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来訪
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「お久しぶりでございます。フィルリーネ様」
膝をついてかしこまった男。金髪二重の碧眼、物腰柔らかで甘い顔。きらきらしい女たらしな笑顔を向けてきているようにも見えるが、碧眼の奥にくすぶる濁った色が滲みそうなほど嘘くささを感じさせた。
「お立ちになって、オルデバルト。マリオンネで会って以来ですわね。我が国までわざわざ、ご足労でしたこと」
「フィルリーネ様にお会いするため、時間など気にもなりません」
わざわざを強調してやったのだが、本人全く気にもしないようだ。
うっとうしいなあ。それを顔に出す代わりに、いつまでも地面に膝をついているオルデバルトへ冷ややかな目を向けた。
「ルヴィアーレ様、前にもお会いしたかと思いますが、キグリアヌンの第三王子ですのよ。我が国に何度か学びにきていらっしゃったのだけれど、そのご用も無駄になってしまいましたの」
暗に、前王に学びを得に来ていて、無駄だったんだよ。と紹介すると、ルヴィアーレは理解したかしていないか分からないような笑顔だけで返す。
何も言わないところがずるいよね。ラータニアとしてはキグリアヌン国ともやり合えない弱さがある。敢えて争わないようにしているのだ。いつもの嫌味炸裂お願いしたいんですけれど。
「フィルリーネ姫とは未だ婚約状態と伺いました。随分と気の長いことですね」
代わりにオルデバルトが嫌味を言う。ルヴィアーレは再び返答せず、にっこり笑顔を返した。あの顔腹立つわあ。
オルデバルトも腹立つのか、同じくにこにこ笑顔をして立ち上がった。二人とも気持ち悪いんだけど。
「大した歓迎もできませんが、しばらくの滞在を楽しんでいらっしゃって。今晩はゆっくり休めるようお部屋にお食事を運ばせますわ」
「フィルリーネ様とご一緒はできないのでしょうか」
「申し訳ないのだけれど、近頃体調を崩しておりますの。部屋の警備は万全ですから安心なさって。無事国にお戻り頂けるよう、我が国として力を惜しみませんわ」
「ご好意ありがとうございます」
オルデバルトは恭しくこうべを垂れた。その俯いた状態でどんな顔をしているのか、どうせ碌な顔をしていないだろう。
なぜ今更オルデバルトがグングナルドに来たのか。それはキグリアヌン国の王から届いた一枚の手紙が発端だった。
キグリアヌン第三王子、オルデバルトをしばらく預かって欲しい。
いや、預からないよ。こんな何するか分からない男。グングナルド前王と何をしてたやら分からない、人に媚を売ってくる、極力関わりたくない、馴れ馴れしい男を、なぜこの国で預からなければならないのか。
理由は、命を狙われているから。
「国内で治めてくれないかな」
つい呟くと、ルヴィアーレがちろりとこちらを見下ろしてくる。
「もう決まったのだから、諦めるしかないと言ったのは君だろう」
「諦めなきゃいけないけど、押し付けられたら捨てたくなるのが人だと思うの」
「ならば捨てたらどうだ。冬の館に閉じ込めるのがいいのか、王城に閉じ込めておくのがいいのか、どちらかになると思うが」
「どっちも正解じゃないよね。捨てたいんだよ。捨てたいの」
「それができぬから、受け入れたのだろう」
溜め息を吐きそうな雰囲気で言ってくれるが、溜め息を吐きたいのはこちらである。
現在王が不在のグングナルドで、キグリアヌンの王の頼みを簡単に断るのは立場上難しい。代理として王の代わりを務めているが、まだグングナルドは混沌の中。暗殺者が城を闊歩する状況でキグリアヌンと無闇に事を荒立てるのは良策ではなかった。
キグリアヌン王の言い分では、キグリアヌン王が昨今体調不良で国政を担うことが難しくなりつつあり、後継者を選ぶ予定であったが、ここにきて第一王子と第二王子が暗殺の標的になった。
第一王子は毒を飲み、一時期は命の危険もあったほど。今は小康状態だが予断を許さぬとか。
第二王子は暗殺者に襲われ大怪我をし、今は車椅子生活を送っている。頭に衝撃を与えられた影響で、言葉も発せられないとか。
そして元気なオルデバルト。そこまで聞けば王の体調不良も第一王子第二王子の暗殺未遂も、犯人そこの誰かさんじゃないの? と問いたくなるところだが、どうやらオルデバルトにも危機に瀕する出来事があったらしい。
