13 / 17
第二章 使えない治療術師
かけがえのない温もり
しおりを挟む
治療術師が役立たずだというのは、最早世界の共通認識であろう。
しかし、その根っこの部分は意外と知られていない。
簡単な回復スキルしか使えない? 能力の伸びが悪い?
いいや、そんなものは序の口だ。
一番の問題点は、そう……
パーティに必ず一人は居るであろう、勇者の……ほぼ完全なる下位互換になってしまう事である。
初級回復スキル・治療が使える事が、治療術師の唯一の取り柄なのだが……
勇者が修行を積めば、治療はおろか……その更に上位の回復スキルまで習得できてしまうのだ。
ただ、勇者というのは攻撃の要でもある。
だからこそ、回復役が必要なのだが……
神の決めた初期パーティで、回復役が治療術師になってしまった場合……
他の有能な回復役がパーティ入りする事はほぼなくなってしまう。
これは、神がバランス良くパーティを選別するというシステム上……仕方のない話なのだが、治療術師が回復枠として選ばれてしまった結果、パーティがいつまでたっても昇格できない――といった事がざらにあるのである。
故に治療術師は疎まれ、追放される。
しかし……他の回復役――こと、”治癒師”に関しては話は別だ。
治癒師はありとあらゆる回復スキルを使いこなし、補助から多少の攻撃役まで担う事ができる……最高の万能回復役なのである。
攻撃寄りの回復役――聖天使と並んで、人々の間では当たり天職として有名になっている。
そして――――
目の前で俯く少女――自らを使えない治療術師だと語ったテトもまた……治癒師だったのだ……
「……テトよ、なぜ……貴様は治療術師などと……」
一番の疑問であった。
治癒師である彼女が、治療術師であると偽るメリットは無い。
パーティメンバーからしても、本人にしてみても……
だが、彼女は確かに……自分から言った。
――使えない治療術師、と……
「……わたしも……わたしも、最初の内は治癒師として歓迎されていたんです……ジン様も、エスラナ様も……わたしを褒めてくださいました……」
「ジンとエスラナ……確か、貴様の……」
「はい、パーティメンバーです。……でも、冒険者になって2日目のこと……わたしはスキルが使えなくなってしまいました……本当に、大したこと無い事だったのに…………わたしの頭からは、あの時の出来事が離れなくなってしまったんです……」
「……あの時、の?」
その疑問に、テトはしばらくの間口を噤んでいた。
だが、いつまでもこのままでは進まないと感じたのか、意を決したように話し始める。
「……一人でファンの町の裏通りを歩いていた時の事です……突然、後ろから人に襲われました……」
「なっ……!?」
「幸い……駆け付けたジン様たちのおかげで、何事も無く済んだのですが……」
「……そうか、フラッシュバック……だな……?」
フラッシュバックとは、過去のトラウマ体験などが突然、鮮明に呼び起こされる現象だが……これは職技の発動と深い関係がある。
そう、職技とは冷静な心を以て発動しなければ、効果が弱まるものなのだ。
そして、より重度なものとなると……職技は虚しく霧散し、発動する事すらできない。
「……あの事件の後も、幸い……治療だけは使う事ができました。でも……それが仇となってしまったのかもしれません……」
「そうか、それで……治療術師と……」
通常、治療しか使えない治癒師など存在しない。
だから、彼女はこう見られてしまったのだろう……
”治療術師”であるにも拘わらず、”治癒師”であると偽っていた……と。
確かにそれならば、パーティメンバーの印象は最悪な筈である……
勿論、だからといって彼女が受けてきた仕打ちが妥当とは思えないが。
うーむ……
「……ここまで聞いておいて何なのだが、貴様……先ほどは普通に完治を使えていたのだろう? もしや、過去のトラウマは拭いされたのか?」
「えっ!? そ、それは……さっきは、その……夢中で……わたしも怖かったけど……レギさんが死んでしまうのは、もっと……怖かったから……」
少し顔を赤らめて言葉を紡ぐテト。
別に恥ずべき事では無いと思うが……ともかく――――
「テト、貴様はもう……治癒師としてやっていけるのではないか?」
「…………それは……」
トラウマを乗り越え、治癒師としてのカンを取り戻したというのであれば、我にはもう……してやれる事がない。
……が、テトの表情にはまだどこか、陰が残っている気がした。
「……確かに、最近はもう……あの時襲われた記憶は去りつつありました……多分、レギさんのおかげでもあると思います……」
「別に我は何も――――」
「ふふっ、謙遜なんて……らしくないですよ? レギさんはいつも……わたしを楽しませようとしてくれていましたから……」
「ぬっ……そんなことは無い……が、しかし……あの時の記憶は去りつつある……という事は、まだ何か気になる事があるのか?」
訊いておきつつも、我には多少の心当たりがあった。
そう――――
「パーティメンバーの事……だな?」
今の彼女を最も苦しめているのは、間違いなく同じパーティの連中だ。
彼らの過剰な暴力やイビリは、確実に職技の発動を邪魔している事だろう……
「今のわたしが、パーティに戻って……最初と同じように、治癒師としてやっていくのは難しいかもしれません……でも、少しだけ……少しだけ、頑張ってみようと思います……ここまで付き合ってくれた、レギさんの為にも……」
少しの迷いと、強い決意の籠った言葉。
我としては快く送り出してやりたいところだが……
「待て、テト! どうせ……どうせここまで来たのだ、最後の一歩も……少しは協力させろ!」
テトの事を信じていない訳は無い。
ただ、未だパーティへの不安が拭えない彼女を一人で送り出すのは気が引けたのだ。
だから、ここは一つ……
この我が策を講じる事としよう!
しかし、その根っこの部分は意外と知られていない。
簡単な回復スキルしか使えない? 能力の伸びが悪い?
いいや、そんなものは序の口だ。
一番の問題点は、そう……
パーティに必ず一人は居るであろう、勇者の……ほぼ完全なる下位互換になってしまう事である。
初級回復スキル・治療が使える事が、治療術師の唯一の取り柄なのだが……
勇者が修行を積めば、治療はおろか……その更に上位の回復スキルまで習得できてしまうのだ。
ただ、勇者というのは攻撃の要でもある。
だからこそ、回復役が必要なのだが……
神の決めた初期パーティで、回復役が治療術師になってしまった場合……
他の有能な回復役がパーティ入りする事はほぼなくなってしまう。
これは、神がバランス良くパーティを選別するというシステム上……仕方のない話なのだが、治療術師が回復枠として選ばれてしまった結果、パーティがいつまでたっても昇格できない――といった事がざらにあるのである。
故に治療術師は疎まれ、追放される。
しかし……他の回復役――こと、”治癒師”に関しては話は別だ。
治癒師はありとあらゆる回復スキルを使いこなし、補助から多少の攻撃役まで担う事ができる……最高の万能回復役なのである。
攻撃寄りの回復役――聖天使と並んで、人々の間では当たり天職として有名になっている。
そして――――
目の前で俯く少女――自らを使えない治療術師だと語ったテトもまた……治癒師だったのだ……
「……テトよ、なぜ……貴様は治療術師などと……」
一番の疑問であった。
治癒師である彼女が、治療術師であると偽るメリットは無い。
パーティメンバーからしても、本人にしてみても……
だが、彼女は確かに……自分から言った。
――使えない治療術師、と……
「……わたしも……わたしも、最初の内は治癒師として歓迎されていたんです……ジン様も、エスラナ様も……わたしを褒めてくださいました……」
「ジンとエスラナ……確か、貴様の……」
「はい、パーティメンバーです。……でも、冒険者になって2日目のこと……わたしはスキルが使えなくなってしまいました……本当に、大したこと無い事だったのに…………わたしの頭からは、あの時の出来事が離れなくなってしまったんです……」
「……あの時、の?」
その疑問に、テトはしばらくの間口を噤んでいた。
だが、いつまでもこのままでは進まないと感じたのか、意を決したように話し始める。
「……一人でファンの町の裏通りを歩いていた時の事です……突然、後ろから人に襲われました……」
「なっ……!?」
「幸い……駆け付けたジン様たちのおかげで、何事も無く済んだのですが……」
「……そうか、フラッシュバック……だな……?」
フラッシュバックとは、過去のトラウマ体験などが突然、鮮明に呼び起こされる現象だが……これは職技の発動と深い関係がある。
そう、職技とは冷静な心を以て発動しなければ、効果が弱まるものなのだ。
そして、より重度なものとなると……職技は虚しく霧散し、発動する事すらできない。
「……あの事件の後も、幸い……治療だけは使う事ができました。でも……それが仇となってしまったのかもしれません……」
「そうか、それで……治療術師と……」
通常、治療しか使えない治癒師など存在しない。
だから、彼女はこう見られてしまったのだろう……
”治療術師”であるにも拘わらず、”治癒師”であると偽っていた……と。
確かにそれならば、パーティメンバーの印象は最悪な筈である……
勿論、だからといって彼女が受けてきた仕打ちが妥当とは思えないが。
うーむ……
「……ここまで聞いておいて何なのだが、貴様……先ほどは普通に完治を使えていたのだろう? もしや、過去のトラウマは拭いされたのか?」
「えっ!? そ、それは……さっきは、その……夢中で……わたしも怖かったけど……レギさんが死んでしまうのは、もっと……怖かったから……」
少し顔を赤らめて言葉を紡ぐテト。
別に恥ずべき事では無いと思うが……ともかく――――
「テト、貴様はもう……治癒師としてやっていけるのではないか?」
「…………それは……」
トラウマを乗り越え、治癒師としてのカンを取り戻したというのであれば、我にはもう……してやれる事がない。
……が、テトの表情にはまだどこか、陰が残っている気がした。
「……確かに、最近はもう……あの時襲われた記憶は去りつつありました……多分、レギさんのおかげでもあると思います……」
「別に我は何も――――」
「ふふっ、謙遜なんて……らしくないですよ? レギさんはいつも……わたしを楽しませようとしてくれていましたから……」
