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227 ー会議ー
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ナラカが去った後すぐにやって来たのはウンリュウだ。ウンリュウの気配を察して逃げたようで、武人であるウンリュウが気付かないほどナラカの逃げが早かった。
ヘキ卿のところでいつも通り計算や雑用をした後、建物を移動しサウェ卿の待つ部屋へと行く。そこにもちゃんとウンリュウが付き、部屋に入れば扉前を陣取って警備をする。
サウェ卿はそれを気にすることもなかったので、警備が付いたのは聞いているようだ。
今日は学校についての話し合いなのだが、フォーエンは来ないらしい。進み始めている義務教育について相談し合う。
「前に言っていた、誰もが知っている物語を本にすると言う案だが、候補がいくつかあってな」
小学生向けの教科書をどのレベルで作るかを考え中だと、サウェ卿は紙の束を広げた。
「結構長い物語が多いですね」
「これでは難しいか?」
「いえ、年齢ごとに分ければ大丈夫かと。これは十歳くらいかな。こっちは七歳向け。この単語もう少し簡単にした方がいいかも」
単語のレベル集みたいなものを作って欲しいと頼んであるので、そのレベルにあった物語を使いたい。ついでに国語なので道徳感の出る内容がいいのだが、こちらの物語は物語と言うより詩のようなので、叙情的な微妙な言い回しが理解できるのか、頭を捻らせなければならなかった。
短歌みたいな感じなのかなあ。日本書紀か万葉集か。それならばカルタが作れる気もする。
「基礎文字の歌はそろそろ出来上がるだろう」
「ありがとうございます。それができたら看板作ってもらえるんですもんね」
「その予定だ」
色葉歌みたいな基礎文字を全て詠む歌はないそうなので、作って欲しいとねだったのである。それを人の集まる場所に看板として立ててもらうことになった。立てる場所は様々で、文字の読めない人たちからすれば意味のないものだが、理解できる人がいれば教えるようにと言うおふれが出される。
そんなことで誰かやるのか?と言う疑問があるのだが、こちらはそれが可能な政治システムだった。皇帝が命令したのだから、やれってことで納得してしまうのだ。
なんて独裁。しかしそれを学びに使うのだから、感謝されること間違いないとか。考え方の違いである。
「リオン、この菓子はうまいぞ」
甘党サウェ卿。休憩すると必ずお菓子が出てくる。可愛らしい模様の折り紙に包まれた菓子を懐から取り出して、こちらに渡して来た。
にっと口端を上げるとイケメンが増す。サウェ卿の女性人気は高そうだ。
いただいたお菓子は柔らかいクッキーのようで、こちらではあまり食べたことのない味だ。美味しさに顔を綻ばせる。紅茶が欲しくなる味である。
「陛下は随分と穏やかになられたのは、其方のお陰なのだろうな」
「穏やか、ですか…?」
あれで穏やかになったのならば、前はどんな風だったのだろう。首を傾げると、サウェ卿は静かに細目にして微笑む。
「昔は人を寄せ付けぬようなところがあられた。笑うような姿は目にしたことがないほどに」
それはどこでもそうだったらしい。フォーエンが軽く笑うような姿も見たことがなかったそうだ。フォーエンが皇帝になる前からずっと、無表情で感情を表に出す真似はしなかった。
「雰囲気もあられるからな。気安く声を掛ける者がいれば斬られるような気配すらあられた」
随分恐ろしい人に聞こえるのだが。気安く声を掛けるとなると、女顔をからかわれたとかなのかなあ、などと想像する。
最初に会った時に女性と勘違いしたことを思い出した。あの時話せていたら、フォーエンの機嫌は最大限に下降しただろう。
「ルファン様と並べば姉妹に見えますもんね」
呟きにサウェ卿がさっと表情に影を落とした。フォーエンの前以外でもルファンの名は出さない方がいいらしい。
「確かに、良く似ていらっしゃる。ただそれはお顔だけの話だ」
だから口にするな。そんな風に聞こえた。姉妹に関してはノーコメントだ。
「サウェ卿はお会いされたことあるんですね」
「まだ皇后にもなられぬ頃、陛下が子供の頃に何度かお会いしたことはある」
「その頃のルファン様って、孤児を集めていたって本当ですか?」
あまりいい話ではない。それは知っていても聞きたかった。サウェ卿はこちらを見据えるようにすると、小さく頷く。
「そのようだな。屋敷にどこの者とも知れぬ子供たちを連れて育てていたそうだ」
「それについて詳しい方とか、いないですかね」
サウェ卿は顔を上げると、ウンリュウをちらりと見遣った。ウンリュウがその視線で扉の外へ出ていく。
パタリと扉が閉まる音がすると、サウェ卿がこちらを見つめた。鋭い瞳で何故そんなことを問うのかと視線を飛ばしてくる。
「少し気になることがあって。陛下に直接聞くのははばかれますから、どなたか知っている方に話を聞きたいなと」
「当時のことを詳しく知っているのは、シヴァ少将とその奥方だろう」
「シヴァ少将と奥さんですか!?」
「不思議に思うことはない。陛下とシヴァ少将は従兄弟同士。奥方は幼なじみだ」
幼い頃はその三人で遊ぶことが多かった。フォーエンはその後学術を学ぶために家を早くに出たそうだ。
当時は皇帝など関わりない身分。意外なほど自由に生活していたらしい。
「ダン大将もそれなりに詳しいと思うが」
ダン大将。コウユウのことである。つい嫌そうな顔をしてしまうと、サウェ卿はまじまじとこちらを見てきた。
「牽制でもされたか?」
「いえー。まぁ、あはは」
「ダン大将は陛下に恩があるからな。ただの部下とはまた違う」
「恩、ですか…?」
「ダン大将は昔陛下の従者だった。子供の頃だな。その時に陛下に忠誠を誓ったそうだ。当時家を叔父にのっとられそうになったらしく、それを助けたのが陛下だと聞いている。陛下への忠心は他のものより重い。昔の話は詳しいだろうが、どこまで教えてくれるかはわからんな」
「それは間違いなく教えてくれないですね。私嫌われているので」
「陛下以外に心を許すなどない男だ。其方だけではない」
それよりもずっと恨まれていると思うが。この話はやめておこう。殺す気あるんじゃないかとか言いたくなるので。
「ハク大輔に聞いてみたらどうだ。シヴァ少将ほどではなくとも、彼の奥方は皇太后の妹だ」
「そうですね。聞いてみます」
ハク大輔と話したいと言って、簡単に会えるのかどうかなのだが。
自分も会議に出席するよう言われることが増え、最近ヘキ卿手伝いも減ってきていた。
本日はお医者さんの集まりである。
エンシが持っていた外科の本についての意見会が行われることになり、その都度呼ばれるようになった。
やっと外科医の知識や考え方を皆で共有しようとなったわけだが、薬草の札の確認や資料の開示は一同集まって行う。医師たちの漏れをなくすためもあるが、共通の認識を持つようにするためのようだ。
外科は未知の技。偏見もあるため意見を交換し共通意識を高めるためにも、勉強会と称して意見を言い合う場を作ったのだ。
自分がここに呼ばれて何ができるのかなのだが。正直やることはない。
ただ、彼らにない知識について、何となくでも助言ができるため、ここに座ることを許された。
「道具のリスト、医療器具の資料みたいなのはないんでしょうか?」
「そのようなものはないですね。文字だけで確認するしかありません」
「私はエンシ様の術を近くで拝見したことはあるが、エンシ様の器具は見たことのない物ばかりだったぞ。まずそれを手に入れなければ」
「誰も同じ物を持っていないのか?」
「あれはエンシ様だけが持っていた物だ」
広い部屋で長机の上にあるエンシの本を開きながら、長い顎髭を生やした男たちが言い合う。
この間は解体新書を開いて人体の臓器関係について話し合った。その前は薬草の種類について話し合った。
お互いに勉強するため資料は統一したいので、人数分本を制作することになった。
ここまでは各自教科書を読み込み理解するで良かったが、問題は外科医療についてだ。
病気の種類によって説明が書かれ、どのように処置するのか、イラストで描かれているのだが、その道具についてが文字だけなのである。
彼らの中にエンシの技術を見たことがある者が数人いたが、医療器具に関して理解がなかった。
「いかようにすればこの図になるのか」
「特別な器具を使えばこのような断面になるのか?」
「方法が書いてない。他に同じような用例はないのか」
これは本を読むだけではどうにもならないだろう。ラカンの城で見た医療器具は種類はかなりあった。こちらでハサミは見たことがないので、ラカンの城に置いてあった鉗子のような物もみな知らないはずだ。
フォーエンにラカンの城にある医療器具を取り寄せてもらうしかないだろう。
それにしてもみな積極的に意見し、外科に対しての偏見なく資料を読み漁っている。病名なども聞いたことがないものが多いらしく、新しい情報ばかりに驚いてばかりだ。
エンシの技術を知っている人たちの集まりである。この機会が作れたことにより、前よりずっと医療の水準は上がるだろう。
まだ走り始めたばかりの計画だが、少しずつでもレベルが上がっていけばいいのだが。
端によった本を拾い上げて内容を確認する。
薬草の本を持っている人はいた。その内容を見た限り、花言葉は書かれていない。
レイシュンは、エンシと余程親しかったのだろう。多くの花言葉を教えてもらえるほど。
医者たちがあれでもないこれでもないと言い合いになり始めた頃、部屋にノックの音が鳴り響いた。
「リオン殿、皇帝陛下がお呼びです。エンシ様の弟子が見つかりました」
ヘキ卿のところでいつも通り計算や雑用をした後、建物を移動しサウェ卿の待つ部屋へと行く。そこにもちゃんとウンリュウが付き、部屋に入れば扉前を陣取って警備をする。
サウェ卿はそれを気にすることもなかったので、警備が付いたのは聞いているようだ。
今日は学校についての話し合いなのだが、フォーエンは来ないらしい。進み始めている義務教育について相談し合う。
「前に言っていた、誰もが知っている物語を本にすると言う案だが、候補がいくつかあってな」
小学生向けの教科書をどのレベルで作るかを考え中だと、サウェ卿は紙の束を広げた。
「結構長い物語が多いですね」
「これでは難しいか?」
「いえ、年齢ごとに分ければ大丈夫かと。これは十歳くらいかな。こっちは七歳向け。この単語もう少し簡単にした方がいいかも」
単語のレベル集みたいなものを作って欲しいと頼んであるので、そのレベルにあった物語を使いたい。ついでに国語なので道徳感の出る内容がいいのだが、こちらの物語は物語と言うより詩のようなので、叙情的な微妙な言い回しが理解できるのか、頭を捻らせなければならなかった。
短歌みたいな感じなのかなあ。日本書紀か万葉集か。それならばカルタが作れる気もする。
「基礎文字の歌はそろそろ出来上がるだろう」
「ありがとうございます。それができたら看板作ってもらえるんですもんね」
「その予定だ」
色葉歌みたいな基礎文字を全て詠む歌はないそうなので、作って欲しいとねだったのである。それを人の集まる場所に看板として立ててもらうことになった。立てる場所は様々で、文字の読めない人たちからすれば意味のないものだが、理解できる人がいれば教えるようにと言うおふれが出される。
そんなことで誰かやるのか?と言う疑問があるのだが、こちらはそれが可能な政治システムだった。皇帝が命令したのだから、やれってことで納得してしまうのだ。
なんて独裁。しかしそれを学びに使うのだから、感謝されること間違いないとか。考え方の違いである。
「リオン、この菓子はうまいぞ」
甘党サウェ卿。休憩すると必ずお菓子が出てくる。可愛らしい模様の折り紙に包まれた菓子を懐から取り出して、こちらに渡して来た。
にっと口端を上げるとイケメンが増す。サウェ卿の女性人気は高そうだ。
いただいたお菓子は柔らかいクッキーのようで、こちらではあまり食べたことのない味だ。美味しさに顔を綻ばせる。紅茶が欲しくなる味である。
「陛下は随分と穏やかになられたのは、其方のお陰なのだろうな」
「穏やか、ですか…?」
あれで穏やかになったのならば、前はどんな風だったのだろう。首を傾げると、サウェ卿は静かに細目にして微笑む。
「昔は人を寄せ付けぬようなところがあられた。笑うような姿は目にしたことがないほどに」
それはどこでもそうだったらしい。フォーエンが軽く笑うような姿も見たことがなかったそうだ。フォーエンが皇帝になる前からずっと、無表情で感情を表に出す真似はしなかった。
「雰囲気もあられるからな。気安く声を掛ける者がいれば斬られるような気配すらあられた」
随分恐ろしい人に聞こえるのだが。気安く声を掛けるとなると、女顔をからかわれたとかなのかなあ、などと想像する。
最初に会った時に女性と勘違いしたことを思い出した。あの時話せていたら、フォーエンの機嫌は最大限に下降しただろう。
「ルファン様と並べば姉妹に見えますもんね」
呟きにサウェ卿がさっと表情に影を落とした。フォーエンの前以外でもルファンの名は出さない方がいいらしい。
「確かに、良く似ていらっしゃる。ただそれはお顔だけの話だ」
だから口にするな。そんな風に聞こえた。姉妹に関してはノーコメントだ。
「サウェ卿はお会いされたことあるんですね」
「まだ皇后にもなられぬ頃、陛下が子供の頃に何度かお会いしたことはある」
「その頃のルファン様って、孤児を集めていたって本当ですか?」
あまりいい話ではない。それは知っていても聞きたかった。サウェ卿はこちらを見据えるようにすると、小さく頷く。
「そのようだな。屋敷にどこの者とも知れぬ子供たちを連れて育てていたそうだ」
「それについて詳しい方とか、いないですかね」
サウェ卿は顔を上げると、ウンリュウをちらりと見遣った。ウンリュウがその視線で扉の外へ出ていく。
パタリと扉が閉まる音がすると、サウェ卿がこちらを見つめた。鋭い瞳で何故そんなことを問うのかと視線を飛ばしてくる。
「少し気になることがあって。陛下に直接聞くのははばかれますから、どなたか知っている方に話を聞きたいなと」
「当時のことを詳しく知っているのは、シヴァ少将とその奥方だろう」
「シヴァ少将と奥さんですか!?」
「不思議に思うことはない。陛下とシヴァ少将は従兄弟同士。奥方は幼なじみだ」
幼い頃はその三人で遊ぶことが多かった。フォーエンはその後学術を学ぶために家を早くに出たそうだ。
当時は皇帝など関わりない身分。意外なほど自由に生活していたらしい。
「ダン大将もそれなりに詳しいと思うが」
ダン大将。コウユウのことである。つい嫌そうな顔をしてしまうと、サウェ卿はまじまじとこちらを見てきた。
「牽制でもされたか?」
「いえー。まぁ、あはは」
「ダン大将は陛下に恩があるからな。ただの部下とはまた違う」
「恩、ですか…?」
「ダン大将は昔陛下の従者だった。子供の頃だな。その時に陛下に忠誠を誓ったそうだ。当時家を叔父にのっとられそうになったらしく、それを助けたのが陛下だと聞いている。陛下への忠心は他のものより重い。昔の話は詳しいだろうが、どこまで教えてくれるかはわからんな」
「それは間違いなく教えてくれないですね。私嫌われているので」
「陛下以外に心を許すなどない男だ。其方だけではない」
それよりもずっと恨まれていると思うが。この話はやめておこう。殺す気あるんじゃないかとか言いたくなるので。
「ハク大輔に聞いてみたらどうだ。シヴァ少将ほどではなくとも、彼の奥方は皇太后の妹だ」
「そうですね。聞いてみます」
ハク大輔と話したいと言って、簡単に会えるのかどうかなのだが。
自分も会議に出席するよう言われることが増え、最近ヘキ卿手伝いも減ってきていた。
本日はお医者さんの集まりである。
エンシが持っていた外科の本についての意見会が行われることになり、その都度呼ばれるようになった。
やっと外科医の知識や考え方を皆で共有しようとなったわけだが、薬草の札の確認や資料の開示は一同集まって行う。医師たちの漏れをなくすためもあるが、共通の認識を持つようにするためのようだ。
外科は未知の技。偏見もあるため意見を交換し共通意識を高めるためにも、勉強会と称して意見を言い合う場を作ったのだ。
自分がここに呼ばれて何ができるのかなのだが。正直やることはない。
ただ、彼らにない知識について、何となくでも助言ができるため、ここに座ることを許された。
「道具のリスト、医療器具の資料みたいなのはないんでしょうか?」
「そのようなものはないですね。文字だけで確認するしかありません」
「私はエンシ様の術を近くで拝見したことはあるが、エンシ様の器具は見たことのない物ばかりだったぞ。まずそれを手に入れなければ」
「誰も同じ物を持っていないのか?」
「あれはエンシ様だけが持っていた物だ」
広い部屋で長机の上にあるエンシの本を開きながら、長い顎髭を生やした男たちが言い合う。
この間は解体新書を開いて人体の臓器関係について話し合った。その前は薬草の種類について話し合った。
お互いに勉強するため資料は統一したいので、人数分本を制作することになった。
ここまでは各自教科書を読み込み理解するで良かったが、問題は外科医療についてだ。
病気の種類によって説明が書かれ、どのように処置するのか、イラストで描かれているのだが、その道具についてが文字だけなのである。
彼らの中にエンシの技術を見たことがある者が数人いたが、医療器具に関して理解がなかった。
「いかようにすればこの図になるのか」
「特別な器具を使えばこのような断面になるのか?」
「方法が書いてない。他に同じような用例はないのか」
これは本を読むだけではどうにもならないだろう。ラカンの城で見た医療器具は種類はかなりあった。こちらでハサミは見たことがないので、ラカンの城に置いてあった鉗子のような物もみな知らないはずだ。
フォーエンにラカンの城にある医療器具を取り寄せてもらうしかないだろう。
それにしてもみな積極的に意見し、外科に対しての偏見なく資料を読み漁っている。病名なども聞いたことがないものが多いらしく、新しい情報ばかりに驚いてばかりだ。
エンシの技術を知っている人たちの集まりである。この機会が作れたことにより、前よりずっと医療の水準は上がるだろう。
まだ走り始めたばかりの計画だが、少しずつでもレベルが上がっていけばいいのだが。
端によった本を拾い上げて内容を確認する。
薬草の本を持っている人はいた。その内容を見た限り、花言葉は書かれていない。
レイシュンは、エンシと余程親しかったのだろう。多くの花言葉を教えてもらえるほど。
医者たちがあれでもないこれでもないと言い合いになり始めた頃、部屋にノックの音が鳴り響いた。
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