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42② ー呼び出しー
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『思い切ったことをしたね。フィオナ』
光に吸い込まれたかと思うと、真っ暗な闇の中にいた。
それでも、フィオナを見下ろすヴァルラムの、哀愁を帯びた表情は良く見えた。
「セレスティーヌは!? エルネストはどこ!!」
『男なら、そこにいるよ』
エルネストは先に目覚めて、四つん這いになりながら呆然と周囲を見回していた。ヴァルラムとフィオナに気付くと、途端立ち上がって飛び下がりながら構える。
「ど、どこだ。ここは。おまえっ、別人だったのか!?」
「気付くのが遅いのよ」
この場所にいる時は、フィオナはセレスティーヌではない。本当のフィオナの姿を見て、セレスティーヌではなかったことに今さら気付いたようだ。
「ここはどこだ!? どうなっている!!」
「想像力が足りないんじゃないの? 意識を失って魔法陣が発動していたらどうなるのか、想定はしていたんでしょう? 魔獣がいなかったら、魔法使いしかいないのよ」
『想定してないんじゃないかな。自分が生きていると思っているようだから』
エルネストは魔法でフィオナを攻撃しようとしていた。手を振ったり、ぶつぶつ呪文を唱えている。しかし、なにも起こらないことに気付き、わなわなと震え出した。
「死んだ? 死んだのか? 俺が!?」
「体から抜けたのは確かね」
いつもの余裕のある話し方はどうしたか。絶望した表情が滑稽だった。エルネストは信じられないと、転がるように背を向けて走り出す。
真っ暗闇のどこに逃げる気なのだろうか。ヴァルラムも肩を竦めた。
『どこまで行っても、同じなんだけれどね……』
走っているようで、進めていないようにも見える。一度転んで、急いで起き上がり走り出すが、やはり距離は変わっていないように見えた。
エルネストは放っておけばいい。気にする人は他にいる。
「セレスティーヌはどこにいるの? 彼女の体を返せるわ!」
『……フィオナ、あの体から離れたら、君も死んでしまうんだよ』
「それは聞いたわ。よく分かっている……」
『フィオナ……』
セレスティーヌに体を返したからと、自分の体に戻れるとは思っていない。
あれからどれだけの日数が経っているというのだ。フィオナの体には誰の魂も入っておらず、ただの空の入れ物となり、入るべき魂はどこにもない。
「でも、今の体は、セレスティーヌのものでしょう? 私の体ではないのよ?」
フィオナがセレスティーヌの体を預かっていただけだ。彼女の体は彼女のもので、他の誰のものでもない。
『彼女ならば、そこにいるよ……』
ヴァルラムに促された先、セレスティーヌが佇んでいた。
その姿に、フィオナは唖然として立ちつくした。口を開けたまま、言葉が出ない。
カラカラになった口の中で、ない唾を飲み込もうとする。
『フィオナ、言っただろう。長くここにいると、疲れてしまうと』
「セレスティーヌ。 ……なんで、そんなに姿が薄いの?」
セレスティーヌの体はほとんど見えないほど、薄く透けている。前に庭でヴァルラムを呼んだ時の彼の姿よりもずっと透けていた。
セレスティーヌは口を閉じたまま、無言でこちらを見つめていた。時折風になびくかのように闇に溶けて見えなくなる。
『魂が体から離れて、擦り切れた状態だ。戻ることはできない。これは魂とは言えない。ただの残滓だよ』
「どうして。だって、ヴァルラムは何百年もここにいたんでしょう!?」
『僕は普通の人間ではなくなってしまっているのだから、普通の魂とは違うんだ。体から離れていたら、その体は死んでしまう。当然だろう……?』
「だって、私と話したじゃない。この間まで、私と……」
いや、最後に夢の中で話した時、セレスティーヌの声は聞かなかった。ヴァルラムを介して、彼女の話を聞いていただけだ。
カクリと、足の力が抜けた。座り込んだフィオナに、セレスティーヌは虚ろな瞳で静かに瞼を下ろすと、涙を流した。
「そんな、セレスティーヌ。……私が、私のせいで!!」
ここにいるのだから、漠然と戻れるのだと考えていた。会話ができるのだし、魂が残っていると思っていた。
『フィオナ。君のせいじゃない。彼女は体から長く離れていた。戻す方法はなかった。君が彼女の体に入られたのは、まだ君の魂は体から離れて時間が経っていなかったからだ』
「でも、すぐに戻っていれば、生き返ってた。そうでしょ!?」
エルネストからもらった薬を飲んで、意識を失っただけだ。魂が体から抜けても、戻れる体はそこにあったのだから。
しかし、ヴァルラムは目を眇めて、フィオナに憐れむような視線を向ける。
『違うよ。フィオナ。僕が君に言わなかっただけだ。命を失った他人の体を手に入れて、君が喜ぶと思っていなかったから』
生きていると、魂を戻せると考えれば、そのためにフィオナが諦めずに生きると思っていたから。
ヴァルラムは悪役のように接して、フィオナがその体で生きることをほのめかした。
『君は巻き込まれて、魂が離れてしまった。呼ばれた先に、まだ入ることのできる体があった。ただそれだけなんだ』
「結局、私がセレスティーヌの体を奪ったんじゃない!!」
『そうじゃない。もうすでに、彼女の魂は離れ、戻ることはできなかったんだ。ここに魂の残滓があるだけだ。きっと、僕の影響なんだろう。本当ならばすぐに消えるはずだったのに、僕がいるために長く残ってしまった』
セレスティーヌは佇んだまま、ただ涙を流し、こちらを見つめた。
戻りたいから泣いているのではないのか。体を乗っ取ったフィオナを恨んでいるだろう。
『巻き込んだのは彼女だ。君が憂える必要はない』
そうは言っても、それでも、セレスティーヌが望んで行ったわけではない。フィオナを巻き込もうとしたわけではなかった。
『それも、そろそろ消える』
陽炎のような姿が、ちらちらと揺らめきを見せる。形の良い口が、少しだけ動いた。
フィオナは涙でその姿が見えなくなりそうだった。小さな口が、ゆっくりと動き、声もなくフィオナに言葉を告げる。
ご、んな、さい。
『もう戻りなさい、フィオナ。君の時間もなくなってしまう』
「エルネスト、エルネストは!?」
『あの男は罪を償うべきだよ。戻って罰を受けさせるんだね。……どうせ、すぐにこちら側に戻ってくる』
ヴァルラムの冷めた声を聞いた時、トン、と背中を押されるようにヴァルラムの姿が遠のいた。
「ヴァルラム!セレスティーヌ!!」
『その体は、君のものだ……、だから……』
ヴァルラムがなにかを言っている。
その姿が闇に消え、眩しい光に包まれた。
光に吸い込まれたかと思うと、真っ暗な闇の中にいた。
それでも、フィオナを見下ろすヴァルラムの、哀愁を帯びた表情は良く見えた。
「セレスティーヌは!? エルネストはどこ!!」
『男なら、そこにいるよ』
エルネストは先に目覚めて、四つん這いになりながら呆然と周囲を見回していた。ヴァルラムとフィオナに気付くと、途端立ち上がって飛び下がりながら構える。
「ど、どこだ。ここは。おまえっ、別人だったのか!?」
「気付くのが遅いのよ」
この場所にいる時は、フィオナはセレスティーヌではない。本当のフィオナの姿を見て、セレスティーヌではなかったことに今さら気付いたようだ。
「ここはどこだ!? どうなっている!!」
「想像力が足りないんじゃないの? 意識を失って魔法陣が発動していたらどうなるのか、想定はしていたんでしょう? 魔獣がいなかったら、魔法使いしかいないのよ」
『想定してないんじゃないかな。自分が生きていると思っているようだから』
エルネストは魔法でフィオナを攻撃しようとしていた。手を振ったり、ぶつぶつ呪文を唱えている。しかし、なにも起こらないことに気付き、わなわなと震え出した。
「死んだ? 死んだのか? 俺が!?」
「体から抜けたのは確かね」
いつもの余裕のある話し方はどうしたか。絶望した表情が滑稽だった。エルネストは信じられないと、転がるように背を向けて走り出す。
真っ暗闇のどこに逃げる気なのだろうか。ヴァルラムも肩を竦めた。
『どこまで行っても、同じなんだけれどね……』
走っているようで、進めていないようにも見える。一度転んで、急いで起き上がり走り出すが、やはり距離は変わっていないように見えた。
エルネストは放っておけばいい。気にする人は他にいる。
「セレスティーヌはどこにいるの? 彼女の体を返せるわ!」
『……フィオナ、あの体から離れたら、君も死んでしまうんだよ』
「それは聞いたわ。よく分かっている……」
『フィオナ……』
セレスティーヌに体を返したからと、自分の体に戻れるとは思っていない。
