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13.魔界
15.女王の意思
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ドゥームビートルには恩がある。冥界の女王への恩だ。経緯としてはよくあるパターンであり、命の恩人ということだ。ありきたりなものだったとしてもカブトムシにとっては重要なことだった。命を助けてもらったのだ。その恩義は命で返す。それがバルロイの選んだ道だ。
だからこそ、ここに残ったのだ。
コストイラには何となくであるが、このカブトムシの主が誰なのか予測できていた。そのうえで敵対したくないと思っていた。
「エンドローゼ。先に足の方を治してくれ」
「え?」
「頼むぜ」
コストイラは片目を瞑り、お願いする。エンドローゼにはコストイラが何を考えているのかさっぱりだが、言われたとおりに足を中心に回復魔法を掛けていく。少し吐き気がしてくるが、仲間を助けるためだ。我慢ぐらい余裕だ。
コストイラが膝を畳む。動くのを確認すると立ち上がる。
「あ、あ、まだ」
「すまん。このままだと間に合わないかもしれねェんだ」
まだ安静が必要なコストイラが動きだしたので止めようとするが、それを拒む。コストイラは懐を探りながら、ドゥームビートルに近づいて行った。
アシドとレイドはドゥームビートルの角や体を叩き、わざとヘイトを集める。後ろにいる者達を考えると、カブトムシにこれ以上進まれるのは危険だ。
アストロが指を向けて、炎の魔力を集中させていく。仲間を巻き込まないようにタイミングを計る。トンと肩を掴まれる。振り向くとコストイラがいた。まだ血が流れているのを見ると、治療が完了しているわけではないのだろう。エンドローゼがこの状態での行動を許すはずがない。
アストロはコストイラを見た後、エンドローゼを見る。エンドローゼは必死に止めてほしいと懇願している。治療に関しての気持ちは誰にも負けないエンドローゼが突破されたのだ。アストロには止められない。
「手段はあるの?」
「さぁな。やってみなきゃ分かんねェよ」
アストロの質問に、コストイラは顔を見ることなく答える。アストロはエンドローゼの顔を見て、首を振った。エンドローゼは驚愕の表情で固まる。
無理だ。こんな儚げな表情を浮かべたコストイラを止めるなんてことはアストロにはできない。アストロは気丈に振舞っているが、その内にあるのは恋する乙女だ。アストロはアシドとコストイラの両名が好きだ。その両者ともども無茶をするが、それもまた魅力だ。そして、それ以上に、時々浮かべる物憂げな表情がさらなる魅力を生んだ。コストイラの儚げな横顔が好きなアストロはそれを遮ることが出来なかった。
ゆったりとした足取りで進むコストイラに気付き、シキが道を開ける。シキにはコストイラが何をしようとしているのか分からなかったが、コストイラが無策で突っ込むほど愚かではないことも分かっている。だからこそ、道を譲りコストイラに任せてみた。すべては流れのままに。
アシドは考えていた。このカブトムシはさして強くない。アシド、シキ、レイドの3人で抑え込めている時点でおかしい。余裕があったからこそ思考の余地ができたのだろう。
よく観察していると、ドゥームビートルはいくら叩かれても顔を上げようとしないことが分かった。そして戦ってすらいない。その身を固めているだけなのだ。あれは何かを庇うような、隠すような動きだ。アシドの好奇心が膨れ上がった。その奥にあるのは傷か宝か何なのか。
しかし、その時だった。コストイラが目の前に現れたのだ。レイドを押しのけ前に出た男は、懐から何かを取り出した。
ペンダントだ。すごくシンプルなデザインのものだ。赤、緑、金、そして黒の4色が使われただけでそのほかに何もない。そして、何も書かれておらず、何も彫られてもいないのっぺりとした面も取り出す。
それを見たカブトムシが動きを止める。コストイラは刀を抜かず無防備にドゥームビートルを撫でる。
「すまなかった」
カブトムシはこちらこそと言わんばかりに頭を動かした。
「言葉通じんのかよ。これ戦う必要なかった説ない?」
「ありますね」
ドゥームビートルの頭の上に乗っていたアシドは溜息交じりに飛び降りる。各々は少し不満げな声を漏らしながら武器を収めた。
「ところでそのペンダントは何だよ。後、お面」
「確かにそうですね。気になりますね」
「ん? これか? これはシラスタ教団の証だ。このカブトムシの目の模様が同じだしよ。それに、バルロイっつってたもんな」
「知り合いなのか?」
「…………まぁな」
これ以上はあまり言及できなかった。
少女はしばらく寄り道しながら歩いた。久し振りに帰ってきたのでもう少し回っていたいが、さっき気になることを言っていた。キングクラーケンのことだ。
こちらに侵攻してきているという話だ。早くに対処しないとマズイ。それに冥界が水浸しになっているというのだ。そんな報告を少女は受けていない。問い詰めなくては。
そうこうしているうちに目的の部屋に辿り着いた。扉の前には2人の兵士がおり、恭しく礼をしている。
『頭を下げないで。早く開けてくれない?』
『『は』』
重々しい扉が緩慢に開いていく。扉の隙間から中の光景が覗け、慌てふためいているのが見えるが、完全に開くまで待つ。急に帰ってきたからか大臣達が素早く身だしなみを整えている。見えているぞ。
完全に開いた扉から中に入っていく。大臣達は膝を着き、完全に頭頂部をこちらに向けている。この雰囲気には相変わらず慣れない。何度止めるように進言したか覚えていない。出すたびに忠誠の証ですの一言で一蹴された。慕っているのなら従ってくれ。
少女は自身の執務室に座る。少し行儀が悪いが高圧的な態度をとるにはちょうどいい。見られないように注意しながら足を組む。
『私がいなかった間の報告は?』
『では私が』
少し見下ろすようにこの場にいる者を見る。灰褐色の肌の男が前に出る。確か冥界の北の方を担当していたか。
『冥界の北方は他よりも高い位置にございますゆえ、水を運ぶ装置を用いています。しかし、その装置が故障し、今年の作物の収穫量はあまり期待できません』
『故障の原因は?』
『冥界の東方に住みし者による、人為的なものと判明しております。復旧の目途は現在、一月後を予定しております』
『確約しろ』
『は』
『それと、減った収穫量分の作物は、必ず補填しろ。悲しいままで終わらせるな』
フォローは忘れない。北方からはキングクラーケンの話が出てこない。他のところか?その後、西方、南方と問題なく報告が続く。冥府の塔は西方にあるので注意して聞いていたが、何もない。半分以上が自慢話だった。
『東方を担当しております。メリスと申します。お初にお目にかかります。先代は4年前に引退いたしました。現在は私が担当を引き継がせていただきました。東方では現在、北方に迷惑をかけたものがこちらにも被害を出しております』
『内容は?』
『八岐大蛇の放出です』
少女は下唇を噛んだ。すべての元凶は冥界の東方側だったか。メリスが話したことで他3方の担当が表情を分かりやすく変えた。やはり隠そうとしていたな。
3方は昔から仕えているが、嘗められたものだ。今すぐに引退した東方の先代を呼び戻したいものだ。
『その対処は?』
『自衛隊に一任しました。私には分かりませんので。現在は作戦遂行中です』
『隊長は?』
『おそらく、東方の基地の方に』
ならば、ここには呼び出せまい。隊長は役人の中で、唯一の良心といってもいい。まともに話が出来そうな者が残っていない。メリスは分からないが、他は少女の失脚を狙っている者しかいない。これ以上話していても献身的な話はできないだろう。
『今日、この日をもって、お前たち4人は八岐大蛇、キングクラーケンに関わる任をすべて解く』
『なっ!?』
『何をおっしゃって!?』
当然の権利の如く、4人は騒ぎ立てる。少女はそれをすべて無視すると、机から立ち上がり、指を鳴らす。改めて椅子に座りながら告げる。
『4名がお帰りよ。お連れして』
『は』
短く答える兵士達が4名を連れ出そうとするが、メリス以外は抵抗する。
『なぜ我々が辞めなければ!?』
『あら、担当まで辞めろなんて言ってないのに、そこまで辞める気だったの?』
3人は自分の勘違いに気付いた時、扉は半分以上閉まっていた。
『お待ちください! シュルメ様!?』
だからこそ、ここに残ったのだ。
コストイラには何となくであるが、このカブトムシの主が誰なのか予測できていた。そのうえで敵対したくないと思っていた。
「エンドローゼ。先に足の方を治してくれ」
「え?」
「頼むぜ」
コストイラは片目を瞑り、お願いする。エンドローゼにはコストイラが何を考えているのかさっぱりだが、言われたとおりに足を中心に回復魔法を掛けていく。少し吐き気がしてくるが、仲間を助けるためだ。我慢ぐらい余裕だ。
コストイラが膝を畳む。動くのを確認すると立ち上がる。
「あ、あ、まだ」
「すまん。このままだと間に合わないかもしれねェんだ」
まだ安静が必要なコストイラが動きだしたので止めようとするが、それを拒む。コストイラは懐を探りながら、ドゥームビートルに近づいて行った。
アシドとレイドはドゥームビートルの角や体を叩き、わざとヘイトを集める。後ろにいる者達を考えると、カブトムシにこれ以上進まれるのは危険だ。
アストロが指を向けて、炎の魔力を集中させていく。仲間を巻き込まないようにタイミングを計る。トンと肩を掴まれる。振り向くとコストイラがいた。まだ血が流れているのを見ると、治療が完了しているわけではないのだろう。エンドローゼがこの状態での行動を許すはずがない。
アストロはコストイラを見た後、エンドローゼを見る。エンドローゼは必死に止めてほしいと懇願している。治療に関しての気持ちは誰にも負けないエンドローゼが突破されたのだ。アストロには止められない。
「手段はあるの?」
「さぁな。やってみなきゃ分かんねェよ」
アストロの質問に、コストイラは顔を見ることなく答える。アストロはエンドローゼの顔を見て、首を振った。エンドローゼは驚愕の表情で固まる。
無理だ。こんな儚げな表情を浮かべたコストイラを止めるなんてことはアストロにはできない。アストロは気丈に振舞っているが、その内にあるのは恋する乙女だ。アストロはアシドとコストイラの両名が好きだ。その両者ともども無茶をするが、それもまた魅力だ。そして、それ以上に、時々浮かべる物憂げな表情がさらなる魅力を生んだ。コストイラの儚げな横顔が好きなアストロはそれを遮ることが出来なかった。
ゆったりとした足取りで進むコストイラに気付き、シキが道を開ける。シキにはコストイラが何をしようとしているのか分からなかったが、コストイラが無策で突っ込むほど愚かではないことも分かっている。だからこそ、道を譲りコストイラに任せてみた。すべては流れのままに。
アシドは考えていた。このカブトムシはさして強くない。アシド、シキ、レイドの3人で抑え込めている時点でおかしい。余裕があったからこそ思考の余地ができたのだろう。
よく観察していると、ドゥームビートルはいくら叩かれても顔を上げようとしないことが分かった。そして戦ってすらいない。その身を固めているだけなのだ。あれは何かを庇うような、隠すような動きだ。アシドの好奇心が膨れ上がった。その奥にあるのは傷か宝か何なのか。
しかし、その時だった。コストイラが目の前に現れたのだ。レイドを押しのけ前に出た男は、懐から何かを取り出した。
ペンダントだ。すごくシンプルなデザインのものだ。赤、緑、金、そして黒の4色が使われただけでそのほかに何もない。そして、何も書かれておらず、何も彫られてもいないのっぺりとした面も取り出す。
それを見たカブトムシが動きを止める。コストイラは刀を抜かず無防備にドゥームビートルを撫でる。
「すまなかった」
カブトムシはこちらこそと言わんばかりに頭を動かした。
「言葉通じんのかよ。これ戦う必要なかった説ない?」
「ありますね」
ドゥームビートルの頭の上に乗っていたアシドは溜息交じりに飛び降りる。各々は少し不満げな声を漏らしながら武器を収めた。
「ところでそのペンダントは何だよ。後、お面」
「確かにそうですね。気になりますね」
「ん? これか? これはシラスタ教団の証だ。このカブトムシの目の模様が同じだしよ。それに、バルロイっつってたもんな」
「知り合いなのか?」
「…………まぁな」
これ以上はあまり言及できなかった。
少女はしばらく寄り道しながら歩いた。久し振りに帰ってきたのでもう少し回っていたいが、さっき気になることを言っていた。キングクラーケンのことだ。
こちらに侵攻してきているという話だ。早くに対処しないとマズイ。それに冥界が水浸しになっているというのだ。そんな報告を少女は受けていない。問い詰めなくては。
そうこうしているうちに目的の部屋に辿り着いた。扉の前には2人の兵士がおり、恭しく礼をしている。
『頭を下げないで。早く開けてくれない?』
『『は』』
重々しい扉が緩慢に開いていく。扉の隙間から中の光景が覗け、慌てふためいているのが見えるが、完全に開くまで待つ。急に帰ってきたからか大臣達が素早く身だしなみを整えている。見えているぞ。
完全に開いた扉から中に入っていく。大臣達は膝を着き、完全に頭頂部をこちらに向けている。この雰囲気には相変わらず慣れない。何度止めるように進言したか覚えていない。出すたびに忠誠の証ですの一言で一蹴された。慕っているのなら従ってくれ。
少女は自身の執務室に座る。少し行儀が悪いが高圧的な態度をとるにはちょうどいい。見られないように注意しながら足を組む。
『私がいなかった間の報告は?』
『では私が』
少し見下ろすようにこの場にいる者を見る。灰褐色の肌の男が前に出る。確か冥界の北の方を担当していたか。
『冥界の北方は他よりも高い位置にございますゆえ、水を運ぶ装置を用いています。しかし、その装置が故障し、今年の作物の収穫量はあまり期待できません』
『故障の原因は?』
『冥界の東方に住みし者による、人為的なものと判明しております。復旧の目途は現在、一月後を予定しております』
『確約しろ』
『は』
『それと、減った収穫量分の作物は、必ず補填しろ。悲しいままで終わらせるな』
フォローは忘れない。北方からはキングクラーケンの話が出てこない。他のところか?その後、西方、南方と問題なく報告が続く。冥府の塔は西方にあるので注意して聞いていたが、何もない。半分以上が自慢話だった。
『東方を担当しております。メリスと申します。お初にお目にかかります。先代は4年前に引退いたしました。現在は私が担当を引き継がせていただきました。東方では現在、北方に迷惑をかけたものがこちらにも被害を出しております』
『内容は?』
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少女は下唇を噛んだ。すべての元凶は冥界の東方側だったか。メリスが話したことで他3方の担当が表情を分かりやすく変えた。やはり隠そうとしていたな。
3方は昔から仕えているが、嘗められたものだ。今すぐに引退した東方の先代を呼び戻したいものだ。
『その対処は?』
『自衛隊に一任しました。私には分かりませんので。現在は作戦遂行中です』
『隊長は?』
『おそらく、東方の基地の方に』
ならば、ここには呼び出せまい。隊長は役人の中で、唯一の良心といってもいい。まともに話が出来そうな者が残っていない。メリスは分からないが、他は少女の失脚を狙っている者しかいない。これ以上話していても献身的な話はできないだろう。
『今日、この日をもって、お前たち4人は八岐大蛇、キングクラーケンに関わる任をすべて解く』
『なっ!?』
『何をおっしゃって!?』
当然の権利の如く、4人は騒ぎ立てる。少女はそれをすべて無視すると、机から立ち上がり、指を鳴らす。改めて椅子に座りながら告げる。
『4名がお帰りよ。お連れして』
『は』
短く答える兵士達が4名を連れ出そうとするが、メリス以外は抵抗する。
『なぜ我々が辞めなければ!?』
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