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24 ー母の汚名ー
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「リングをこちらに引くのはできないもんかね?」
シェインに目配せしながら、ティオは机を指で小突いた。
「あんたが直々に勧誘したらどうなんだ?」
「リングはさー、アリアについてた時は良かったんだけど、アリアが死んでマルディンについてからは、ほんと可愛くなくなって、俺の話なんて聞かないんだよ」
ロンは息が止まるかと思った。微かな心臓の音がまるで太鼓のように高鳴って、口からそれが飛び出しそうだ。
「ただでさえマルディンも技を使うのに、リングの調合した薬を使われたらほんと迷惑だよ。こっちの薬師はリング程腕がないし」
ティオは嘘くさいため息をつくと、片目を瞑ってちらりとロンを見た。嫌な予感にロンは後ずさりした。
「薬師のロン君」
「はい?」
「シェインの命の恩人ってことは、リングと戦ったり…?」
「してない」
シェインが煥発入れず言い返す。ティオはわざとらしくがっかりすると、頬杖をついたまま口を尖らせた。
「お前、この少年、どーやって連れてきたの?何か理由言ったの?」
ロンは首を大きく横に振った。シェインの顔色に影が入ったのを見て、ティオは側めるようにシェインを見やった。
「かわいそうに。こんな表情のない奴のせいで苦労したでしょ。逃げ足の早いのが他にいなくて、こいつがわけあって逃げ回ってるんだけど、悪いことはしてないよ。ほんと」
「嘘くさい…」
ロンは疑いの眼を隠しもせず言った。小芝居がわざとらしすぎる。
「うわ。ほんと、ほんとだから。第一王子暗殺を止めようの会なの。ついでに悪を倒そうの会。リングって薬師がむこうにいるとね、俺達も動くのが大変なんだよ。何せ奴の力はこの国一だから。奴を相手にしない為にうった手もこうやって戻ってきちゃったし」
ちらりと見た視線の先はシェインだ。シェインは無言でティオを威圧している。うるさいと言っているみたいに。
冗談まじりのティオの説明は、本質を説明しないので良く理解できない。こちらの事情を知らないロンには理解するのは難しかった。継承権を争って王族直属薬師が大聖騎士団に対して戦いを起こしているのだろうか。
「ドイメにユタがいた。どのみち終わらせる気だったんだろう?」
ロンはドイメにいた赤毛の大聖騎士団を思い出した。やはりシェインの仲間だったのだ。
「おや、ユタに会ったの?奴にお前を捕まえさせて、帰ってくる頃にはこちらは終えるつもりだったんだ。奴は今回のけ者だから本気でお前を捕まえに行ったんだけど、捕まえられなかったねえ。帰ってきたらシェインを捕まえられなかったことをからかってやろう」
あはは、と笑う姿は遊んでいる風にしか見えない。それでもやはり他の者達は真剣そのもので、ティオのおどけはうさん臭さを感じさせた。
「ま、無事でなによりだよ。シェイン、お前が帰ってきたのはふれ回っておくから、外に出る時は気をつけなよ。部屋は一つ…二つにしといてやろう。恨まれたくないからね」
何のことかティオがそう言うと、ティオの側にいた男が鍵をシェインに投げた。
「大聖騎士団は皆つけられてる。無闇に近付かないようにね」
にこりと微笑んだティオの言葉は、良い内容ではなかった。
ロンにとってシェインの仲間と話すのは危険かもしれない。彼等は母親を知っている。
彼等に関わる前に、セウを捜して帰るのが一番いいかもしれない。強行で来てしまった為セウは追い抜かしただろうが、男の姿ならセウを捜しに辺りをうろつくのは可能だ。
シェインが一緒では、それはできないけれど。
部屋を出て外に出ると、シェインは無言で、たまにロンがちゃんとついてきているか確認しながら歩いた。着いた先は入り組んだ路地に面した三階建ての石造りの家で、裏手は水路が流れていた。
逃げ場のある家だ。隣と繋がった作りは屋上を走ればある程度まで逃げられるだろう。
シェインはその家の鍵を開けると、三階まで上った。階段のすぐ右手に部屋が一つ、奥に一つの二部屋だ。何に恨まれるのか、ティオが言った通り二部屋ある。階段に繋がった部屋はキッチンも併設されていた。ホコリもたまっておらず、たまに誰かが使っているようだ。
シェインは注意深げに窓を開けては外を確認し、キッチンや隣の部屋のベッドを満遍なく調べて、ソファーにどかりと座った。
「食料がないから買ってこないとな」
「私行ってくるよ。軽く散歩したいし」
「一人で?」
「一人で。少し頭の中を整理したい」
シェインは沈黙した。そうしてとうとう諦めたように大きなため息をついた。
「パンドラを、知っているか?」
直球だ。
「知らない」
その言葉を耳にしながら、こちらから問う真似はしなかった。黙っていることはロンも同じ。だから放置していたけれど、ここまで連れてきてだんまりではロンもシェインを信用できない。
それくらいシェインは分かっていたはずだ。
ここまできてやっと話す気になったと、シェインは地面に目線を下ろしながら話しはじめた。
「薬師の、最高の知識をまとめた古文書だ。あらゆる力と権力を得られるだけの知識。人を操り天変地異をも起こせる恐ろしい力」
善悪もなく薬師が行える極限の技の数々。千の力を凌駕する個の力。
扱える者を選ぶ難解な秘技。
「遥か昔にこの国の王がそれを封じた。だが、現在の王になってパンドラを解読する作業が進められた」
「解読…?」
「解読するにも薬師の知識がなければ解読できないと言われている。だから、王族専属薬師はパンドラ解読に入った。それが、ここ十二年ぐらいの話だ」
ここ十二年。二年近く母親も関わっていることになる。
ロンの頭にふと何かが過った。
幼い時に村で聞いた噂は何だった?王都から逃げて、辿り着いた村で聞いた噂は。
記憶を探ればすぐに出てくる。何度も聞いた話だ。聞きたくなくても耳に入った。
今まで思い出さなかったのは思い出したくなかっただけ。
その噂はしっかり覚えている。
女薬師が、エンリルに保管されている薬師の秘術を解読して、王の暗殺を企てた、だ。
「それを、俺が盗んで逃げ回った。今この国の王は病に倒れ、二人の王子の継承問題で長く国は揺れている。その中で王族専属薬師の重鎮であるマルディンが第二王子を取り込み、パンドラの力を手にし、国を乗っ取る恐れが出てきた。だが奴を捕らえるにも証拠がない。その証拠を押さえる為に、俺達はパンドラを盗むなんて茶番を演じた。パンドラを失ったマルディンはすぐに動き、第二王子を後ろ楯にパンドラを探しながら第一王子暗殺を計画。尻尾がつかめれば奴を捕らえる。俺が戻ってきたと分かれば更に動くだろう」
「解読する目的は何だったの…?」
「表向きは飢饉や天変地異への対処の為と言われている。だが、マルディンにその気はなかった」
「今まで誰も解読できなかった?」
「何百もある章を一つ解読できた者が二人いる。一人は、薬師、…アリア」
「その人はどうなったの?」
「…パンドラの力で砦を破壊し、確かではないが王暗殺を企て、国を追われた。第一特権により処刑の許可が出、追っ手に殺されたと聞いている」
遥か遠くに聞こえる笑い声。柔らかな花を腕に、笑んだ瞳。怒りも激したりもしない、優しい母。穏やかな顔を見せながら癒しを求める人々にその力を使った。そんな人が王暗殺に砦を壊した。
それが真実だった。
「ロン…?」
胃の中に何かが渦巻いてたまった。
「町、歩いてくる」
後ろでシェインが何か言っている。でも何も聞こえなかった。
懐かしい人々のざわめき。揺れる国旗。広場のカラクリ時計が踊りはじめる。広大な土地に作られた庭園。
緑深き王都エンリル。
懐かしいものか。この町にはもう何も残っていないのに。パンドラ?そんな物は知らない。そんな物の為に母親は死に絶えた。
セウは真実を知っているのだろうか。本当に母親が王の暗殺を行ったのか。
母は何もしていないと信じてセウと共に生きてきたのに、それは真実ではなかったのだと。
シェインに目配せしながら、ティオは机を指で小突いた。
「あんたが直々に勧誘したらどうなんだ?」
「リングはさー、アリアについてた時は良かったんだけど、アリアが死んでマルディンについてからは、ほんと可愛くなくなって、俺の話なんて聞かないんだよ」
ロンは息が止まるかと思った。微かな心臓の音がまるで太鼓のように高鳴って、口からそれが飛び出しそうだ。
「ただでさえマルディンも技を使うのに、リングの調合した薬を使われたらほんと迷惑だよ。こっちの薬師はリング程腕がないし」
ティオは嘘くさいため息をつくと、片目を瞑ってちらりとロンを見た。嫌な予感にロンは後ずさりした。
「薬師のロン君」
「はい?」
「シェインの命の恩人ってことは、リングと戦ったり…?」
「してない」
シェインが煥発入れず言い返す。ティオはわざとらしくがっかりすると、頬杖をついたまま口を尖らせた。
「お前、この少年、どーやって連れてきたの?何か理由言ったの?」
ロンは首を大きく横に振った。シェインの顔色に影が入ったのを見て、ティオは側めるようにシェインを見やった。
「かわいそうに。こんな表情のない奴のせいで苦労したでしょ。逃げ足の早いのが他にいなくて、こいつがわけあって逃げ回ってるんだけど、悪いことはしてないよ。ほんと」
「嘘くさい…」
ロンは疑いの眼を隠しもせず言った。小芝居がわざとらしすぎる。
「うわ。ほんと、ほんとだから。第一王子暗殺を止めようの会なの。ついでに悪を倒そうの会。リングって薬師がむこうにいるとね、俺達も動くのが大変なんだよ。何せ奴の力はこの国一だから。奴を相手にしない為にうった手もこうやって戻ってきちゃったし」
ちらりと見た視線の先はシェインだ。シェインは無言でティオを威圧している。うるさいと言っているみたいに。
冗談まじりのティオの説明は、本質を説明しないので良く理解できない。こちらの事情を知らないロンには理解するのは難しかった。継承権を争って王族直属薬師が大聖騎士団に対して戦いを起こしているのだろうか。
「ドイメにユタがいた。どのみち終わらせる気だったんだろう?」
ロンはドイメにいた赤毛の大聖騎士団を思い出した。やはりシェインの仲間だったのだ。
「おや、ユタに会ったの?奴にお前を捕まえさせて、帰ってくる頃にはこちらは終えるつもりだったんだ。奴は今回のけ者だから本気でお前を捕まえに行ったんだけど、捕まえられなかったねえ。帰ってきたらシェインを捕まえられなかったことをからかってやろう」
あはは、と笑う姿は遊んでいる風にしか見えない。それでもやはり他の者達は真剣そのもので、ティオのおどけはうさん臭さを感じさせた。
「ま、無事でなによりだよ。シェイン、お前が帰ってきたのはふれ回っておくから、外に出る時は気をつけなよ。部屋は一つ…二つにしといてやろう。恨まれたくないからね」
何のことかティオがそう言うと、ティオの側にいた男が鍵をシェインに投げた。
「大聖騎士団は皆つけられてる。無闇に近付かないようにね」
にこりと微笑んだティオの言葉は、良い内容ではなかった。
ロンにとってシェインの仲間と話すのは危険かもしれない。彼等は母親を知っている。
彼等に関わる前に、セウを捜して帰るのが一番いいかもしれない。強行で来てしまった為セウは追い抜かしただろうが、男の姿ならセウを捜しに辺りをうろつくのは可能だ。
シェインが一緒では、それはできないけれど。
部屋を出て外に出ると、シェインは無言で、たまにロンがちゃんとついてきているか確認しながら歩いた。着いた先は入り組んだ路地に面した三階建ての石造りの家で、裏手は水路が流れていた。
逃げ場のある家だ。隣と繋がった作りは屋上を走ればある程度まで逃げられるだろう。
シェインはその家の鍵を開けると、三階まで上った。階段のすぐ右手に部屋が一つ、奥に一つの二部屋だ。何に恨まれるのか、ティオが言った通り二部屋ある。階段に繋がった部屋はキッチンも併設されていた。ホコリもたまっておらず、たまに誰かが使っているようだ。
シェインは注意深げに窓を開けては外を確認し、キッチンや隣の部屋のベッドを満遍なく調べて、ソファーにどかりと座った。
「食料がないから買ってこないとな」
「私行ってくるよ。軽く散歩したいし」
「一人で?」
「一人で。少し頭の中を整理したい」
シェインは沈黙した。そうしてとうとう諦めたように大きなため息をついた。
「パンドラを、知っているか?」
直球だ。
「知らない」
その言葉を耳にしながら、こちらから問う真似はしなかった。黙っていることはロンも同じ。だから放置していたけれど、ここまで連れてきてだんまりではロンもシェインを信用できない。
それくらいシェインは分かっていたはずだ。
ここまできてやっと話す気になったと、シェインは地面に目線を下ろしながら話しはじめた。
「薬師の、最高の知識をまとめた古文書だ。あらゆる力と権力を得られるだけの知識。人を操り天変地異をも起こせる恐ろしい力」
善悪もなく薬師が行える極限の技の数々。千の力を凌駕する個の力。
扱える者を選ぶ難解な秘技。
「遥か昔にこの国の王がそれを封じた。だが、現在の王になってパンドラを解読する作業が進められた」
「解読…?」
「解読するにも薬師の知識がなければ解読できないと言われている。だから、王族専属薬師はパンドラ解読に入った。それが、ここ十二年ぐらいの話だ」
ここ十二年。二年近く母親も関わっていることになる。
ロンの頭にふと何かが過った。
幼い時に村で聞いた噂は何だった?王都から逃げて、辿り着いた村で聞いた噂は。
記憶を探ればすぐに出てくる。何度も聞いた話だ。聞きたくなくても耳に入った。
今まで思い出さなかったのは思い出したくなかっただけ。
その噂はしっかり覚えている。
女薬師が、エンリルに保管されている薬師の秘術を解読して、王の暗殺を企てた、だ。
「それを、俺が盗んで逃げ回った。今この国の王は病に倒れ、二人の王子の継承問題で長く国は揺れている。その中で王族専属薬師の重鎮であるマルディンが第二王子を取り込み、パンドラの力を手にし、国を乗っ取る恐れが出てきた。だが奴を捕らえるにも証拠がない。その証拠を押さえる為に、俺達はパンドラを盗むなんて茶番を演じた。パンドラを失ったマルディンはすぐに動き、第二王子を後ろ楯にパンドラを探しながら第一王子暗殺を計画。尻尾がつかめれば奴を捕らえる。俺が戻ってきたと分かれば更に動くだろう」
「解読する目的は何だったの…?」
「表向きは飢饉や天変地異への対処の為と言われている。だが、マルディンにその気はなかった」
「今まで誰も解読できなかった?」
「何百もある章を一つ解読できた者が二人いる。一人は、薬師、…アリア」
「その人はどうなったの?」
「…パンドラの力で砦を破壊し、確かではないが王暗殺を企て、国を追われた。第一特権により処刑の許可が出、追っ手に殺されたと聞いている」
遥か遠くに聞こえる笑い声。柔らかな花を腕に、笑んだ瞳。怒りも激したりもしない、優しい母。穏やかな顔を見せながら癒しを求める人々にその力を使った。そんな人が王暗殺に砦を壊した。
それが真実だった。
「ロン…?」
胃の中に何かが渦巻いてたまった。
「町、歩いてくる」
後ろでシェインが何か言っている。でも何も聞こえなかった。
懐かしい人々のざわめき。揺れる国旗。広場のカラクリ時計が踊りはじめる。広大な土地に作られた庭園。
緑深き王都エンリル。
懐かしいものか。この町にはもう何も残っていないのに。パンドラ?そんな物は知らない。そんな物の為に母親は死に絶えた。
セウは真実を知っているのだろうか。本当に母親が王の暗殺を行ったのか。
母は何もしていないと信じてセウと共に生きてきたのに、それは真実ではなかったのだと。
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