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第90話;ビレネー坑道:梨島ひより
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「ふぅ~ やっと着いた~」「ハァ~ 疲れた~」
一方――その頃、嶺山たちがビレネー坑道で大変な目に遭っていると知る由もない梨島たちはビレネー坑道の入り口でへばっていた...
長旅が終わり全員の緊張が解けていたからだ...
「どうやら嶺山さん達も、ここで野営したんだね。焚火の跡があるし...」
鳳 風花が指摘した通り――聖アリュレイン王国で習った組み方の焚火跡があった...
「でも、どういうことかしら?誰ひとりとして、ここにいないなんて・・・」
疲労を感じさせない――いつも通りキリッとした表情で朱鷺原 美咲は問いかけながら考え込む...
「うーん・・・また、中に入ったのかな?」
梨島日和は答えるが朱鷺原は「そうかしら・・・それにしては、焚火の炭が古いような...」と指摘したので3人とも不気味に口を開ける洞窟と焚火の炭を交互に目線を注ぐ...
確かに今朝も焚火をしたにしては焚火跡は湿気っているような気がする...
これは本当に今朝の焚火なのだろうか?
「うーん...どうなんだろう?」
「まあ、いずれにしても嶺山さん達に合流して見れば分かる事ね。」
そう言いながら朱鷺原は、ここまで持ってきたビレネー坑道の地図を広げ向きを入り口の向きと地図に示されている向きを照らし合わせ確認する...
入り口のあった方角や目印・あと右と左に何回曲がったか?知っておけば坑道内である程度の位置が理解できると、しっかり者の彼女は考えていたからだ...
「もう少し休んだら向かいましょう。」
朱鷺原は目印なる光る液体がバックパックに十分に入っているのを確認すると梨島たちにそう告げるのだった...
一方――その頃、嶺山たちがビレネー坑道で大変な目に遭っていると知る由もない梨島たちはビレネー坑道の入り口でへばっていた...
長旅が終わり全員の緊張が解けていたからだ...
「どうやら嶺山さん達も、ここで野営したんだね。焚火の跡があるし...」
鳳 風花が指摘した通り――聖アリュレイン王国で習った組み方の焚火跡があった...
「でも、どういうことかしら?誰ひとりとして、ここにいないなんて・・・」
疲労を感じさせない――いつも通りキリッとした表情で朱鷺原 美咲は問いかけながら考え込む...
「うーん・・・また、中に入ったのかな?」
梨島日和は答えるが朱鷺原は「そうかしら・・・それにしては、焚火の炭が古いような...」と指摘したので3人とも不気味に口を開ける洞窟と焚火の炭を交互に目線を注ぐ...
確かに今朝も焚火をしたにしては焚火跡は湿気っているような気がする...
これは本当に今朝の焚火なのだろうか?
「うーん...どうなんだろう?」
「まあ、いずれにしても嶺山さん達に合流して見れば分かる事ね。」
そう言いながら朱鷺原は、ここまで持ってきたビレネー坑道の地図を広げ向きを入り口の向きと地図に示されている向きを照らし合わせ確認する...
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