それこそ演じたものではないかと疑いたいのだが、王は現状第一王子第二王子に継ぐ後継者である、正妃の息子の三男オルデバルトを一時的に外に逃し、犯人を探すことに決めたのだ。
それでなんでうちの国に頼るかな。
キグリアヌンの秘境とかに閉じ込めればいいと思うの。キグリアヌンには冬の館のような冷えた土地が多く、人が住むには難儀な領がある。そこで一生閉じこもってればいいよ。
こっちだって暗殺者がうろついてるんだよ。だから来ても安全保障しないよ? と言えれば何と簡単だっただろうか。しかし、王が不在の状況でそんな危険な発言はできない。漁夫の利で国を奪いに来られては困る。
キグリアヌン王は身内の後継者争いを隠そうともしない。それはこちらがキグリアヌンに襲撃できるほど余裕がないと分かっているからだ。
だからと言って、オルデバルトを預かれと言うのも無理があるのだが。
「九人の子供のうち、七人が息子か。殺し合いを始めるならばこの国にも暗殺者を潜り込ませそうだが」
「ここでオルデバルトが死んでも王はいいんでしょ。殺されたらこちらに非があると言える。そうでなくとも殺させた責を問える」
「キグリアヌン王はオルデバルトを疑っていると思うのか?」
「それもあると思うし、それを逆手にとってオルデバルトがこの国に入るよう仕向けた可能性もある」
キグリアヌン王は女好きで国民を疎かにする愚王だが、ほだされると人を恨めない生優しさがある。そのせいでか他人の意見に偏りがちだ。
信頼している者にオルデバルトの危険性を指摘され、一時的に外に出し様子を見ればいいと唆されたら、王はその通りにするだろう。オルデバルトを危険から回避するためだと説得できると言われれば、王は引け目を感じないからだ。
「オルデバルトが後継者争いも進めつつ、グングナルドも手に入れたいとしたら、王子たちの暗殺を行わせ、この国でグングナルド前王のツテと繋ぎをつけるかもしれない」
「では、自由にさせるわけにはいかないな」
「監視はあちこちに。暗殺を恐れて逃げてきた王子に警備をつけないなんてあり得ない」
「そうされるぐらい、オルデバルトは予想済みだと思うが?」
「繋ぎをつけるならば、警備を撒く用意があるでしょう」
「面倒な話だな」
本当だよ。オルデバルトなんかに構っている暇はこちらにはないと言うのに。
まだロデリアナを操ろうとした者の中心人物は分かっていない。
捕らえられたモルダウンは黙ったまま。牢の中に住み込むつもりかと思っていたが、侵入者によって暗殺された。
前王もワックボリヌも牢で大人しく捕らえられていると言うのに、モルダウンは口封じにあったのだ。
モルダウンの牢の警備が甘かったとは言え、口封じをするような相手がいると言うことになる。
それがキグリアヌンに関わりがあるのではないかと、冗談混じりに話していたが、この時期にオルデバルトが来たせいで、その疑惑が高まった。
オルデバルトはグングナルド前王たちと何かと懇意にしており、学びと称してやたら入国を許されていた。数日の滞在を何度も繰り返し、行ったり来たり。
それが何のために行われていたかは、未だ分からない。
グングナルド王に従順ならば、グングナルド次期王でも目指していると思っていたが、蓋を開ければ婚約者はルヴィアーレ。相手はオルデバルトではなかった。
だが、オルデバルトはそのつもりだったとしたら。
グングナルドに王がいない現状は、あの男にとって大きな好機である。
国内の後継者たちをあらかた始末し、自分も襲われたと演じ、次の目的であるグングナルドに入り込んだとすれば、厄介この上ない。
キグリアヌンに忍び込んでいる者からの連絡はキグリアヌン王の手紙と同様だった。暗殺は事実である。それが誰の手かは分かっていない。
「碌なことないなあ」
ぼやいてソファーに踏ん反り返ると、後ろに控えていたイアーナと目が合った。
昼間は引き続きフィルリーネの警備である。さっと目を逸らしてくるが、警備のくせに対象者から目を離すなと言いたい。
遺跡から帰ってきた後、魔導院に再び調査を依頼した。連日遺跡に通っているヘライーヌは目を充血させても遺跡にしがみつくように調べているそうだ。
オルデバルトの急な来訪でその件について話ができていなかったが、遺跡に関してもう一度緘口令を厳しく言い渡しておいた方がいいだろう。
無駄にオルデバルトの耳に入れる必要はない。無論他の者たちにもだが。
そうこうしている間に、イムレスから連絡が入り、遺跡の調査報告の日が決まった。
膝をついてかしこまった男。金髪二重の碧眼、物腰柔らかで甘い顔。きらきらしい女たらしな笑顔を向けてきているようにも見えるが、碧眼の奥にくすぶる濁った色が滲みそうなほど嘘くささを感じさせた。
「お立ちになって、オルデバルト。マリオンネで会って以来ですわね。我が国までわざわざ、ご足労でしたこと」
「フィルリーネ様にお会いするため、時間など気にもなりません」
わざわざを強調してやったのだが、本人全く気にもしないようだ。
うっとうしいなあ。それを顔に出す代わりに、いつまでも地面に膝をついているオルデバルトへ冷ややかな目を向けた。
「ルヴィアーレ様、前にもお会いしたかと思いますが、キグリアヌンの第三王子ですのよ。我が国に何度か学びにきていらっしゃったのだけれど、そのご用も無駄になってしまいましたの」
暗に、前王に学びを得に来ていて、無駄だったんだよ。と紹介すると、ルヴィアーレは理解したかしていないか分からないような笑顔だけで返す。
何も言わないところがずるいよね。ラータニアとしてはキグリアヌン国ともやり合えない弱さがある。敢えて争わないようにしているのだ。いつもの嫌味炸裂お願いしたいんですけれど。
「フィルリーネ姫とは未だ婚約状態と伺いました。随分と気の長いことですね」
代わりにオルデバルトが嫌味を言う。ルヴィアーレは再び返答せず、にっこり笑顔を返した。あの顔腹立つわあ。
オルデバルトも腹立つのか、同じくにこにこ笑顔をして立ち上がった。二人とも気持ち悪いんだけど。
「大した歓迎もできませんが、しばらくの滞在を楽しんでいらっしゃって。今晩はゆっくり休めるようお部屋にお食事を運ばせますわ」
「フィルリーネ様とご一緒はできないのでしょうか」
「申し訳ないのだけれど、近頃体調を崩しておりますの。部屋の警備は万全ですから安心なさって。無事国にお戻り頂けるよう、我が国として力を惜しみませんわ」
「ご好意ありがとうございます」
オルデバルトは恭しくこうべを垂れた。その俯いた状態でどんな顔をしているのか、どうせ碌な顔をしていないだろう。
なぜ今更オルデバルトがグングナルドに来たのか。それはキグリアヌン国の王から届いた一枚の手紙が発端だった。
キグリアヌン第三王子、オルデバルトをしばらく預かって欲しい。
いや、預からないよ。こんな何するか分からない男。グングナルド前王と何をしてたやら分からない、人に媚を売ってくる、極力関わりたくない、馴れ馴れしい男を、なぜこの国で預からなければならないのか。
理由は、命を狙われているから。
「国内で治めてくれないかな」
つい呟くと、ルヴィアーレがちろりとこちらを見下ろしてくる。
「もう決まったのだから、諦めるしかないと言ったのは君だろう」
「諦めなきゃいけないけど、押し付けられたら捨てたくなるのが人だと思うの」
「ならば捨てたらどうだ。冬の館に閉じ込めるのがいいのか、王城に閉じ込めておくのがいいのか、どちらかになると思うが」
「どっちも正解じゃないよね。捨てたいんだよ。捨てたいの」
「それができぬから、受け入れたのだろう」
溜め息を吐きそうな雰囲気で言ってくれるが、溜め息を吐きたいのはこちらである。
現在王が不在のグングナルドで、キグリアヌンの王の頼みを簡単に断るのは立場上難しい。代理として王の代わりを務めているが、まだグングナルドは混沌の中。暗殺者が城を闊歩する状況でキグリアヌンと無闇に事を荒立てるのは良策ではなかった。
キグリアヌン王の言い分では、キグリアヌン王が昨今体調不良で国政を担うことが難しくなりつつあり、後継者を選ぶ予定であったが、ここにきて第一王子と第二王子が暗殺の標的になった。
第一王子は毒を飲み、一時期は命の危険もあったほど。今は小康状態だが予断を許さぬとか。
第二王子は暗殺者に襲われ大怪我をし、今は車椅子生活を送っている。頭に衝撃を与えられた影響で、言葉も発せられないとか。
そして元気なオルデバルト。そこまで聞けば王の体調不良も第一王子第二王子の暗殺未遂も、犯人そこの誰かさんじゃないの? と問いたくなるところだが、どうやらオルデバルトにも危機に瀕する出来事があったらしい。
それこそ演じたものではないかと疑いたいのだが、王は現状第一王子第二王子に継ぐ後継者である、正妃の息子の三男オルデバルトを一時的に外に逃し、犯人を探すことに決めたのだ。
それでなんでうちの国に頼るかな。
キグリアヌンの秘境とかに閉じ込めればいいと思うの。キグリアヌンには冬の館のような冷えた土地が多く、人が住むには難儀な領がある。そこで一生閉じこもってればいいよ。
こっちだって暗殺者がうろついてるんだよ。だから来ても安全保障しないよ? と言えれば何と簡単だっただろうか。しかし、王が不在の状況でそんな危険な発言はできない。漁夫の利で国を奪いに来られては困る。
キグリアヌン王は身内の後継者争いを隠そうともしない。それはこちらがキグリアヌンに襲撃できるほど余裕がないと分かっているからだ。
だからと言って、オルデバルトを預かれと言うのも無理があるのだが。
「九人の子供のうち、七人が息子か。殺し合いを始めるならばこの国にも暗殺者を潜り込ませそうだが」
「ここでオルデバルトが死んでも王はいいんでしょ。殺されたらこちらに非があると言える。そうでなくとも殺させた責を問える」
「キグリアヌン王はオルデバルトを疑っていると思うのか?」
「それもあると思うし、それを逆手にとってオルデバルトがこの国に入るよう仕向けた可能性もある」
キグリアヌン王は女好きで国民を疎かにする愚王だが、ほだされると人を恨めない生優しさがある。そのせいでか他人の意見に偏りがちだ。
信頼している者にオルデバルトの危険性を指摘され、一時的に外に出し様子を見ればいいと唆されたら、王はその通りにするだろう。オルデバルトを危険から回避するためだと説得できると言われれば、王は引け目を感じないからだ。
「オルデバルトが後継者争いも進めつつ、グングナルドも手に入れたいとしたら、王子たちの暗殺を行わせ、この国でグングナルド前王のツテと繋ぎをつけるかもしれない」
「では、自由にさせるわけにはいかないな」
「監視はあちこちに。暗殺を恐れて逃げてきた王子に警備をつけないなんてあり得ない」
「そうされるぐらい、オルデバルトは予想済みだと思うが?」
「繋ぎをつけるならば、警備を撒く用意があるでしょう」
「面倒な話だな」
本当だよ。オルデバルトなんかに構っている暇はこちらにはないと言うのに。
まだロデリアナを操ろうとした者の中心人物は分かっていない。
捕らえられたモルダウンは黙ったまま。牢の中に住み込むつもりかと思っていたが、侵入者によって暗殺された。
前王もワックボリヌも牢で大人しく捕らえられていると言うのに、モルダウンは口封じにあったのだ。
モルダウンの牢の警備が甘かったとは言え、口封じをするような相手がいると言うことになる。
それがキグリアヌンに関わりがあるのではないかと、冗談混じりに話していたが、この時期にオルデバルトが来たせいで、その疑惑が高まった。
オルデバルトはグングナルド前王たちと何かと懇意にしており、学びと称してやたら入国を許されていた。数日の滞在を何度も繰り返し、行ったり来たり。
それが何のために行われていたかは、未だ分からない。
グングナルド王に従順ならば、グングナルド次期王でも目指していると思っていたが、蓋を開ければ婚約者はルヴィアーレ。相手はオルデバルトではなかった。
だが、オルデバルトはそのつもりだったとしたら。
グングナルドに王がいない現状は、あの男にとって大きな好機である。
国内の後継者たちをあらかた始末し、自分も襲われたと演じ、次の目的であるグングナルドに入り込んだとすれば、厄介この上ない。
キグリアヌンに忍び込んでいる者からの連絡はキグリアヌン王の手紙と同様だった。暗殺は事実である。それが誰の手かは分かっていない。
「碌なことないなあ」
ぼやいてソファーに踏ん反り返ると、後ろに控えていたイアーナと目が合った。
昼間は引き続きフィルリーネの警備である。さっと目を逸らしてくるが、警備のくせに対象者から目を離すなと言いたい。
遺跡から帰ってきた後、魔導院に再び調査を依頼した。連日遺跡に通っているヘライーヌは目を充血させても遺跡にしがみつくように調べているそうだ。
オルデバルトの急な来訪でその件について話ができていなかったが、遺跡に関してもう一度緘口令を厳しく言い渡しておいた方がいいだろう。
無駄にオルデバルトの耳に入れる必要はない。無論他の者たちにもだが。
そうこうしている間に、イムレスから連絡が入り、遺跡の調査報告の日が決まった。
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