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第57話開いた口が塞がらない!!
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なんと俺は今、ユガンの皇帝が住まう宮殿に軟禁されている...
「どうして・・・こうなった?!」
店を開店すると同時に、いつもより客が多く入ってきたな・・・と思っていたら
突然、「確保ーーー!!」という掛け声の共に裏口や窓からも人が同時に流れ込んで来て取り押さえられたのだ!いや、なんか、もう・・・びっくりである・・・
さらに驚愕したのはユガン帝に跡継ぎである皇太子が存在していた事だ・・・
俺の記憶が正しければ皇太子の存在を匂わす話題はなかったはずだ...
だが――その理由は、のちのち明らかになった...
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「母方の血筋・・・男性限定の発病・・・慢性的出血症状・・・どう考えても【王家の病】と呼ばれる血友病の症状ですね・・・」
思った事を正直に述べると宮廷医や宮廷術士たちが一斉に俺を非難し始めた!
「なんだと・・・私は40年、宮廷医として使えているが、そんな病名は聞いた事がないぞ!ウソを言うな!!詐欺師め!!」
「貴様は皇帝陛下の感心を買いたいだけだろう!!陛下騙されてはいけません!!こやつは詐欺師の類いですぞ!!」
「そうです!頼っていけませぬ!!不治の病など治せるハズがありません!きっと宮廷の金が目当てでしょう!」
宮廷の都合で拉致しておいて酷い言われうようだ...
いや・・・マジで帰りたいです...
(帰りたい...)
「お黙りなさい!!」と高位の女性がヒステリックに一蹴すると全員が黙り込んだ!
「あなた方は私の息子を治してくれませんでしたでしょう!!」
誰だよ...この人・・・息子・・・?
ちょ?!皇后なの!この人?!
「し、しかし・・・サレンドラ皇后陛下・・・」
サレンドラ皇后は涙ぐみながら述べた
「この者が私の息子を救えぬなら死を与えるまでです!!」
(ふぁ?!えーーー?!ちょ?!おまーー?!マジで言ってのー?!)
皇太子を救えなかった場合、俺は死刑に処されるオマケ付きらしい!!
なんと迷惑な事か?!完全に皇太子の巻き添えを食らう形じゃねぇか?!
勝手に拉致しておいて、ふざけんなよ!!おい!!
と思ったが俺は小心者なので怖くて言い出せない!!
誰か、それはあまりにも気の毒で理不尽だと言ってくれないだろうか?!
と、誰かが擁護してくれる展開を俺は期待したが残念ながら、そんな展開にはならなかった・・・
「・・・そこまで仰るのであれば仕方ありません。わたくしどもは両陛下の臣下です。従います。陛下の要請があれば協力は惜しみません...」
反対していた連中が手のひらを返して皇后に媚びやがった!!
さっきまで自分の言っていた言葉を思い出して見ろ!!
この二枚舌どもー!!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
こうして、真井歩は自身の命の為に皇太子を救うハメになったのだった!!
「どうして・・・こうなった?!」
店を開店すると同時に、いつもより客が多く入ってきたな・・・と思っていたら
突然、「確保ーーー!!」という掛け声の共に裏口や窓からも人が同時に流れ込んで来て取り押さえられたのだ!いや、なんか、もう・・・びっくりである・・・
さらに驚愕したのはユガン帝に跡継ぎである皇太子が存在していた事だ・・・
俺の記憶が正しければ皇太子の存在を匂わす話題はなかったはずだ...
だが――その理由は、のちのち明らかになった...
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「母方の血筋・・・男性限定の発病・・・慢性的出血症状・・・どう考えても【王家の病】と呼ばれる血友病の症状ですね・・・」
思った事を正直に述べると宮廷医や宮廷術士たちが一斉に俺を非難し始めた!
「なんだと・・・私は40年、宮廷医として使えているが、そんな病名は聞いた事がないぞ!ウソを言うな!!詐欺師め!!」
「貴様は皇帝陛下の感心を買いたいだけだろう!!陛下騙されてはいけません!!こやつは詐欺師の類いですぞ!!」
「そうです!頼っていけませぬ!!不治の病など治せるハズがありません!きっと宮廷の金が目当てでしょう!」
宮廷の都合で拉致しておいて酷い言われうようだ...
いや・・・マジで帰りたいです...
(帰りたい...)
「お黙りなさい!!」と高位の女性がヒステリックに一蹴すると全員が黙り込んだ!
「あなた方は私の息子を治してくれませんでしたでしょう!!」
誰だよ...この人・・・息子・・・?
ちょ?!皇后なの!この人?!
「し、しかし・・・サレンドラ皇后陛下・・・」
サレンドラ皇后は涙ぐみながら述べた
「この者が私の息子を救えぬなら死を与えるまでです!!」
(ふぁ?!えーーー?!ちょ?!おまーー?!マジで言ってのー?!)
皇太子を救えなかった場合、俺は死刑に処されるオマケ付きらしい!!
なんと迷惑な事か?!完全に皇太子の巻き添えを食らう形じゃねぇか?!
勝手に拉致しておいて、ふざけんなよ!!おい!!
と思ったが俺は小心者なので怖くて言い出せない!!
誰か、それはあまりにも気の毒で理不尽だと言ってくれないだろうか?!
と、誰かが擁護してくれる展開を俺は期待したが残念ながら、そんな展開にはならなかった・・・
「・・・そこまで仰るのであれば仕方ありません。わたくしどもは両陛下の臣下です。従います。陛下の要請があれば協力は惜しみません...」
反対していた連中が手のひらを返して皇后に媚びやがった!!
さっきまで自分の言っていた言葉を思い出して見ろ!!
この二枚舌どもー!!!
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こうして、真井歩は自身の命の為に皇太子を救うハメになったのだった!!
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