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132 ー怒りー
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今、おかしな言葉を聞いた。
だんしょく。って聞こえた。
男?いや確かに、今自分は男の格好である。その出仕の子供を助けに、フォーエンたる皇帝陛下が、直々に拉致された場所に行き、抱きかかえて後宮に戻った。
それだけ聞けば、確かに首を傾げる話である。
だがしかし、
「いや、ちょ、待って。今、変なこと言った。男色!?しかも、噂たってる!?︎は!?」
「そう言われているよ。だから、妃たちに通うことがないのかと」
どっと汗が噴き出した。誰だ、そんな恐ろしい噂を流したのは。
ちなみにこの国が、その点でどの程度の許容がされているのかわからない。だが話し方からすると、とてもではないが納得しきれないと言っているように思える。
一応、聞いてみる。
「そ、あの、皇帝陛下云々はともかくだ。そーいう、同性の恋愛は、こっちはやっぱりある、の、かなー?」
「あるはあるけど、皇帝陛下は問題になるよ。後継がいなくなる」
「ですよね!」
何だか泣きたくなってきた。
自分のせいで、フォーエンが男色家として噂をされる。
妃をとらない理由ができてよかったね。なんて言ったらきっと殺される。
誰にって、コウユウにだ。
「それは殺されるわ。さすがに終わったわ。えー、もー、私、ダン大将に殺される。やだもう、本当にやばい。誰、そんなアホな噂流したのー!死ぬわ。これ、私死ぬわ。やだーもー、ダン大将に会ったら終わるー!」
理音は頭を抱えて座り込んだ。
フォーエンが恐ろしく怒ったとしたら、コウユウも同じく恐ろしく怒っていることだろう。
この噂にどう対処するのか。考えるだけで死にそうになる。理音がだ。
「これ以上、恨みかいたくない。怖い。あーもー、今度会う予定あるのに、絶対目で殺される。目線だけで死ぬ!もう、バカじゃないの、そんな噂流したやつ!」
「違うのかよ。結構、納得されてる方多いぜ。あれだけ美しければ、男でもって」
「おい、こら!いや、それはわかるけど!」
「わかるのかよ…」
実際初めて会った時、女だと思ってたわけで、それで織姫に相手がいても、全く何も違和感がない。
フォーエンを知らなければ、へー、くらいのものである。
だがしかし、フォーエンを知った今、それは納得いかない。
しかも、妃は今後持つと言っているのに、そんな噂がたっては何かと問題になるのではないのだろうか。ならないのか?
「出仕の子供一人に、皇帝陛下がお出になられたんだ。しかも、助けに行かれたのがご本人だからね。場所を聞かれてすぐにリオンを探しに行かれたから、ダン大将も確かに驚かれていた」
「だろうね。あー、怖いわー。ただでさえ私、あの人に嫌われてるのに。絶対嫌味言われる。はっきり言ってくるかも、余計なことしやがってって。言ってくるわ。怖い!」
目に浮かぶ光景である。蔑んだ目で見られて、余計なことをしてくれたと遠回しに叱責されるだろう。
「皇帝陛下がリオンを抱いたまま走っておられたのは、結構な人が見ていたからね。そう噂されても、仕方ないと思う」
「おおおおお」
頭を抱えるしかない。暗殺理由が決まった。
皇帝陛下フォーエンに、男色家と言う噂を決定づけたことである。
「死んだ。さよなら、私」
「死ぬなよ。本当に違うわけ?」
「んなわけあるか。何でそうなる。それで納得しちゃう、皆さんもひどいよね。わかるけど!」
「わかるんだ…」
「わかるわ。初め女だと思ってたし。でも、あの人女っぽくないから、全然。私より気が強いから。キレると怖いもん。そう言えば私も怖かったな、皇帝陛下が怒ったの見た時。いきなりキレるんだよね。時々子供っぽいくせにすぐ怒るし、すぐ殴るし、優しいけどキレると怖い」
つくづく、能面な割に感情は豊かだと思う。顔に出さないだけで。
それがわかりやすく感じたのは最近だが。
「そんな噂が本人に届いてるのかなあー。だから、ヘキ卿のとこに飛ばされたのかも。ヘキ卿と一緒にいれば、変なこと聞かれないだろうし」
そう考えて、待てよと思う。
それって、遠回しに肯定したようなものではないだろうか。
理音を守るために、ヘキ卿に守らせている。
つまりそれって、男色ですと言ったも同然。
セイリンも気まずそうにそれを顔に出す。
「ダメじゃん」
がくりと膝をつくと、セイリンも苦笑いしかできない。
「結局、どう言うことなんだよ。何で皇帝陛下がお出になられたんだ?」
聞かれると困るMAXだ。この質問をされないように、会わせられなかったのかもしれない。
「私は皇帝陛下に恩があって、皇帝陛下はそれを気にしてくれるだけだよ。私はほら、外国から来たし、前はこっちの言葉わからなかったから、皇帝陛下に言葉を教えてもらったの。あの人は、優しいから」
「だからって、皇帝陛下が直々に?」
「拾った手前、捨てられないだけだよ。別にそんだけ。だから皇帝陛下は気にしてくれるし、仕事もくれる。その代わり周りの人間はいい顔しないし、やってられないんだろうけどね。私はそう言うとこで、あぐらをかいてるわけ。皇帝陛下が言えば周りも仕方なく許してくれるけど、実際あり得ないでしょ。それは皇帝陛下が命令してるからで、本当は言うことなんてききたくないんだよ。どこの馬の骨なのかもわからないのを、皇帝陛下が引き取ったんだから」
ただそれだけ。
それを気まぐれだと思って、周りは信じてくれないだろうか。男色家より余程納得のいく答えだ。
「そうだとしても、あそこまでお怒りになられるなんて、誰も彼も驚かれていたよ。まるで、鬼神のようだと」
「鬼神の如くお怒りになられたって、みんな知ってるからなあ」
セイリンとハルイは顔を見合わせる。
誰もが驚いた、フォーエンの怒気。
心配をかけたのだろうか。そこまで、怒るまでに。
「よく、わからない。私に何かあっても、怒るようなことじゃないから。何か他に、理由があるんじゃないかな」
「そんなんじゃねえだろ。どう考えたって、お前が行方不明になって怒ってたんだから。出仕の子供一人いなくなっただけで、宮廷が大騒ぎだったんだぞ」
「でも、私が行方不明になったくらいで、そんな大騒ぎになる話じゃないんだよね。何だろな。勝手にいなくなったって思われたのかな。そしたら怒るの、わかるんだけど」
それなら納得する。フォーエンの運命左右云々によりこんなに待遇を良くしてもらっているのに、そこから逃げ出すとなれば、彼も怒りにかられるだろう。
だが、そんな理由ではないのだと言うのは、少なからず気づいていた。
フォーエンの中で、囮と言うものが忘れさられたようだ。
だからと言って、理音のためにそこまで憤るのもおかしな話なのだが。
「ともかく、心配かけた、って言うより、驚かせてごめんね。まさか、そんな大事になってるとは思わなかった。ずっと微熱あって、眠ってたから」
「怪我、ひどかったんじゃねえの?まだ包帯してるし」
「髪も切られたの?あるまじき短さだけど」
「子供でもダメな短さ?頭殴られた時に髪が切れちゃったから、揃えたんだよね。そしたら、切ったことすっごく怒られて」
「短すぎだろ、それ。ちんぴらみたいだぞ」
ナラカほどの短さではないのだが、髪が短いとちんぴら呼ばわりか。
それはフォーエンも怒るわけである。しかも、男でその反応なのだから。
フォーエンとは結局、あの後話していない。髪の毛の件もうやむやになった。
「リオン?」
「そろそろ戻る。ご飯食べなきゃ。また来るね」
二人に別れを告げ、建物へ戻る。
フォーエンに次会っても、同じ話はしないだろう。口にしたくない会話について、フォーエンは口をつぐむことを徹底している。潔く話さない。それは前からずっと同じ。
今回の件も、聞いても何も教えてくれないんだろう。フォーエンは自分の感情について、なおさら話さない。
彼の真実を知り得ることはできないのだろうか。
だんしょく。って聞こえた。
男?いや確かに、今自分は男の格好である。その出仕の子供を助けに、フォーエンたる皇帝陛下が、直々に拉致された場所に行き、抱きかかえて後宮に戻った。
それだけ聞けば、確かに首を傾げる話である。
だがしかし、
「いや、ちょ、待って。今、変なこと言った。男色!?しかも、噂たってる!?︎は!?」
「そう言われているよ。だから、妃たちに通うことがないのかと」
どっと汗が噴き出した。誰だ、そんな恐ろしい噂を流したのは。
ちなみにこの国が、その点でどの程度の許容がされているのかわからない。だが話し方からすると、とてもではないが納得しきれないと言っているように思える。
一応、聞いてみる。
「そ、あの、皇帝陛下云々はともかくだ。そーいう、同性の恋愛は、こっちはやっぱりある、の、かなー?」
「あるはあるけど、皇帝陛下は問題になるよ。後継がいなくなる」
「ですよね!」
何だか泣きたくなってきた。
自分のせいで、フォーエンが男色家として噂をされる。
妃をとらない理由ができてよかったね。なんて言ったらきっと殺される。
誰にって、コウユウにだ。
「それは殺されるわ。さすがに終わったわ。えー、もー、私、ダン大将に殺される。やだもう、本当にやばい。誰、そんなアホな噂流したのー!死ぬわ。これ、私死ぬわ。やだーもー、ダン大将に会ったら終わるー!」
理音は頭を抱えて座り込んだ。
フォーエンが恐ろしく怒ったとしたら、コウユウも同じく恐ろしく怒っていることだろう。
この噂にどう対処するのか。考えるだけで死にそうになる。理音がだ。
「これ以上、恨みかいたくない。怖い。あーもー、今度会う予定あるのに、絶対目で殺される。目線だけで死ぬ!もう、バカじゃないの、そんな噂流したやつ!」
「違うのかよ。結構、納得されてる方多いぜ。あれだけ美しければ、男でもって」
「おい、こら!いや、それはわかるけど!」
「わかるのかよ…」
実際初めて会った時、女だと思ってたわけで、それで織姫に相手がいても、全く何も違和感がない。
フォーエンを知らなければ、へー、くらいのものである。
だがしかし、フォーエンを知った今、それは納得いかない。
しかも、妃は今後持つと言っているのに、そんな噂がたっては何かと問題になるのではないのだろうか。ならないのか?
「出仕の子供一人に、皇帝陛下がお出になられたんだ。しかも、助けに行かれたのがご本人だからね。場所を聞かれてすぐにリオンを探しに行かれたから、ダン大将も確かに驚かれていた」
「だろうね。あー、怖いわー。ただでさえ私、あの人に嫌われてるのに。絶対嫌味言われる。はっきり言ってくるかも、余計なことしやがってって。言ってくるわ。怖い!」
目に浮かぶ光景である。蔑んだ目で見られて、余計なことをしてくれたと遠回しに叱責されるだろう。
「皇帝陛下がリオンを抱いたまま走っておられたのは、結構な人が見ていたからね。そう噂されても、仕方ないと思う」
「おおおおお」
頭を抱えるしかない。暗殺理由が決まった。
皇帝陛下フォーエンに、男色家と言う噂を決定づけたことである。
「死んだ。さよなら、私」
「死ぬなよ。本当に違うわけ?」
「んなわけあるか。何でそうなる。それで納得しちゃう、皆さんもひどいよね。わかるけど!」
「わかるんだ…」
「わかるわ。初め女だと思ってたし。でも、あの人女っぽくないから、全然。私より気が強いから。キレると怖いもん。そう言えば私も怖かったな、皇帝陛下が怒ったの見た時。いきなりキレるんだよね。時々子供っぽいくせにすぐ怒るし、すぐ殴るし、優しいけどキレると怖い」
つくづく、能面な割に感情は豊かだと思う。顔に出さないだけで。
それがわかりやすく感じたのは最近だが。
「そんな噂が本人に届いてるのかなあー。だから、ヘキ卿のとこに飛ばされたのかも。ヘキ卿と一緒にいれば、変なこと聞かれないだろうし」
そう考えて、待てよと思う。
それって、遠回しに肯定したようなものではないだろうか。
理音を守るために、ヘキ卿に守らせている。
つまりそれって、男色ですと言ったも同然。
セイリンも気まずそうにそれを顔に出す。
「ダメじゃん」
がくりと膝をつくと、セイリンも苦笑いしかできない。
「結局、どう言うことなんだよ。何で皇帝陛下がお出になられたんだ?」
聞かれると困るMAXだ。この質問をされないように、会わせられなかったのかもしれない。
「私は皇帝陛下に恩があって、皇帝陛下はそれを気にしてくれるだけだよ。私はほら、外国から来たし、前はこっちの言葉わからなかったから、皇帝陛下に言葉を教えてもらったの。あの人は、優しいから」
「だからって、皇帝陛下が直々に?」
「拾った手前、捨てられないだけだよ。別にそんだけ。だから皇帝陛下は気にしてくれるし、仕事もくれる。その代わり周りの人間はいい顔しないし、やってられないんだろうけどね。私はそう言うとこで、あぐらをかいてるわけ。皇帝陛下が言えば周りも仕方なく許してくれるけど、実際あり得ないでしょ。それは皇帝陛下が命令してるからで、本当は言うことなんてききたくないんだよ。どこの馬の骨なのかもわからないのを、皇帝陛下が引き取ったんだから」
ただそれだけ。
それを気まぐれだと思って、周りは信じてくれないだろうか。男色家より余程納得のいく答えだ。
「そうだとしても、あそこまでお怒りになられるなんて、誰も彼も驚かれていたよ。まるで、鬼神のようだと」
「鬼神の如くお怒りになられたって、みんな知ってるからなあ」
セイリンとハルイは顔を見合わせる。
誰もが驚いた、フォーエンの怒気。
心配をかけたのだろうか。そこまで、怒るまでに。
「よく、わからない。私に何かあっても、怒るようなことじゃないから。何か他に、理由があるんじゃないかな」
「そんなんじゃねえだろ。どう考えたって、お前が行方不明になって怒ってたんだから。出仕の子供一人いなくなっただけで、宮廷が大騒ぎだったんだぞ」
「でも、私が行方不明になったくらいで、そんな大騒ぎになる話じゃないんだよね。何だろな。勝手にいなくなったって思われたのかな。そしたら怒るの、わかるんだけど」
それなら納得する。フォーエンの運命左右云々によりこんなに待遇を良くしてもらっているのに、そこから逃げ出すとなれば、彼も怒りにかられるだろう。
だが、そんな理由ではないのだと言うのは、少なからず気づいていた。
フォーエンの中で、囮と言うものが忘れさられたようだ。
だからと言って、理音のためにそこまで憤るのもおかしな話なのだが。
「ともかく、心配かけた、って言うより、驚かせてごめんね。まさか、そんな大事になってるとは思わなかった。ずっと微熱あって、眠ってたから」
「怪我、ひどかったんじゃねえの?まだ包帯してるし」
「髪も切られたの?あるまじき短さだけど」
「子供でもダメな短さ?頭殴られた時に髪が切れちゃったから、揃えたんだよね。そしたら、切ったことすっごく怒られて」
「短すぎだろ、それ。ちんぴらみたいだぞ」
ナラカほどの短さではないのだが、髪が短いとちんぴら呼ばわりか。
それはフォーエンも怒るわけである。しかも、男でその反応なのだから。
フォーエンとは結局、あの後話していない。髪の毛の件もうやむやになった。
「リオン?」
「そろそろ戻る。ご飯食べなきゃ。また来るね」
二人に別れを告げ、建物へ戻る。
フォーエンに次会っても、同じ話はしないだろう。口にしたくない会話について、フォーエンは口をつぐむことを徹底している。潔く話さない。それは前からずっと同じ。
今回の件も、聞いても何も教えてくれないんだろう。フォーエンは自分の感情について、なおさら話さない。
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