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第100話;アンツサウロイドとウエポンズスキル
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その後も驚きの連続だった...梨島の亜空間収納にバリア――
鳳さんの強力な魔法攻撃...まさに良いとこナシであった...
(コイツらメチャクチャ――つえぇえええー!!なにそれ!!ずるい!!俺も、そんな能力が欲しかったんですけど?!)
そう思わずにはいられなかった、もうビックリである!
(コイツらのカラダを拭うところを覗かんで、ほんと良かったわぁぁ・・・命拾いしたあ"あ"ぁぁぁ...)
覗いていようものなら今頃、朱鷺原の技でミンチになっていたのは俺であったであろう...恐ろしい...
そんな展開がありながらも俺は道すがら彼女たちからアンツサウロイドと交戦した情報を得た...
「静かに倒したハズなのに敵に気づかれた・・・か...一種の集団知性体・・・ハイブ文明?いや...ありゆるのか?そんなこと...」
「何を言っているのか、さっぱり解からないのだけど?真井君。何か解かったのなら、ちゃんと解るように説明してくれる?」
朱鷺原に難しい顔で言われたので説明は難しいが説明する...
「うーん...驚くべき事なんだけど...多分あのアリンコどもは――ひとつ個体としてではなく沢山の個体が集まって一つの知性体として機能する集団精神体なのかも知れない...」
「それって・・・よくSF小説とかの話しに出てくる設定だよね?確か個性がない沢山の個体は実はオリジナルの個体が操っていましたっていう、お話とかに出てくる・・・」
他の二人は理解出来ていない様子だが会話に突然――参加して来た辺り小説を、よく読んでいた梨島にはピンときたようだ...
「うん、その通り...もっと解りやすく例に例えるならば個人の意志を持たない生物を単細胞生物に例えるのだとすれば37兆2000億個もの細胞が集まって一つの生物として機能している人間も集団知性体の一種だと例える事ができるね...俺たちの細胞は勝手に意思を持って行動したりしないしね...」
「ますます分からないのだけど・・・」と言われたので重要と思われる情報の要点だけを掻い摘んで説明することにした...
「つまり、あのアリンコどもは各個体が自我を持ってる訳じゃない無意識下の領域においてテレパシーみたいなモノで記憶や感情・・・場合によっては痛みなどの情報すら常時――各個体で共有している元の世界でいうドローンみたいな奴らかも知れないと言う事さ...」
「えっ、それって?!つまり・・・あのアリの化け物たちはテレパシーみたいなモノを使って無意識に仲間内で感情や情報を共有し合えるってこと?!でも、そんなこと・・可能なの?」
そう言いながら朱鷺原が、やや興奮気味な様子で歩調を合わせてきたが俺は構わず話しを続ける事にした...
「元の世界なら、ありえない話だけど・・・ここは異世界だから、そんな生物が居たとしても違和感がないよ...あくまで仮定の話だけど...そう考えれば、辻褄が合うと思うんだ...静かに倒したハズなのに敵に気づかれた事も・・・あのアリンコどもに先回りされた事も含めてね...」
俺の仮説を聞いた3人は啞然とした様子で沈黙する...無理もない。なにせアンツサウロイドの各個体が無意識下のネットワーク回線で繋がっているかもしないという突拍子のない話だ...普通に信じられない...
「で、でも対策もあるんだよね?真井君?」
不安そうな表情で思い人の鳳さんの質問されたので俺は自信を持って答える!
「もちろん・・・もし、仮にこの仮説が正しければ恐らく女王アリ的なモノが、あのアリンコども統率しているハズ...であれば、女王に何かあればアイツらは単なる――そこら辺の魔物と大差ないよ...」
そんな会話をしているとポーションで五感を高めていた俺が、また敵の気配を察知したので俺は合図を送り敵がいる事を知らせると少しでも攻撃用物資を節約する為にメチャクチャつよい朱鷺原先生を頼る事にした...
「朱鷺原さん・・・どうやら出番だよ?」
だが、何故か朱鷺原は首を横に振ると耳元に口を寄せ小声で、こう述べるのだった...
「いや・・・ウエポンズ スキルは、そう何回も連発できないわ。真井君」
(マジで・・・?)という表情で俺が三人の顔を見ると3人ともが頷いたので、どうやらマジみたいだ...
仕方がないので俺はヴァレンド製の攻撃用手榴弾を敵に向かって何発か放ると特に取り残しもなく魔物が片付いたので一安心だ...
「さて、行こう。嶺山を見たのは、もう少し先だ...」
俺は三人の案内を続ける為、その後も先行し続けるのだった...
なお――その後3人から聞いた話ではウエポンズ スキルとやらは敵を一定まで倒すか、一定時間経過しないと使えないらしい...
(世の中やっぱり物語の異世界のように、そう都合よく出来てはいないということか...)
鳳さんの強力な魔法攻撃...まさに良いとこナシであった...
(コイツらメチャクチャ――つえぇえええー!!なにそれ!!ずるい!!俺も、そんな能力が欲しかったんですけど?!)
そう思わずにはいられなかった、もうビックリである!
(コイツらのカラダを拭うところを覗かんで、ほんと良かったわぁぁ・・・命拾いしたあ"あ"ぁぁぁ...)
覗いていようものなら今頃、朱鷺原の技でミンチになっていたのは俺であったであろう...恐ろしい...
そんな展開がありながらも俺は道すがら彼女たちからアンツサウロイドと交戦した情報を得た...
「静かに倒したハズなのに敵に気づかれた・・・か...一種の集団知性体・・・ハイブ文明?いや...ありゆるのか?そんなこと...」
「何を言っているのか、さっぱり解からないのだけど?真井君。何か解かったのなら、ちゃんと解るように説明してくれる?」
朱鷺原に難しい顔で言われたので説明は難しいが説明する...
「うーん...驚くべき事なんだけど...多分あのアリンコどもは――ひとつ個体としてではなく沢山の個体が集まって一つの知性体として機能する集団精神体なのかも知れない...」
「それって・・・よくSF小説とかの話しに出てくる設定だよね?確か個性がない沢山の個体は実はオリジナルの個体が操っていましたっていう、お話とかに出てくる・・・」
他の二人は理解出来ていない様子だが会話に突然――参加して来た辺り小説を、よく読んでいた梨島にはピンときたようだ...
「うん、その通り...もっと解りやすく例に例えるならば個人の意志を持たない生物を単細胞生物に例えるのだとすれば37兆2000億個もの細胞が集まって一つの生物として機能している人間も集団知性体の一種だと例える事ができるね...俺たちの細胞は勝手に意思を持って行動したりしないしね...」
「ますます分からないのだけど・・・」と言われたので重要と思われる情報の要点だけを掻い摘んで説明することにした...
「つまり、あのアリンコどもは各個体が自我を持ってる訳じゃない無意識下の領域においてテレパシーみたいなモノで記憶や感情・・・場合によっては痛みなどの情報すら常時――各個体で共有している元の世界でいうドローンみたいな奴らかも知れないと言う事さ...」
「えっ、それって?!つまり・・・あのアリの化け物たちはテレパシーみたいなモノを使って無意識に仲間内で感情や情報を共有し合えるってこと?!でも、そんなこと・・可能なの?」
そう言いながら朱鷺原が、やや興奮気味な様子で歩調を合わせてきたが俺は構わず話しを続ける事にした...
「元の世界なら、ありえない話だけど・・・ここは異世界だから、そんな生物が居たとしても違和感がないよ...あくまで仮定の話だけど...そう考えれば、辻褄が合うと思うんだ...静かに倒したハズなのに敵に気づかれた事も・・・あのアリンコどもに先回りされた事も含めてね...」
俺の仮説を聞いた3人は啞然とした様子で沈黙する...無理もない。なにせアンツサウロイドの各個体が無意識下のネットワーク回線で繋がっているかもしないという突拍子のない話だ...普通に信じられない...
「で、でも対策もあるんだよね?真井君?」
不安そうな表情で思い人の鳳さんの質問されたので俺は自信を持って答える!
「もちろん・・・もし、仮にこの仮説が正しければ恐らく女王アリ的なモノが、あのアリンコども統率しているハズ...であれば、女王に何かあればアイツらは単なる――そこら辺の魔物と大差ないよ...」
そんな会話をしているとポーションで五感を高めていた俺が、また敵の気配を察知したので俺は合図を送り敵がいる事を知らせると少しでも攻撃用物資を節約する為にメチャクチャつよい朱鷺原先生を頼る事にした...
「朱鷺原さん・・・どうやら出番だよ?」
だが、何故か朱鷺原は首を横に振ると耳元に口を寄せ小声で、こう述べるのだった...
「いや・・・ウエポンズ スキルは、そう何回も連発できないわ。真井君」
(マジで・・・?)という表情で俺が三人の顔を見ると3人ともが頷いたので、どうやらマジみたいだ...
仕方がないので俺はヴァレンド製の攻撃用手榴弾を敵に向かって何発か放ると特に取り残しもなく魔物が片付いたので一安心だ...
「さて、行こう。嶺山を見たのは、もう少し先だ...」
俺は三人の案内を続ける為、その後も先行し続けるのだった...
なお――その後3人から聞いた話ではウエポンズ スキルとやらは敵を一定まで倒すか、一定時間経過しないと使えないらしい...
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