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第95話閑話:嶺山
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恐怖と屈辱のあまり目を瞑っていたら全てが終わっていた...
「えっ・・・?なにが...」
恐る恐る安の状態を確認すると穴を開けるキリに似た金属製の矢のようなモノが彼の頭蓋骨を砕き貫通していた...
(まさか!敵!)
そう考えた嶺山はあられもない姿を晒したまま即座に自身の武器であるハルバードを手に取り辺りを警戒するが既に、そこに安を殺害したと思われる存在はない...
(いったい何者の仕業なの...?)
何者かが安琢磨を殺害してくれたお陰で彼に強姦されずに済んだが嶺山の心中は複雑だった...
既に亡くなったと思われる真井歩に続き安琢磨まで死んでしまったのだ...
この状況はクラスメイトを次々と失う事態を回避しようしていた彼女の行動とは真逆だ...嶺山は自身が強力な天啓を得たにも拘《かか》わらず犠牲が次々と出ている状況に自責の念を覚える...
(結局、私は誰も救えないの...)
嶺山は――この時、自身の無力にさいなまれたが実は真井歩は死んでいないどころか安を誤って殺めてしまった張本人であったと知るのは、また後の話であった...
「えっ・・・?なにが...」
恐る恐る安の状態を確認すると穴を開けるキリに似た金属製の矢のようなモノが彼の頭蓋骨を砕き貫通していた...
(まさか!敵!)
そう考えた嶺山はあられもない姿を晒したまま即座に自身の武器であるハルバードを手に取り辺りを警戒するが既に、そこに安を殺害したと思われる存在はない...
(いったい何者の仕業なの...?)
何者かが安琢磨を殺害してくれたお陰で彼に強姦されずに済んだが嶺山の心中は複雑だった...
既に亡くなったと思われる真井歩に続き安琢磨まで死んでしまったのだ...
この状況はクラスメイトを次々と失う事態を回避しようしていた彼女の行動とは真逆だ...嶺山は自身が強力な天啓を得たにも拘《かか》わらず犠牲が次々と出ている状況に自責の念を覚える...
(結局、私は誰も救えないの...)
嶺山は――この時、自身の無力にさいなまれたが実は真井歩は死んでいないどころか安を誤って殺めてしまった張本人であったと知るのは、また後の話であった...
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