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第1話

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(ん~~、俺は?ここはどこだ??)
(ここは、神社か?そしてその前に立つのは誰だ??)
(1,2,……4人か、誰なんやろ?)
(え、全員巫女装束?なんで??)
(これは、俺の未来を表しているのか?俺は今後……)
(あ~~~~~~~~~~……)
「ゆ、夢か……」

そのようにマヌケな声を出して起きる少年が1名。
少年の名前は『八坂亜真音』といい、まだ16歳の高校2年生だ。
高校2年生ながら彼は日商簿記検定の商業・工業簿記1級を保持し、その上公認会計士や税理士、司法資格と言った難関国家資格を多数有する高校生離れした高校生だ。
ちなみにだが、彼1人とそのへんの大学生10人を比べるなら彼1人のほうがよっぽど使えてしまうのも現状だ。
そして彼は「なにかよくない夢を見た気がする……」と言って起きるなりすぐに洗面所に向かい顔を洗って歯を磨いてから朝食を頂く。
彼のモーニングルーティンなのだが、彼は今日のモーニングルーティンは少し気分が悪いように感じるようで……

(いや、いつもならすっと顔を洗って歯を磨いてができるはずだが……)
(今日はなにか歯磨き粉が不味く感じるし、洗顔フォームもよく目に入る……)
(さっき見た夢の影響でこうなっているのか……?)
(いやいや、そんな訳。俺にあんな未来は待ってないな、多分……)
「あ~~、歯はスッキリ、顔もスッキリしたな……」
「じゃ、飯でも食いますか、そうしよう……」と言って彼は自分の食卓へと向かう。
そして自分の朝食を回収してから食事を開始する。

彼はその後すぐに朝食を食べ終わり、いつものごとく予定を確認するべくホワイトボードの位置へと向かう。
そこで彼の名前の所に書いてあったのは……
『八坂亜真音:施設退所』と。
彼はひっくり返った。
そして施設職員へと理由を聞きに行く。

「お~~い、なんで俺退所なんですか~~?意味分からんねんけど~~?!」と。
そう聞いてから施設職員から返された言葉は、「いや、君1ヶ月くらいでこの施設でなあかんやん、その退所!」と。
そして彼は独りでに納得する、(あぁ、俺17になったらこの施設出るんやったなぁ……)と。
そして彼はその施設を出るべく少ない荷物をまとめ始めるのであった……

●●●●●

俺は結局あの後から3時間くらいですべての荷物をまとめて退所する準備を整えきった。
そして最後に自分の部屋に忘れ物はないかや自室の最後の掃除をしているが、何か急に決まったようなことで俺に知らされないまま施設を退所する、『これは納得できない!!』と心のなかで発狂しまくっているが、この発狂に誰かが言葉を返してくれるわけでもないのでただただ悲しい少年になっているだけの構図になっているが、彼はそんな事を気にせずに最後の掃除を楽しんでいる。
そして時間が来たらしいく、引越し業者が彼の荷物を引き取りに来たので彼は引越し業者に荷物を渡して業者を見送る。
そして彼は自分で持つキャリーケースやナップザックを持って施設職員に挨拶を済ませてから自分が10年以上住んできた施設を後にする。
彼は寂しそうな顔を一瞬だけするが、『そんなことをしているヒマはない!』と自分に言い聞かせてから広島駅の新幹線改札へと歩みを進めるのだ。

そして彼は広島駅の新幹線改札へと到着するが、待ち合わせをしているはずの人が見当たらないとキョロキョロあたりを見渡す。
そして3分くらいキョロキョロしていると、こちらの方向に小走りで向かってくる人が1名居るので手をふってみる。
そうしたら相手側からも手をふり返してくれたのでこちらから近寄っていく。
そして挨拶する。

「どうもこんにちは、私は八坂亜真音って言います。今日1日お願いします!」
「はじめまして、私は植木裕也って言います。亜真音くんを京都まで無事送り届けるのでお願いしますね!!」とお互い挨拶し返してから新幹線ホーム内に侵入してから目的の新幹線の乗り込んで広島駅から長い旅が開幕するのであった。
そしてそれとともに彼の波乱の人生の幕開けの瞬間でもあったのだが……
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