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C級の絶望(1-27)
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コンコン コンコン
ランスは夜8時、教会の明かりが消えているのを確認して門をノックした。
門番は巡回しているのか見当たらない。
ランス「聖女様はいらっしゃいますか?」
分厚い木で出来た門に向かって小声で呼びかける。
聖女「はい。こちらにおります。少々お待ち下さい。」
しばらくすると閂を外す音がして、門が内側に少し開いた。
その隙間からスルリと聖女が現れると、すぐに門は閉じられ、閂がかけられた音がした。
ランス「??」
…護衛は??
疑問に思っていると、ゆうに3メートルはある門を飛び越え、音もなく男が着地した。
…護衛か?すごい身体能力だな…。もし、戦闘になったら梃摺りそうだな…。まぁ、上級冒険者を教会が雇えるはずないだろうから、俺の方が強いだろうけど。
ランス「では。こちらへ。よろしくお願いします。」
聖女「はい。」
宿の方へと案内を始めた。
…黙って縦に並んで歩くのも、おかしいよな…? まだ酔っぱらいなんかもいっぱいいる時間だし…
ランス「聖女様のお名前はなんとおっしゃるのですか?」
お忍びなのに、聖女様と呼んでいては意味がないので、ランスが小声で聞いた。
聖女「ララです。彼はファルス。お子さんの心臓病を治療したのをきっかけに、教会に勤めてくれるようになりました。」
ランス「私のことはウィルとお呼び下さい。」
聖女「ウィルさん。このワンピースありがとうございます。とても可愛いくて、嬉しいです。」
ランス「女性の好みは良くわからないので、街で人気の物をお願いしただけなんですけど…。よろこんで頂けて良かったです。」
ララ「すごくいい生地ですよね?着心地がすごく良くて…。修道服に戻るのが嫌になりそうです。」
ララは屈託のない笑顔を見せた。
その後も他愛もない話をしながら宿まで歩いた。
宿はヴィラタイプで、人払いを頼んでおり、誰にも会わずに部屋まで入ることが出来た。
ランス「では、奥の部屋にご案内しますので、ファルスさんはこちらで待機をお願いします。」
ファルス「…」
ファルスは何も口にしなかったが、頷いたため、理解してくれたようだ。
ランス「ララさん。お願いします。」
ランスは奥の部屋の扉を開けて、ララに先に入るように促した。
ララ「はい。」
ララが先に室内に入りランスが続いて後ろ手にドアを閉めた。
ランス「こちらへ。」
ランスは広い部屋の奥の方へとララを連れて
行く。
ランス「 実は嘘をついていたことをお詫びしなければなりません。」
ランスはファルスに聞こえぬように、小声で話し始めた。
ララ「どういうことでしょうか?」
ララは少し後退り、警戒の色を浮かべた。
ランス「治療して頂きたいのは私なのです。」
ララ「…。そんなことでしたか。構いませんよ。」
ララは安堵した様子だった。
ランス「ですが…治療して頂きたいのは男性器なのです…。魔狼に食い千切られてしまって…。」
ララ「まぁ!それは大変でしたね。では…あの…。私からのお願いも聞いて下さいませんか?」
ランス「私で出来ることなら。」
ララ「ウィルさん。いえ…ウィル様は貴族でいらっしゃいますよね?」
ランス「えっ。ええ…。」
ララ「では、私を囲って下さいませんか?」
ランス「それは?どういう意味でしょうか?」
ララ「私は10歳の時、ある日突然聖女の力に目覚め、両親に教会に売られたのです。」
ランス「突然?」
ララ「ええ。神官長が言うには、前の聖女が男性と関係を持って、突然力を失ったのだと。それで躍起になって新しい聖女を探していたそうです。」
ランス「…」
ララ「今もずっと私が働いたお金はすべて両親に支払われ続けています。私は処女を奪われることのないように夜は囚人のように監禁されて…。朝は早くから監視つきで信者の為に祈りを捧げたり、布教活動や奉仕活動…こんな生活もうウンザリ!!」
よほど腹が立っているのか、言葉遣いが乱れていた。
ランス「それはさぞお辛いことでしょう…」
ララ「そうなんです!!あのデブ!!こんな風に私を使って私腹を肥やして、自分は高級娼館に入り浸ってるくせに!!文句を言っても、私には監禁部屋に安い酒が差し入れされるだけ!!それ以上を要求すると、暴行されて…。だから私は日に5人治療出来るのに、自分を治療するために、毎日3人までにあいつが制限して…」
ランス「それはひどい…」
ララ「だからお願いです。私を連れて逃げて下さい。そして、ウィル様のお屋敷で保護してほしいのです…。」
ランス「ぐっ…。」
…俺もこれから保護してもらえる貴族を探して、口説かなきゃならないのに…。保護なんて出来る訳がないし…。だが、逃亡中にララがいて怪我がすぐに治せるのは、めちゃくちゃ魅力
的だ…
ランス「!!!」
…ララの兄の振りをして、国王に教会の実態を説明して、保護を求めれば…王名の元に聖女が治療を行なうようになれば、聖女信仰も国王支持に取り込むことが出来る!!それに兄である俺も保護を受けられるはず、このままウィルとして生きていけば、ランスとして処刑されることもなくて…ひょっとして最高のカードなのでは…?
…ここは本当のことを話した方が無難だな…
ランス「すみません。ララ。本当のことをお話ししなければなりません。」
ララ「?」
ランス「私は実は、貴族ではないんです…」
ララ「へ?」
ランス「実は上級冒険者なんです。貴族の振りをして、ギルドカードで金を借りて振り込みました…。」
ララ「はあ!?」
ララの声には明らかに怒気を孕んでいた。
ランス「ですが、ララ。私と一緒に逃げて国王陛下に保護を求めませんか?道中私がお守りしますから!」
ララ「はぁ。軟派な貴族様だと思ったから、愛人として迎えてもらって、贅沢三昧出来るかと思ったのに…。国王の元に行ったって結局働かされるんじゃない!」
ランス「今よりいい暮らしは出来るはずです!」
ララ「そんなことわからないじゃない!それにあなたと助けを求めたところで国王陛下にお目通りが叶うかどうかすら怪しいもの。もういいわ。帰ります。」
ランス「そんな!私の治療は?」
ララ「借金まみれの冒険者なんでしょう?残りの礼金もどうせ踏み倒すつもりだったんでしょう?そんなヤツ治す必要ないわ。神官長にもそう伝えておしまいよ。」
ランス「なっ!!なら金返せよ!!」
ランスはララの腕を掴んだ。
ララ「知らないわよ。私の元には一銭も入ってこないんだから!!」
ランス「お前が治せばいいだけの話だろ!!」
ランスは己のズボンを下げ下半身を剥き出しにして、掴んでいるララの腕を近づけた。
ララ「きゃー!!襲われるー!!ファルス!!助けて!!」
ダン!!ダン!!
壁から衝撃音がしたかと思うと、ランスはララを掴んでいた腕に痛みと熱を感じてララを掴んでいた腕を思わず離す。
ランスの腕には頭のない五寸釘のような金属が突き刺さっていた。
ドアを破壊し駆け寄るファルス。
ララもすぐにファルスの後に隠れた。
…壁越しに正確に俺の腕を狙いやがった!!ヤバい!!こいつ格上かっ!
バリィィィン
ランスはズボンを引き上げながら、奥の窓を窓枠ごと破壊して、外へと飛び出し走る。
ダン!!
ダン!!
ダン!!
ランスの走る経路を壁を貫きながら攻撃するファルス。
ランス「くっ!!」
…ファルスはララの身を守るのが最優先のはず。離れれば追ってこないはずた!!
全弾命中したが、幸い足には当たっておらず走れる。ランスはただひたすら走り続けた。
ランスは夜8時、教会の明かりが消えているのを確認して門をノックした。
門番は巡回しているのか見当たらない。
ランス「聖女様はいらっしゃいますか?」
分厚い木で出来た門に向かって小声で呼びかける。
聖女「はい。こちらにおります。少々お待ち下さい。」
しばらくすると閂を外す音がして、門が内側に少し開いた。
その隙間からスルリと聖女が現れると、すぐに門は閉じられ、閂がかけられた音がした。
ランス「??」
…護衛は??
疑問に思っていると、ゆうに3メートルはある門を飛び越え、音もなく男が着地した。
…護衛か?すごい身体能力だな…。もし、戦闘になったら梃摺りそうだな…。まぁ、上級冒険者を教会が雇えるはずないだろうから、俺の方が強いだろうけど。
ランス「では。こちらへ。よろしくお願いします。」
聖女「はい。」
宿の方へと案内を始めた。
…黙って縦に並んで歩くのも、おかしいよな…? まだ酔っぱらいなんかもいっぱいいる時間だし…
ランス「聖女様のお名前はなんとおっしゃるのですか?」
お忍びなのに、聖女様と呼んでいては意味がないので、ランスが小声で聞いた。
聖女「ララです。彼はファルス。お子さんの心臓病を治療したのをきっかけに、教会に勤めてくれるようになりました。」
ランス「私のことはウィルとお呼び下さい。」
聖女「ウィルさん。このワンピースありがとうございます。とても可愛いくて、嬉しいです。」
ランス「女性の好みは良くわからないので、街で人気の物をお願いしただけなんですけど…。よろこんで頂けて良かったです。」
ララ「すごくいい生地ですよね?着心地がすごく良くて…。修道服に戻るのが嫌になりそうです。」
ララは屈託のない笑顔を見せた。
その後も他愛もない話をしながら宿まで歩いた。
宿はヴィラタイプで、人払いを頼んでおり、誰にも会わずに部屋まで入ることが出来た。
ランス「では、奥の部屋にご案内しますので、ファルスさんはこちらで待機をお願いします。」
ファルス「…」
ファルスは何も口にしなかったが、頷いたため、理解してくれたようだ。
ランス「ララさん。お願いします。」
ランスは奥の部屋の扉を開けて、ララに先に入るように促した。
ララ「はい。」
ララが先に室内に入りランスが続いて後ろ手にドアを閉めた。
ランス「こちらへ。」
ランスは広い部屋の奥の方へとララを連れて
行く。
ランス「 実は嘘をついていたことをお詫びしなければなりません。」
ランスはファルスに聞こえぬように、小声で話し始めた。
ララ「どういうことでしょうか?」
ララは少し後退り、警戒の色を浮かべた。
ランス「治療して頂きたいのは私なのです。」
ララ「…。そんなことでしたか。構いませんよ。」
ララは安堵した様子だった。
ランス「ですが…治療して頂きたいのは男性器なのです…。魔狼に食い千切られてしまって…。」
ララ「まぁ!それは大変でしたね。では…あの…。私からのお願いも聞いて下さいませんか?」
ランス「私で出来ることなら。」
ララ「ウィルさん。いえ…ウィル様は貴族でいらっしゃいますよね?」
ランス「えっ。ええ…。」
ララ「では、私を囲って下さいませんか?」
ランス「それは?どういう意味でしょうか?」
ララ「私は10歳の時、ある日突然聖女の力に目覚め、両親に教会に売られたのです。」
ランス「突然?」
ララ「ええ。神官長が言うには、前の聖女が男性と関係を持って、突然力を失ったのだと。それで躍起になって新しい聖女を探していたそうです。」
ランス「…」
ララ「今もずっと私が働いたお金はすべて両親に支払われ続けています。私は処女を奪われることのないように夜は囚人のように監禁されて…。朝は早くから監視つきで信者の為に祈りを捧げたり、布教活動や奉仕活動…こんな生活もうウンザリ!!」
よほど腹が立っているのか、言葉遣いが乱れていた。
ランス「それはさぞお辛いことでしょう…」
ララ「そうなんです!!あのデブ!!こんな風に私を使って私腹を肥やして、自分は高級娼館に入り浸ってるくせに!!文句を言っても、私には監禁部屋に安い酒が差し入れされるだけ!!それ以上を要求すると、暴行されて…。だから私は日に5人治療出来るのに、自分を治療するために、毎日3人までにあいつが制限して…」
ランス「それはひどい…」
ララ「だからお願いです。私を連れて逃げて下さい。そして、ウィル様のお屋敷で保護してほしいのです…。」
ランス「ぐっ…。」
…俺もこれから保護してもらえる貴族を探して、口説かなきゃならないのに…。保護なんて出来る訳がないし…。だが、逃亡中にララがいて怪我がすぐに治せるのは、めちゃくちゃ魅力
的だ…
ランス「!!!」
…ララの兄の振りをして、国王に教会の実態を説明して、保護を求めれば…王名の元に聖女が治療を行なうようになれば、聖女信仰も国王支持に取り込むことが出来る!!それに兄である俺も保護を受けられるはず、このままウィルとして生きていけば、ランスとして処刑されることもなくて…ひょっとして最高のカードなのでは…?
…ここは本当のことを話した方が無難だな…
ランス「すみません。ララ。本当のことをお話ししなければなりません。」
ララ「?」
ランス「私は実は、貴族ではないんです…」
ララ「へ?」
ランス「実は上級冒険者なんです。貴族の振りをして、ギルドカードで金を借りて振り込みました…。」
ララ「はあ!?」
ララの声には明らかに怒気を孕んでいた。
ランス「ですが、ララ。私と一緒に逃げて国王陛下に保護を求めませんか?道中私がお守りしますから!」
ララ「はぁ。軟派な貴族様だと思ったから、愛人として迎えてもらって、贅沢三昧出来るかと思ったのに…。国王の元に行ったって結局働かされるんじゃない!」
ランス「今よりいい暮らしは出来るはずです!」
ララ「そんなことわからないじゃない!それにあなたと助けを求めたところで国王陛下にお目通りが叶うかどうかすら怪しいもの。もういいわ。帰ります。」
ランス「そんな!私の治療は?」
ララ「借金まみれの冒険者なんでしょう?残りの礼金もどうせ踏み倒すつもりだったんでしょう?そんなヤツ治す必要ないわ。神官長にもそう伝えておしまいよ。」
ランス「なっ!!なら金返せよ!!」
ランスはララの腕を掴んだ。
ララ「知らないわよ。私の元には一銭も入ってこないんだから!!」
ランス「お前が治せばいいだけの話だろ!!」
ランスは己のズボンを下げ下半身を剥き出しにして、掴んでいるララの腕を近づけた。
ララ「きゃー!!襲われるー!!ファルス!!助けて!!」
ダン!!ダン!!
壁から衝撃音がしたかと思うと、ランスはララを掴んでいた腕に痛みと熱を感じてララを掴んでいた腕を思わず離す。
ランスの腕には頭のない五寸釘のような金属が突き刺さっていた。
ドアを破壊し駆け寄るファルス。
ララもすぐにファルスの後に隠れた。
…壁越しに正確に俺の腕を狙いやがった!!ヤバい!!こいつ格上かっ!
バリィィィン
ランスはズボンを引き上げながら、奥の窓を窓枠ごと破壊して、外へと飛び出し走る。
ダン!!
ダン!!
ダン!!
ランスの走る経路を壁を貫きながら攻撃するファルス。
ランス「くっ!!」
…ファルスはララの身を守るのが最優先のはず。離れれば追ってこないはずた!!
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