233 / 427
13.魔界
10.怒りと憎しみと喜びと
しおりを挟む スタッフを連れて戻った時、愛する人がいなくなった。世界が終わったかと思うほどの喪失感が俺を襲う。
どこのどいつが、俺の妻を……!
彼女が勝手に何処かに行くわけがない。誰かが俺の愛する人を連れ去ったに違いないと思い、瞬時に普段あまり使わない魔力を開放して、リフレーシュの気配を手繰った。すると、人混みからかなり離れた暗い繁みに、彼女が着ていた服が乱雑に落ちているのを見つける。
「リフレーシュ……!」
スタッフも、俺の婚約者が行方不明という事態に騒然とし、彼女の捜索を開始するが、いかんせん雑多な人混みの中だ。
即時に出入り口には、怪しい人物が出入りしないように警備が配置され、恐らくは獣の姿になっているリフレーシュを見かけたら、すぐに連絡が入るようにしてくれた。とりあえず、誘拐されてどこかに連れていかれるような事態にはならないだろう。だが、園内で酷い目にあっていないだろうか。
きっと、ひとり寂しく泣いているに違いない。
つい先ほど、二度と彼女を泣かすものかと誓ったばかりだというのに、なんという体たらく。安全な場所だし、足が痛そうだからといって、彼女をひとりになどするんじゃなかった。
必死にあちこちを探していると、待ち合わせ場所から随分離れた観覧スペースで彼女が俺を呼ぶ声が聞こえて来た。耳を塞ぎたくなるほどの人の雑多な声と、パレードが始まる前のファンファーレの中、俺だけに聞こえる誰よりも大切な人の音色。
その音だけを頼りに、俺は走る事が困難な人混みを避けるために跳躍した。人と人のつくる僅かなスペースに着地して、何度かジャンプすると、女性スタッフの腕の中で「ぴぇ~!」と俺の名を繰り返す愛しい人の姿が見えた。
そっと彼女をスタッフから返してもらう。
汗をかき、息を荒げた俺の中で、初めて抱きしめた時以来の姿で縋り付いて来るリフレーシュの高い体温を感じ、ようやく俺の心臓が再び動き出したかのように感じた。
俺の名と、待ち合わせの場所から離れてごめんなさいと謝り続ける彼女の涙と鳴き声は、俺の胸をぎゅうっと締め付ける。
徐々に落ち着きを取り戻した俺たちを、スタッフが地下通路を使い、予定してた観覧のバルコニーに案内してくれた。
ウォンバット姿のリフレーシュもとっても愛らしい。俺に全身全霊で縋って甘えてくるとか、可愛い以外の何者でもないだろう。
撫でて撫でてって強請られたら、断るなどという選択肢は俺にはない。望むところだ。
パレードそっちのけで、彼女のもふっとした毛皮に指を入れて撫でる。毛の流れに沿って、外敵を粉砕できるという厚い皮に覆われたおしりやしっぽまで。おしりに触れた時、恥ずかしがって身もだえた彼女はとても愛らしい。
流石に、足の間の女の子の部分はやめておいたが、背中を毛の流れに逆らって、スーっと撫でると、くすぐったいのか、ぶわっと毛が逆立って震えたりする彼女の反応が、いちいち可愛くてたまらない。
「ぴぃ、ぴ……」
「ああ、俺もずっと撫でていたい。いいか?」
「ちゃちゃ」
彼女が言うには、ずっと撫でて貰いたかったらしい。メモリ殿下は、ウォンバットの生態にあまり詳しくないから、撫でまわされすぎると、本気でリフレーシュが俺を嫌がって嫌われると思っていたようだ。
まあ、リフレーシュの場合、撫で撫でして欲しい気持が、他のウォンバットよりも強いみたいだから、思う存分、これからは撫でまわせると思うと滅茶苦茶嬉しい。
だが……
愛する彼女に触れ、体中を触る事が出来ている。うん、確かに望んでいた。望んでいたが……
ちょっと、コレジャナイ感がする。
俺と彼女は婚約者同士で。今日こそ、彼女に触れたかった。彼女の全てを知り、思う存分イチャイチャしたかった。
イチャイチャ……は、出来ている。うん。甘えてくれて、俺も撫でて。ふたりの気持ちは最高潮に盛り上がり、甘いムードが漂っている。
だが、やっぱりコレジャナイ。
悶々とした釈然としない何かの正体は分かり切っている。この状態は、もふもふを堪能して幸せなだけだ。十分幸せなのだが、俺としては、もっとこう……
だが、安心しきって俺に体全体を預けている、愛しい彼女に、どう伝えたらいいのかわからない。
「ぷぅ?」
どうしたの? と、俺の様子が少しおかしいのを察した彼女が、顔をあげてピュアでつぶらな、清純そのものの瞳を向けて来る。
うっ……
俺の心にある、邪な下心が、100%濃縮ピュア成分に押しやられて怯む。
「いや……その……。リフレーシュ、あの、だなー……」
穢れが、清浄を通り越した涅槃寂静すらない、無の彼女に、俺と一夜を共にして欲しいなどと言えるだろうか?
