33 / 50
33 ーリングの意図ー
しおりを挟む
その時だ。
投じられたのは銀の煌めき。
ロンとリングの間を隔てるように地面に刺さった銀の剣に、二人は放たれた方角へ振り向いた。
「ロン!」
現れたシェインはあっという間にロンを胸に抱くと、リングからその身を離した。
「シェイン!」
「下がれ、ロン」
腕に抱きながらシェインは自分の背にロンを追いやる。地面に刺さった剣はいつの間にかシェインの手に納まり、その煌めきをリングへと向けた。
「待って、やめてシェイン」
「いいから、下がれ!」
シェインは怒っていた。怒り狂う程に。
剣呑な光を身にまとい、渦巻く空気は触れただけで斬り裂かれそうだった。
「ここで剣を振るうな。草が枯れる。兵士が来れば、ここを荒らす。お前にとってただの草でも、我々には大切なものだ」
閉じた瞳、物悲しさがこもってかき消えてしまいそうだ。
「シェイン、待っ…」
口にしようとした時、先に動いたのはリングだった。
突然後ろを向くと、広げた片腕で動くなと合図をする。シェインはその様を見て既に構えていた。
「シェイン、黙って」
リングの伸ばした指から糸のような物が垂れている。あれが何なのかロンは分かっていた。シェインの口を両手で咄嗟に塞ぐと、嫌がろうとしたシェインに目配せして黙らせる。
糸は地面に水のように流れ、ロンとシェインを囲むように動いてくる。それから逃れようとシェインが動いたが、ロンが無理にそれを邪魔した。腕を引き、その円の中から出ないように力を込める。
そうして、気づいていた気配が目に見えるまで近づいてきて、シェインはもう一度剣を構えた。それすらもロンが静止する。
「静かにして、声を出さないで」
「ここにいたのか。リング」
現れたのは腹部を大きく膨らませた男だ。丸々太った体と丸い顔、蓄えた顎ひげが首元を隠している。着ている服から高位のものと想像できた。リングを呼び捨てている時点で、誰なのかすぐに気づく。
「マルディン殿。私に何か用でしょうか」
呼ばれた男マルディンは顎ひげをなでながら、近づいてきた。
シェインは剣を持つ腕に力を入れる。それすらもロンは抑えるように制した。
「何、あの薬に関してだ。どうにも中々結果が出ていない。もっと強力な物を作れはしまいか?」
マルディンはリングを見やりながら、踏ん反り返って出ている腹を更に出す。ロンとシェインには見向きもせず、足元に茂る薬草に蹴りを入れた。
「こんな病にいるような物はいらんだろう。それよりももっと強力な物を植えてはどうだ?邪魔な小虫どもは数が減らず参っている。お前に作らせた物も上手くはいっていない。他の手を考えたらどうか。第一王子は城にも戻らず逃げてばかり。奴を追跡した方が早いやもしれん。無駄に豹とアリアの娘を追う必要もなくなる」
ロンとシェインが目の前にいるのに、マルディンは気にせず会話を進める。シェインはさすがにおかしさに気づいて、その腕の力を抜いた。
マルディンはロンとシェインが見えていない。
「とにかくだな。これ以上無駄に時間をかけたくない。次の作戦も稼働しているわけだが、邪魔が入っては困る。あの第一王子にはほとほと呆れるわ。すぐに行方をくらまして、気づいたらまた城にいる。馬鹿面なくせに警戒心だけは強くてたまらん」
「…何にせよ、時間はいります。薬草が育つにも時間がいる。足元をお気をつけください。それも使用できる薬草ゆえ」
リングの言葉は静かに沈んだ。
マルディンは気にもしないか言いたいことは言ったと踵を返す。リングもその足に習った。リングは何も言わず一度だけちらりと背後を見やったが、ロンとシェインが動かないのを確認して、そのままマルディンとその場を去っていった。
シェインはロンの手を引くと踵を返した。ここにいる理由はもうないと足早に進んでいく。
リングはマルディンに何かを言うこともしなかった。会話を聞かれても気にもしないのか、ロンとシェインの目の前で堂々と話すのだ。
「リング、本当にマルディンに協力してるのかな…?」
ロンの腕を引いたまま、シェインは無言で足を進めた。後ろ髪を引かれるロンを無理に歩かせる。
シェインは何も答えない。勝手にこの庭に来たロンに怒っているのだろうが、一言も何も口にしてこない。
リングが二人を庇うように隠したことも、何も言わなかった。
リングの指から出ていた糸は惑わす物だ。
円で囲ったその中にいる者は姿を見せられない。閉じた糸は中にいる物を隠し、表からは見えないようにしてくれるのだ。
あの術も簡単にできるものではないのに、リングは何でも手にしているのか、簡単にロンとシェインを隠したのだ。
「シェイン。手、痛いよ」
引きずられるように連れられて、植物園の裏口まで行くと兵士が数人転がっていた。あっという間にやられたのか、応援すら来ていない。そこをさっさと通り過ぎて町中に入ったのにシェインはロンの腕を離そうとしなかった。
もう外は闇に包まれ、街灯の光だけで辺りを照らしている。小道に入れば足元も良く見えない。どんどん引っ張られて、何を言ってもシェインはロンを離そうとせず、言葉を交わしもしなかった。
そのままとうとう家に着いて、シェインは突き出すようにロンを家に入れると、扉を力いっぱい閉めた。
「何でリングに会いになんて行った。あれだけ危険な目にあったのに!」
シェインは怒っていた。ずっと我慢していた言葉を吐き出して、怒りと共に壁に拳を叩きつけた。
「…セウを助ける為に薬草をもらったから」
「礼に行く必要なんてないだろうが。あの男にセウはやられたんだぞ!」
冷たい言葉がロンの心を射るようだ。シェインはひどくく腹を立てていて、それを隠しもしなせず、その鋭い瞳をロンに向けている。
「あの人、…母さんは本当に死んだのかって、哀しそうに言った」
彼は何を思って尋ねたのだろうか。
「だから?」
「母さんだけに教わっていれば、あんな怪異作ったりしなかったかもしれない」
「だから何だ。リングの力は禁忌だ。あの男の力で何人も怪我をしている」
「私も、他の薬師に教わっていればそうなったのかな…?」
シェインは息を呑んだ。言いかけた言葉にため息を交えて首を振って否定した。
「お前はそんな真似しない。リングは、…自らマルディンの下へついた。そこでもうお前とリングは違う」
「それでも…」
その続きは言わなかった。シェインはもう話はないと階段を上っていってしまった。
それでも、信じられる気がしたんだ。
投じられたのは銀の煌めき。
ロンとリングの間を隔てるように地面に刺さった銀の剣に、二人は放たれた方角へ振り向いた。
「ロン!」
現れたシェインはあっという間にロンを胸に抱くと、リングからその身を離した。
「シェイン!」
「下がれ、ロン」
腕に抱きながらシェインは自分の背にロンを追いやる。地面に刺さった剣はいつの間にかシェインの手に納まり、その煌めきをリングへと向けた。
「待って、やめてシェイン」
「いいから、下がれ!」
シェインは怒っていた。怒り狂う程に。
剣呑な光を身にまとい、渦巻く空気は触れただけで斬り裂かれそうだった。
「ここで剣を振るうな。草が枯れる。兵士が来れば、ここを荒らす。お前にとってただの草でも、我々には大切なものだ」
閉じた瞳、物悲しさがこもってかき消えてしまいそうだ。
「シェイン、待っ…」
口にしようとした時、先に動いたのはリングだった。
突然後ろを向くと、広げた片腕で動くなと合図をする。シェインはその様を見て既に構えていた。
「シェイン、黙って」
リングの伸ばした指から糸のような物が垂れている。あれが何なのかロンは分かっていた。シェインの口を両手で咄嗟に塞ぐと、嫌がろうとしたシェインに目配せして黙らせる。
糸は地面に水のように流れ、ロンとシェインを囲むように動いてくる。それから逃れようとシェインが動いたが、ロンが無理にそれを邪魔した。腕を引き、その円の中から出ないように力を込める。
そうして、気づいていた気配が目に見えるまで近づいてきて、シェインはもう一度剣を構えた。それすらもロンが静止する。
「静かにして、声を出さないで」
「ここにいたのか。リング」
現れたのは腹部を大きく膨らませた男だ。丸々太った体と丸い顔、蓄えた顎ひげが首元を隠している。着ている服から高位のものと想像できた。リングを呼び捨てている時点で、誰なのかすぐに気づく。
「マルディン殿。私に何か用でしょうか」
呼ばれた男マルディンは顎ひげをなでながら、近づいてきた。
シェインは剣を持つ腕に力を入れる。それすらもロンは抑えるように制した。
「何、あの薬に関してだ。どうにも中々結果が出ていない。もっと強力な物を作れはしまいか?」
マルディンはリングを見やりながら、踏ん反り返って出ている腹を更に出す。ロンとシェインには見向きもせず、足元に茂る薬草に蹴りを入れた。
「こんな病にいるような物はいらんだろう。それよりももっと強力な物を植えてはどうだ?邪魔な小虫どもは数が減らず参っている。お前に作らせた物も上手くはいっていない。他の手を考えたらどうか。第一王子は城にも戻らず逃げてばかり。奴を追跡した方が早いやもしれん。無駄に豹とアリアの娘を追う必要もなくなる」
ロンとシェインが目の前にいるのに、マルディンは気にせず会話を進める。シェインはさすがにおかしさに気づいて、その腕の力を抜いた。
マルディンはロンとシェインが見えていない。
「とにかくだな。これ以上無駄に時間をかけたくない。次の作戦も稼働しているわけだが、邪魔が入っては困る。あの第一王子にはほとほと呆れるわ。すぐに行方をくらまして、気づいたらまた城にいる。馬鹿面なくせに警戒心だけは強くてたまらん」
「…何にせよ、時間はいります。薬草が育つにも時間がいる。足元をお気をつけください。それも使用できる薬草ゆえ」
リングの言葉は静かに沈んだ。
マルディンは気にもしないか言いたいことは言ったと踵を返す。リングもその足に習った。リングは何も言わず一度だけちらりと背後を見やったが、ロンとシェインが動かないのを確認して、そのままマルディンとその場を去っていった。
シェインはロンの手を引くと踵を返した。ここにいる理由はもうないと足早に進んでいく。
リングはマルディンに何かを言うこともしなかった。会話を聞かれても気にもしないのか、ロンとシェインの目の前で堂々と話すのだ。
「リング、本当にマルディンに協力してるのかな…?」
ロンの腕を引いたまま、シェインは無言で足を進めた。後ろ髪を引かれるロンを無理に歩かせる。
シェインは何も答えない。勝手にこの庭に来たロンに怒っているのだろうが、一言も何も口にしてこない。
リングが二人を庇うように隠したことも、何も言わなかった。
リングの指から出ていた糸は惑わす物だ。
円で囲ったその中にいる者は姿を見せられない。閉じた糸は中にいる物を隠し、表からは見えないようにしてくれるのだ。
あの術も簡単にできるものではないのに、リングは何でも手にしているのか、簡単にロンとシェインを隠したのだ。
「シェイン。手、痛いよ」
引きずられるように連れられて、植物園の裏口まで行くと兵士が数人転がっていた。あっという間にやられたのか、応援すら来ていない。そこをさっさと通り過ぎて町中に入ったのにシェインはロンの腕を離そうとしなかった。
もう外は闇に包まれ、街灯の光だけで辺りを照らしている。小道に入れば足元も良く見えない。どんどん引っ張られて、何を言ってもシェインはロンを離そうとせず、言葉を交わしもしなかった。
そのままとうとう家に着いて、シェインは突き出すようにロンを家に入れると、扉を力いっぱい閉めた。
「何でリングに会いになんて行った。あれだけ危険な目にあったのに!」
シェインは怒っていた。ずっと我慢していた言葉を吐き出して、怒りと共に壁に拳を叩きつけた。
「…セウを助ける為に薬草をもらったから」
「礼に行く必要なんてないだろうが。あの男にセウはやられたんだぞ!」
冷たい言葉がロンの心を射るようだ。シェインはひどくく腹を立てていて、それを隠しもしなせず、その鋭い瞳をロンに向けている。
「あの人、…母さんは本当に死んだのかって、哀しそうに言った」
彼は何を思って尋ねたのだろうか。
「だから?」
「母さんだけに教わっていれば、あんな怪異作ったりしなかったかもしれない」
「だから何だ。リングの力は禁忌だ。あの男の力で何人も怪我をしている」
「私も、他の薬師に教わっていればそうなったのかな…?」
シェインは息を呑んだ。言いかけた言葉にため息を交えて首を振って否定した。
「お前はそんな真似しない。リングは、…自らマルディンの下へついた。そこでもうお前とリングは違う」
「それでも…」
その続きは言わなかった。シェインはもう話はないと階段を上っていってしまった。
それでも、信じられる気がしたんだ。
22
お気に入りに追加
96
あなたにおすすめの小説

私は、聖女っていう柄じゃない
波間柏
恋愛
夜勤明け、お風呂上がりに愚痴れば床が抜けた。
いや、マンションでそれはない。聖女様とか寒気がはしる呼ばれ方も気になるけど、とりあえず一番の鳥肌の元を消したい。私は、弦も矢もない弓を掴んだ。
20〜番外編としてその後が続きます。気に入って頂けましたら幸いです。
読んで下さり、ありがとうございました(*^^*)
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

【完結】転生したぐうたら令嬢は王太子妃になんかになりたくない
金峯蓮華
恋愛
子供の頃から休みなく忙しくしていた貴子は公認会計士として独立するために会社を辞めた日に事故に遭い、死の間際に生まれ変わったらぐうたらしたい!と願った。気がついたら中世ヨーロッパのような世界の子供、ヴィヴィアンヌになっていた。何もしないお姫様のようなぐうたらライフを満喫していたが、突然、王太子に求婚された。王太子妃になんかなったらぐうたらできないじゃない!!ヴィヴィアンヌピンチ!
小説家になろうにも書いてます。

【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。

今更「結婚しよう」と言われましても…10年以上会っていない人の顔は覚えていません。
ゆずこしょう
恋愛
「5年で帰ってくるから待っていて欲しい。」
書き置きだけを残していなくなった婚約者のニコラウス・イグナ。
今までも何度かいなくなることがあり、今回もその延長だと思っていたが、
5年経っても帰ってくることはなかった。
そして、10年後…
「結婚しよう!」と帰ってきたニコラウスに…
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません

【完結】婚約破棄寸前の悪役令嬢は7年前の姿をしている
五色ひわ
恋愛
ドラード王国の第二王女、クラウディア・ドラードは正体不明の相手に襲撃されて子供の姿に変えられてしまった。何とか逃げのびたクラウディアは、年齢を偽って孤児院に隠れて暮らしている。
初めて経験する貧しい暮らしに疲れ果てた頃、目の前に現れたのは婚約破棄寸前の婚約者アルフレートだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる