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第19話;閑話:円卓の会議
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時間は少し遡る・・・真井歩がユガンに到着した翌日
――聖アリュレイン王国――
――円卓の間―
聖アリュレイン王国の円卓の間では重鎮が顔を揃え一同に会していた。顔ぶれは聖アリュレイン王国アッパス一六世と隣国のユニオン王ジャックセロン一三世・・・そして女神ヴィネスである
まず会議で声を発したのはこの国の王であるアッパス一六世であった
「して、ユニオン王よ…… 勇者が召喚して早々ひとり逃げ出したと聞いたが?」
威圧すら感じる雰囲気を身に纏うアッパスであったが亡国なれど一介の王であるジャックセロンは物怖じせずケロッとした態度でアッパスに答えた!
「うむ。まあ、歴代最弱じゃ。恐らく自身の能力の低さに怖じ気づいたじゃろ。」
ジャックセロンは、まったく悪びれずにニッカと忌憚のない笑顔で答えたので聖アリュレインの護衛を含めた者達から蔑みではない慎ましやかで純粋な笑いが沸き起こる・・・
聖アリュレイン王は溜め息をつくと宙に浮いている女神ヴィネスに訪ねた。
「ん"ん"ん"――良いのか?ヴィネス殿。こんな調子で……」
ヴィネスは宙に浮いた状態で、くるりと回り上等な席に着くとアッパス王に答えた。
「問題ないでしょう・・・歴代最弱と聞きおよびましたが?41人が40人になっただけです。ユニオン王についていた我が一派の神官によれば使い道にも困るほど弱かったとか・・・それに探した所で既に魔物の腹の中でしょう。むしろ残りの勇者の方々のほうが重要では?」
(確かに)と同意するようにその場にいる全員が頷く。
「なにより勇者の方々も確実に強くなっていますし、この調子ならば対魔族の防波堤となったユニオン王国の地を取り戻す事もすぐでしょう。」
「それは朗報じゃな。我が領土を取り戻すのはワシの悲願でもある。」
「いずれにせよ。残った勇者様方がいれば我が方は安泰なのは揺るがないか・・・」と呟きながら聖アリュレイン王アッパスは既に占領されたユニオンの地のある方角を眺めた...
――聖アリュレイン王国――
――円卓の間―
聖アリュレイン王国の円卓の間では重鎮が顔を揃え一同に会していた。顔ぶれは聖アリュレイン王国アッパス一六世と隣国のユニオン王ジャックセロン一三世・・・そして女神ヴィネスである
まず会議で声を発したのはこの国の王であるアッパス一六世であった
「して、ユニオン王よ…… 勇者が召喚して早々ひとり逃げ出したと聞いたが?」
威圧すら感じる雰囲気を身に纏うアッパスであったが亡国なれど一介の王であるジャックセロンは物怖じせずケロッとした態度でアッパスに答えた!
「うむ。まあ、歴代最弱じゃ。恐らく自身の能力の低さに怖じ気づいたじゃろ。」
ジャックセロンは、まったく悪びれずにニッカと忌憚のない笑顔で答えたので聖アリュレインの護衛を含めた者達から蔑みではない慎ましやかで純粋な笑いが沸き起こる・・・
聖アリュレイン王は溜め息をつくと宙に浮いている女神ヴィネスに訪ねた。
「ん"ん"ん"――良いのか?ヴィネス殿。こんな調子で……」
ヴィネスは宙に浮いた状態で、くるりと回り上等な席に着くとアッパス王に答えた。
「問題ないでしょう・・・歴代最弱と聞きおよびましたが?41人が40人になっただけです。ユニオン王についていた我が一派の神官によれば使い道にも困るほど弱かったとか・・・それに探した所で既に魔物の腹の中でしょう。むしろ残りの勇者の方々のほうが重要では?」
(確かに)と同意するようにその場にいる全員が頷く。
「なにより勇者の方々も確実に強くなっていますし、この調子ならば対魔族の防波堤となったユニオン王国の地を取り戻す事もすぐでしょう。」
「それは朗報じゃな。我が領土を取り戻すのはワシの悲願でもある。」
「いずれにせよ。残った勇者様方がいれば我が方は安泰なのは揺るがないか・・・」と呟きながら聖アリュレイン王アッパスは既に占領されたユニオンの地のある方角を眺めた...
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