさん・・・人を食べるの?」と震えながらギャンサーの群れを指を指した...
「うん・・・梨島さんの言うように、ここら辺の住人たちとは食って食われる仲らしくて食べたら身がギッシリ入ってて美味しいらしいけど...」っと一拍おいて「君のユガン到着祝いに食べたいなら奢るけど?」と述べると...
無論――ひよりは、ふるふると顔を横に振った...普通のカニなら食べてみたいが人間様を、おいしく頂くカニさんを食すのは気が引けたらしい・・・人の考えが予測するのが得意な俺は
「とは言え・・・言っておいてなんだけど――この世界では人を捕食しない生き物を探す方が難しいし、気にしてると何も食べられなくなるから気にしない方が良いよ・・・気持ちは解るけど...」
っと、梨島の考えていそうな事をすかさず言い当てfollowしたのがマズかったのか?その後――梨島が(えっ?本当に...)と言う表情で押し黙ってしまったのは言うまでもない...怖がらせるつもりは無かったが・・・失敗した...
0
お気に入りに追加
542
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる