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第113話:群生襲来!
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ヴァレンド洞窟国で空飛ぶ機械が完成した――その日の夜
(人様の技術と金のお陰で俺は旨い飯が食えて楽も出来て・・・最高だ...)
自堕落な自画自賛しながら自室のベットに入り寝ていると何とも言えない小刻みな振動を感じた...
「うん?なんか揺れ始めたような?地震?異世界でも地震なんてあるんだ...」
最初こそ、そんな呑気な事を思っていたが段々と揺れが激しくなっていくのに伴い、その考えは吹き飛んでいく!
「ちょーーー?!!いや、これ地震なんて!もんじゃないぞ?!なんだ!これ?!」
しかも、なんか・・・おかしい!
確かに揺れてはいるのだが・・・地面が揺れているというより空間そのものが揺れているような?なんかヤバい感覚だ!!
小心者のアユムがビビりまくりながら窓へ外の様子を伺うと武器を持って隊列を組み、どこかへ出立していく・・・複数のドワーフ軍部隊の姿を視界に入った!
(軍隊の動きが激しい...完全武装で隊列を組むような・・・何かが起こったというのか?)
ただ事ではない重大な事態が差し迫っている!
そう直感すると、すぐに何が起こったのか確認する為に王宮の廊下を走り抜け立派に整えられた庭へと出ると険しい形相でトリグ王が指示を下している姿が確認できたので駆け寄ると向こうもコチラに気づいた...
「サナイ...」
トリグ王は意味ありげな様子で重々しく俺の名を口にすると...「もう騒ぎを聞きつけたのか?!いや・・・だが、ちょうど良い所に来た。」と驚きつつもコチラへ来いと言わんばかりに手招きをしたので「陛下?!何が起こったんです・・・寝ていたら揺れらしきモノを感じたんですけど?」と感じた異変に対し疑問をぶつけた
するとトリグ王は「貴君は今すぐ王宮へと戻って避難するように皆に告げるのじゃ!いつか来るかも知れないとは思っておったが・・・アンツサウロイドが大群となってココヘ向かって来ておるのだ!」と焦燥に満ちた様子で俺に王宮へ緊急事態を伝えるよう言い渡した...
「えっ?!アンツサウロイドが?!えっ?!ちょーヤバいじゃないですかー?!!それ!!」
アンツサウロイドが向かって来ている!その情報に俺の頭もビックリしパニックになった!
物語の主人公なら『俺も一緒に戦います!陛下!』と述べるのだろうが生憎と俺は強敵と渡り合える力どころか雑魚の敵にすら正々堂々
挑む胆力すら持ち合わせていない!
・・・いや、自信満々に言う事じゃないけど...
ともかく!一緒に戦えないし怖いので、自分の出来る事をしよう!うん!
一刻の猶予もないと判断した俺は「分かりました!陛下ー!私めに、お任せを!すぐに皆と一緒に避難しますー!!!」と再び王宮に駆けていくと手当たり次第に侍従長ほか――偉い人たちの部屋をノックして回った!!
トリグ王から渡された大きな宝石がはめ込まれた指輪を見せたおかげか?
王宮内の彼ら行動は迅速で宮殿でドワーフ達が右往左往の状況になるのに時間は、そう掛からなかった...
(俺も梨島と合流して避難しなければ!)
そう思い立ち自室に戻り学んだ資料や参考書を手短に荷に纏めると隣の梨島の部屋を訪れる...
どうやら梨島は、まだ寝ていたようである
こんなに周りが騒然としている状況で熟睡できているとは、なかなか大物だが起きて貰わなくてはならない!
「梨島さん!起きて!早く起きて!寝てる場合じゃないんだ!」
掛けてある掛け布団を強引に剥ぎとりベットで横になっている梨島の体を強めに揺すると彼女は「うーん...真井くん?どうしたの?こんな時間に...」と眠い目を擦りながら、ようやく起きる...
例の二足歩行のアリ型魔物が群れとなってコチラに迫っている事を教えると「そんな!どうして?!」と取り乱したので「落ち着いて!と、とにかく!向かって来てるモノは向かって来てるんだ!速く避難しないと」諫めたのだった...
(人様の技術と金のお陰で俺は旨い飯が食えて楽も出来て・・・最高だ...)
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最初こそ、そんな呑気な事を思っていたが段々と揺れが激しくなっていくのに伴い、その考えは吹き飛んでいく!
「ちょーーー?!!いや、これ地震なんて!もんじゃないぞ?!なんだ!これ?!」
しかも、なんか・・・おかしい!
確かに揺れてはいるのだが・・・地面が揺れているというより空間そのものが揺れているような?なんかヤバい感覚だ!!
小心者のアユムがビビりまくりながら窓へ外の様子を伺うと武器を持って隊列を組み、どこかへ出立していく・・・複数のドワーフ軍部隊の姿を視界に入った!
(軍隊の動きが激しい...完全武装で隊列を組むような・・・何かが起こったというのか?)
ただ事ではない重大な事態が差し迫っている!
そう直感すると、すぐに何が起こったのか確認する為に王宮の廊下を走り抜け立派に整えられた庭へと出ると険しい形相でトリグ王が指示を下している姿が確認できたので駆け寄ると向こうもコチラに気づいた...
「サナイ...」
トリグ王は意味ありげな様子で重々しく俺の名を口にすると...「もう騒ぎを聞きつけたのか?!いや・・・だが、ちょうど良い所に来た。」と驚きつつもコチラへ来いと言わんばかりに手招きをしたので「陛下?!何が起こったんです・・・寝ていたら揺れらしきモノを感じたんですけど?」と感じた異変に対し疑問をぶつけた
するとトリグ王は「貴君は今すぐ王宮へと戻って避難するように皆に告げるのじゃ!いつか来るかも知れないとは思っておったが・・・アンツサウロイドが大群となってココヘ向かって来ておるのだ!」と焦燥に満ちた様子で俺に王宮へ緊急事態を伝えるよう言い渡した...
「えっ?!アンツサウロイドが?!えっ?!ちょーヤバいじゃないですかー?!!それ!!」
アンツサウロイドが向かって来ている!その情報に俺の頭もビックリしパニックになった!
物語の主人公なら『俺も一緒に戦います!陛下!』と述べるのだろうが生憎と俺は強敵と渡り合える力どころか雑魚の敵にすら正々堂々
挑む胆力すら持ち合わせていない!
・・・いや、自信満々に言う事じゃないけど...
ともかく!一緒に戦えないし怖いので、自分の出来る事をしよう!うん!
一刻の猶予もないと判断した俺は「分かりました!陛下ー!私めに、お任せを!すぐに皆と一緒に避難しますー!!!」と再び王宮に駆けていくと手当たり次第に侍従長ほか――偉い人たちの部屋をノックして回った!!
トリグ王から渡された大きな宝石がはめ込まれた指輪を見せたおかげか?
王宮内の彼ら行動は迅速で宮殿でドワーフ達が右往左往の状況になるのに時間は、そう掛からなかった...
(俺も梨島と合流して避難しなければ!)
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どうやら梨島は、まだ寝ていたようである
こんなに周りが騒然としている状況で熟睡できているとは、なかなか大物だが起きて貰わなくてはならない!
「梨島さん!起きて!早く起きて!寝てる場合じゃないんだ!」
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