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第93話;ビレネー坑道:梨島日和
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現在ひより達はビレネー坑道を進んでいる...坑道内は薄暗く何だか不気味な雰囲気だ...坑道内には所々に光る大きなキノコが生えている...
「なんだか薄暗いね...」ひよりが他の二人に――そう述べると朱鷺原美咲が「ええ...なんだか不気味ね。誰かに見られている気がするわ」と応答した...
朱鷺原の言葉に「怖いこと言わないでよ...ミサちゃん」と人一倍、臆病なひよりは身を震わせた...なにより怖いモノとか突然出てきてビックリさせられるのが一番嫌いだ...
だから日和は元の世界でゾンビとかが出てくるホラーゲームはやった事がない...VRなど――もってのほかである...ましてや、これは現実だ...痛い苦しい思いはしたくなかった...
そうして怖がりながら、かなり進むと前方からケラ、カタタタタと何かの音が聞こえた。「なに?」「いま何か聞こえたような気がしたけど・・・」と小声で全員で顔を見合わせる...
すると、またケラ、カタタタタと音が聞こえた!間違いない、この先に何かいる!
もはや、ひより達に来た道を戻るという選択肢はなかった...そんな決断をするならココへなど来ていない...全員が息を呑みながら音の正体が何なのか確かめるべく慎重に前進すると...そこには――二足歩行をしているアリがいた!
二足歩行のアリは何かの骨で出来た槍を持っており、まるで人間のように見張りに立っている・・・その光景は異様そのモノだ。
「ちょっ?!なによ!アレ?」朱鷺原が小声で動揺する共に「気持ち悪い...」と二人も心の声を漏らした...二足歩行のアリ型魔物は、お世辞にも良い見た目とは言えない...その外見は生理的嫌悪と恐怖を与えるに十分な見た目だ...
出来れば交戦したくないが、やるしかない...
幸いパーティーメンバーの鳳風花の体調は回復していたので彼女は一定時間に音を消す【サイレント】と風魔法のウィンドアローを心の中で唱えると同時に放った!
強烈な一撃がヒットした二足歩行のアリ型魔物は、ひより達の存在に気付く事もなく首を刎ねられ地面へと倒れると――その様子を見た鳳風花は嬉しかったのだろう・・・(やった!)と言わんばかりに胸の前に両手を出してガッツポーズとった...
ひより達も(やったね♪)と胸の前に両手を出してガッツポーズとると武器を構え警戒しながら二足歩行のアリ型魔物の死体を確認していく...
「いったい、なんなの?この生物...」「こんな魔物がいるなんてアリュレインでも帝都グーンでも言われなかったよね?新種なのかな...」
朱鷺原美咲珍しく顔を歪めながら疑問を口にすると鳳風花も釣られて疑問を口にする...
「どちらにせよ、ここで仮定の話をしても意味はないわ。早く嶺山さん達を見つけて出ましょう、こんな所・・・」
朱鷺原が、そう口にした――その時だった...
突如――ギュィイイイイイイイイ!!!!!!という咆哮がトンネル内に響いた!!
なにごとか?!と背後を振り返ると大量の足音が、こちらに向かって来るのが聞いて取れた!!朱鷺原は驚愕した表情で「なっ?!走って!二人とも!」と冷静に指示を下す!走りながら朱鷺原の中では疑問が浮かぶ――鳳の魔法攻撃は完璧だったハズだ・・・現にスグに気づかれる事はなかった...いったい、なぜ?
(くっ!今は、それどころじゃないか・・・)
朱鷺原は考えを切り替えようとしたが突然の敵襲で考えが纏まらない!
そうしている間にも狭い坑道内の凹凸の多い足場せのせいで――だんだんと息が切れ追い詰められていきつつあった!
特に足が遅く体力のない=鳳風花《おおとり ふうか》はフラついて今にも泣きだしそうだ...
「はぁ、ハァ!もう・・・だめ...」「そんな事、言わないで!頑張って――二人とも走って!」
とうとう鳳も梨島も限界が来て弱音を吐き始めた時だった...
狭い坑道内の道の先から「三人とも死にたくなければ、そのまま走り切って!」と言う声が響く!
前方に声の主と思しき人影が見えた!その姿に三人ともが走りながら驚愕した!
「真井くん?!」
アユムは三人が通り過ぎると既に火をつけ手に持っていたヴァレント製の火炎瓶を道に投げると炎で即座に道を塞ぐのであった...
「なんだか薄暗いね...」ひよりが他の二人に――そう述べると朱鷺原美咲が「ええ...なんだか不気味ね。誰かに見られている気がするわ」と応答した...
朱鷺原の言葉に「怖いこと言わないでよ...ミサちゃん」と人一倍、臆病なひよりは身を震わせた...なにより怖いモノとか突然出てきてビックリさせられるのが一番嫌いだ...
だから日和は元の世界でゾンビとかが出てくるホラーゲームはやった事がない...VRなど――もってのほかである...ましてや、これは現実だ...痛い苦しい思いはしたくなかった...
そうして怖がりながら、かなり進むと前方からケラ、カタタタタと何かの音が聞こえた。「なに?」「いま何か聞こえたような気がしたけど・・・」と小声で全員で顔を見合わせる...
すると、またケラ、カタタタタと音が聞こえた!間違いない、この先に何かいる!
もはや、ひより達に来た道を戻るという選択肢はなかった...そんな決断をするならココへなど来ていない...全員が息を呑みながら音の正体が何なのか確かめるべく慎重に前進すると...そこには――二足歩行をしているアリがいた!
二足歩行のアリは何かの骨で出来た槍を持っており、まるで人間のように見張りに立っている・・・その光景は異様そのモノだ。
「ちょっ?!なによ!アレ?」朱鷺原が小声で動揺する共に「気持ち悪い...」と二人も心の声を漏らした...二足歩行のアリ型魔物は、お世辞にも良い見た目とは言えない...その外見は生理的嫌悪と恐怖を与えるに十分な見た目だ...
出来れば交戦したくないが、やるしかない...
幸いパーティーメンバーの鳳風花の体調は回復していたので彼女は一定時間に音を消す【サイレント】と風魔法のウィンドアローを心の中で唱えると同時に放った!
強烈な一撃がヒットした二足歩行のアリ型魔物は、ひより達の存在に気付く事もなく首を刎ねられ地面へと倒れると――その様子を見た鳳風花は嬉しかったのだろう・・・(やった!)と言わんばかりに胸の前に両手を出してガッツポーズとった...
ひより達も(やったね♪)と胸の前に両手を出してガッツポーズとると武器を構え警戒しながら二足歩行のアリ型魔物の死体を確認していく...
「いったい、なんなの?この生物...」「こんな魔物がいるなんてアリュレインでも帝都グーンでも言われなかったよね?新種なのかな...」
朱鷺原美咲珍しく顔を歪めながら疑問を口にすると鳳風花も釣られて疑問を口にする...
「どちらにせよ、ここで仮定の話をしても意味はないわ。早く嶺山さん達を見つけて出ましょう、こんな所・・・」
朱鷺原が、そう口にした――その時だった...
突如――ギュィイイイイイイイイ!!!!!!という咆哮がトンネル内に響いた!!
なにごとか?!と背後を振り返ると大量の足音が、こちらに向かって来るのが聞いて取れた!!朱鷺原は驚愕した表情で「なっ?!走って!二人とも!」と冷静に指示を下す!走りながら朱鷺原の中では疑問が浮かぶ――鳳の魔法攻撃は完璧だったハズだ・・・現にスグに気づかれる事はなかった...いったい、なぜ?
(くっ!今は、それどころじゃないか・・・)
朱鷺原は考えを切り替えようとしたが突然の敵襲で考えが纏まらない!
そうしている間にも狭い坑道内の凹凸の多い足場せのせいで――だんだんと息が切れ追い詰められていきつつあった!
特に足が遅く体力のない=鳳風花《おおとり ふうか》はフラついて今にも泣きだしそうだ...
「はぁ、ハァ!もう・・・だめ...」「そんな事、言わないで!頑張って――二人とも走って!」
とうとう鳳も梨島も限界が来て弱音を吐き始めた時だった...
狭い坑道内の道の先から「三人とも死にたくなければ、そのまま走り切って!」と言う声が響く!
前方に声の主と思しき人影が見えた!その姿に三人ともが走りながら驚愕した!
「真井くん?!」
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