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第88話:準備完了
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「よし、出来た...準備完了.」
俺は錬金術台から離れると錬成したポーションを頑丈なファーストエイドキット容器に移し替える。ついでに地下街で買ったバックパックに入れると最後にバックパック以外の装備も確認する事にした...
登山用ピッケル二個、体を吊るす事が出来るクライミング用 ワイヤー及びカラビナ式ねじ固定器具とワイヤーフィックスロープ、ベースウェア、ポートタイツ、寝袋収納したコンプレッションバッグ、地図と方位磁針、スタッフバッグとして使えそうな袋、なんかその辺に売ってたツェルトに似た簡易テント
「よし、後は...」
自作した魔力を込めると水が湧いて出てくるスキットルだ...
ルクルサ神権国でしか取れない水の魔石とかいう貴重な魔石との事だがユガンで買ったんだが滅茶苦茶、高かった...
「値段なりの働きをしてくれよ。お前が生命線なんだから...」
ボヤキにも似た願掛けを、おこなうと次の装備を確認する...
頭上に着けれるように小型化した魔灯ヘッドランプ、それと護身用に右腕の袖には自作した伸縮式の特殊警棒を隠しておいた...念のためのサイドアームだ
「まあ・・・何かあればヴァレンド製――機械式クロスボウで応戦するだけど・・・いちお、ね?」
用心深いに超した事はない...サイドアームは必要だ...
次に方位磁針.方位磁針は皆が知っている所でいうと北と南を知る磁気コンパスだ.N極とS極が北と南を指すよう――酸化鉄で作られた本針と逆針が内部に注入された油によってオイル制動が働くように製作した...
分からない人向けにオイル制動について説明するとコンパス内に注入された無色透明の油で満たし内部の空気を抜くことで不要な針の振れを抑える効果があるのだ.
無論、内部の気泡は可能な限りない方が精度は高まる.
「だが、ビレネー坑道内の地磁気の影響を受ける可能性も大いにある...購入した地図と目印を作っておかないと坑道内で遭難する危険がある事を頭に入れておかないとな...」
あと、もう一つの懸念は地軸と磁場にズレがある可能性だ...元の世界の地球で地軸と磁場が、ちょうど北にあるのは偶然の産物である.他の惑星では地軸と磁場がズレている可能性もなくない.
また同じ地球内、惑星内でも偏角と伏角の影響が存在している可能性を考慮しなくてはならない.偏角とは場所によってコンパスの示す北と実際に示されている方角が異なることで元の世界でも北とコンパスの北は方角が少しズレている為にズレを考慮しながら進む方角を修正しないと...
例えば実際はコンパスの示す北と実際の北に7度のズレがあるとするならば10キロ進んだら約1.2キロの誤差が生じてしまう...
これが日常の生活の中でなら「マヌケだな・・・」と笑い事で済むがジャングルや砂漠などで目的地から1.2キロも離れてしまったら笑い事では済まない.最悪、死亡する危険まであるからだ
もう一つの概念であるコンパスでいう俯角とは文字通り針の俯角を指す。考えて見れば解るだろうが惑星は丸い球体なので磁場に関しても同じことが言えるのだ。実際、磁場も地球に沿って丸いと考えて見よう...
地球でも惑星でもいい・・・北半球と南半球に線引きしてみよう。北半球では北に行けば行くほどN極が磁場に引っ張られて沈みこんでしまう。逆に南半球では南に行けば行くほどS極に南の磁場に引っ張られ沈みこんでしまう現象が発生するのだ。
これでは上手く方角を知れない。その為に北半球ではS極を重くし、南半球
ではN極を重くしないといけないのだ。
なのでユガンやヴァレンドは寒冷地に存在するので北半球に存在すると仮定した俺は方位磁針のS極を重くした...
ちなみにユガンにやって来る前は太陽が挙がる方向を東と仮定して太陽の沈む方角を西と考えて移動したから太陽が昇りきった方角が北のハズだと思い移動した。だと、すれば合っているハズなのだが...
「今、思ったが天才バカボ〇の世界みたいに西から太陽が昇っていたら・・・どうしよう」
やべぇ・・・考えてみたら不安になってきたぞ?!!
異世界での方角と方位が地球に近いモノである事を祈りながらアユムは魔石とスクロール,簡易魔法陣、魔導書、トラップなどを詰め込むのだった...
俺は錬金術台から離れると錬成したポーションを頑丈なファーストエイドキット容器に移し替える。ついでに地下街で買ったバックパックに入れると最後にバックパック以外の装備も確認する事にした...
登山用ピッケル二個、体を吊るす事が出来るクライミング用 ワイヤー及びカラビナ式ねじ固定器具とワイヤーフィックスロープ、ベースウェア、ポートタイツ、寝袋収納したコンプレッションバッグ、地図と方位磁針、スタッフバッグとして使えそうな袋、なんかその辺に売ってたツェルトに似た簡易テント
「よし、後は...」
自作した魔力を込めると水が湧いて出てくるスキットルだ...
ルクルサ神権国でしか取れない水の魔石とかいう貴重な魔石との事だがユガンで買ったんだが滅茶苦茶、高かった...
「値段なりの働きをしてくれよ。お前が生命線なんだから...」
ボヤキにも似た願掛けを、おこなうと次の装備を確認する...
頭上に着けれるように小型化した魔灯ヘッドランプ、それと護身用に右腕の袖には自作した伸縮式の特殊警棒を隠しておいた...念のためのサイドアームだ
「まあ・・・何かあればヴァレンド製――機械式クロスボウで応戦するだけど・・・いちお、ね?」
用心深いに超した事はない...サイドアームは必要だ...
次に方位磁針.方位磁針は皆が知っている所でいうと北と南を知る磁気コンパスだ.N極とS極が北と南を指すよう――酸化鉄で作られた本針と逆針が内部に注入された油によってオイル制動が働くように製作した...
分からない人向けにオイル制動について説明するとコンパス内に注入された無色透明の油で満たし内部の空気を抜くことで不要な針の振れを抑える効果があるのだ.
無論、内部の気泡は可能な限りない方が精度は高まる.
「だが、ビレネー坑道内の地磁気の影響を受ける可能性も大いにある...購入した地図と目印を作っておかないと坑道内で遭難する危険がある事を頭に入れておかないとな...」
あと、もう一つの懸念は地軸と磁場にズレがある可能性だ...元の世界の地球で地軸と磁場が、ちょうど北にあるのは偶然の産物である.他の惑星では地軸と磁場がズレている可能性もなくない.
また同じ地球内、惑星内でも偏角と伏角の影響が存在している可能性を考慮しなくてはならない.偏角とは場所によってコンパスの示す北と実際に示されている方角が異なることで元の世界でも北とコンパスの北は方角が少しズレている為にズレを考慮しながら進む方角を修正しないと...
例えば実際はコンパスの示す北と実際の北に7度のズレがあるとするならば10キロ進んだら約1.2キロの誤差が生じてしまう...
これが日常の生活の中でなら「マヌケだな・・・」と笑い事で済むがジャングルや砂漠などで目的地から1.2キロも離れてしまったら笑い事では済まない.最悪、死亡する危険まであるからだ
もう一つの概念であるコンパスでいう俯角とは文字通り針の俯角を指す。考えて見れば解るだろうが惑星は丸い球体なので磁場に関しても同じことが言えるのだ。実際、磁場も地球に沿って丸いと考えて見よう...
地球でも惑星でもいい・・・北半球と南半球に線引きしてみよう。北半球では北に行けば行くほどN極が磁場に引っ張られて沈みこんでしまう。逆に南半球では南に行けば行くほどS極に南の磁場に引っ張られ沈みこんでしまう現象が発生するのだ。
これでは上手く方角を知れない。その為に北半球ではS極を重くし、南半球
ではN極を重くしないといけないのだ。
なのでユガンやヴァレンドは寒冷地に存在するので北半球に存在すると仮定した俺は方位磁針のS極を重くした...
ちなみにユガンにやって来る前は太陽が挙がる方向を東と仮定して太陽の沈む方角を西と考えて移動したから太陽が昇りきった方角が北のハズだと思い移動した。だと、すれば合っているハズなのだが...
「今、思ったが天才バカボ〇の世界みたいに西から太陽が昇っていたら・・・どうしよう」
やべぇ・・・考えてみたら不安になってきたぞ?!!
異世界での方角と方位が地球に近いモノである事を祈りながらアユムは魔石とスクロール,簡易魔法陣、魔導書、トラップなどを詰め込むのだった...
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