37 / 237
第37話ユガンの周辺
しおりを挟む
聖アリュレインの円卓の会議の一週間後・・・
ユガンの街中で馬にまたがった公示人のベルとお供のラッパが響いていた。
「いざ!聞くがよい!民衆よ!ビレネ―山脈にある反対側の大陸で召喚された勇者が犯罪を起こしたそうだ!さすが、邪神ヴィネスの尖兵!血も涙もない連中だ!!この事件は山脈の向こうでは隠蔽されたそうだ!」
(?!・・・アイツら、なにやってるんだ・・・)
その知らせを聴き、アユムは露天で買い食いしていた麦粥を思わず吹き出しそうになりながらも思った。アユムも確かに悪人限定で何人か人を殺しているが一般人には危害など加えた事もないし仮に加えようモノなら、この街にすら居られなくなるだろう・・・
と言うか・・・逃げられるかも分からない。恐らくスグに衛兵隊に捕まりボッコボコにされるだろう。この世界の人間は決してバカでも無能でもない。恐らく他の国も多少の差はあれど同じだろう・・・
考えれば考えるほど――どうして、そんな凶行に及んだか理解に苦しむ。正直アホとしか思えない。
(まあ、アイツらの事は、どうでもいいか・・・もう俺はアイツらとは関係ないし・・・)
そう思い直し、この世界の世界地図で自身の居る位置を確かめる・・・
「えーっと・・・ここがユガンか・・・」
指で辿りながらユガンの位置をマークした。
「で、ここがエレンダ王国。」
その他の国も見ていく・・・
北方の国 ネルレイア聖女国
エルフの国 ルクルサ神権国
ドワーフの国 ヴァレンド洞窟国
南方にある獣人の国 ルスリス獣人国
(いろんな国があるようだが、ほとんど亜人の国が多いな・・・)
よく見ると国の中にも自治領があるようだ...
ヴァレンド洞窟国 ハーフリングの自治領 メルクヴァラ
ルスリス獣人国 ケットシーの自治領 ダヌクール
ルクルサ神権国 スカイランナーの自治領 ネイティア
スカイランナー?なんだそれ?
「このスカイランナーってのは?なんなんだ?」
物怖じせず、近くの街の酔っぱらい連中に聞いてみる・・・
「なんだ?スカイランナーってたらスカイランナーだよ。あんちゃん、知らねぇのか?」
「はっは~ん・・・スカイランナーを知らねぇとは、さては反対の大陸から来たな?あんちゃん。」
どうやらスカイランナーとゆうのは、このへんでは一般らしい。取り敢えず「お!よく分かったな。実は、つい最近定住したばかりなんだ。」と答えておく
「ほらな、やっぱり!どおりで垢抜けているわけだ。言っただろう、スクリャン。」
「バカ野郎!クロウソフ。こんな顔立ちの奴がここら辺にいるか~ヒック! おぉ~こりゃ珍しい!スカイランナーってのは姿は俺たち人間と変わらねぇが背中に鳥の羽根が生えた連中さ~。」
「おう、そうだ!奴らは自身の羽をよく生かしてお偉い方々の配達してるのさ!あんちゃんも高貴なお方に仕える機会に恵まれたら見るかも知れねぇぞ!ガハハハ!ヒック!」
あまりの陽気さに「お、おう・・・お体にお気をつけて・・・」と若干引いた。
ユガンの街中で馬にまたがった公示人のベルとお供のラッパが響いていた。
「いざ!聞くがよい!民衆よ!ビレネ―山脈にある反対側の大陸で召喚された勇者が犯罪を起こしたそうだ!さすが、邪神ヴィネスの尖兵!血も涙もない連中だ!!この事件は山脈の向こうでは隠蔽されたそうだ!」
(?!・・・アイツら、なにやってるんだ・・・)
その知らせを聴き、アユムは露天で買い食いしていた麦粥を思わず吹き出しそうになりながらも思った。アユムも確かに悪人限定で何人か人を殺しているが一般人には危害など加えた事もないし仮に加えようモノなら、この街にすら居られなくなるだろう・・・
と言うか・・・逃げられるかも分からない。恐らくスグに衛兵隊に捕まりボッコボコにされるだろう。この世界の人間は決してバカでも無能でもない。恐らく他の国も多少の差はあれど同じだろう・・・
考えれば考えるほど――どうして、そんな凶行に及んだか理解に苦しむ。正直アホとしか思えない。
(まあ、アイツらの事は、どうでもいいか・・・もう俺はアイツらとは関係ないし・・・)
そう思い直し、この世界の世界地図で自身の居る位置を確かめる・・・
「えーっと・・・ここがユガンか・・・」
指で辿りながらユガンの位置をマークした。
「で、ここがエレンダ王国。」
その他の国も見ていく・・・
北方の国 ネルレイア聖女国
エルフの国 ルクルサ神権国
ドワーフの国 ヴァレンド洞窟国
南方にある獣人の国 ルスリス獣人国
(いろんな国があるようだが、ほとんど亜人の国が多いな・・・)
よく見ると国の中にも自治領があるようだ...
ヴァレンド洞窟国 ハーフリングの自治領 メルクヴァラ
ルスリス獣人国 ケットシーの自治領 ダヌクール
ルクルサ神権国 スカイランナーの自治領 ネイティア
スカイランナー?なんだそれ?
「このスカイランナーってのは?なんなんだ?」
物怖じせず、近くの街の酔っぱらい連中に聞いてみる・・・
「なんだ?スカイランナーってたらスカイランナーだよ。あんちゃん、知らねぇのか?」
「はっは~ん・・・スカイランナーを知らねぇとは、さては反対の大陸から来たな?あんちゃん。」
どうやらスカイランナーとゆうのは、このへんでは一般らしい。取り敢えず「お!よく分かったな。実は、つい最近定住したばかりなんだ。」と答えておく
「ほらな、やっぱり!どおりで垢抜けているわけだ。言っただろう、スクリャン。」
「バカ野郎!クロウソフ。こんな顔立ちの奴がここら辺にいるか~ヒック! おぉ~こりゃ珍しい!スカイランナーってのは姿は俺たち人間と変わらねぇが背中に鳥の羽根が生えた連中さ~。」
「おう、そうだ!奴らは自身の羽をよく生かしてお偉い方々の配達してるのさ!あんちゃんも高貴なお方に仕える機会に恵まれたら見るかも知れねぇぞ!ガハハハ!ヒック!」
あまりの陽気さに「お、おう・・・お体にお気をつけて・・・」と若干引いた。
0
お気に入りに追加
542
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる