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C級の絶望(1-8)
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「あれが川溜まりなんですか?湖みたいに大きいですね。きれー。」
水面に日の光が反射し、キラキラと輝いている。
「川溜まりって聞いてたから、もっと汚いヘドロみたいな池か沼を想像してたんだけど…本当だね。これだけ綺麗だから、冒険者や旅人が休憩に立ち寄って、被害にあってるのか…。」
ランスは前髪をかきあげ、湖とも呼べそうな大きな川溜まりの全貌を、凝視する。
「これだけ広いと、どこからスナッピングタートルが上がってくるのかも、すぐに判断できないな。この辺りに天幕を張って、しばらく様子を見てみようか?」
ランスは馬から降りると、シェリルが降りるのに手を貸し、手近な木の幹に2頭の手綱を結び、荷物から天幕を取り出した。
「あれ?ハンモックじゃないんですね?」
シェリルは言葉通り天幕を張るランスに問いかけた。
「あっ。ああ…!この辺りは川沿い以外はほぼ荒野だったからね。砂ぼこり対策にね。」
ランスは少し早口にしゃべると、そそくさと天幕のロープを張りに離れた。
「??」
…ランスさんでもクエストに緊張してるのかしら…
シェリルは、ランスの様子に違和感を感じながらも、甲羅干しでもしてないかと、川溜まりの岸や周りを見回した。
「基本的には夜行性のはずだから、夜に戦闘になるかも知れない。天幕で休みつつ、交代で見張りをしようか?」
「了解です。私が見張りをしますので、ランスさん先に休んで下さい。私の魔力回復のために、今朝も少ししか休めてないんですから。」
「ん。ありがとう。じゃあ、少し休ませてもらうよ。」
ランスは天幕の奥側に敷いた敷布の上に横になり、シェリルは天幕のすぐ近くに座って見張りをした。
水面が風で揺れキラキラと反射している。
風がありとても快適な気温だが、ランスが言ったように、風に砂埃が含まれている。
…髪がゴワゴワになりそう…
穏やかな景色に気が緩み、ついそんなことを考えて、シェリルがせっせと髪を撫でつけながら、ぼんやりと水面を眺めていると
「!!!」
水面の反射がおかしいことに気付いた。
キラキラと反射する水面は不規則ながらも、風の影響で揺れる方角は決まっている。だが、それを遮る流れがあった。
…っ!!!何かがこちらに向かって来ている!!!
「ランスさんっ!起きて下さいっ!何かが来ます!!」
シェリルは水面から目を逸らさずに叫んだ。
ほどなくして天幕からランスが飛び出して来た。既に剣を抜刀している。
「あそこです!」
シェリルの指先の示す方角へ臨戦体制を取る。
「大きいな?人と同じ位か?」
岸に近づく影は一般的なスナッピングタートルを凌駕していた。
「シェリル!詠唱を!甲羅は硬い!足や頭を狙うよ!」
ランスとシェリルは目配せをして、スナッピングタートルの上陸に備える。
「我乞い願う、水の精霊よ、我に力を与え、敵を討たん」
スナッピングタートルが上陸した。
甲羅の大きさは人の背丈とほぼ変わらない位だ。
地面に着いた足の先から首を伸ばせばランスの背丈よりも高いかもしれない。
「こんなに大きいなんてっ!!」
驚愕し震えるシェリルをランスが後ろ手に庇う。
上陸したスナッピングタートルは水棲生物とは思えないスピードでこちらに向かい突進してきた。
…シェリルとの距離を詰められる訳にはいかない!
長剣を両手で握り、ランスがスナッピングタートルに向かって駆け出す。
「シェリル!前足を狙って!!」
「ウォーターカッター!!」
シェリルの放った一撃が、スナッピングタートルに向かって走るランスの脇を抜け、スナッピングタートルの右前足に命中する。
予期せず足を水の刃で払われ、グラっと体を傾けるスナッピングタートル。
スナッピングタートルの下がった頭を目掛けて、すかさずランスが地面を蹴り空中に飛ぶー
ガキィイイン
ランスの体重まで込めた渾身の一撃は、スナッピングタートルの硬い皮膚に阻まれ、その剣は血に濡れることは叶わなかった。
すかさず噛みつこうと反撃するスナッピングタートル。
ランスは咄嗟に跳び退く。
攻撃した皮膚のあまりの硬さに両手が痺れた。岩を叩いたような感触だった。
「いってぇ。恐っろしく硬いなぁ。」
手を振り、戯けてみせるも、目は真剣にスナッピングタートルを見据えて、剣を握り直し、体勢を立て直す。
「そんなっ!?硬すぎるわ。こんなに硬いんじゃあ、倒すなんて無理よっ!!」
シェリルが取り乱す。
「大丈夫。眼孔から脳を狙うさ。シェリルは可能な限り前足に攻撃を!」
ランスはスナッピングタートルの噛みつき攻撃を剣で受け流しながら、シェリルに指示した。
…眼孔から脳まで貫くとなると、攻撃を避けるためにあまり距離はとれないな…。このまま攻撃を受け流しつつ、反撃するしかない…。くっ。この重い攻撃っ。長引かせるとこちらの体力が持たない…
「ウォオオオ」
ランスが雄叫びを上げながら、スナッピングタートルの顔のすぐ近くまで走り寄る。
スナッピングタートルの噛みつきを剣を縦にして払い、その勢いでスナッピングタートルの横顔目掛けて、剣を突き立てる。
「チッ!」
ランスが舌打ちして後ろに跳び退く。
ランスのスナッピングタートルの目を狙った攻撃は瞬膜に阻まれ、わずかに瞬膜と眼球に傷をつけたのみだった。
スナッピングタートルは怒り、ランスに向かって突進し、首を縮めたかと思うと勢い良く伸ばし、何度も噛みつこうとする。
…タチが悪いな…。首の伸縮でリーチが変わるし、その上、前足を使ってジャンプして、一気に間合いを詰めてくるっ…。
足が短いためか、噛みつき攻撃しか繰り出して来ないため、スナッピングタートルの攻撃をいなし、反撃は出来るものの、なかなか致命傷となる深い傷を負わせることが出来ずにいた。
「ウォーターカッター!!」
シェリルの放った何度目かの水の刃がスナッピングタートルの右前足の下の地面を大きく削った。
「!!!」
図らずも落とし穴にスナッピングタートルをはめることに成功する。
横転したスナッピングタートルの横顔が、天を向いたその時ーー
…絶好の好機だっ!!
ランスが高く跳びーーー
ザシュッ!!
ランスの剣がスナッピングタートルの目玉に突き刺さった。
ランスはグググと剣を更に深く押し込もうとするも、スナッピングタートルは手足をバタつかせ、長い首をくねらせて、身を捩りランスを振り払おうとしてくる。
ランスはスナッピングタートルの顔面を土台にして、剣を目玉ごと引き抜きながら、大きく跳び退る。
ランスの剣には目玉が突き刺さり、視神経がぶら下がっている。
「うえっ!きもっ!」
ランスは剣を振り払うが、目玉はびくともしない。
仕方なく地面に叩きつけて目玉を割り、剣に残ったゼラチン質の液体を振り払った。
「ランスさん…」
シェリルが緊張感のないランスの様子をジト目で睨んでいた。
ふと見ると、シェリルはイメージを完璧にマスターしたのか、スナッピングタートルの周りは穴ぼこだらけになっていた。
どうやら、シェリルのおかげでスナッピングタートルに襲われることなく、目玉を取ることに集中出来ていたらしい。
そのスナッピングタートルは何度も穴にはまりながらも、器用に首を使ってブリッジするようにしながら、体勢を立て直し、こちらに向かってきている。
大分距離を詰められてしまった。
「シェリル!もう一度落とし穴をお願い!」
「ウォーターカッター!!」
シェリルはスナッピングタートルの歩幅に合わせて、鋭い水の刃を放ち地面を削りとる。
再びスナッピングタートルの右前足が落とし穴にはまった。
「シェリル!完璧!」
ランスは体勢を低くして走り、間合いを詰めた。
スナッピングタートルが、体勢を立て直そうと首を地面につけ首ごと体を捩った瞬間ーー
先程目玉を引き抜いた眼孔の凹んだまぶたの隙間から剣を腕ごと捩じ込むようにして突き刺した。
ランスは尚も首を捩るスナッピングタートルの動きに合わせて、反対側へ一緒に回転し、スナッピングタートルの重さと己の足の地面との反発を利用して、更に深く剣を突き立て、確実に頭蓋骨の裏側まで達した感触を感じて、剣を引き抜き、大きく後ろに跳び退いた。
水面に日の光が反射し、キラキラと輝いている。
「川溜まりって聞いてたから、もっと汚いヘドロみたいな池か沼を想像してたんだけど…本当だね。これだけ綺麗だから、冒険者や旅人が休憩に立ち寄って、被害にあってるのか…。」
ランスは前髪をかきあげ、湖とも呼べそうな大きな川溜まりの全貌を、凝視する。
「これだけ広いと、どこからスナッピングタートルが上がってくるのかも、すぐに判断できないな。この辺りに天幕を張って、しばらく様子を見てみようか?」
ランスは馬から降りると、シェリルが降りるのに手を貸し、手近な木の幹に2頭の手綱を結び、荷物から天幕を取り出した。
「あれ?ハンモックじゃないんですね?」
シェリルは言葉通り天幕を張るランスに問いかけた。
「あっ。ああ…!この辺りは川沿い以外はほぼ荒野だったからね。砂ぼこり対策にね。」
ランスは少し早口にしゃべると、そそくさと天幕のロープを張りに離れた。
「??」
…ランスさんでもクエストに緊張してるのかしら…
シェリルは、ランスの様子に違和感を感じながらも、甲羅干しでもしてないかと、川溜まりの岸や周りを見回した。
「基本的には夜行性のはずだから、夜に戦闘になるかも知れない。天幕で休みつつ、交代で見張りをしようか?」
「了解です。私が見張りをしますので、ランスさん先に休んで下さい。私の魔力回復のために、今朝も少ししか休めてないんですから。」
「ん。ありがとう。じゃあ、少し休ませてもらうよ。」
ランスは天幕の奥側に敷いた敷布の上に横になり、シェリルは天幕のすぐ近くに座って見張りをした。
水面が風で揺れキラキラと反射している。
風がありとても快適な気温だが、ランスが言ったように、風に砂埃が含まれている。
…髪がゴワゴワになりそう…
穏やかな景色に気が緩み、ついそんなことを考えて、シェリルがせっせと髪を撫でつけながら、ぼんやりと水面を眺めていると
「!!!」
水面の反射がおかしいことに気付いた。
キラキラと反射する水面は不規則ながらも、風の影響で揺れる方角は決まっている。だが、それを遮る流れがあった。
…っ!!!何かがこちらに向かって来ている!!!
「ランスさんっ!起きて下さいっ!何かが来ます!!」
シェリルは水面から目を逸らさずに叫んだ。
ほどなくして天幕からランスが飛び出して来た。既に剣を抜刀している。
「あそこです!」
シェリルの指先の示す方角へ臨戦体制を取る。
「大きいな?人と同じ位か?」
岸に近づく影は一般的なスナッピングタートルを凌駕していた。
「シェリル!詠唱を!甲羅は硬い!足や頭を狙うよ!」
ランスとシェリルは目配せをして、スナッピングタートルの上陸に備える。
「我乞い願う、水の精霊よ、我に力を与え、敵を討たん」
スナッピングタートルが上陸した。
甲羅の大きさは人の背丈とほぼ変わらない位だ。
地面に着いた足の先から首を伸ばせばランスの背丈よりも高いかもしれない。
「こんなに大きいなんてっ!!」
驚愕し震えるシェリルをランスが後ろ手に庇う。
上陸したスナッピングタートルは水棲生物とは思えないスピードでこちらに向かい突進してきた。
…シェリルとの距離を詰められる訳にはいかない!
長剣を両手で握り、ランスがスナッピングタートルに向かって駆け出す。
「シェリル!前足を狙って!!」
「ウォーターカッター!!」
シェリルの放った一撃が、スナッピングタートルに向かって走るランスの脇を抜け、スナッピングタートルの右前足に命中する。
予期せず足を水の刃で払われ、グラっと体を傾けるスナッピングタートル。
スナッピングタートルの下がった頭を目掛けて、すかさずランスが地面を蹴り空中に飛ぶー
ガキィイイン
ランスの体重まで込めた渾身の一撃は、スナッピングタートルの硬い皮膚に阻まれ、その剣は血に濡れることは叶わなかった。
すかさず噛みつこうと反撃するスナッピングタートル。
ランスは咄嗟に跳び退く。
攻撃した皮膚のあまりの硬さに両手が痺れた。岩を叩いたような感触だった。
「いってぇ。恐っろしく硬いなぁ。」
手を振り、戯けてみせるも、目は真剣にスナッピングタートルを見据えて、剣を握り直し、体勢を立て直す。
「そんなっ!?硬すぎるわ。こんなに硬いんじゃあ、倒すなんて無理よっ!!」
シェリルが取り乱す。
「大丈夫。眼孔から脳を狙うさ。シェリルは可能な限り前足に攻撃を!」
ランスはスナッピングタートルの噛みつき攻撃を剣で受け流しながら、シェリルに指示した。
…眼孔から脳まで貫くとなると、攻撃を避けるためにあまり距離はとれないな…。このまま攻撃を受け流しつつ、反撃するしかない…。くっ。この重い攻撃っ。長引かせるとこちらの体力が持たない…
「ウォオオオ」
ランスが雄叫びを上げながら、スナッピングタートルの顔のすぐ近くまで走り寄る。
スナッピングタートルの噛みつきを剣を縦にして払い、その勢いでスナッピングタートルの横顔目掛けて、剣を突き立てる。
「チッ!」
ランスが舌打ちして後ろに跳び退く。
ランスのスナッピングタートルの目を狙った攻撃は瞬膜に阻まれ、わずかに瞬膜と眼球に傷をつけたのみだった。
スナッピングタートルは怒り、ランスに向かって突進し、首を縮めたかと思うと勢い良く伸ばし、何度も噛みつこうとする。
…タチが悪いな…。首の伸縮でリーチが変わるし、その上、前足を使ってジャンプして、一気に間合いを詰めてくるっ…。
足が短いためか、噛みつき攻撃しか繰り出して来ないため、スナッピングタートルの攻撃をいなし、反撃は出来るものの、なかなか致命傷となる深い傷を負わせることが出来ずにいた。
「ウォーターカッター!!」
シェリルの放った何度目かの水の刃がスナッピングタートルの右前足の下の地面を大きく削った。
「!!!」
図らずも落とし穴にスナッピングタートルをはめることに成功する。
横転したスナッピングタートルの横顔が、天を向いたその時ーー
…絶好の好機だっ!!
ランスが高く跳びーーー
ザシュッ!!
ランスの剣がスナッピングタートルの目玉に突き刺さった。
ランスはグググと剣を更に深く押し込もうとするも、スナッピングタートルは手足をバタつかせ、長い首をくねらせて、身を捩りランスを振り払おうとしてくる。
ランスはスナッピングタートルの顔面を土台にして、剣を目玉ごと引き抜きながら、大きく跳び退る。
ランスの剣には目玉が突き刺さり、視神経がぶら下がっている。
「うえっ!きもっ!」
ランスは剣を振り払うが、目玉はびくともしない。
仕方なく地面に叩きつけて目玉を割り、剣に残ったゼラチン質の液体を振り払った。
「ランスさん…」
シェリルが緊張感のないランスの様子をジト目で睨んでいた。
ふと見ると、シェリルはイメージを完璧にマスターしたのか、スナッピングタートルの周りは穴ぼこだらけになっていた。
どうやら、シェリルのおかげでスナッピングタートルに襲われることなく、目玉を取ることに集中出来ていたらしい。
そのスナッピングタートルは何度も穴にはまりながらも、器用に首を使ってブリッジするようにしながら、体勢を立て直し、こちらに向かってきている。
大分距離を詰められてしまった。
「シェリル!もう一度落とし穴をお願い!」
「ウォーターカッター!!」
シェリルはスナッピングタートルの歩幅に合わせて、鋭い水の刃を放ち地面を削りとる。
再びスナッピングタートルの右前足が落とし穴にはまった。
「シェリル!完璧!」
ランスは体勢を低くして走り、間合いを詰めた。
スナッピングタートルが、体勢を立て直そうと首を地面につけ首ごと体を捩った瞬間ーー
先程目玉を引き抜いた眼孔の凹んだまぶたの隙間から剣を腕ごと捩じ込むようにして突き刺した。
ランスは尚も首を捩るスナッピングタートルの動きに合わせて、反対側へ一緒に回転し、スナッピングタートルの重さと己の足の地面との反発を利用して、更に深く剣を突き立て、確実に頭蓋骨の裏側まで達した感触を感じて、剣を引き抜き、大きく後ろに跳び退いた。
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