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第三話 人間って何だろう
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レベルの概念を知ったが、どうやって確認したら良いか俺はわからなかった。ポンコツナビだからあてにはできないがとりあえず聞いてみる事にした。
「なあ、自分のステータスとか見れないの? レベルの概念があるならレベル上げとかもしたいんだけど」
『おー! 引きニートで甲斐性なしであそこだけは立派な、おバカな海斗さんもステータスが気になるお年頃になりましたか! 私は嬉しい・・・・感動です! 』
一々腹立つ言い方してくるなコイツ、あそこだけは立派ってしっかり見てやがったな、変態ポンコツナビめ。
『ステータス見たいですよね? 知りたいですよね? どうしよっかなあ』
段々イライラしてきたな。何で俺が下手に出なきゃいけないんだ? ステータスは分からないがレベルアップ音が鳴ったって事は2だろうな。都度数えていけば良いか。
『知りたいですよね~うふふ』
完全にマウントが取れた気でいやがるな
「もうステータスは良いや。レベルアップ音を覚えておく事にした。1上がっただけじゃ今のところ大した違いは見られないしな」
『えっ! 良いんですか? ステータス見なくて? 』
「ああ、無理に教えて貰わなくてもいつかわかるだろうし、とりあえず地道にレベル上げするよ。スライムがどれだけいるかわからないけどな」
『そっそんな・・・私初めて役に立てるかと・・・』
俺はポンコツナビに構わず歩く事にした。
スライムが二体現れた
「糞、二体同時湧きかよ。何とか後退しながら一体ずつ倒さないとやばいかな・・・」
俺はじりじりと後ろに後ずさる
「喰らえ! 」
周りにある石を投げまくる
スライムに石が当たる
「よっしゃ! 初ヒット! 」
石を当てられたスライムの一体が俺に向かって接近してくる。
「なっなんだ、怒ったのか? スライムの癖に、まっ負けないぞ」
股間へのダメージの恐怖が蘇る
「とう! いやいやあああ! 」
声が裏返ってしまったがとりあえず地道に石を投げよう、近寄られるのは厄介だ。股間がハイパーピンチになるからな。
「やめて! 来ないで! 」
襲われている女みたいな声を出してしまった。
おや? 石の命中率は相変わらず低いが、何かいける気がするのは気のせいだろうか? スライム達が石に警戒しているぞ? おやおや? これはハイパー石投げタイムかな?
「喰らえ! 必殺ハイパー石投げタイム! 」
石を投げまくり、一体のスライムを倒して俺は油断していた、そう油断していたのだ。
「ヘブラ! 」
またもや股間にスライムの突進を受けてしまった。
痛い痛いよママン・・・
一度ならず二度までも股間を襲うなんてこのスライム達は変態か⁉︎ オラ許さねえぞ!
「ハイパータコ殴りタイムだ! きええええい! 」
オラオラオラあ! 何っつて
スライム二体を倒すとまたピロンと音がする。スライムの居た場所には又石が二つ落ちている。
「最初は一体でレベルアップしたのに次は二体かよ・・・これ、レベル1上げるだけで経験値が倍必要になるパターンのゲームかよ。マジ糞ゲーだわ」
『あっあのう、ステータス見ませんか? 』
ポンコツナビが控えめに聞いてきやがった。
「多分レベル2か3だろ? そんなステータス見たところでなあ。スキルとかあればなあ」
『スッスキルはちょっと分からないけど、お願いだからステータスみてえええ』
うるせえぞ! いきなり叫ぶんじゃない、敵が来るだろうに。
「あーはいはい、ステータスね見る見る。見方知らないけど」
『ステータスオープンって半裸になって叫ぶのよ! 』
「は? 何で? 」
『そうしないと、ステータス見れないって指示書に書いてあるんだもん! 私だってどうせ見るならイケメンの裸が見たいわよ! 』
グッこの野郎さり気なく俺の顔面をディスりやがった。スペシャルDTフェイスをディスる何て母ちゃんですらやらなかったのに。
「はあ、やるよ、やりますよ。ステータスオープン!! 」
しーん
「おい! ステータスでねえじゃねえか! 騙しやがったな! 」
『あれ? おかしいな指示書には確かに・・・あっ新しい指示書? 何々半裸が気持ち悪いのでステータスは表示する元気が無くなりました。表示したいなら服を着て下さいだって』
「だとごらああああああ!!! 」
ステータスめ! 何なんだ脱げって言ったり着ろって言ったりワガママ過ぎるだろ! 童貞の心は傷付きやすいんだぞ!
「くっそ何だよ・・・・。はあ、ステータスオープン」
目の前には良くあるRPG風のステータス画面が表示されていた。
南原海斗
性別 男
種族 廃人
称号 ゲーム廃人
レベル2
「おい、待て待て待て! 」
『何かわからなかったですか? 漢字読めないんですか? 』
「明らかにおかしいだろ! 種族が廃人って何だよ! 俺は人間だ! ふざけんな! 」
『あちゃーこれは神様の悪戯ですね、多分』
かっ神だと? ふざけんな俺は人間だ、ポンコツナビの次はポンコツ神かよ!
「俺は人間だあああああああ! 」
俺の叫びは一の界に虚しく響いた。
「なあ、自分のステータスとか見れないの? レベルの概念があるならレベル上げとかもしたいんだけど」
『おー! 引きニートで甲斐性なしであそこだけは立派な、おバカな海斗さんもステータスが気になるお年頃になりましたか! 私は嬉しい・・・・感動です! 』
一々腹立つ言い方してくるなコイツ、あそこだけは立派ってしっかり見てやがったな、変態ポンコツナビめ。
『ステータス見たいですよね? 知りたいですよね? どうしよっかなあ』
段々イライラしてきたな。何で俺が下手に出なきゃいけないんだ? ステータスは分からないがレベルアップ音が鳴ったって事は2だろうな。都度数えていけば良いか。
『知りたいですよね~うふふ』
完全にマウントが取れた気でいやがるな
「もうステータスは良いや。レベルアップ音を覚えておく事にした。1上がっただけじゃ今のところ大した違いは見られないしな」
『えっ! 良いんですか? ステータス見なくて? 』
「ああ、無理に教えて貰わなくてもいつかわかるだろうし、とりあえず地道にレベル上げするよ。スライムがどれだけいるかわからないけどな」
『そっそんな・・・私初めて役に立てるかと・・・』
俺はポンコツナビに構わず歩く事にした。
スライムが二体現れた
「糞、二体同時湧きかよ。何とか後退しながら一体ずつ倒さないとやばいかな・・・」
俺はじりじりと後ろに後ずさる
「喰らえ! 」
周りにある石を投げまくる
スライムに石が当たる
「よっしゃ! 初ヒット! 」
石を当てられたスライムの一体が俺に向かって接近してくる。
「なっなんだ、怒ったのか? スライムの癖に、まっ負けないぞ」
股間へのダメージの恐怖が蘇る
「とう! いやいやあああ! 」
声が裏返ってしまったがとりあえず地道に石を投げよう、近寄られるのは厄介だ。股間がハイパーピンチになるからな。
「やめて! 来ないで! 」
襲われている女みたいな声を出してしまった。
おや? 石の命中率は相変わらず低いが、何かいける気がするのは気のせいだろうか? スライム達が石に警戒しているぞ? おやおや? これはハイパー石投げタイムかな?
「喰らえ! 必殺ハイパー石投げタイム! 」
石を投げまくり、一体のスライムを倒して俺は油断していた、そう油断していたのだ。
「ヘブラ! 」
またもや股間にスライムの突進を受けてしまった。
痛い痛いよママン・・・
一度ならず二度までも股間を襲うなんてこのスライム達は変態か⁉︎ オラ許さねえぞ!
「ハイパータコ殴りタイムだ! きええええい! 」
オラオラオラあ! 何っつて
スライム二体を倒すとまたピロンと音がする。スライムの居た場所には又石が二つ落ちている。
「最初は一体でレベルアップしたのに次は二体かよ・・・これ、レベル1上げるだけで経験値が倍必要になるパターンのゲームかよ。マジ糞ゲーだわ」
『あっあのう、ステータス見ませんか? 』
ポンコツナビが控えめに聞いてきやがった。
「多分レベル2か3だろ? そんなステータス見たところでなあ。スキルとかあればなあ」
『スッスキルはちょっと分からないけど、お願いだからステータスみてえええ』
うるせえぞ! いきなり叫ぶんじゃない、敵が来るだろうに。
「あーはいはい、ステータスね見る見る。見方知らないけど」
『ステータスオープンって半裸になって叫ぶのよ! 』
「は? 何で? 」
『そうしないと、ステータス見れないって指示書に書いてあるんだもん! 私だってどうせ見るならイケメンの裸が見たいわよ! 』
グッこの野郎さり気なく俺の顔面をディスりやがった。スペシャルDTフェイスをディスる何て母ちゃんですらやらなかったのに。
「はあ、やるよ、やりますよ。ステータスオープン!! 」
しーん
「おい! ステータスでねえじゃねえか! 騙しやがったな! 」
『あれ? おかしいな指示書には確かに・・・あっ新しい指示書? 何々半裸が気持ち悪いのでステータスは表示する元気が無くなりました。表示したいなら服を着て下さいだって』
「だとごらああああああ!!! 」
ステータスめ! 何なんだ脱げって言ったり着ろって言ったりワガママ過ぎるだろ! 童貞の心は傷付きやすいんだぞ!
「くっそ何だよ・・・・。はあ、ステータスオープン」
目の前には良くあるRPG風のステータス画面が表示されていた。
南原海斗
性別 男
種族 廃人
称号 ゲーム廃人
レベル2
「おい、待て待て待て! 」
『何かわからなかったですか? 漢字読めないんですか? 』
「明らかにおかしいだろ! 種族が廃人って何だよ! 俺は人間だ! ふざけんな! 」
『あちゃーこれは神様の悪戯ですね、多分』
かっ神だと? ふざけんな俺は人間だ、ポンコツナビの次はポンコツ神かよ!
「俺は人間だあああああああ! 」
俺の叫びは一の界に虚しく響いた。
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