女の子の相手に慣れている殿下とかなら、自然と誘って本願を果たしているだろうが。いかんせん、俺は未経験だし、女の子の扱いなんてこれっぽっちも知らない。どうやって誘えばいいんだ?
「……?」
もぞりと動いた彼女が、心配そうに俺の悩んでいる顔を覗き込んでペロっと舐めてくれた。厚いおしりが、体を起こしたために、俺の中心に当たったため、むくりと俺の欲望が鎌首を持ち上げてきて焦る。
「ああ、なんでもないというか……その。リフレーシュ」
言うんだ。散々、彼女を離接するホテルに誘って、めくるめく愛の一夜を過ごすためのセリフを練習してきたじゃないか。
困り果てた俺は、さりげなく誘う言葉を出せるはずもなく、別に準備していた下心を感じない言葉を彼女に贈る事にした。
「誕生日、おめでとう。本当は、観覧車でお祝いしてプレゼントを渡すつもりだったんだ」
今日は、彼女が成人になる記念日。一生に一度きりのその日に、一緒に過ごしたいとずっと思っていた。
「ち……!」
彼女が驚いて、体全体を感激で震えさせて俺に抱き着いて来る。ぎゅっと抱きしめて、今言うしかないと決心した。
「リフレーシュ……今日は、離れたくない。君の、18になった今日、俺と一緒にずっと過ごしてくれないか?」
俺は、ポケットに忍ばせた指輪を彼女に見せた。獣化状態なので、指にはめる事は出来ないが、セットのネックレスに通して首にかける。
「……」
少し黙った彼女は、その真意を理解したのか、俺をじーっと見つめて、そして、俺といたいと言ってくれたのであった。
レイトー殿下とメモリ殿下が、今回のお詫びに、隣接するホテルのスイートルームを抑えてくれている。俺は、彼女の返事を聞くや否や、まだパレードが終わっていないにも拘らず、彼女を抱えてテーマパークを後にした。
正直、頭が沸騰しそうなほど嬉しい。やっと、女の子と、しかも、最愛の人とあんな事や、こんな事が出来るんだ。興味なさげに振舞っていたが、俺も男だから、ずっと興味はあったしシたいとは思っていた。
だが、やっと。苦節18年と少し。ようやく、俺も経験する事になるんだ。
彼女も勿論初めてだろう。怖がらせないように、彼女にとっても一生に一度の、最高の思い出にしたい。
魔力認証で簡単に開く扉。自動で閉まるその時間すら惜しい。
「リフレーシュ……人化してくれないか? 君と愛し合いたい」
早速キスをしようとしたが、ウォンバット姿の彼女と、人化状態の俺ではサマにならない。ラッコの姿になったとしても、少々やりづらい事もあり、彼女に頼んだ。
俺の腕の中で、逡巡した彼女が、ぷるりと震えて姿形を変えて人化してくれた。
「フレイム、さま……」
「リフレーシュ、愛している」
頬を真っ赤にした彼女が、瞳を潤ませて俺を見つめて来る。人化した全裸の彼女は、もじもじして恥ずかしそうだ。もう、たまらん。
「あまり、見ないでください……」
「……」
俺としては、全てを隅から隅まで見たいに決まっている。だが、今日は俺たちの初夜だ。彼女の願いを叶えるべく、室内を照らすライトを魔法で消した。
「フレイムさま……あっ……」
俺は、暗がりの中でも見える彼女の白くてきめ細やかな柔肌を抱きしめながら、ふんわりした唇にキスを落し、そっとその柔らかなふくらみに右手を当てたのだった。
清浄(せいじょう):10の-21乗
涅槃寂静(ねはんじゃくじょう):10の-24乗
どこのどいつが、俺の妻を……!
彼女が勝手に何処かに行くわけがない。誰かが俺の愛する人を連れ去ったに違いないと思い、瞬時に普段あまり使わない魔力を開放して、リフレーシュの気配を手繰った。すると、人混みからかなり離れた暗い繁みに、彼女が着ていた服が乱雑に落ちているのを見つける。
「リフレーシュ……!」
スタッフも、俺の婚約者が行方不明という事態に騒然とし、彼女の捜索を開始するが、いかんせん雑多な人混みの中だ。
即時に出入り口には、怪しい人物が出入りしないように警備が配置され、恐らくは獣の姿になっているリフレーシュを見かけたら、すぐに連絡が入るようにしてくれた。とりあえず、誘拐されてどこかに連れていかれるような事態にはならないだろう。だが、園内で酷い目にあっていないだろうか。
きっと、ひとり寂しく泣いているに違いない。
つい先ほど、二度と彼女を泣かすものかと誓ったばかりだというのに、なんという体たらく。安全な場所だし、足が痛そうだからといって、彼女をひとりになどするんじゃなかった。
必死にあちこちを探していると、待ち合わせ場所から随分離れた観覧スペースで彼女が俺を呼ぶ声が聞こえて来た。耳を塞ぎたくなるほどの人の雑多な声と、パレードが始まる前のファンファーレの中、俺だけに聞こえる誰よりも大切な人の音色。
その音だけを頼りに、俺は走る事が困難な人混みを避けるために跳躍した。人と人のつくる僅かなスペースに着地して、何度かジャンプすると、女性スタッフの腕の中で「ぴぇ~!」と俺の名を繰り返す愛しい人の姿が見えた。
そっと彼女をスタッフから返してもらう。
汗をかき、息を荒げた俺の中で、初めて抱きしめた時以来の姿で縋り付いて来るリフレーシュの高い体温を感じ、ようやく俺の心臓が再び動き出したかのように感じた。
俺の名と、待ち合わせの場所から離れてごめんなさいと謝り続ける彼女の涙と鳴き声は、俺の胸をぎゅうっと締め付ける。
徐々に落ち着きを取り戻した俺たちを、スタッフが地下通路を使い、予定してた観覧のバルコニーに案内してくれた。
ウォンバット姿のリフレーシュもとっても愛らしい。俺に全身全霊で縋って甘えてくるとか、可愛い以外の何者でもないだろう。
撫でて撫でてって強請られたら、断るなどという選択肢は俺にはない。望むところだ。
パレードそっちのけで、彼女のもふっとした毛皮に指を入れて撫でる。毛の流れに沿って、外敵を粉砕できるという厚い皮に覆われたおしりやしっぽまで。おしりに触れた時、恥ずかしがって身もだえた彼女はとても愛らしい。
流石に、足の間の女の子の部分はやめておいたが、背中を毛の流れに逆らって、スーっと撫でると、くすぐったいのか、ぶわっと毛が逆立って震えたりする彼女の反応が、いちいち可愛くてたまらない。
「ぴぃ、ぴ……」
「ああ、俺もずっと撫でていたい。いいか?」
「ちゃちゃ」
彼女が言うには、ずっと撫でて貰いたかったらしい。メモリ殿下は、ウォンバットの生態にあまり詳しくないから、撫でまわされすぎると、本気でリフレーシュが俺を嫌がって嫌われると思っていたようだ。
まあ、リフレーシュの場合、撫で撫でして欲しい気持が、他のウォンバットよりも強いみたいだから、思う存分、これからは撫でまわせると思うと滅茶苦茶嬉しい。
だが……
愛する彼女に触れ、体中を触る事が出来ている。うん、確かに望んでいた。望んでいたが……
ちょっと、コレジャナイ感がする。
俺と彼女は婚約者同士で。今日こそ、彼女に触れたかった。彼女の全てを知り、思う存分イチャイチャしたかった。
イチャイチャ……は、出来ている。うん。甘えてくれて、俺も撫でて。ふたりの気持ちは最高潮に盛り上がり、甘いムードが漂っている。
だが、やっぱりコレジャナイ。
悶々とした釈然としない何かの正体は分かり切っている。この状態は、もふもふを堪能して幸せなだけだ。十分幸せなのだが、俺としては、もっとこう……
だが、安心しきって俺に体全体を預けている、愛しい彼女に、どう伝えたらいいのかわからない。
「ぷぅ?」
どうしたの? と、俺の様子が少しおかしいのを察した彼女が、顔をあげてピュアでつぶらな、清純そのものの瞳を向けて来る。
うっ……
俺の心にある、邪な下心が、100%濃縮ピュア成分に押しやられて怯む。
「いや……その……。リフレーシュ、あの、だなー……」
穢れが、清浄を通り越した涅槃寂静すらない、無の彼女に、俺と一夜を共にして欲しいなどと言えるだろうか?
女の子の相手に慣れている殿下とかなら、自然と誘って本願を果たしているだろうが。いかんせん、俺は未経験だし、女の子の扱いなんてこれっぽっちも知らない。どうやって誘えばいいんだ?
「……?」
もぞりと動いた彼女が、心配そうに俺の悩んでいる顔を覗き込んでペロっと舐めてくれた。厚いおしりが、体を起こしたために、俺の中心に当たったため、むくりと俺の欲望が鎌首を持ち上げてきて焦る。
「ああ、なんでもないというか……その。リフレーシュ」
言うんだ。散々、彼女を離接するホテルに誘って、めくるめく愛の一夜を過ごすためのセリフを練習してきたじゃないか。
困り果てた俺は、さりげなく誘う言葉を出せるはずもなく、別に準備していた下心を感じない言葉を彼女に贈る事にした。
「誕生日、おめでとう。本当は、観覧車でお祝いしてプレゼントを渡すつもりだったんだ」
今日は、彼女が成人になる記念日。一生に一度きりのその日に、一緒に過ごしたいとずっと思っていた。
「ち……!」
彼女が驚いて、体全体を感激で震えさせて俺に抱き着いて来る。ぎゅっと抱きしめて、今言うしかないと決心した。
「リフレーシュ……今日は、離れたくない。君の、18になった今日、俺と一緒にずっと過ごしてくれないか?」
俺は、ポケットに忍ばせた指輪を彼女に見せた。獣化状態なので、指にはめる事は出来ないが、セットのネックレスに通して首にかける。
「……」
少し黙った彼女は、その真意を理解したのか、俺をじーっと見つめて、そして、俺といたいと言ってくれたのであった。
レイトー殿下とメモリ殿下が、今回のお詫びに、隣接するホテルのスイートルームを抑えてくれている。俺は、彼女の返事を聞くや否や、まだパレードが終わっていないにも拘らず、彼女を抱えてテーマパークを後にした。
正直、頭が沸騰しそうなほど嬉しい。やっと、女の子と、しかも、最愛の人とあんな事や、こんな事が出来るんだ。興味なさげに振舞っていたが、俺も男だから、ずっと興味はあったしシたいとは思っていた。
だが、やっと。苦節18年と少し。ようやく、俺も経験する事になるんだ。
彼女も勿論初めてだろう。怖がらせないように、彼女にとっても一生に一度の、最高の思い出にしたい。
魔力認証で簡単に開く扉。自動で閉まるその時間すら惜しい。
「リフレーシュ……人化してくれないか? 君と愛し合いたい」
早速キスをしようとしたが、ウォンバット姿の彼女と、人化状態の俺ではサマにならない。ラッコの姿になったとしても、少々やりづらい事もあり、彼女に頼んだ。
俺の腕の中で、逡巡した彼女が、ぷるりと震えて姿形を変えて人化してくれた。
「フレイム、さま……」
「リフレーシュ、愛している」
頬を真っ赤にした彼女が、瞳を潤ませて俺を見つめて来る。人化した全裸の彼女は、もじもじして恥ずかしそうだ。もう、たまらん。
「あまり、見ないでください……」
「……」
俺としては、全てを隅から隅まで見たいに決まっている。だが、今日は俺たちの初夜だ。彼女の願いを叶えるべく、室内を照らすライトを魔法で消した。
「フレイムさま……あっ……」
俺は、暗がりの中でも見える彼女の白くてきめ細やかな柔肌を抱きしめながら、ふんわりした唇にキスを落し、そっとその柔らかなふくらみに右手を当てたのだった。
清浄(せいじょう):10の-21乗
涅槃寂静(ねはんじゃくじょう):10の-24乗
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――


転生しても山あり谷あり!
tukisirokou
ファンタジー
「転生前も山あり谷ありの人生だったのに転生しても山あり谷ありの人生なんて!!」
兎にも角にも今世は
“おばあちゃんになったら縁側で日向ぼっこしながら猫とたわむる!”
を最終目標に主人公が行く先々の困難を負けずに頑張る物語・・・?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

回帰した貴公子はやり直し人生で勇者に覚醒する
真義あさひ
ファンタジー
名門貴族家に生まれながらも、妾の子として虐げられ、優秀な兄の下僕扱いだった貴公子ケイは正妻の陰謀によりすべてを奪われ追放されて、貴族からスラム街の最下層まで落ちぶれてしまう。
絶望と貧しさの中で母と共に海に捨てられた彼は、死の寸前、海の底で出会った謎のサラマンダーの魔法により過去へと回帰する。
回帰の目的は二つ。
一つ、母を二度と惨めに死なせない。
二つ、海の底で発現させた勇者の力を覚醒させ、サラマンダーの望む海底神殿の浄化を行うこと。
回帰魔法を使って時を巻き戻したサラマンダー・ピアディを相棒として、今度こそ、不幸の連鎖を断ち切るために──
そして母を救い、今度こそ自分自身の人生を生きるために、ケイは人生をやり直す。
第一部、完結まで予約投稿済み
76000万字ぐらい
꒰( ˙𐃷˙ )꒱ ワレダイカツヤクナノダ~♪

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる