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「リオン、今回の謀反では、エンセイの尻を叩いてくれたことに感謝している」
ハク大輔が口を開けば、まずそれだった。
予想外の話である。ハク大輔はヘキ卿の心配をしていたとは知らなかった。名前呼びならば仲がいいのだろうか。
「あれは、本当に気力のない男で、出仕もせず遊んでばかりで自分を下手に見せようなどとくだらないことばかりをやって、それが身に合う馬鹿な男だからな」
フォーエンと同じ散々な言い方である。
「皇帝陛下の命令もなく、よくやってくれた。礼を言いたかったが童出仕をしていると聞いていて、そちらに参ることはできなかった」
お偉いさんはあまり理音のいる建物には来ない。見かけたことがあるのはヘキ卿とシヴァ少将だけである。一介の配達員の子供に会いになど、到底来られないのだろう。
「いえ、私もナミヤさんの家にいた人たちがどちらの仲間なのかわからず、失礼なことを言いました」
「それは当然だ。素性も知らせず文の受け渡しをさせられていたのだから。だがナミヤが初めにお前を見た際に、皇帝陛下の隣に座していた女性に似ていると気づき、それが本人だとわかってからは、失礼ながら試させてもらった」
「試す?」
「皇帝陛下の味方になり得る者なのかを」
初耳である。そんな試されるようなことがあったのか思い出せない。
「皇帝陛下から、御身の運命を左右する大切な役割を持つ者だとは伺っている」
「ああ、そうらしいですね。でも、本人信じてませんよ。私もですけれど」
運命左右してたらもっと大切に扱うだろうが、囮にするほど適当な扱いだ。
「信じる信じないではない。それが事実なだけだ。長く皇帝の座に座る者がいない昨今、ウーゴより授かった運命を左右する者が現れたとあれば、何も起きないはずがない。それが例え滅びを呼ぼうと何だろうと、問題は皇帝陛下への忠義があるかどうかである」
滅びを呼ぶ。運命を左右するのであれば、良しも悪しもあると言うことだろうか。最悪フォーエンを滅ぼすほどの。
何の力もない女子高生一人捕まえて、大仰な表現である。だが、ここに来たのは確かな事実だ。それを言われると言葉が返せない。
「私はこちらに来て右も左もわからなくて、最初はご飯食べれて寝床があってって、生きていく分には問題ない場所に連れてこられて、安心半分、でもいつまでもここにはいられないと思ったんです。私には何もないし、こっちに来てから途方にくれるしかないから。だから働けたら働きたいし、一人でちゃんと生きていけるくらいはしなきゃってだけで、リン大尉の家に入れたのも偶然です。皇帝陛下の側にいなきゃって思ったわけじゃない。ただ、私は個人的におかしいなと思ったことは正したいし、わからなければ調べたい。それがたまたま今回の謀反に引っかかって、それでヘキ卿の家に入ろうと思っただけ。忠義なんてものじゃない」
フォーエンのためになればいいと思ったけれど、そんなものはただの自己満足だ。
今回だって、気になるから会いたいだけ。ただそれだけである。
「ただ、フォーエンが辛いなら助けたいと思うし、今回も病気の話で引っかかることがあったから会いたいだけです。運命云々とかはどうでもいい」
そんな重みは持っていないのだ。話を大きくする必要はないだろう。自分たちは信じていない。その程度でいいではないか。結局、自分は元の生活に帰るのだから。
「皇帝陛下の御名を呼ぶことは、私にはもうない」
「え?」
「御名を呼ぶことを許されれば、病の中に会うことも許されよう。ダン大将が何を言っても、皇帝陛下の命があればそれが絶対だ」
「はあ」
名前呼びにそこまでの力があるのか。たまにポロリとフォーエンを口に出してしまっているが、よろしくない所行なのだ。しかし、名前呼びは本人からの自己紹介のせいなのだが。
ハク大輔の考えは撤回した方が良いと思う。勘違いである。いつでもどこでも勘違いばかりだ。
でも、今はその勘違いで通したい。
「ハク、入るよ。リオンが来ているって聞いて」
慌てて入って来たのはヘキ卿である。走ったのか髪が乱れていた。どこから走ってきたんだ、この人。
「リオン、皇帝陛下のことだろう。話を聞いたんだけれど、やはり皇帝陛下のご容態は私にはわからなくて…」
「わからないならば、会いに行けばわかるだろう」
「え?ハク、病の皇帝陛下にお会いしたら、リオンだって」
うつるかもしれない。それを言わず、ヘキ卿はちらりとこちらを見た。うつったら困るほどの病なのか不安がよぎる。
「その覚悟はあるのだろう。ここまで来るのなら」
うつる気はないが、うつるような迂闊な真似をしないだけである。それは言わず、ハク大輔が部屋を出るのに理音は後をついた。ヘキ卿もそれに続く。
「二人で行けば許可が出るとでも?出るかもしれないけれど、それでいいの、ハク」
「何ならシヴァ少将にも頼むか?」
鼻で笑って、ハク大輔はずかずかと廊下を歩んだ。
シヴァ少将を連れたら、上から三人皇帝の跡継ぎになる。ハク大輔とヘキ卿が一緒に病の皇帝に会うための許可を取りに行くことは、世間体がよくないのかもしれない。まるで次を取りにいくような。
彼らはフォーエンの敵ではないのに、それでも周りはそういう目で見るのだろうか。
しかし、本人にその気がなくても辺りに近づく輩がいるのだろう。ヘキ卿のように無理な婚姻を結ぶこともあるのだから。
辛い立場だな。
けれど跡継ぎなんてものは、そんなことばかりなのかもしれない。周りに固められて身動きができなくなってしまう。
「これは、お二人とも血相を変えて、どうなされましたか」
声を掛けてきたのはそのシヴァ少将だ。にこりと笑ってから二人を見やり、こちらを冷ややかに見やった。
「珍しい色の子供がいるようですが?」
色とは服の色だろう。声までも小河原に似ている。ただ、理音を見る目が小河原ではない。理音と目を合わせれば、頰を染めるような純情な男である。理音の前だけだが。
「私用でな。体調は良さそうだが、民部に近づくなよ。お前では病に罹りそうだ」
「ご心配をいただき、ありがとうございます」
そつのない挨拶だ。けれどどこか演技くさい。小河原にそんなところも似ていた。
似ているが、若干小河原より身長があるだろうか。靴のせいかな。と思ってしまうほど似ていて、理音はシヴァ少将の顔をじっと見つめてしまった。本来なら端によって頭を下げるべきなのに。
だからか、シヴァ少将は目を眇めて理音に視線を戻した。
「私に、何か?」
「いえ、失礼しました」
理音は慌てて頭を垂れる。脇に寄ってシヴァ少将が過ぎるのを待った方がいいのか迷うと、先にハク大輔が前へ出た。
「シヴァ少将、悪いが急いでいる」
すれ違うと、軽く頭を下げたシヴァ少将が、微かに理音を視線に入れた。
それは僅かだが間違いなく目が合って、二人の後をつきながらも、理音は後ろを見続けた。
あれは、何だろう。
前に間違って声を掛けたのがまずかっただろうか。その時に顔を覚えられたかもしれない。
だからだろうか、ひどく睨んでいるように見えた。
ハク大輔が口を開けば、まずそれだった。
予想外の話である。ハク大輔はヘキ卿の心配をしていたとは知らなかった。名前呼びならば仲がいいのだろうか。
「あれは、本当に気力のない男で、出仕もせず遊んでばかりで自分を下手に見せようなどとくだらないことばかりをやって、それが身に合う馬鹿な男だからな」
フォーエンと同じ散々な言い方である。
「皇帝陛下の命令もなく、よくやってくれた。礼を言いたかったが童出仕をしていると聞いていて、そちらに参ることはできなかった」
お偉いさんはあまり理音のいる建物には来ない。見かけたことがあるのはヘキ卿とシヴァ少将だけである。一介の配達員の子供に会いになど、到底来られないのだろう。
「いえ、私もナミヤさんの家にいた人たちがどちらの仲間なのかわからず、失礼なことを言いました」
「それは当然だ。素性も知らせず文の受け渡しをさせられていたのだから。だがナミヤが初めにお前を見た際に、皇帝陛下の隣に座していた女性に似ていると気づき、それが本人だとわかってからは、失礼ながら試させてもらった」
「試す?」
「皇帝陛下の味方になり得る者なのかを」
初耳である。そんな試されるようなことがあったのか思い出せない。
「皇帝陛下から、御身の運命を左右する大切な役割を持つ者だとは伺っている」
「ああ、そうらしいですね。でも、本人信じてませんよ。私もですけれど」
運命左右してたらもっと大切に扱うだろうが、囮にするほど適当な扱いだ。
「信じる信じないではない。それが事実なだけだ。長く皇帝の座に座る者がいない昨今、ウーゴより授かった運命を左右する者が現れたとあれば、何も起きないはずがない。それが例え滅びを呼ぼうと何だろうと、問題は皇帝陛下への忠義があるかどうかである」
滅びを呼ぶ。運命を左右するのであれば、良しも悪しもあると言うことだろうか。最悪フォーエンを滅ぼすほどの。
何の力もない女子高生一人捕まえて、大仰な表現である。だが、ここに来たのは確かな事実だ。それを言われると言葉が返せない。
「私はこちらに来て右も左もわからなくて、最初はご飯食べれて寝床があってって、生きていく分には問題ない場所に連れてこられて、安心半分、でもいつまでもここにはいられないと思ったんです。私には何もないし、こっちに来てから途方にくれるしかないから。だから働けたら働きたいし、一人でちゃんと生きていけるくらいはしなきゃってだけで、リン大尉の家に入れたのも偶然です。皇帝陛下の側にいなきゃって思ったわけじゃない。ただ、私は個人的におかしいなと思ったことは正したいし、わからなければ調べたい。それがたまたま今回の謀反に引っかかって、それでヘキ卿の家に入ろうと思っただけ。忠義なんてものじゃない」
フォーエンのためになればいいと思ったけれど、そんなものはただの自己満足だ。
今回だって、気になるから会いたいだけ。ただそれだけである。
「ただ、フォーエンが辛いなら助けたいと思うし、今回も病気の話で引っかかることがあったから会いたいだけです。運命云々とかはどうでもいい」
そんな重みは持っていないのだ。話を大きくする必要はないだろう。自分たちは信じていない。その程度でいいではないか。結局、自分は元の生活に帰るのだから。
「皇帝陛下の御名を呼ぶことは、私にはもうない」
「え?」
「御名を呼ぶことを許されれば、病の中に会うことも許されよう。ダン大将が何を言っても、皇帝陛下の命があればそれが絶対だ」
「はあ」
名前呼びにそこまでの力があるのか。たまにポロリとフォーエンを口に出してしまっているが、よろしくない所行なのだ。しかし、名前呼びは本人からの自己紹介のせいなのだが。
ハク大輔の考えは撤回した方が良いと思う。勘違いである。いつでもどこでも勘違いばかりだ。
でも、今はその勘違いで通したい。
「ハク、入るよ。リオンが来ているって聞いて」
慌てて入って来たのはヘキ卿である。走ったのか髪が乱れていた。どこから走ってきたんだ、この人。
「リオン、皇帝陛下のことだろう。話を聞いたんだけれど、やはり皇帝陛下のご容態は私にはわからなくて…」
「わからないならば、会いに行けばわかるだろう」
「え?ハク、病の皇帝陛下にお会いしたら、リオンだって」
うつるかもしれない。それを言わず、ヘキ卿はちらりとこちらを見た。うつったら困るほどの病なのか不安がよぎる。
「その覚悟はあるのだろう。ここまで来るのなら」
うつる気はないが、うつるような迂闊な真似をしないだけである。それは言わず、ハク大輔が部屋を出るのに理音は後をついた。ヘキ卿もそれに続く。
「二人で行けば許可が出るとでも?出るかもしれないけれど、それでいいの、ハク」
「何ならシヴァ少将にも頼むか?」
鼻で笑って、ハク大輔はずかずかと廊下を歩んだ。
シヴァ少将を連れたら、上から三人皇帝の跡継ぎになる。ハク大輔とヘキ卿が一緒に病の皇帝に会うための許可を取りに行くことは、世間体がよくないのかもしれない。まるで次を取りにいくような。
彼らはフォーエンの敵ではないのに、それでも周りはそういう目で見るのだろうか。
しかし、本人にその気がなくても辺りに近づく輩がいるのだろう。ヘキ卿のように無理な婚姻を結ぶこともあるのだから。
辛い立場だな。
けれど跡継ぎなんてものは、そんなことばかりなのかもしれない。周りに固められて身動きができなくなってしまう。
「これは、お二人とも血相を変えて、どうなされましたか」
声を掛けてきたのはそのシヴァ少将だ。にこりと笑ってから二人を見やり、こちらを冷ややかに見やった。
「珍しい色の子供がいるようですが?」
色とは服の色だろう。声までも小河原に似ている。ただ、理音を見る目が小河原ではない。理音と目を合わせれば、頰を染めるような純情な男である。理音の前だけだが。
「私用でな。体調は良さそうだが、民部に近づくなよ。お前では病に罹りそうだ」
「ご心配をいただき、ありがとうございます」
そつのない挨拶だ。けれどどこか演技くさい。小河原にそんなところも似ていた。
似ているが、若干小河原より身長があるだろうか。靴のせいかな。と思ってしまうほど似ていて、理音はシヴァ少将の顔をじっと見つめてしまった。本来なら端によって頭を下げるべきなのに。
だからか、シヴァ少将は目を眇めて理音に視線を戻した。
「私に、何か?」
「いえ、失礼しました」
理音は慌てて頭を垂れる。脇に寄ってシヴァ少将が過ぎるのを待った方がいいのか迷うと、先にハク大輔が前へ出た。
「シヴァ少将、悪いが急いでいる」
すれ違うと、軽く頭を下げたシヴァ少将が、微かに理音を視線に入れた。
それは僅かだが間違いなく目が合って、二人の後をつきながらも、理音は後ろを見続けた。
あれは、何だろう。
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