39 / 72
転生者
第35話
しおりを挟む
俺達は研究材料として魅惑のアダマンタイトを求めて、ユジャスカ帝国の首都を出発しアダマンタイマイのいるダンジョンへと地竜を走らせ、2日が経過していた。
「前方正面~、魔獣の群れがいるわよ~」
間延びした声は到底スクランブルには聞こえないが、気を引き締めて馬車の速度を落とす。少し近づくと通常の魔物エンカウントとは雰囲気が違う事に気が付いた。
「あれは? 子供が襲われているわ!」
どうやらゴブリンナイトとポイズンドッグの混成部隊に子供が襲われているようだ。
一応武装して冒険者に見えなくもないがやはり幼い。10歳くらいだろうか。駆け出し冒険者1人では逃げることもままならないようで、どう見ても劣勢、というか全身あちこちにケガをしている。対して魔物はというとネズミを見つけた猫の如く甚振いたぶっている。
「いくぞっ!」
一気に馬車から飛び降り群れの中心へと走る。後ろからシェリーさんのツインアルテミスボウによる援護射撃が入り、さっそくポイズンドッグ2体に致命傷を与えた。威力は周知の通りだがその精度も見逃せない。
後あとから飛び出したサラが俺を抜き去り戦闘を開始した。強化靴装備による俊足効果は流石だ。最速で接近して勢いを殺さず飛び蹴り……直撃を受けたゴブリンナイトが派手に吹っ飛んでいった。
サラ程の速度は無いが俺だって狼の獣人族だ。人族では考えられないほどの速度で接近、子供への進路上にいたゴブリンナイトを強化腕装備の右腕を振り抜く。
頑張って防御しようとしていたようで盾の上からの殴りになったが問題ない。砕けた盾と一緒に吹っ飛んでいった。
こんな雑魚、素手でも余裕で倒せるぜ。
っと、まだまだ戦闘は継続中だ。
俺達の介入で魔物たちの意識の大半がこっちに向いた。その隙にシェリーさんの援護射撃で子供の近くにいたポイズンドッグがさらに2体致命傷となっている。
「っしゃあ!かかってこいやぁ!!」
なるべくヘイトをこちらに集めつつ次の敵へ走る。一瞬で周囲を見るとサラは子供の近くへと駆け寄って行っていた。
すぐに接敵、間合いに入ると同時に左右の拳を交互にくれてやる。
俺の速度にポイズンドッグは成す術もなく左前足付け根と顔面を直撃、倒すだけならばこれだけでよかったが進路妨害にしかならないのでトドメに回し蹴りを入れて左に吹き飛ばす。
右から別のポイズンドッグが襲い掛かって来たが、後ろから伸びて来たサラの如意棒によって貫かれて戦線離脱していった。
「まだまだぁ!こいやぁぁあああああ!」
と、ヘイト集めしようと声を荒げながら顔を上げた。
「終わったわよ」
終わってた。
瞬間火力なら2人にも負けない自信はあるが、会敵から殲滅までの速度は遠距離攻撃持ちのシェリーさんや速度特化のサラには敵わないな。
すぐに子供の所へ近づくと、早々にサラが回復魔法で治療を始めていた。
「助かって気が抜けたようね。今は意識を失っているけれど、これは……ちょっとまずいわね」
回復魔法により傷口は癒されていくが……
「もしかして~、毒に侵されているのかしら~?」
「どうもそうみたい。ゲンスイさん、解毒ポーションはあったかしら?」
「ああ、念のために用意しておいてよかったな。これを使ってくれ」
収納庫から解毒ポーションを取り出しサラに渡す。手早く解毒ポーションを飲まそうとするが気を失っているため上手く飲みこめない。するとサラが一度口に含み直接口付けして飲ませる。
「あっ!俺の唇がぁぁぁ」
つい本音が口から出そうになったが、TPOを弁えた俺はギリギリのところでそれを留まった。
「ゲンスイくん~不謹慎よ~」
留まっていなかった。ただ、不幸中の幸いかサラには聞こえなかったようで人命救助に集中していた。
「解毒ポーションも飲ませたし傷口もある程度癒すことができたわ。ただ、結構衰弱しているようだから街に連れて行ってゆっくり休ませる方がよさそうね」
これからダンジョンに行こうというタイミングで街へ逆戻りになるが、転生前は日本人だった俺達にとって人命優先は共通認識だった。
「その子を馬車に乗せよう」
サラの介助から男の子を抱え上げ馬車の荷台で寝かせる。
あれ?この匂いは……。
まぁいいか。
「サラはこの子に付いていてくれ。さぁ、パイオツカイデーもましゅまろもひとっ走りたのむぞ」
前半はサラに後半は地竜に声を掛けると、サラはひょいっと荷台に飛び乗った。2頭の地竜も首を縦に振って了承の合図をしてくれていた。
◇
「う……ん……、こ、こ、は?」
助けた子供の意識が戻ったのは翌朝の事だった。
「気が付いたみたい」
これまで急ぎながらも極力振動を抑えるため全速力ではなかったが、声を聴いて馬車の速度を落とす。
「あなたは魔獣に襲われて毒に侵されていたのよ。もう解毒も出来たと思うけど、かなりの深手だったからまだ安静にしておいたほうがいいわ」
「助けてくれたの?お姉さんありがとう」
状況の説明で少し安心したのか、少しだけ笑顔を見せてくれた。しかし、衰弱から幾分マシになったとはいえ、まだ影が残っているように見える。
「私はサラっていうの。研究なんかもしているけど、今は旅の冒険者よ。あなた、名前は?」
「フォン」
「そっか、フォン君っていうのね。こっちはシェリーさん。あっちの御者台にいるのがゲンスイさん、私達は3人パーティーよ」
サラの紹介で俺トシェリーさんに視線に捉えた瞬間、怯えるように身を屈め小さくなった。
「獣人……それにお姉さんも、人じゃない……お願い助けて、食べないで……」
「私達は~人を食べたりしないわよ~」
「獣人を何だと思ってるんだ。見た目や身体能力は違うが人を食べたりなんかしない」
わざわざ食べない宣言をしてやったがまだ完全には警戒を解いてないようだ。まったく、この国の教育はどうなってるんだ。
「フォン君、今私達は帝都ユジャスカに向っているの。到着にはもうしばらくかかるからゆっくり休んでいてね。まだ毒のダメージも完治していないみたいだし無理しちゃだめよ」
毒を受けた場合如何に早く解毒出来るかが大事だ。戦闘中毒を受けても直後に解毒できれば数時間あれば完治する。しかしこの子は戦闘直後に解毒したがまだ完治していない。ということは戦闘中よりも以前に毒を受けていた可能性が高い。
「見た所駆け出し冒険者のようだが、解毒ポーションも持っていなかったのか」
「それは……あんなところで毒を使う魔獣がいるなんて思わなかったから……」
駆け出し冒険者ゆえに情報を甘く見ていたのか。それとも本当にこの辺りで毒を使う魔獣が出ることは稀なのか。どっちだろう。
「それにしてもあんな所に1人で何をしていたの?」
「そうだっ!行かなきゃ……」
「行くってどこに?」
「友達がグレイプニルにあるダンジョンへ行って帰ってこないの。だから探しに行かなきゃ!」
グレイプニルにあるダンジョンって、俺達が行く予定のダンジョンじゃないか。
「偶然ね、私達もそのダンジョンへ行くところだったのよ。でも今は帝都ユジャスカに戻っているけどね」
「そんなっ!お願いっ!ダンジョンへ連れて行って!」
「そうは言ってもなぁ」
サラとシェリーさんと目を合わせてしまったが、俺の結論はこのまま帰還だ。
この病弱な少年剣士みたいな子供、物語では天才の剣を扱えるとかありそうではあるが、実際実力を考えると、ポイズンドッグ程度の雑魚を相手に逃げることも出来ない。
ダンジョンに連れて行くと必ず保護しながらの攻略となる。どういうダンジョンか把握できていないのに人の命まで責任はとれんな。
「残念ながら君をダンジョンに連れて行くわけにはいかない。このまま大人しく帝都ユジャスカに戻って保護されてなさい」
「そんな……今も助けを待っているかもしれないのに!じゃあここで降ろしてください」
「ここで降ろしたら助けた意味がなくなるだろうが」
「その友達の事、詳しく聞かせてくれる?」
あやす様にサラが優しく聞くと、少しずつ話してくれた。
俺達3人の中だと一番人族に見た目が近い為かサラにだけは少し心を開いているようだ。
「友達のヤマトちゃんがグレイプニルにあるダンジョンへ行くといって街をでたのはもう3週間前です。あのダンジョンに行くのに1人では厳しいので熟練のパーティーに入れてもらって出発したんです」
「だったらまだダンジョン攻略中なんじゃないか?」
「それがその熟練パーティーは全滅したみたいで遺品がギルドに届けられたんです……」
「そうか、それはお気の毒様。冒険者だったら命の危険があるのは承知の上だとは思うけど、何の痕跡もないまま人知れず命を落とすことも多いからもし遺品が戻ってきたのならそれは不幸中の幸いね」
「でも!!ヤマトちゃんの遺品は無かった!だから!まだ生きてる!!きっとダンジョンで今も助けを待ってるの!」
「だったらやはりこのままユジャスカに戻るぞ」
「そんな……」
絶望、そんな表情されると虐めているみたいじゃないか。
「その後で俺達がダンジョンへ捜索に行ってやる。ただし、聞く限りでは生存の可能性は低そうだがな。そのヤマトちゃん? の特徴を教えてくれ」
一転、救世主を見る目で見られる。
期待されすぎても困るじゃないか。
そうしてユジャスカに戻るまでの道のりで捜索対象の特徴等を聞いていった。
「前方正面~、魔獣の群れがいるわよ~」
間延びした声は到底スクランブルには聞こえないが、気を引き締めて馬車の速度を落とす。少し近づくと通常の魔物エンカウントとは雰囲気が違う事に気が付いた。
「あれは? 子供が襲われているわ!」
どうやらゴブリンナイトとポイズンドッグの混成部隊に子供が襲われているようだ。
一応武装して冒険者に見えなくもないがやはり幼い。10歳くらいだろうか。駆け出し冒険者1人では逃げることもままならないようで、どう見ても劣勢、というか全身あちこちにケガをしている。対して魔物はというとネズミを見つけた猫の如く甚振いたぶっている。
「いくぞっ!」
一気に馬車から飛び降り群れの中心へと走る。後ろからシェリーさんのツインアルテミスボウによる援護射撃が入り、さっそくポイズンドッグ2体に致命傷を与えた。威力は周知の通りだがその精度も見逃せない。
後あとから飛び出したサラが俺を抜き去り戦闘を開始した。強化靴装備による俊足効果は流石だ。最速で接近して勢いを殺さず飛び蹴り……直撃を受けたゴブリンナイトが派手に吹っ飛んでいった。
サラ程の速度は無いが俺だって狼の獣人族だ。人族では考えられないほどの速度で接近、子供への進路上にいたゴブリンナイトを強化腕装備の右腕を振り抜く。
頑張って防御しようとしていたようで盾の上からの殴りになったが問題ない。砕けた盾と一緒に吹っ飛んでいった。
こんな雑魚、素手でも余裕で倒せるぜ。
っと、まだまだ戦闘は継続中だ。
俺達の介入で魔物たちの意識の大半がこっちに向いた。その隙にシェリーさんの援護射撃で子供の近くにいたポイズンドッグがさらに2体致命傷となっている。
「っしゃあ!かかってこいやぁ!!」
なるべくヘイトをこちらに集めつつ次の敵へ走る。一瞬で周囲を見るとサラは子供の近くへと駆け寄って行っていた。
すぐに接敵、間合いに入ると同時に左右の拳を交互にくれてやる。
俺の速度にポイズンドッグは成す術もなく左前足付け根と顔面を直撃、倒すだけならばこれだけでよかったが進路妨害にしかならないのでトドメに回し蹴りを入れて左に吹き飛ばす。
右から別のポイズンドッグが襲い掛かって来たが、後ろから伸びて来たサラの如意棒によって貫かれて戦線離脱していった。
「まだまだぁ!こいやぁぁあああああ!」
と、ヘイト集めしようと声を荒げながら顔を上げた。
「終わったわよ」
終わってた。
瞬間火力なら2人にも負けない自信はあるが、会敵から殲滅までの速度は遠距離攻撃持ちのシェリーさんや速度特化のサラには敵わないな。
すぐに子供の所へ近づくと、早々にサラが回復魔法で治療を始めていた。
「助かって気が抜けたようね。今は意識を失っているけれど、これは……ちょっとまずいわね」
回復魔法により傷口は癒されていくが……
「もしかして~、毒に侵されているのかしら~?」
「どうもそうみたい。ゲンスイさん、解毒ポーションはあったかしら?」
「ああ、念のために用意しておいてよかったな。これを使ってくれ」
収納庫から解毒ポーションを取り出しサラに渡す。手早く解毒ポーションを飲まそうとするが気を失っているため上手く飲みこめない。するとサラが一度口に含み直接口付けして飲ませる。
「あっ!俺の唇がぁぁぁ」
つい本音が口から出そうになったが、TPOを弁えた俺はギリギリのところでそれを留まった。
「ゲンスイくん~不謹慎よ~」
留まっていなかった。ただ、不幸中の幸いかサラには聞こえなかったようで人命救助に集中していた。
「解毒ポーションも飲ませたし傷口もある程度癒すことができたわ。ただ、結構衰弱しているようだから街に連れて行ってゆっくり休ませる方がよさそうね」
これからダンジョンに行こうというタイミングで街へ逆戻りになるが、転生前は日本人だった俺達にとって人命優先は共通認識だった。
「その子を馬車に乗せよう」
サラの介助から男の子を抱え上げ馬車の荷台で寝かせる。
あれ?この匂いは……。
まぁいいか。
「サラはこの子に付いていてくれ。さぁ、パイオツカイデーもましゅまろもひとっ走りたのむぞ」
前半はサラに後半は地竜に声を掛けると、サラはひょいっと荷台に飛び乗った。2頭の地竜も首を縦に振って了承の合図をしてくれていた。
◇
「う……ん……、こ、こ、は?」
助けた子供の意識が戻ったのは翌朝の事だった。
「気が付いたみたい」
これまで急ぎながらも極力振動を抑えるため全速力ではなかったが、声を聴いて馬車の速度を落とす。
「あなたは魔獣に襲われて毒に侵されていたのよ。もう解毒も出来たと思うけど、かなりの深手だったからまだ安静にしておいたほうがいいわ」
「助けてくれたの?お姉さんありがとう」
状況の説明で少し安心したのか、少しだけ笑顔を見せてくれた。しかし、衰弱から幾分マシになったとはいえ、まだ影が残っているように見える。
「私はサラっていうの。研究なんかもしているけど、今は旅の冒険者よ。あなた、名前は?」
「フォン」
「そっか、フォン君っていうのね。こっちはシェリーさん。あっちの御者台にいるのがゲンスイさん、私達は3人パーティーよ」
サラの紹介で俺トシェリーさんに視線に捉えた瞬間、怯えるように身を屈め小さくなった。
「獣人……それにお姉さんも、人じゃない……お願い助けて、食べないで……」
「私達は~人を食べたりしないわよ~」
「獣人を何だと思ってるんだ。見た目や身体能力は違うが人を食べたりなんかしない」
わざわざ食べない宣言をしてやったがまだ完全には警戒を解いてないようだ。まったく、この国の教育はどうなってるんだ。
「フォン君、今私達は帝都ユジャスカに向っているの。到着にはもうしばらくかかるからゆっくり休んでいてね。まだ毒のダメージも完治していないみたいだし無理しちゃだめよ」
毒を受けた場合如何に早く解毒出来るかが大事だ。戦闘中毒を受けても直後に解毒できれば数時間あれば完治する。しかしこの子は戦闘直後に解毒したがまだ完治していない。ということは戦闘中よりも以前に毒を受けていた可能性が高い。
「見た所駆け出し冒険者のようだが、解毒ポーションも持っていなかったのか」
「それは……あんなところで毒を使う魔獣がいるなんて思わなかったから……」
駆け出し冒険者ゆえに情報を甘く見ていたのか。それとも本当にこの辺りで毒を使う魔獣が出ることは稀なのか。どっちだろう。
「それにしてもあんな所に1人で何をしていたの?」
「そうだっ!行かなきゃ……」
「行くってどこに?」
「友達がグレイプニルにあるダンジョンへ行って帰ってこないの。だから探しに行かなきゃ!」
グレイプニルにあるダンジョンって、俺達が行く予定のダンジョンじゃないか。
「偶然ね、私達もそのダンジョンへ行くところだったのよ。でも今は帝都ユジャスカに戻っているけどね」
「そんなっ!お願いっ!ダンジョンへ連れて行って!」
「そうは言ってもなぁ」
サラとシェリーさんと目を合わせてしまったが、俺の結論はこのまま帰還だ。
この病弱な少年剣士みたいな子供、物語では天才の剣を扱えるとかありそうではあるが、実際実力を考えると、ポイズンドッグ程度の雑魚を相手に逃げることも出来ない。
ダンジョンに連れて行くと必ず保護しながらの攻略となる。どういうダンジョンか把握できていないのに人の命まで責任はとれんな。
「残念ながら君をダンジョンに連れて行くわけにはいかない。このまま大人しく帝都ユジャスカに戻って保護されてなさい」
「そんな……今も助けを待っているかもしれないのに!じゃあここで降ろしてください」
「ここで降ろしたら助けた意味がなくなるだろうが」
「その友達の事、詳しく聞かせてくれる?」
あやす様にサラが優しく聞くと、少しずつ話してくれた。
俺達3人の中だと一番人族に見た目が近い為かサラにだけは少し心を開いているようだ。
「友達のヤマトちゃんがグレイプニルにあるダンジョンへ行くといって街をでたのはもう3週間前です。あのダンジョンに行くのに1人では厳しいので熟練のパーティーに入れてもらって出発したんです」
「だったらまだダンジョン攻略中なんじゃないか?」
「それがその熟練パーティーは全滅したみたいで遺品がギルドに届けられたんです……」
「そうか、それはお気の毒様。冒険者だったら命の危険があるのは承知の上だとは思うけど、何の痕跡もないまま人知れず命を落とすことも多いからもし遺品が戻ってきたのならそれは不幸中の幸いね」
「でも!!ヤマトちゃんの遺品は無かった!だから!まだ生きてる!!きっとダンジョンで今も助けを待ってるの!」
「だったらやはりこのままユジャスカに戻るぞ」
「そんな……」
絶望、そんな表情されると虐めているみたいじゃないか。
「その後で俺達がダンジョンへ捜索に行ってやる。ただし、聞く限りでは生存の可能性は低そうだがな。そのヤマトちゃん? の特徴を教えてくれ」
一転、救世主を見る目で見られる。
期待されすぎても困るじゃないか。
そうしてユジャスカに戻るまでの道のりで捜索対象の特徴等を聞いていった。
0
お気に入りに追加
112
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

十年間片思いしていた幼馴染に告白したら、完膚なきまでに振られた俺が、昔イジメから助けた美少女にアプローチを受けてる。
味のないお茶
恋愛
中学三年の終わり、俺。桜井霧都(さくらいきりと)は十年間片思いしていた幼馴染。南野凛音(みなみのりんね)に告白した。
十分以上に勝算がある。と思っていたが、
「アンタを男として見たことなんか一度も無いから無理!!」
と完膚なきまでに振られた俺。
失意のまま、十年目にして初めて一人で登校すると、小学生の頃にいじめから助けた女の子。北島永久(きたじまとわ)が目の前に居た。
彼女は俺を見て涙を流しながら、今までずっと俺のことを想い続けていたと言ってきた。
そして、
「北島永久は桜井霧都くんを心から愛しています。私をあなたの彼女にしてください」
と、告白をされ、抱きしめられる。
突然の出来事に困惑する俺。
そんな俺を追撃するように、
「な、な、な、な……何してんのよアンタ……」
「………………凛音、なんでここに」
その現場を見ていたのは、朝が苦手なはずの、置いてきた幼なじみだった。
ミミック派遣会社 ~ダンジョンからのご依頼、承ります!~
月ノ輪
ファンタジー
ダンジョンと言えば宝探し、宝探しと言えば宝箱。冒険者達は今日もそれを探しにダンジョンに潜る。
だが、そんな冒険者達の心をへし折る存在がいる。それは『ミミック』。宝箱を始めとした色んなものに化け、潜み、不意打ちをしかけるあの魔物である。
そんなミミックを取り扱う会社がある。その名も、『ミミック派遣会社』
社長を務めるは上位ミミックの“ミミン”、そして彼女の秘書として補佐するは悪魔族女性“アスト”
彼女達2人は今日も依頼を受け、各地のダンジョンを巡っていく―!
※他各サイトとの重複投稿となります。
※季節のネタを含んでいるため、お読みになる際は周囲との気温差にご注意ください。

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる