29 / 237
第29話サナイ薬包店とクロスボウ
しおりを挟む
さて、俺がラインスの元を去って、だいぶ経つ。俺はその後スラムに近い物件を破格の値段で買い上げ〈サナイ薬包店〉を開いた。スラムの近くなど嫌だったが結果的に開いて正解だ。ここは怪我人だらけで乱闘かなんかは知らないが陶器で頭を強打されたヤツやナイフが刺さったまま来る奴なんかが結構な頻度で俺の薬を買い求めに来る。なんでも俺の薬は速効性があって効きがいいそうだ。
だが、あまりにも荒くれが来るので身の危険を感じた俺は先日、武器屋でクロスボウとその矢であるボルトを買い求め、ボルトを番えた状態でカウンターに隠すように置いている。しかし長時間ボルトを番えているので弦が緩まないか心配だな...なので出来るだけマメに点検し整備するよう心掛けている...
「とは言え・・・一回も使った事はないですけどね~」
買ったはいいが幸いにも使用する機会はなかったので日を改めて練習するべきだろう・・・
次の日――俺は店を閉め薬の材料を採るついでに今までコソコソ隠れてきた魔物相手にクロスボウの練習をおこなった。結果、判明したのは・・・
「あっ……やべぇ……外れた……」
「グルルル!!!」
「ごめんなさい!!!ヒィィィィィ!!!」
クロスボウは狙いを外したらヤバイ!!と言う事だ次弾を番えるのに15秒くらいかかる。もし命中しても……
「よし!当たったぞ!!」
「ギュウウウウウ!!!」
「お怪我は大丈夫ですか・・・・すいませんでした!!!勘弁して!!ドワァアアア!!!」
急所に確実にヒットさせないと死ぬ!!!と言う事も判明した。
「ヒドイ目にあった……」
今後の安全の為にも、なんとかクロスボウの弱点を改良しなくてはいけない...俺はその日夜遅くまで改良の試作をおこなった。
だが、あまりにも荒くれが来るので身の危険を感じた俺は先日、武器屋でクロスボウとその矢であるボルトを買い求め、ボルトを番えた状態でカウンターに隠すように置いている。しかし長時間ボルトを番えているので弦が緩まないか心配だな...なので出来るだけマメに点検し整備するよう心掛けている...
「とは言え・・・一回も使った事はないですけどね~」
買ったはいいが幸いにも使用する機会はなかったので日を改めて練習するべきだろう・・・
次の日――俺は店を閉め薬の材料を採るついでに今までコソコソ隠れてきた魔物相手にクロスボウの練習をおこなった。結果、判明したのは・・・
「あっ……やべぇ……外れた……」
「グルルル!!!」
「ごめんなさい!!!ヒィィィィィ!!!」
クロスボウは狙いを外したらヤバイ!!と言う事だ次弾を番えるのに15秒くらいかかる。もし命中しても……
「よし!当たったぞ!!」
「ギュウウウウウ!!!」
「お怪我は大丈夫ですか・・・・すいませんでした!!!勘弁して!!ドワァアアア!!!」
急所に確実にヒットさせないと死ぬ!!!と言う事も判明した。
「ヒドイ目にあった……」
今後の安全の為にも、なんとかクロスボウの弱点を改良しなくてはいけない...俺はその日夜遅くまで改良の試作をおこなった。
1
お気に入りに追加
542
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる