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第85話:アンツサウロイド
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〖ヴァレンド洞窟国〗へと入国した翌日――俺はヴァレンド製の機械式クロスボウを使う機会に恵まれた...安心して欲しい――別にドワーフと殺し合いに発展したからではない...むしろ、その逆でドワーフたちに『ユガンのお方、これを持って行きなされ。』と武器を渡されたのだ...
と言うのも――仕事の延長で武器や兵器に使われている特殊な金属は一体なんなのか気になり、それらの鉱物や鉱石資源を――どのように採掘しているのか?現場が見たい興味が湧いたので採掘現場に、お邪魔したいと申し出た結果――武器を手渡され『ユガンのお方。男なら自分の身は自分で守らねぇとイケませんぜぇ!』と言われたのだ!
(えっ?(ºωº;)守ってくれないの?)と思ったが野暮なことを聞いても仕方がない。そう言っているのだから――郷に入っては郷に従え。だ...
そんなこんなでドワーフの採掘現場に同行したら嬉しくない事に、さっそく化け物と遭遇した訳だ
「うぉ?!・・・っと、」
弩《ど》とは思えぬ機械式クロスボウの底知れぬ反動に、おっかなビックリしながらもボルト矢で射った化け物を確認する...化け物は二足歩行のアリだった...
甲殻類や昆虫の類は正直言ってキモい生理的に受け付けない...
「うげぇ・・・なんじゃ、こりゃ...」
気持ち悪がっていると同行したドワーフが「ソイツらはアンツサウロイドですぜ!よく勝手に穴を掘っては我々の坑道に現れる不届き者ですぞ。」
「ユガンのお方。アンツサウロイドは我々、亜人や人間に似た形態こそしておりますが話し合いなど出来ない敵対的な魔物です。コヤツらに遭遇したら躊躇なく攻撃しなされ。まあ、貴方様は躊躇をなされない方のようですが...」
「そうなんですか...それにしても・・・このアンツサウロイドはある程度の知能を持っているようですね...何かの骨を加工した槍らしきモノを携えていますし...」
よく見るとアンツサウロイドとやらは骨を割って作ったであろう槍を持っており手には指があって人間や亜人のように器用に動かせるようだ。
「そうですな。武器とも呼べない野蛮なシロモノですが...まったく一体どこからやってくるのやら...」
「たぶんビレネー坑道からじゃろう・・・あそこは鉱物資源も豊富じゃがアンツサウロイドの上位種もワンさかおってやれん。実に危険なところよ・・・」
ビレネー坑道は、そんなに危険な所なのか...手つかずの鉱物資源があるとはいえ行きたくないな... でも鉱物や鉱石のサンプルはユガンへの手土産に欲しいし...装備を整えて一回行ってみるべきか...
アユムはそう思いたつと採掘現場の見学を続行するのだった...
と言うのも――仕事の延長で武器や兵器に使われている特殊な金属は一体なんなのか気になり、それらの鉱物や鉱石資源を――どのように採掘しているのか?現場が見たい興味が湧いたので採掘現場に、お邪魔したいと申し出た結果――武器を手渡され『ユガンのお方。男なら自分の身は自分で守らねぇとイケませんぜぇ!』と言われたのだ!
(えっ?(ºωº;)守ってくれないの?)と思ったが野暮なことを聞いても仕方がない。そう言っているのだから――郷に入っては郷に従え。だ...
そんなこんなでドワーフの採掘現場に同行したら嬉しくない事に、さっそく化け物と遭遇した訳だ
「うぉ?!・・・っと、」
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「うげぇ・・・なんじゃ、こりゃ...」
気持ち悪がっていると同行したドワーフが「ソイツらはアンツサウロイドですぜ!よく勝手に穴を掘っては我々の坑道に現れる不届き者ですぞ。」
「ユガンのお方。アンツサウロイドは我々、亜人や人間に似た形態こそしておりますが話し合いなど出来ない敵対的な魔物です。コヤツらに遭遇したら躊躇なく攻撃しなされ。まあ、貴方様は躊躇をなされない方のようですが...」
「そうなんですか...それにしても・・・このアンツサウロイドはある程度の知能を持っているようですね...何かの骨を加工した槍らしきモノを携えていますし...」
よく見るとアンツサウロイドとやらは骨を割って作ったであろう槍を持っており手には指があって人間や亜人のように器用に動かせるようだ。
「そうですな。武器とも呼べない野蛮なシロモノですが...まったく一体どこからやってくるのやら...」
「たぶんビレネー坑道からじゃろう・・・あそこは鉱物資源も豊富じゃがアンツサウロイドの上位種もワンさかおってやれん。実に危険なところよ・・・」
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