224 / 407
13.魔界
1.魔界の街
しおりを挟む
アシドは酒瓶片手にタランネの街をふらふらと歩いていた。ほろ酔いである。体がふらふらとしていて気持ちいい。上等な酒が手に入ったのでコストイラ、レイドあたりと二次会でもしよう。
それなりの人が歩き、行き交う繁華街を、迷惑にならないように歩く。ふらふらと千鳥足のようになっているが、しっかりとした足取りだ。見る人が見ればそこまで酔っていないことが分かるだろう。
上機嫌で歩いていると、見知った男を見つけた。白髪で刀を佩いた強いオーラを放っている男。あれでも相当抑え込んでいるのだろう。以前では感じられなかった強さを感じられるということはそれだけ強くなったということだろう。
アシドはヲルクィトゥと再会した。
シキが本音を吐露した翌日、一同は次の目的地を決めることにした。
世界樹は東の端であるとテスロメルの『旅手記』に書かれているため、南に行くか北に行くかで悩んだ末、シキの一存で南下することになった。
道中は特筆すべきことが一つも起きず、平和の一言に尽きた。魔物を倒すのも平和なのかという議論は置いておく。
強いてあげるなら、エンドローゼが淡い紫色の髪の先端が白くなっていくことを気にしていた。アストロとレイドが必死にフォローしていた。
街へすんなりとは入れた。街の名前はタランネと言うらしい。
「タランネか」
「ん? 何か知ってんのか?」
ポツリと呟いたレイドにアシドが反応した。
「タランネといえばジョコンドの槍があるとされている街だ」
「聖槍、だっけか」
「ジョコンドといえばあの”英雄”だよな」
「そいつの槍がねェ」
アシドが槍という単語に反応し、コストイラは勇者の名に反応する。アレンも街内を見渡すがジョコンドの槍があるように見えない。
「ジョコンドの槍があるのでしたらもっと大々的に観光名所とか宣伝があってもいいと思うのですが」
「確かに」
街は人で溢れ、栄えていることは分かったのだが、分かりやすいシンボルは見当たらない。
「宿をとってもう休みましょうか。後は自分の時間にしましょう」
アシドは美味い酒で夜を明かそうとして酒屋を探していた。そんな折にヲルクィトゥを見つけた。
「よォ、ヲルクィトゥさん」
「ふむ? おぉ、久しいな。君がここにいるということは全員がタランネに来たということか。君達がここまで来れたこと不思議ではない」
「アンタもここにいたんだな」
「うむ。少し身骨を休めていたのだ」
アシドがキョロキョロと見当たす。
「茶でも飲みながら話さねェか?」
「ふむ。よし、しようか」
アシドとヲルクィトゥは2人、夜までやっているカフェに入る。窓際の席に案内される。
「コーヒーで」
「では私も同じものを」
コーヒーが来るまでの間、少し静かになる。アシドがコーヒーが来たタイミングで口を開く。
「……オレ達はよォ、この街に来たばっかりなんだけどよ、何かいい観光名所ってあるか?」
「ふむ。少し前ならばジョコンドの槍があったのだが、別の場所に移されたらしい。まぁ真相は分からないがな」
「もうないのか」
コーヒーを一口含む。
「最初からない」
「は?」
「タランネの街には最初から本物ではなくレプリカしかない」
「そのレプリカすらなくなったのか」
「うむ」
コーヒーを一口。
「何でそんなこと知ってるんだ?」
「本物の場所を知っているからだ。今はそいつが所持している。そいつが手放すのは考えづらい」
「どういう関係なんだ?」
ヲルクィトゥはコーヒーシュガーを直接口の中に流し込む。
「昔本気で殺し合った仲さ」
沈黙が流れた。アシドは沈黙が苦手だ。かといって何を話せばいいのか分からない。コストイラ達といる時は話せるのだが、そうか、コストイラだ。
「……天之五閃」
「ふむん?」
「ヲルクィトゥさんは天之五閃って知ってるか?」
「剣技を学ぶ者ならば一度は耳にしたことがあるのではないか?」
「その内、個人名は?」
「…………分からないということにしておいてくれ」
「……良いさ」
表情一つ一つに気を配り注意していたが、嘘を吐いている感じはない。本気で隠したいのだろう。
「君達がより強者を目指すのであれば闘技場へ行くといい」
「闘技場?」
「うむ。この街の先に地より下へ続く道があってな。そこを下へ行くと冥界、さらにその下に奈落がある。その奈落に闘技場がある。勝てばそれなりの金きんが手に入る。負ければどうなるかは知らない。私は負けたことがないのでな」
「闘技場か。ありがとうな。聞いてばっかりだし、そっちからの質問に答えるぞ」
「そうだな」
ヲルクィトゥはコーヒーを飲み下す。
「勇者の責務とは何だろうな?」
「難しい質問が来たな」
アシドは顎を手で撫で、ふ~むと悩む。
「そんなに悩むならば別に答えを出さずとも良い」
「いや、答えるよ。勇者は勇気を示すのが責務だ」
「勇者と英雄は意味が違う」
アシドは何が言いたいのか分からなかった。ヲルクィトゥの珠色の目が真剣のように鋭く、アシドを見つめる。
「ジョコンドは”英雄”だ」
「あぁ、そういう二つ名を持っているな」
「では、ジョコンドは勇者だったのか?」
「魔物を倒す力を示した。ヒトの身で魔物に抗うのを見せた点でいえば勇者なんじゃねェのか?」
ヲルクィトゥは首を横に振る。
「その功績は主にアスタットのものだ」
「魔大陸の侵攻は?」
「それは確かにジョコンドの功績だが、それは勇者のやることの本質か?」
「……あ?」
アシドには小難しい話は分からない。ただ、ヲルクィトゥの話に混乱してしまった。ヲルクィトゥはジョコンドを勇者として見ていない?
「勘違いしてくれるなよ。ジョコンドは正しく勇者であった」
ヲルクィトゥは数枚の硬貨をテーブルに置くと、ゆっくりと立ち上がった。
「いい話し合いができた。礼を言おう。ありがとう」
ヲルクィトゥがいなくなったカフェでアシドはもう一杯のコーヒーを頼んだ。
「そういえばオレこんなにコーヒー飲んで明日大丈夫かな?」
心配をしながらもコーヒーを口につけた。
それなりの人が歩き、行き交う繁華街を、迷惑にならないように歩く。ふらふらと千鳥足のようになっているが、しっかりとした足取りだ。見る人が見ればそこまで酔っていないことが分かるだろう。
上機嫌で歩いていると、見知った男を見つけた。白髪で刀を佩いた強いオーラを放っている男。あれでも相当抑え込んでいるのだろう。以前では感じられなかった強さを感じられるということはそれだけ強くなったということだろう。
アシドはヲルクィトゥと再会した。
シキが本音を吐露した翌日、一同は次の目的地を決めることにした。
世界樹は東の端であるとテスロメルの『旅手記』に書かれているため、南に行くか北に行くかで悩んだ末、シキの一存で南下することになった。
道中は特筆すべきことが一つも起きず、平和の一言に尽きた。魔物を倒すのも平和なのかという議論は置いておく。
強いてあげるなら、エンドローゼが淡い紫色の髪の先端が白くなっていくことを気にしていた。アストロとレイドが必死にフォローしていた。
街へすんなりとは入れた。街の名前はタランネと言うらしい。
「タランネか」
「ん? 何か知ってんのか?」
ポツリと呟いたレイドにアシドが反応した。
「タランネといえばジョコンドの槍があるとされている街だ」
「聖槍、だっけか」
「ジョコンドといえばあの”英雄”だよな」
「そいつの槍がねェ」
アシドが槍という単語に反応し、コストイラは勇者の名に反応する。アレンも街内を見渡すがジョコンドの槍があるように見えない。
「ジョコンドの槍があるのでしたらもっと大々的に観光名所とか宣伝があってもいいと思うのですが」
「確かに」
街は人で溢れ、栄えていることは分かったのだが、分かりやすいシンボルは見当たらない。
「宿をとってもう休みましょうか。後は自分の時間にしましょう」
アシドは美味い酒で夜を明かそうとして酒屋を探していた。そんな折にヲルクィトゥを見つけた。
「よォ、ヲルクィトゥさん」
「ふむ? おぉ、久しいな。君がここにいるということは全員がタランネに来たということか。君達がここまで来れたこと不思議ではない」
「アンタもここにいたんだな」
「うむ。少し身骨を休めていたのだ」
アシドがキョロキョロと見当たす。
「茶でも飲みながら話さねェか?」
「ふむ。よし、しようか」
アシドとヲルクィトゥは2人、夜までやっているカフェに入る。窓際の席に案内される。
「コーヒーで」
「では私も同じものを」
コーヒーが来るまでの間、少し静かになる。アシドがコーヒーが来たタイミングで口を開く。
「……オレ達はよォ、この街に来たばっかりなんだけどよ、何かいい観光名所ってあるか?」
「ふむ。少し前ならばジョコンドの槍があったのだが、別の場所に移されたらしい。まぁ真相は分からないがな」
「もうないのか」
コーヒーを一口含む。
「最初からない」
「は?」
「タランネの街には最初から本物ではなくレプリカしかない」
「そのレプリカすらなくなったのか」
「うむ」
コーヒーを一口。
「何でそんなこと知ってるんだ?」
「本物の場所を知っているからだ。今はそいつが所持している。そいつが手放すのは考えづらい」
「どういう関係なんだ?」
ヲルクィトゥはコーヒーシュガーを直接口の中に流し込む。
「昔本気で殺し合った仲さ」
沈黙が流れた。アシドは沈黙が苦手だ。かといって何を話せばいいのか分からない。コストイラ達といる時は話せるのだが、そうか、コストイラだ。
「……天之五閃」
「ふむん?」
「ヲルクィトゥさんは天之五閃って知ってるか?」
「剣技を学ぶ者ならば一度は耳にしたことがあるのではないか?」
「その内、個人名は?」
「…………分からないということにしておいてくれ」
「……良いさ」
表情一つ一つに気を配り注意していたが、嘘を吐いている感じはない。本気で隠したいのだろう。
「君達がより強者を目指すのであれば闘技場へ行くといい」
「闘技場?」
「うむ。この街の先に地より下へ続く道があってな。そこを下へ行くと冥界、さらにその下に奈落がある。その奈落に闘技場がある。勝てばそれなりの金きんが手に入る。負ければどうなるかは知らない。私は負けたことがないのでな」
「闘技場か。ありがとうな。聞いてばっかりだし、そっちからの質問に答えるぞ」
「そうだな」
ヲルクィトゥはコーヒーを飲み下す。
「勇者の責務とは何だろうな?」
「難しい質問が来たな」
アシドは顎を手で撫で、ふ~むと悩む。
「そんなに悩むならば別に答えを出さずとも良い」
「いや、答えるよ。勇者は勇気を示すのが責務だ」
「勇者と英雄は意味が違う」
アシドは何が言いたいのか分からなかった。ヲルクィトゥの珠色の目が真剣のように鋭く、アシドを見つめる。
「ジョコンドは”英雄”だ」
「あぁ、そういう二つ名を持っているな」
「では、ジョコンドは勇者だったのか?」
「魔物を倒す力を示した。ヒトの身で魔物に抗うのを見せた点でいえば勇者なんじゃねェのか?」
ヲルクィトゥは首を横に振る。
「その功績は主にアスタットのものだ」
「魔大陸の侵攻は?」
「それは確かにジョコンドの功績だが、それは勇者のやることの本質か?」
「……あ?」
アシドには小難しい話は分からない。ただ、ヲルクィトゥの話に混乱してしまった。ヲルクィトゥはジョコンドを勇者として見ていない?
「勘違いしてくれるなよ。ジョコンドは正しく勇者であった」
ヲルクィトゥは数枚の硬貨をテーブルに置くと、ゆっくりと立ち上がった。
「いい話し合いができた。礼を言おう。ありがとう」
ヲルクィトゥがいなくなったカフェでアシドはもう一杯のコーヒーを頼んだ。
「そういえばオレこんなにコーヒー飲んで明日大丈夫かな?」
心配をしながらもコーヒーを口につけた。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる