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洞窟
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グングナルド第二都市カサダリア。古くは叔父ハルディオラが城の管理を担っていた。
性格は温厚で人当たりがいい。王である兄に容姿が似て、髪の色目の色体格共々よく似ていた。
違っていたのは顔の作りだろうか。王の四角い顔に比べて叔父の方が細く口髭もないため表情がよく見えた。王も叔父も目元がくっきりとして目つきが鋭い印象があるが、口元が見えるだけで、柔らかさが違った。
性格も表情も王に比べて余程温もりがある。カサダリアの者たちが叔父に親しみを感じるのは当然で、それが信頼に変わるのはすぐだっただろう。
何より叔父は王より魔導が比べ物にならないほど高く、人型の精霊をそばに置いているほどだった。ほとんど姿を現わすことはないが、命を狙われるような事件が起きれば必ず現われる。
王が狙われることはなかったため、王も人型の精霊を連れていると思っていた者も多いはずだ。
その叔父がいたカサダリア。エレディナと共にこっそりと訪れていた。城も、城の外にある街も、街の外にある大地にも。
カサダリアの土地は斜面になっており、街の一番下に位置する貧民街を囲う壁を越えても、それは少しだけ続いている。川に挟まれた小島のような大地。森を越えた先にある岩場のある沼地には、岩場と同じ形の魔獣がのんびりと生息している。
その沼地につながる洞窟がある。その洞窟は鍾乳洞で魔獣は沼地と鍾乳洞を行き来していた。日に当たらなければならない魔獣は、外にある沼地で日向ぼっこをするのだ。
王が航空艇を隠すならばその洞窟に違いない。
精霊は森を越えた茂みにエレディナを誘導した。降り立った場所は森が終わるところで、そこから先には茂みが続く。その茂みの下には洞窟がある。
川が合流する方面に沼地があり、沼地から森に向けて洞窟なのだ。そのため洞窟の入り口は川が合流する方向にあった。入り口から堂々と侵入するのも危険だ。精霊が言うには航空艇の他に人が滞在している。
「洞窟は所々穴が空いているから、上から見えるような場所に航空艇は置かないと思うけど」
洞窟の天井はこの茂みに繋がっている。落とし穴のように穴が空いているので、気付かず足を踏み入れて洞窟に落ちることもあった。穴は小さくともいくつも空いているので、上から見えるような場所に航空艇は置かないだろう。
「洞窟から飛び立つ場合、川に沿って飛べばしばらくは姿を見られずに飛べる可能性はあるのか?」
ルヴィアーレが崖の先を見遣って言った。この場所から茂みになっているが沼地は見えない。しかし、遠目に崖が開けているのが見えた。囲うように流れている川が合流するため、崖が一本道になるのだ。
「そうだね。川は合流することで川幅が広くなる。大型の航空艇は難しいけれど、中型くらいならば崖の隙間に流れる川の上をずっと飛ぶことはできるわ。結構な技術はいるけれど、可能でしょうね」
川は見えずとも、その一本道だけ見える。その道は長く続きほとんど直線である。
もし洞窟から出発してもその一本道を進んでいけば、ある程度航空艇は街から見えずに飛べるだろう。
ルヴィアーレは眉を顰めた。洞窟から飛行して進めばカサダリアにいる者たちに気付かれずに離着陸できる。だからこそガルネーゼも気付いていないのだろう。夜中にでも飛べばまず気付かれない。
ダリュンベリから飛んだ航空艇はやはりカサダリアに向けて飛んでいたわけだ。こんな近くに配備されていたなど、ガルネーゼが聞いたら頭から湯気でも出して怒りそうである。イムレスに嫌味を言われる案件だ。
ここにある航空艇が本当にダリュンベリから飛んできた機体なのか、しっかりと調査しなければならない。
「どの程度の航空艇があるのか確認しないと…」
「洞窟に気付かれずに入るなら、穴から降りて入った方が見つかりにくいんじゃない?」
「降りる? どうやってここから降りると言う?」
ルヴィアーレの怪訝な顔は、やはり精霊で移動をしたことのない者の証拠だ。
フィルリーネはエレディナの手を取るとルヴィアーレに手を伸ばした。ルヴィアーレは眉を寄せたままその手を取る。
「穴から降りるから、絶対に手を離さないで」
その言葉にルヴィアーレが頷くと、二人の足元が浮いた。
ルヴィアーレが仰け反りそうになる。しかしすぐに体重の掛け方を理解したかそれを堪えて足元を見下ろした。
「慣れれば足元も気にならないわよ」
ルヴィアーレの足がぷらぷらと揺れている。宙に浮いているルヴィアーレは地面に届かなくなった足が大地を踏まぬことに不安があるのだろう。足元を見てから、フィルリーネとエレディナを見上げた。
エレディナに触れていれば自分たちの身体は勝手に浮く。転移と浮遊でエレディナの力の波動が違うため、浮遊の力を受けるとエレディナに習って足が地上から離れる。
ルヴィアーレはフィルリーネと手を繋いでいるが、ルヴィアーレの重みを感じるわけではない。自分と左程変わらない高さまで上がるが、ルヴィアーレの方が身長があるため、足元が地上に近かった。目線の高さが同じだと不思議な感覚だが、ルヴィアーレはそんなことを気にするより、エレディナと共に身体が浮くことを不思議がっている。
「大人数でも手を繋いでいれば浮かせられるのか?」
「やったことないから分かんないわ。そこまでの人数は無理だと思うけど」
エレディナは近くにある穴に向かってゆっくりと飛んでいる。念の為早さは緩めているのか、ルヴィアーレが重いのか、どちらだろう。
「さすがに二人はきつい?」
「大したことないわよ。ただいつもより長いから気を付けないと引きずるかもしれないわね」
長いと言うのはルヴィアーレの身長のことである。それを引きずろうと自分は構わないが、ルヴィアーレはちらりと地面を見遣る。
大丈夫だよ。引きずっても靴が擦れる程度じゃない?
草むらにぽっかりと開いた穴が見えると、エレディナは慎重深くその穴に入り込んだ。足から入るので地下に誰かいて気付けばギョッとすると思う。
しかし念の為川べりの洞窟の入り口から離れた穴から入っている。こんな奥まで人は来ていないと、精霊の誘導で穴に入り込んだ。
ゆっくりと降り立つ穴の下。深さはかなりあり、上を見上げると眩しさに目が眩む。光が穴から入り込んでいるが他にも小さな穴があるようで、そこまで暗くない。
それでも地下深いため、辺りは静けさに満ち不気味さが残った。
「深いな…」
「思ったより深いよね。この辺りから入ったことないけど、洞窟の広さもかなりあるのよ」
洞窟は広い空間になっているが、柱のような岩がいくつも伸びて目の前を遮っていた。それを避けるように歩かなければならないので、一見広さは分かりにくい。
凹凸の激しいごつごつした地面は湿っており滑りやすかった。水溜りが所々に見え、そこから小さな川ができてちろちろと流れている。
精霊は小さく瞬いて先に進んだ。近くで人の声や気配はない。ルヴィアーレも周囲を見回しながら、注意深く精霊の後を追った。
「柱が多いな。先は広いのか?」
「出入り口付近は少し広い構造になってるの。ただ、航空艇が入るほど広くはないんだけれど。柱があって」
「成程。確かに飛行するには邪魔だろうな」
天と地を結ぶ岩の柱を、航空艇が飛べるように破壊したのかもしれない。脆い洞窟なのでそこまで派手に壊すことはできないが、少しでもどかせば中型の航空艇は入るだろう。ただ、やはり操縦の技術は必要だが。
ルヴィアーレは精霊に率先して付いていく。足元が滑るのに歩くのが早い。足の長さの差だろうか。
性格は温厚で人当たりがいい。王である兄に容姿が似て、髪の色目の色体格共々よく似ていた。
違っていたのは顔の作りだろうか。王の四角い顔に比べて叔父の方が細く口髭もないため表情がよく見えた。王も叔父も目元がくっきりとして目つきが鋭い印象があるが、口元が見えるだけで、柔らかさが違った。
性格も表情も王に比べて余程温もりがある。カサダリアの者たちが叔父に親しみを感じるのは当然で、それが信頼に変わるのはすぐだっただろう。
何より叔父は王より魔導が比べ物にならないほど高く、人型の精霊をそばに置いているほどだった。ほとんど姿を現わすことはないが、命を狙われるような事件が起きれば必ず現われる。
王が狙われることはなかったため、王も人型の精霊を連れていると思っていた者も多いはずだ。
その叔父がいたカサダリア。エレディナと共にこっそりと訪れていた。城も、城の外にある街も、街の外にある大地にも。
カサダリアの土地は斜面になっており、街の一番下に位置する貧民街を囲う壁を越えても、それは少しだけ続いている。川に挟まれた小島のような大地。森を越えた先にある岩場のある沼地には、岩場と同じ形の魔獣がのんびりと生息している。
その沼地につながる洞窟がある。その洞窟は鍾乳洞で魔獣は沼地と鍾乳洞を行き来していた。日に当たらなければならない魔獣は、外にある沼地で日向ぼっこをするのだ。
王が航空艇を隠すならばその洞窟に違いない。
精霊は森を越えた茂みにエレディナを誘導した。降り立った場所は森が終わるところで、そこから先には茂みが続く。その茂みの下には洞窟がある。
川が合流する方面に沼地があり、沼地から森に向けて洞窟なのだ。そのため洞窟の入り口は川が合流する方向にあった。入り口から堂々と侵入するのも危険だ。精霊が言うには航空艇の他に人が滞在している。
「洞窟は所々穴が空いているから、上から見えるような場所に航空艇は置かないと思うけど」
洞窟の天井はこの茂みに繋がっている。落とし穴のように穴が空いているので、気付かず足を踏み入れて洞窟に落ちることもあった。穴は小さくともいくつも空いているので、上から見えるような場所に航空艇は置かないだろう。
「洞窟から飛び立つ場合、川に沿って飛べばしばらくは姿を見られずに飛べる可能性はあるのか?」
ルヴィアーレが崖の先を見遣って言った。この場所から茂みになっているが沼地は見えない。しかし、遠目に崖が開けているのが見えた。囲うように流れている川が合流するため、崖が一本道になるのだ。
「そうだね。川は合流することで川幅が広くなる。大型の航空艇は難しいけれど、中型くらいならば崖の隙間に流れる川の上をずっと飛ぶことはできるわ。結構な技術はいるけれど、可能でしょうね」
川は見えずとも、その一本道だけ見える。その道は長く続きほとんど直線である。
もし洞窟から出発してもその一本道を進んでいけば、ある程度航空艇は街から見えずに飛べるだろう。
ルヴィアーレは眉を顰めた。洞窟から飛行して進めばカサダリアにいる者たちに気付かれずに離着陸できる。だからこそガルネーゼも気付いていないのだろう。夜中にでも飛べばまず気付かれない。
ダリュンベリから飛んだ航空艇はやはりカサダリアに向けて飛んでいたわけだ。こんな近くに配備されていたなど、ガルネーゼが聞いたら頭から湯気でも出して怒りそうである。イムレスに嫌味を言われる案件だ。
ここにある航空艇が本当にダリュンベリから飛んできた機体なのか、しっかりと調査しなければならない。
「どの程度の航空艇があるのか確認しないと…」
「洞窟に気付かれずに入るなら、穴から降りて入った方が見つかりにくいんじゃない?」
「降りる? どうやってここから降りると言う?」
ルヴィアーレの怪訝な顔は、やはり精霊で移動をしたことのない者の証拠だ。
フィルリーネはエレディナの手を取るとルヴィアーレに手を伸ばした。ルヴィアーレは眉を寄せたままその手を取る。
「穴から降りるから、絶対に手を離さないで」
その言葉にルヴィアーレが頷くと、二人の足元が浮いた。
ルヴィアーレが仰け反りそうになる。しかしすぐに体重の掛け方を理解したかそれを堪えて足元を見下ろした。
「慣れれば足元も気にならないわよ」
ルヴィアーレの足がぷらぷらと揺れている。宙に浮いているルヴィアーレは地面に届かなくなった足が大地を踏まぬことに不安があるのだろう。足元を見てから、フィルリーネとエレディナを見上げた。
エレディナに触れていれば自分たちの身体は勝手に浮く。転移と浮遊でエレディナの力の波動が違うため、浮遊の力を受けるとエレディナに習って足が地上から離れる。
ルヴィアーレはフィルリーネと手を繋いでいるが、ルヴィアーレの重みを感じるわけではない。自分と左程変わらない高さまで上がるが、ルヴィアーレの方が身長があるため、足元が地上に近かった。目線の高さが同じだと不思議な感覚だが、ルヴィアーレはそんなことを気にするより、エレディナと共に身体が浮くことを不思議がっている。
「大人数でも手を繋いでいれば浮かせられるのか?」
「やったことないから分かんないわ。そこまでの人数は無理だと思うけど」
エレディナは近くにある穴に向かってゆっくりと飛んでいる。念の為早さは緩めているのか、ルヴィアーレが重いのか、どちらだろう。
「さすがに二人はきつい?」
「大したことないわよ。ただいつもより長いから気を付けないと引きずるかもしれないわね」
長いと言うのはルヴィアーレの身長のことである。それを引きずろうと自分は構わないが、ルヴィアーレはちらりと地面を見遣る。
大丈夫だよ。引きずっても靴が擦れる程度じゃない?
草むらにぽっかりと開いた穴が見えると、エレディナは慎重深くその穴に入り込んだ。足から入るので地下に誰かいて気付けばギョッとすると思う。
しかし念の為川べりの洞窟の入り口から離れた穴から入っている。こんな奥まで人は来ていないと、精霊の誘導で穴に入り込んだ。
ゆっくりと降り立つ穴の下。深さはかなりあり、上を見上げると眩しさに目が眩む。光が穴から入り込んでいるが他にも小さな穴があるようで、そこまで暗くない。
それでも地下深いため、辺りは静けさに満ち不気味さが残った。
「深いな…」
「思ったより深いよね。この辺りから入ったことないけど、洞窟の広さもかなりあるのよ」
洞窟は広い空間になっているが、柱のような岩がいくつも伸びて目の前を遮っていた。それを避けるように歩かなければならないので、一見広さは分かりにくい。
凹凸の激しいごつごつした地面は湿っており滑りやすかった。水溜りが所々に見え、そこから小さな川ができてちろちろと流れている。
精霊は小さく瞬いて先に進んだ。近くで人の声や気配はない。ルヴィアーレも周囲を見回しながら、注意深く精霊の後を追った。
「柱が多いな。先は広いのか?」
「出入り口付近は少し広い構造になってるの。ただ、航空艇が入るほど広くはないんだけれど。柱があって」
「成程。確かに飛行するには邪魔だろうな」
天と地を結ぶ岩の柱を、航空艇が飛べるように破壊したのかもしれない。脆い洞窟なのでそこまで派手に壊すことはできないが、少しでもどかせば中型の航空艇は入るだろう。ただ、やはり操縦の技術は必要だが。
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