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C級の絶望(1-24)
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門番「礼拝をご希望ですか?」
神聖教会の門に辿り着くと、門番に声をかけられた。
ランス「はい。今日初めて来たんですが、すごい人が多いんですね。」
ランスは治療目的の訪問だったがまず現状を把握するべく、礼拝することにした。
門番「ええ。冬は雪深いところですから、雪のない今が1番訪問される方が多いのです。雪の時期の方が景色は最高なんですけど、体が悪い方には酷ですから…。」
ランス「そうですね。」
門番「運がいいですね。今日はもうすぐ聖女様の治療の儀が見られますよ。あちらの礼拝の順路をお進み下さい。」
ランス「はい。ありがとうございます。」
…すぐに治療しているところを見られるのはありがたいが、今が1番人が多いとなるとやっかいだな、何日待ちになるんだ…
辺りを見回しても、腕や脚を欠損して家族に付き添われている様子の者が多いようだった。
礼拝の順路の通り進むと、途中樹齢数千年と思われる大樹や聖女を模したステンドグラスなどがあり、最後の聖堂で日に3回聖女様が神聖魔法によって治療するところが見られるようになっていた。
急患や重症者がいた場合、すぐにでも治療を行うこともあるらしいが、基本的には午後に行われることが多いらしい。
そのため少しでも近くで見ようと朝早くから席取りをして治療の瞬間を待ちわびている人々が多かった。
『おおっ!!』
どよめく人だかり。
奥の扉から、白い修道服とベールを纏った聖女様とこれから治療を受ける義足の青年が妻らしき女性に付き添われ入ってきた。
義足の青年は白い大理石の寝台に腰掛け義足を外して横になった。
ありがたいことに治療風景が見えるように儀式を執り行う場所は舞台のように高くなっており、最後列のランスでも聖女様の姿を視認することが出来た。
「では、これより治療の儀を執り行います。」
聖女様がさながら舞台女優のように、声を張り上げると皆の視線が聖女様に注がれた。
次の瞬間、カーテンが一斉に閉じられ聖堂
は暗闇につつまれる。
『!!!』
観衆が驚きざわめく。
「光よ!!!」
聖女様が天を仰ぎ両手を広げると、聖堂いっぱいに星のように輝く黄金の光が現れた。
聖女様の白い衣装は黄金の光で神々しいまでに輝き、見る者に息を飲ませた。
やがて眩いまでの光が聖女様の掌に収束し、その掌を寝台に横たわる青年のなくなった足の付け根に添えた。
「この者に癒しを!」
聖女様が足の付け根から掌を少しずつ離していくと、足の付け根と掌の間に幾筋もの光の束が現れ、やがて足先程まで掌が離れた時、そこに青年の光輝く足が現れていた。 青年の足は次第に光を失っていく…。
そして少しずつゆっくりとカーテンが開かれ、聖堂内に光が満ちていくと、青年と付き添いの女性は目を見合わせて、泣いて抱きあった。
観衆から拍手が沸き起こり、辺りが温かい空気に包まれる。
感動に涙を流す者もいた。
聖女様は慈愛に満ちた笑顔を浮かべ、観衆に一礼すると、青年と付き添いの女性を扉へと促した。青年は再生した足をまだ上手く動かせないのか、女性に肩を借りながらぎこちなく歩いて退出した。
「はぁ~。いつ見てもすごいねぇ。」
「早く俺も治してほしいぜ。」
「本当に聖女様は素晴らしいお方だよ…」
観衆は興奮冷めやらぬ様子だったのに対し、ランスは青ざめていた。
…俺はあの寝台でチン◯を観衆に晒すのだろうか。治療してもらえるなら、光の収束が6センチと言うのはちょっと短いよな…。もうちょっと…5センチ…いや贅沢言わないから…3センチ…3センチでいいから更に大きくしてくれないかな…。
と願望で現実逃避をしてみるが…
…聖女様が観衆の前で俺のチン◯に触るわけないよなー。
ランスは溜息をついた。
…やっぱり口説いてみるしかないか?…
神聖教会の門に辿り着くと、門番に声をかけられた。
ランス「はい。今日初めて来たんですが、すごい人が多いんですね。」
ランスは治療目的の訪問だったがまず現状を把握するべく、礼拝することにした。
門番「ええ。冬は雪深いところですから、雪のない今が1番訪問される方が多いのです。雪の時期の方が景色は最高なんですけど、体が悪い方には酷ですから…。」
ランス「そうですね。」
門番「運がいいですね。今日はもうすぐ聖女様の治療の儀が見られますよ。あちらの礼拝の順路をお進み下さい。」
ランス「はい。ありがとうございます。」
…すぐに治療しているところを見られるのはありがたいが、今が1番人が多いとなるとやっかいだな、何日待ちになるんだ…
辺りを見回しても、腕や脚を欠損して家族に付き添われている様子の者が多いようだった。
礼拝の順路の通り進むと、途中樹齢数千年と思われる大樹や聖女を模したステンドグラスなどがあり、最後の聖堂で日に3回聖女様が神聖魔法によって治療するところが見られるようになっていた。
急患や重症者がいた場合、すぐにでも治療を行うこともあるらしいが、基本的には午後に行われることが多いらしい。
そのため少しでも近くで見ようと朝早くから席取りをして治療の瞬間を待ちわびている人々が多かった。
『おおっ!!』
どよめく人だかり。
奥の扉から、白い修道服とベールを纏った聖女様とこれから治療を受ける義足の青年が妻らしき女性に付き添われ入ってきた。
義足の青年は白い大理石の寝台に腰掛け義足を外して横になった。
ありがたいことに治療風景が見えるように儀式を執り行う場所は舞台のように高くなっており、最後列のランスでも聖女様の姿を視認することが出来た。
「では、これより治療の儀を執り行います。」
聖女様がさながら舞台女優のように、声を張り上げると皆の視線が聖女様に注がれた。
次の瞬間、カーテンが一斉に閉じられ聖堂
は暗闇につつまれる。
『!!!』
観衆が驚きざわめく。
「光よ!!!」
聖女様が天を仰ぎ両手を広げると、聖堂いっぱいに星のように輝く黄金の光が現れた。
聖女様の白い衣装は黄金の光で神々しいまでに輝き、見る者に息を飲ませた。
やがて眩いまでの光が聖女様の掌に収束し、その掌を寝台に横たわる青年のなくなった足の付け根に添えた。
「この者に癒しを!」
聖女様が足の付け根から掌を少しずつ離していくと、足の付け根と掌の間に幾筋もの光の束が現れ、やがて足先程まで掌が離れた時、そこに青年の光輝く足が現れていた。 青年の足は次第に光を失っていく…。
そして少しずつゆっくりとカーテンが開かれ、聖堂内に光が満ちていくと、青年と付き添いの女性は目を見合わせて、泣いて抱きあった。
観衆から拍手が沸き起こり、辺りが温かい空気に包まれる。
感動に涙を流す者もいた。
聖女様は慈愛に満ちた笑顔を浮かべ、観衆に一礼すると、青年と付き添いの女性を扉へと促した。青年は再生した足をまだ上手く動かせないのか、女性に肩を借りながらぎこちなく歩いて退出した。
「はぁ~。いつ見てもすごいねぇ。」
「早く俺も治してほしいぜ。」
「本当に聖女様は素晴らしいお方だよ…」
観衆は興奮冷めやらぬ様子だったのに対し、ランスは青ざめていた。
…俺はあの寝台でチン◯を観衆に晒すのだろうか。治療してもらえるなら、光の収束が6センチと言うのはちょっと短いよな…。もうちょっと…5センチ…いや贅沢言わないから…3センチ…3センチでいいから更に大きくしてくれないかな…。
と願望で現実逃避をしてみるが…
…聖女様が観衆の前で俺のチン◯に触るわけないよなー。
ランスは溜息をついた。
…やっぱり口説いてみるしかないか?…
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