「ぬっ……そんなことは無い……が、しかし……あの時の記憶は去りつつある……という事は、まだ何か気になる事があるのか?」
訊いておきつつも、我には多少の心当たりがあった。
そう――――
「パーティメンバーの事……だな?」
今の彼女を最も苦しめているのは、間違いなく同じパーティの連中だ。
彼らの過剰な暴力やイビリは、確実に職技の発動を邪魔している事だろう……
「今のわたしが、パーティに戻って……最初と同じように、治癒師としてやっていくのは難しいかもしれません……でも、少しだけ……少しだけ、頑張ってみようと思います……ここまで付き合ってくれた、レギさんの為にも……」
少しの迷いと、強い決意の籠った言葉。
我としては快く送り出してやりたいところだが……
「待て、テト! どうせ……どうせここまで来たのだ、最後の一歩も……少しは協力させろ!」
テトの事を信じていない訳は無い。
ただ、未だパーティへの不安が拭えない彼女を一人で送り出すのは気が引けたのだ。
だから、ここは一つ……
この我が策を講じる事としよう!
0
お気に入りに追加
197
あなたにおすすめの小説
スキルスティール〜悪い奴から根こそぎ奪って何が悪い!能無しと追放されるも実はチート持ちだった!
KeyBow
ファンタジー
日常のありふれた生活が一変!古本屋で何気に手に取り開けた本のタイトルは【猿でも分かるスキルスティール取得法】
変な本だと感じつい見てしまう。そこにはこう有った。
【アホが見ーる馬のけーつ♪
スキルスティールをやるから魔王を倒してこい!まお頑張れや 】
はっ!?と思うとお城の中に。城の誰かに召喚されたが、無能者として暗殺者をけしかけられたりする。
出会った猫耳ツインズがぺったんこだけど可愛すぎるんですが!エルフの美女が恋人に?何故かヒューマンの恋人ができません!
行き当たりばったりで異世界ライフを満喫していく。自重って何?という物語。
悪人からは遠慮なくスキルをいただきまーーーす!ざまぁっす!
一癖も二癖もある仲間と歩む珍道中!
『殺す』スキルを授かったけど使えなかったので追放されました。お願いなので静かに暮らさせてください。
晴行
ファンタジー
ぼっち高校生、冷泉刹華(れいぜい=せつか)は突然クラスごと異世界への召喚に巻き込まれる。スキル付与の儀式で物騒な名前のスキルを授かるも、試したところ大した能力ではないと判明。いじめをするようなクラスメイトに「ビビらせんな」と邪険にされ、そして聖女に「スキル使えないならいらないからどっか行け」と拷問されわずかな金やアイテムすら与えられずに放り出され、着の身着のままで異世界をさまよう羽目になる。しかし路頭に迷う彼はまだ気がついていなかった。自らのスキルのあまりのチートさゆえ、世界のすべてを『殺す』権利を手に入れてしまったことを。不思議なことに自然と集まってくる可愛い女の子たちを襲う、残酷な運命を『殺し』、理不尽に偉ぶった奴らや強大な敵、クラスメイト達を蚊を払うようにあしらう。おかしいな、俺は独りで静かに暮らしたいだけなんだがと思いながら――。
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
修行マニアの高校生 異世界で最強になったのでスローライフを志す
佐原
ファンタジー
毎日修行を勤しむ高校生西郷努は柔道、ボクシング、レスリング、剣道、など日本の武術以外にも海外の武術を極め、世界王者を陰ながらぶっ倒した。その後、しばらくの間目標がなくなるが、努は「次は神でも倒すか」と志すが、どうやって神に会うか考えた末に死ねば良いと考え、自殺し見事転生するこができた。その世界ではステータスや魔法などが存在するゲームのような世界で、努は次に魔法を極めた末に最高神をぶっ倒し、やることがなくなったので「だらだらしながら定住先を見つけよう」ついでに伴侶も見つかるといいなとか思いながらスローライフを目指す。
誤字脱字や話のおかしな点について何か有れば教えて下さい。また感想待ってます。返信できるかわかりませんが、極力返します。
また今まで感想を却下してしまった皆さんすいません。
僕は豆腐メンタルなのでマイナスのことの感想は控えて頂きたいです。
不定期投稿になります、週に一回は投稿したいと思います。お待たせして申し訳ございません。
他作品はストックもかなり有りますので、そちらで回したいと思います
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる