クラス転移したけどリセマラされる前にバックレる

シューニャ

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第12話街

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手作り感満載の簡素なイカダは巨大な川の流れ身を任せ順調に流れに沿って移動して、はや3日となる。最初は異世界という事なのでクリーチャーの存在を危惧して武器を常に手に持って周囲を気にしていたが、流石にこうも平和だと緊張感がなくなってくる

変化した事と言えば周りの景色が山林地帯から丘陵地帯へと移り変わり今は野草もまばらな広大な平野が眼前に広がっているとゆうことくらいだ。退屈しながら下流を見ていると黒い点が見えた。何かと思い目を凝らす・・・点が近づき段々と大きくなっていくと詳細が見えてきた

あれは街だ!大量の船と町並みが見える!

どうやら川は終点のようだ・・・街の向こうには海が広がっていた。焦る気持ちを抑えながら急いで木の棒を使い街のある方角へ着岸した。3日ぶりに陸に足をつける・・・肩の荷が下りた気分だ

一安心して街へ行こうと一歩を踏み出した時だった

「サハギン!」

川の方から声がしたので後ろを振り返ると首にエラらしき切込みと手足にヒレの付いた魚顔で二足歩行の人形化け物が水面から上がってきた!!ゲームや漫画とかでしか見たことないが恐らくサハギンと言う奴ではないだろうか?!鳴き声がサハギンなのは色々ツッコミどころではあるが・・・おっと!そんな事を考えている場合ではなかった!

「あー・・・そのなんだ・・・ご機嫌いかがですか?」

「サハギン!!」

コミニュケーションを取れるか試して見たが、やはり駄目だった!サハギンさんの手にはもりが握られており、どうも友愛しにきた訳ではないらしい・・・

「アハハハ・・・・それじゃ、俺はこれで!!」

俺は少しでも足止めになればと思い廃村で見つけた斧をサハギン目がけてぶん投げ全力で走った!!

「サハギーーーーン!!!」

ブチギレたサハギンが追って来る!!!

「チョーーー!!斧を投げつけて直撃したのにコイツ硬すぎだろう!!!」

サハギンは鱗にヒビこそ入っていたが元気いっぱいだ!全く持ってピンピンしている!むしろ俺に先に攻撃されて【絶対殺すマン】状態だ!!

「すいませんでしたーー!!勘弁して下さい!!」

逃げながら許しと乞うて見たがサハギンの怒りは収まらない!!

「サハギーーーーン!!!」

やはり許してはくれないらしい!!幸い向こうは足が遅い為、追いつかれる事はないが追いつかれたら八つ裂きでは済まないだろう!!サハギンから逃亡して3分くらい経っただろうか?ようやく城門が眼前に見えてきた!!

「助けてーー!!!!助けて下さい!!!!」

全力で走り手を振りながら城門の衛兵に助けを求める!!衛兵は最初こそ驚愕の表情を浮かべていたが、その行動は極めて冷静で

「うわぁ!なんだ!!イカれた奴が魔物を一匹連れてきたぞ!サハギンだ!弓兵!!構え!!撃てぇー!!」

城門の弓兵が一斉に弓を放つと矢はコチラの頭越しに飛んでいき俺を追ってきたサハギンに複数命中するとサハギンは断末魔もあげられず地に伏した!

「ゼェー ゼェー  ふぅ~ はぁー マジでヤバかったぁー 」

肩を大きく揺らし息を切らしながら尻もちをつく・・・

「とりあえず街の中に入るか・・・」

息を整え門へと進む・・・

「ありがとうございます・・・助かりました。」

衛兵に感謝の言葉を述べたが・・・

「ああ 街の中に入りたいのか?」

「はい」

衛兵はしかめっ面でコチラに応対した。感じが悪い人だと思ったが・・・・

「お前見ない顔だな? ・・・・・・・ どこの村出身だ?」

どうやら疑われているらしい・・・

ウソをついてもバレるだろうが正直に話す訳にもいかない・・・・・・どうしたものか

「すいません 遠くから来たましたので・・・村の名前もわかりせん」

衛兵は首を傾げると、なんと持っていた槍先をコチラに向けた!!

「この怪しい奴め!! 遠くから来た?! 村の名前も分からんだと?! 訳の分からん事を言うな!! そんな奴は、この近辺にはおらん!! お前を拘束する!!」

「いや?! ちょ?!」

しまった!!しくじったか!と思うのが俺にできる精一杯だった!!俺は衛兵にいきなり殴り飛ばされ気を失った・・・
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