あれからどれだけの日数が経っているというのだ。フィオナの体には誰の魂も入っておらず、ただの空の入れ物となり、入るべき魂はどこにもない。
「でも、今の体は、セレスティーヌのものでしょう? 私の体ではないのよ?」
フィオナがセレスティーヌの体を預かっていただけだ。彼女の体は彼女のもので、他の誰のものでもない。
『彼女ならば、そこにいるよ……』
ヴァルラムに促された先、セレスティーヌが佇んでいた。
その姿に、フィオナは唖然として立ちつくした。口を開けたまま、言葉が出ない。
カラカラになった口の中で、ない唾を飲み込もうとする。
『フィオナ、言っただろう。長くここにいると、疲れてしまうと』
「セレスティーヌ。 ……なんで、そんなに姿が薄いの?」
セレスティーヌの体はほとんど見えないほど、薄く透けている。前に庭でヴァルラムを呼んだ時の彼の姿よりもずっと透けていた。
セレスティーヌは口を閉じたまま、無言でこちらを見つめていた。時折風になびくかのように闇に溶けて見えなくなる。
『魂が体から離れて、擦り切れた状態だ。戻ることはできない。これは魂とは言えない。ただの残滓だよ』
「どうして。だって、ヴァルラムは何百年もここにいたんでしょう!?」
『僕は普通の人間ではなくなってしまっているのだから、普通の魂とは違うんだ。体から離れていたら、その体は死んでしまう。当然だろう……?』
「だって、私と話したじゃない。この間まで、私と……」
いや、最後に夢の中で話した時、セレスティーヌの声は聞かなかった。ヴァルラムを介して、彼女の話を聞いていただけだ。
カクリと、足の力が抜けた。座り込んだフィオナに、セレスティーヌは虚ろな瞳で静かに瞼を下ろすと、涙を流した。
「そんな、セレスティーヌ。……私が、私のせいで!!」
ここにいるのだから、漠然と戻れるのだと考えていた。会話ができるのだし、魂が残っていると思っていた。
『フィオナ。君のせいじゃない。彼女は体から長く離れていた。戻す方法はなかった。君が彼女の体に入られたのは、まだ君の魂は体から離れて時間が経っていなかったからだ』
「でも、すぐに戻っていれば、生き返ってた。そうでしょ!?」
エルネストからもらった薬を飲んで、意識を失っただけだ。魂が体から抜けても、戻れる体はそこにあったのだから。
しかし、ヴァルラムは目を眇めて、フィオナに憐れむような視線を向ける。
『違うよ。フィオナ。僕が君に言わなかっただけだ。命を失った他人の体を手に入れて、君が喜ぶと思っていなかったから』
生きていると、魂を戻せると考えれば、そのためにフィオナが諦めずに生きると思っていたから。
ヴァルラムは悪役のように接して、フィオナがその体で生きることをほのめかした。
『君は巻き込まれて、魂が離れてしまった。呼ばれた先に、まだ入ることのできる体があった。ただそれだけなんだ』
「結局、私がセレスティーヌの体を奪ったんじゃない!!」
『そうじゃない。もうすでに、彼女の魂は離れ、戻ることはできなかったんだ。ここに魂の残滓があるだけだ。きっと、僕の影響なんだろう。本当ならばすぐに消えるはずだったのに、僕がいるために長く残ってしまった』
セレスティーヌは佇んだまま、ただ涙を流し、こちらを見つめた。
戻りたいから泣いているのではないのか。体を乗っ取ったフィオナを恨んでいるだろう。
『巻き込んだのは彼女だ。君が憂える必要はない』
そうは言っても、それでも、セレスティーヌが望んで行ったわけではない。フィオナを巻き込もうとしたわけではなかった。
『それも、そろそろ消える』
陽炎のような姿が、ちらちらと揺らめきを見せる。形の良い口が、少しだけ動いた。
フィオナは涙でその姿が見えなくなりそうだった。小さな口が、ゆっくりと動き、声もなくフィオナに言葉を告げる。
ご、んな、さい。
『もう戻りなさい、フィオナ。君の時間もなくなってしまう』
「エルネスト、エルネストは!?」
『あの男は罪を償うべきだよ。戻って罰を受けさせるんだね。……どうせ、すぐにこちら側に戻ってくる』
ヴァルラムの冷めた声を聞いた時、トン、と背中を押されるようにヴァルラムの姿が遠のいた。
「ヴァルラム!セレスティーヌ!!」
『その体は、君のものだ……、だから……』
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