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陰謀4
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不気味な精霊はそのまま動かず、こちらを見て宙に浮いたままだ。
航空艇から新たな魔獣は現れなかったが、残った魔獣たちがこちらへ向かってくる。それの相手は問題ではない。目眩しとしての用途で出してきたような、大した相手にならないものだ。それはその通りで、航空艇のデッキで佇んでいたニーがラッツの姿が見えなくなった。
アンリカーダは動いていない。隣にいる熱の精霊も動いていない。人型の精霊が他にいなければ、自由に転移するのは難しい。ニーガラッツだけ地面に降りてくる気なのか、動向が分からない。
「あいつら、何をする気だと思う?」
「わからない。が、後ろの精霊が近付いてきた。何か手はないか?」
「あるわけないじゃない」
精霊たちは操られているかのように力無く飛んで近付いてくる。仲間の精霊が地上に落ちようと気にもしない。実際どれくらいの精霊が空から落ちていったのだろう。減っているように見えて増えているのか、近付いてくると想像以上に数がいる気がした。
ラータニアに入って、ラータニアの精霊も集まってきているのだ。
精霊に攻撃しては、すぐに死んでしまう。気を失わせて落とすにしても、浮島の上に来なければどうにもできない。さすがに精霊でも、急降下して海に落ちれば死んでしまう。
しかし、数がどうにも多かった。全ての精霊の動きを止めるのは難しい。
それが分かっているから、精霊たちを操って連れてきたのだろうか。
それだけで気分が悪くなる。犠牲にしても構わないという、その精神。女王としてあるまじき行為だ。
「どうにかして、止めなければ」
「やれるんならやってよ。精霊に攻撃するのはお断りよ。あいつは、別だけどね」
見上げる先にいる、熱の精霊。アンリカーダの側で浮いていたが、今は少しだけ離れて、両手をゆっくりと上げながら広げている。
「来るわよ」
熱の精霊が巨大な円を作り出した。それは燃えるような黄赤の光を発し、鏡の反射のように光が一瞬でこちらに届いた。
「ちょっと!」
勘弁してよ!!
エレディナが姿を消してその光を避けた。ルヴィアーレは防御魔法陣を描き、それを跳ね返す。光は強烈な熱を持って届き、エレディナの浮いていた下の地面を溶かした。辺りに熱風が届き、一瞬吸う息すら熱くなる。
「ちょっと、熱いじゃない!!」
エレディナが再び現れて、氷の礫を飛ばした。つららのような、鋭い氷の塊がいくつも飛んで、熱の精霊に届く。しかし、熱の精霊に当たる手前で、バシャリと水となった。バケツで水でもかけたみたいだが、氷が熱で溶けて水になってしまうのだ。それすら当たっていない。熱の精霊は熱で自身を防御しているようだ。
しかし、それは囮だと、エレディナは熱の精霊の頭上から別のつららを滝のように落とす。
熱の精霊の対応が一瞬遅れたか、体を捻りながら熱の防御でなんとか避けた。
続けて再び正面から攻撃を飛ばしたが、航空艇から離れてそれを避けられた。
エレディナは攻撃をやめるつもりはないと、次々に氷を飛ばした。
その間、アンリカーダは動いていない。ニーガラッツは姿が見えないままだ。その気配を探しながら、ルヴィアーレは魔法陣を描く。操られた精霊たちが近付いていた。
精霊たちの飛ぶ空に、小さな気泡が一つ現れた。それが幾つにも増えると、一気に巨大化する。精霊たちはその気泡に吸い込まれて、その中に閉じ込められた。
その隙間にいる精霊たちは、気にもせずこちらに近付いてくる。
やはり、操られているようだ。気泡を気にもしていない。
「お、お兄様、おやめになってください……」
か細い声で呼ぶ声が聞こえた。こんな状況でもユーリファラはルヴィアーレを止める気だと、よろけながら立ち上がる。視界に入る場所にいるが、それをいちいち横目で見るのも面倒だと、ルヴィアーレは一つ気泡を作った。
「きゃっ!」
「そこで大人しくしていろ」
膨らんだ気泡にユーリファラが包まれる。くぐもった声で気泡の中からルヴィアーレを呼んだが、それを無視して建物の方へその気泡を流した。ふわふわと浮きながら声が遠のく。
そうしている間にも後から後から精霊が近付いてきていた。
一体どれだけの精霊が集まってきているのか。そう思った時、異様な気配が背後にあった。
「ルヴィアーレ!!」
円盤を回して飛ぶ、異様な形の精霊。それがいつの間にか後ろにいて、ニヤリと大きな口を開いた。
瞬間、喉の奥に鉄の味を感じた気がした。
喉に違和感があって、痰のようなものを吐き出した。赤黒い塊が、草や花にべとりと絡みつく。
「ルヴィアーレ! 大丈夫!?」
エレディナの焦った声が聞こえる。それすらもぼんやりと届いて、耳が詰まったかのように聞こえた。
いつの間にか膝を突いていたか、立ち上がり口元を拭う。
「大丈夫だ。助かった」
エレディナが転移を行ったため、先ほどいた場所から離れたところに移動していた。異形の精霊から早めに離れたので、影響は薄かったようだ。
思った以上に瞬く間の攻撃で、何が起きたのか一瞬理解できなかった。
ニーガラッツの姿はまだ見えないが、異形の精霊が一匹、背後に転移していたのだ。もう一匹はまだ航空艇の側にいる。二匹いることは分かっていたが、転移してくるとは思わなかった。
精霊は人型でなければ転移はできない。転移できる力があるならば、かなり危険な存在だ。
「今更だけど、あの精霊がいた洞窟で、変死したやつのこと思い出したわ。傷もないのに血だらけで死んでたってやつ」
「確かに、今更な話だな」
殺傷されたわけでもなく血だらけならば、間違いなくあの精霊が行ったのだろう。原理は分からないが、近寄れば攻撃を受ける。今も近くに寄ってきたことを考えれば、ある程度の距離を狭めなければ攻撃はできないのだろう。
そうこうしている間に、精霊の大群は浮島の上に集まってきていた。数が多すぎて対応しきれない。しかも、熱の精霊が再び魔導を頭上に集め、攻撃を繰り出してきた。エレディナが姿を隠し、ルヴィアーレは防御をする。その隙に異形の精霊がのんびりと近付いてくる。
ルヴィアーレは異形の精霊に向かって魔法陣を描いた。キキキと嘲笑うかのように鳴く異形の精霊に向けて、衝撃波の攻撃を飛ばす。しかし、何かが守っているかのように、波紋のような層が見えると、ルヴィアーレの魔導が吸い込まれていった。
「なんだと?」
そう呟いた時、今まさに自分が放出した衝撃波の魔導が、ルヴィアーレに向かって飛んできた。急いで防御するが、勢いも大きさも、ルヴィアーレが飛ばした攻撃とそのまま同じものだった。
「エレディナ、それに攻撃するな! 間を置いて跳ね返してくる」
「嘘でしょ? そんなこと、どうやってやんのよ!」
それはこちらも聞きたい。異形の精霊がじりじりと近付いてくるので、こちらは逃げるしかない。攻撃が与えられないのならば、逃げるしか方法がない。
エレディナは熱の精霊に攻撃を加えながら、飛んでくる熱の攻撃に姿を隠す。ルヴィアーレは精霊たちを気泡に包みながら、異形の精霊に軽い攻撃を与えた。水や炎、風や雷。自分が行えるいくつかの属性の違う攻撃を行ったが、それらが全て返ってくる。
しかも、吸い込んでから時間を開けて保つことができるのか、反撃はすぐに戻って来ず、しばらく時間を開けてから瞬時に飛ばされてきた。魔法陣も描かないので、気を抜くことができない。
なんて化け物を作り出したのか。その創造主であるニーガラッツはどこにもいない。一体どこに消えたのか。
熱の精霊とエレディナの攻撃はお互い引かず、逃げたり魔導を飛ばしたりしている。ルヴィアーレは精霊たちを封じながら、異形の精霊になんの攻撃が行えるのか試し続けた。精霊たちを包むように気泡で囲っても、それすら吸い込んで飛ばしてくる。
どうする。剣は持っているが、そこに近付くまでが危険だ。剣を振りかぶれば血だらけになって死ぬのが目に見える。
埒が明かない。
「ちょっと、あいつ、ムカつくわ」
「同感だな。こちらも腹立たしい。エレディナ、熱の精霊の動きを止めてくれ」
「無理言わないでよ!」
このまま続けていても、終わる気がしない。エレディナの返答は気にせず、ルヴィアーレは別の魔法陣を描く。頭上に巨大な魔法陣を描いている間、エレディナは熱の精霊を封じるような、氷の結界を作り出した。防御をするのではなく、精霊自体を封じ込めたのだ。
それすらも熱で溶かし水になった瞬間、ルヴィアーレの攻撃がほとばしった。
「雷!?」
エレディナの攻撃を読んでいたのか、水になった氷の結界に激しい雷が落とされたのだ。さすがの熱の精霊も雷の攻撃を想定していなかったか、体を傾げてふらついた。
それを好奇と、もう一度別の魔法陣を描こうとした時、朱色の塊が背後へ飛んだのが見えた。
「きゃあっ!」
「しまった!」
見覚えのある魔法陣。轟音と共に地面に落ちる、炎の塊。フィルリーネが行う、古代の魔法陣だ。そこから発せられた攻撃が、精霊たちが逃げた建物に降り注いだ。
「アンリカーダ!!」
まだ残る、巨大な魔法陣。重複して行える、古き時代の攻撃用魔法陣が、アンリカーダの頭上に描かれていた。
航空艇から新たな魔獣は現れなかったが、残った魔獣たちがこちらへ向かってくる。それの相手は問題ではない。目眩しとしての用途で出してきたような、大した相手にならないものだ。それはその通りで、航空艇のデッキで佇んでいたニーがラッツの姿が見えなくなった。
アンリカーダは動いていない。隣にいる熱の精霊も動いていない。人型の精霊が他にいなければ、自由に転移するのは難しい。ニーガラッツだけ地面に降りてくる気なのか、動向が分からない。
「あいつら、何をする気だと思う?」
「わからない。が、後ろの精霊が近付いてきた。何か手はないか?」
「あるわけないじゃない」
精霊たちは操られているかのように力無く飛んで近付いてくる。仲間の精霊が地上に落ちようと気にもしない。実際どれくらいの精霊が空から落ちていったのだろう。減っているように見えて増えているのか、近付いてくると想像以上に数がいる気がした。
ラータニアに入って、ラータニアの精霊も集まってきているのだ。
精霊に攻撃しては、すぐに死んでしまう。気を失わせて落とすにしても、浮島の上に来なければどうにもできない。さすがに精霊でも、急降下して海に落ちれば死んでしまう。
しかし、数がどうにも多かった。全ての精霊の動きを止めるのは難しい。
それが分かっているから、精霊たちを操って連れてきたのだろうか。
それだけで気分が悪くなる。犠牲にしても構わないという、その精神。女王としてあるまじき行為だ。
「どうにかして、止めなければ」
「やれるんならやってよ。精霊に攻撃するのはお断りよ。あいつは、別だけどね」
見上げる先にいる、熱の精霊。アンリカーダの側で浮いていたが、今は少しだけ離れて、両手をゆっくりと上げながら広げている。
「来るわよ」
熱の精霊が巨大な円を作り出した。それは燃えるような黄赤の光を発し、鏡の反射のように光が一瞬でこちらに届いた。
「ちょっと!」
勘弁してよ!!
エレディナが姿を消してその光を避けた。ルヴィアーレは防御魔法陣を描き、それを跳ね返す。光は強烈な熱を持って届き、エレディナの浮いていた下の地面を溶かした。辺りに熱風が届き、一瞬吸う息すら熱くなる。
「ちょっと、熱いじゃない!!」
エレディナが再び現れて、氷の礫を飛ばした。つららのような、鋭い氷の塊がいくつも飛んで、熱の精霊に届く。しかし、熱の精霊に当たる手前で、バシャリと水となった。バケツで水でもかけたみたいだが、氷が熱で溶けて水になってしまうのだ。それすら当たっていない。熱の精霊は熱で自身を防御しているようだ。
しかし、それは囮だと、エレディナは熱の精霊の頭上から別のつららを滝のように落とす。
熱の精霊の対応が一瞬遅れたか、体を捻りながら熱の防御でなんとか避けた。
続けて再び正面から攻撃を飛ばしたが、航空艇から離れてそれを避けられた。
エレディナは攻撃をやめるつもりはないと、次々に氷を飛ばした。
その間、アンリカーダは動いていない。ニーガラッツは姿が見えないままだ。その気配を探しながら、ルヴィアーレは魔法陣を描く。操られた精霊たちが近付いていた。
精霊たちの飛ぶ空に、小さな気泡が一つ現れた。それが幾つにも増えると、一気に巨大化する。精霊たちはその気泡に吸い込まれて、その中に閉じ込められた。
その隙間にいる精霊たちは、気にもせずこちらに近付いてくる。
やはり、操られているようだ。気泡を気にもしていない。
「お、お兄様、おやめになってください……」
か細い声で呼ぶ声が聞こえた。こんな状況でもユーリファラはルヴィアーレを止める気だと、よろけながら立ち上がる。視界に入る場所にいるが、それをいちいち横目で見るのも面倒だと、ルヴィアーレは一つ気泡を作った。
「きゃっ!」
「そこで大人しくしていろ」
膨らんだ気泡にユーリファラが包まれる。くぐもった声で気泡の中からルヴィアーレを呼んだが、それを無視して建物の方へその気泡を流した。ふわふわと浮きながら声が遠のく。
そうしている間にも後から後から精霊が近付いてきていた。
一体どれだけの精霊が集まってきているのか。そう思った時、異様な気配が背後にあった。
「ルヴィアーレ!!」
円盤を回して飛ぶ、異様な形の精霊。それがいつの間にか後ろにいて、ニヤリと大きな口を開いた。
瞬間、喉の奥に鉄の味を感じた気がした。
喉に違和感があって、痰のようなものを吐き出した。赤黒い塊が、草や花にべとりと絡みつく。
「ルヴィアーレ! 大丈夫!?」
エレディナの焦った声が聞こえる。それすらもぼんやりと届いて、耳が詰まったかのように聞こえた。
いつの間にか膝を突いていたか、立ち上がり口元を拭う。
「大丈夫だ。助かった」
エレディナが転移を行ったため、先ほどいた場所から離れたところに移動していた。異形の精霊から早めに離れたので、影響は薄かったようだ。
思った以上に瞬く間の攻撃で、何が起きたのか一瞬理解できなかった。
ニーガラッツの姿はまだ見えないが、異形の精霊が一匹、背後に転移していたのだ。もう一匹はまだ航空艇の側にいる。二匹いることは分かっていたが、転移してくるとは思わなかった。
精霊は人型でなければ転移はできない。転移できる力があるならば、かなり危険な存在だ。
「今更だけど、あの精霊がいた洞窟で、変死したやつのこと思い出したわ。傷もないのに血だらけで死んでたってやつ」
「確かに、今更な話だな」
殺傷されたわけでもなく血だらけならば、間違いなくあの精霊が行ったのだろう。原理は分からないが、近寄れば攻撃を受ける。今も近くに寄ってきたことを考えれば、ある程度の距離を狭めなければ攻撃はできないのだろう。
そうこうしている間に、精霊の大群は浮島の上に集まってきていた。数が多すぎて対応しきれない。しかも、熱の精霊が再び魔導を頭上に集め、攻撃を繰り出してきた。エレディナが姿を隠し、ルヴィアーレは防御をする。その隙に異形の精霊がのんびりと近付いてくる。
ルヴィアーレは異形の精霊に向かって魔法陣を描いた。キキキと嘲笑うかのように鳴く異形の精霊に向けて、衝撃波の攻撃を飛ばす。しかし、何かが守っているかのように、波紋のような層が見えると、ルヴィアーレの魔導が吸い込まれていった。
「なんだと?」
そう呟いた時、今まさに自分が放出した衝撃波の魔導が、ルヴィアーレに向かって飛んできた。急いで防御するが、勢いも大きさも、ルヴィアーレが飛ばした攻撃とそのまま同じものだった。
「エレディナ、それに攻撃するな! 間を置いて跳ね返してくる」
「嘘でしょ? そんなこと、どうやってやんのよ!」
それはこちらも聞きたい。異形の精霊がじりじりと近付いてくるので、こちらは逃げるしかない。攻撃が与えられないのならば、逃げるしか方法がない。
エレディナは熱の精霊に攻撃を加えながら、飛んでくる熱の攻撃に姿を隠す。ルヴィアーレは精霊たちを気泡に包みながら、異形の精霊に軽い攻撃を与えた。水や炎、風や雷。自分が行えるいくつかの属性の違う攻撃を行ったが、それらが全て返ってくる。
しかも、吸い込んでから時間を開けて保つことができるのか、反撃はすぐに戻って来ず、しばらく時間を開けてから瞬時に飛ばされてきた。魔法陣も描かないので、気を抜くことができない。
なんて化け物を作り出したのか。その創造主であるニーガラッツはどこにもいない。一体どこに消えたのか。
熱の精霊とエレディナの攻撃はお互い引かず、逃げたり魔導を飛ばしたりしている。ルヴィアーレは精霊たちを封じながら、異形の精霊になんの攻撃が行えるのか試し続けた。精霊たちを包むように気泡で囲っても、それすら吸い込んで飛ばしてくる。
どうする。剣は持っているが、そこに近付くまでが危険だ。剣を振りかぶれば血だらけになって死ぬのが目に見える。
埒が明かない。
「ちょっと、あいつ、ムカつくわ」
「同感だな。こちらも腹立たしい。エレディナ、熱の精霊の動きを止めてくれ」
「無理言わないでよ!」
このまま続けていても、終わる気がしない。エレディナの返答は気にせず、ルヴィアーレは別の魔法陣を描く。頭上に巨大な魔法陣を描いている間、エレディナは熱の精霊を封じるような、氷の結界を作り出した。防御をするのではなく、精霊自体を封じ込めたのだ。
それすらも熱で溶かし水になった瞬間、ルヴィアーレの攻撃がほとばしった。
「雷!?」
エレディナの攻撃を読んでいたのか、水になった氷の結界に激しい雷が落とされたのだ。さすがの熱の精霊も雷の攻撃を想定していなかったか、体を傾げてふらついた。
それを好奇と、もう一度別の魔法陣を描こうとした時、朱色の塊が背後へ飛んだのが見えた。
「きゃあっ!」
「しまった!」
見覚えのある魔法陣。轟音と共に地面に落ちる、炎の塊。フィルリーネが行う、古代の魔法陣だ。そこから発せられた攻撃が、精霊たちが逃げた建物に降り注いだ。
「アンリカーダ!!」
まだ残る、巨大な魔法陣。重複して行える、古き時代の攻撃用魔法陣が、アンリカーダの頭上に描かれていた。
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