205 / 407
11.妖怪の山
14.豪快に面倒事を吹き飛ばせ
しおりを挟む
宗教とは難しいものだ。同じ事物を一生の間信じ続けられることは一種の狂気なのかもしれない。多くの者は裏切りがあったとしても改宗することはない。産まれた時から宗教が決められていて、どんな反抗期な子供でさえ、信仰を乗り換えない。宗教に疑問を持ち、改宗しようとする者はほぼいない。歴史を見ても、8つの宗教しかないのがその証拠だ。
これに苛立ちを示すのがマーエン教だ。当たり前だろう。元々、世界の宗教はマーエン教のみだったのに、他の宗教に信者を取られたのだ。自分達より教徒のいる宗教を目の敵にしている。
宗教とは領土だ。
領土を拡大するために日夜戦争している。他国の領土を奪い取ろうとする侵略行為を布教と呼び、その戦いを宗教戦争と呼ぶ。それらも、必ず正義の名の下に行われる。大体の場合は繁栄と幸福のためだ。
正義はこちらにあるのだから、何を言われようと相手の主張は悪である。かの有名な騎士王アスタットは正義の反対は別の正義だと主張したが、誰も聞き入れようとしなかった。だってそうだろう。正義の反対は悪なのだから。
急造の教会の中で、記憶喪失の青年が体を起こす。急に建物が揺れたのだ。青年は寝起きの頭に手を当て、左右に振る。
『教会が揺れるなんて、ヤマト様が許さぬだろう。ということは今はヤマト様がいらっしゃらないのか? となれば、教会を護るのは私?』
考えると、そこからの行動は早かった。貴族の外出用のような洋服を手に取りながらベッドを下りる。服を着ると、曲刀と仮面を手に取って部屋を出る。ドンと教会に繋がる連絡通路の扉が揺れた。
おかしい。ヤマト様は信心深いお方だ。起きている時間の9割以上は教会内にいらっしゃる。今も教会内にいらっしゃるはずだ。こんなに揺れるようなことが起きるはずがない。
『ヤマト様!? 如何なされたのでしょうか?』
青年は扉を開け、教会内に入る。
怒れるビショップは、卑しき冒険者たちと戦っていた。
『死ね!背教者どもめ』
ヤマトの大声を、青年は聞いたことがなかった。相当取り乱しておられる。青年はヤマト様を鎮めるべき立場の地位にいる。しかし、青年はヤマト様の背教者という言葉に身を熱くした。背教者死すべし。邪教徒すべし。
マーエン教の教えに従い、青年は曲刀を抜く。
『助太刀いたします』
青年は一番近くにいた銀髪の少女を狙う。小柄で華奢な少女など魔物となった青年のパワーとスピードでぐちゃぐちゃにしてやる。
上段から振り下ろされる曲刀を、少女は見もせずにナイフを抜き、曲刀の腹を押し上げ、少女の左踵が青年の頬に刺さる。青年の意識が飛ぶ。
「何だ?」
『っ!? ノエス!』
ヤマトはノエスに駆け寄り、抱きかかえる。体を揺らして起こそうとする。
『ノエス? ノエス!』
『う、や、ヤマト様』
『良かった。では背教者を』
『はい。討ちましょう』
アシドが槍でヤマトを刺すが、ヤマトは動じない。
『ヤマト様をよくも!』
ノエスが動き、アシドに切りかかる。アシドは槍を抜かずに離脱する。
『ヤマト様、槍を』
『抜かんでいい。出血多量だ』
『分かりました』
ノエスは曲刀を振り、体の向きを変える。
『背教者をぶった切る』
ノエスは一直線に走り出す。無手のアシドは合気道のような開手の構えをとり、対応する。ノエスが上段から斬りかかるが、外に逃げるように体を回し、足を払う。その隙に一時離脱する。
ヤマトはアシドを狙い、拳を振るう。アシドは反応しない。仲間を信頼しているからだ。ヤマトとアシドの間にレイドが入り込む。楯で拳を受け止める。ズザザと足が地面を滑るが、アシドより前で完全に止める。
ノエスは立ち上がろうとするが、アシドが曲刀で刺し、縫い留める。ヤマトは押し潰すように上から拳を落とす。アシドとレイドはすぐに離脱する。ヤマトはノエスに気付き拳を止めるが、拳の風圧でノエスの体が少し潰れる。シキはヤマトの右拳に乗り、ナイフで腕を斬りながら肩まで走る。そして、強烈な蹴りでヤマトの兜を蹴り、体をブレさせる。
アシドはノエスを刺していた曲刀を掴み、ノエスの体を斬りながら抜き去り、ヤマトに切りかかる。アシドに拳を落とすが、簡単に避けてみせ、手首を切り落とす。
「行け!」
『ぐぅぬぁっ!!』
興奮状態により痛みに鈍くなっており、目の前の敵を相手する。コストイラが刀に火をともし、相対する。コストイラは疾走し、ヤマトはそれに合わせるように残っていた左拳を振るう。ヤマトの背中に激痛が走る。シキが、ヤマトの背にあった槍を引き抜いたのだ。鈍くなっていても痛みはある。ヤマトの拳がブレ、コストイラを掠める。コストイラは斜めに回転させ飛び越え、ヤマトの腕を蹴り、ヤマトの巨体を斬りつける。
ヤマトの体はグラリと倒れ掛かる。アシドはシキから槍を受け取り、コストイラの後ろから追い抜く。アシドはコストイラの刀の側面に着地し、コストイラは腕の力だけで打ち上げる。
加速するアシドはヤマトの胸を突き穿つ。ヤマトは倒れながら、支柱の一本を掴むが、ボキリと折れる。踏鞴を踏みながら下がっていき、壁に衝突する。そのまま、壁を突き破る。
一つの綻びから、バラバラと建物が崩れていく。建築学を無視した急造の教会は崩落していく。
「やっべ。逃げろ、逃げろ!」
「崩れてんじゃん!」
「フェアっ!?」
7人は慌てて教会から飛び出し行く。まさかエンドローゼが一番に外に出るとは思わなかった。逃げ足は速いのか?
「派手にやってんな。やるな、お前ら」
飛び出してきたアレン達の目の前には、3m大の男が、岩を背に瓢箪から酒を飲んでいた。
「オレはよォ、この教会が気に入らなかったんだよ。ついにぶっ壊れたか。いやぁ機嫌がいい。気分もいい。こういう時は祝宴だよなっ!!」
男はそう言うと、どこから出したのか人数分の盃を人数分取り出す。それらを地面に置くと、ドカリと座り、酒を注ぐ。男の猛禽類のような鋭い目線は、拒否という選択肢を作らせなかった。
「にしてもあんなに派手にぶっ壊れるとはなァ。ガッハッハ。分かってるじゃねェか」
背をバンバンと叩かれ、アシドが噎せる。助けを求めるように目線を送るアシドをコストイラやアストロは全力で無視する。すまない、アシド。君は生贄なんだ。
くぴりとお酒を一口飲んだエンドローゼが倒れた。
「エンドローゼってお酒に弱いのね」
アストロはエンドローゼの背を撫でる。
「お前、それ、楯か? ひしゃげてんな。何したんだよ」
「魔物の攻撃を防ぎました」
「ふーむ」
男は楯を撫で、その硬さに片眉を上げる。
「この硬さがひしゃげたか。面白ェ。この近くに河童の里があんだ。河童なら整備してくれんだろ。オレの名前を出せば確実だ」
自信満々に自分のことを指さす。
「そういえば、あなたは誰ですか?」
「え? あれ? 名乗ってなかったっけ?」
「はい」
「おいおいおいおい。誰とも知らずに付き合ってくれたのかよ、ありがとな!オレはレイベルス。このあたりじゃ結構有名な鬼なんだぜ」
これに苛立ちを示すのがマーエン教だ。当たり前だろう。元々、世界の宗教はマーエン教のみだったのに、他の宗教に信者を取られたのだ。自分達より教徒のいる宗教を目の敵にしている。
宗教とは領土だ。
領土を拡大するために日夜戦争している。他国の領土を奪い取ろうとする侵略行為を布教と呼び、その戦いを宗教戦争と呼ぶ。それらも、必ず正義の名の下に行われる。大体の場合は繁栄と幸福のためだ。
正義はこちらにあるのだから、何を言われようと相手の主張は悪である。かの有名な騎士王アスタットは正義の反対は別の正義だと主張したが、誰も聞き入れようとしなかった。だってそうだろう。正義の反対は悪なのだから。
急造の教会の中で、記憶喪失の青年が体を起こす。急に建物が揺れたのだ。青年は寝起きの頭に手を当て、左右に振る。
『教会が揺れるなんて、ヤマト様が許さぬだろう。ということは今はヤマト様がいらっしゃらないのか? となれば、教会を護るのは私?』
考えると、そこからの行動は早かった。貴族の外出用のような洋服を手に取りながらベッドを下りる。服を着ると、曲刀と仮面を手に取って部屋を出る。ドンと教会に繋がる連絡通路の扉が揺れた。
おかしい。ヤマト様は信心深いお方だ。起きている時間の9割以上は教会内にいらっしゃる。今も教会内にいらっしゃるはずだ。こんなに揺れるようなことが起きるはずがない。
『ヤマト様!? 如何なされたのでしょうか?』
青年は扉を開け、教会内に入る。
怒れるビショップは、卑しき冒険者たちと戦っていた。
『死ね!背教者どもめ』
ヤマトの大声を、青年は聞いたことがなかった。相当取り乱しておられる。青年はヤマト様を鎮めるべき立場の地位にいる。しかし、青年はヤマト様の背教者という言葉に身を熱くした。背教者死すべし。邪教徒すべし。
マーエン教の教えに従い、青年は曲刀を抜く。
『助太刀いたします』
青年は一番近くにいた銀髪の少女を狙う。小柄で華奢な少女など魔物となった青年のパワーとスピードでぐちゃぐちゃにしてやる。
上段から振り下ろされる曲刀を、少女は見もせずにナイフを抜き、曲刀の腹を押し上げ、少女の左踵が青年の頬に刺さる。青年の意識が飛ぶ。
「何だ?」
『っ!? ノエス!』
ヤマトはノエスに駆け寄り、抱きかかえる。体を揺らして起こそうとする。
『ノエス? ノエス!』
『う、や、ヤマト様』
『良かった。では背教者を』
『はい。討ちましょう』
アシドが槍でヤマトを刺すが、ヤマトは動じない。
『ヤマト様をよくも!』
ノエスが動き、アシドに切りかかる。アシドは槍を抜かずに離脱する。
『ヤマト様、槍を』
『抜かんでいい。出血多量だ』
『分かりました』
ノエスは曲刀を振り、体の向きを変える。
『背教者をぶった切る』
ノエスは一直線に走り出す。無手のアシドは合気道のような開手の構えをとり、対応する。ノエスが上段から斬りかかるが、外に逃げるように体を回し、足を払う。その隙に一時離脱する。
ヤマトはアシドを狙い、拳を振るう。アシドは反応しない。仲間を信頼しているからだ。ヤマトとアシドの間にレイドが入り込む。楯で拳を受け止める。ズザザと足が地面を滑るが、アシドより前で完全に止める。
ノエスは立ち上がろうとするが、アシドが曲刀で刺し、縫い留める。ヤマトは押し潰すように上から拳を落とす。アシドとレイドはすぐに離脱する。ヤマトはノエスに気付き拳を止めるが、拳の風圧でノエスの体が少し潰れる。シキはヤマトの右拳に乗り、ナイフで腕を斬りながら肩まで走る。そして、強烈な蹴りでヤマトの兜を蹴り、体をブレさせる。
アシドはノエスを刺していた曲刀を掴み、ノエスの体を斬りながら抜き去り、ヤマトに切りかかる。アシドに拳を落とすが、簡単に避けてみせ、手首を切り落とす。
「行け!」
『ぐぅぬぁっ!!』
興奮状態により痛みに鈍くなっており、目の前の敵を相手する。コストイラが刀に火をともし、相対する。コストイラは疾走し、ヤマトはそれに合わせるように残っていた左拳を振るう。ヤマトの背中に激痛が走る。シキが、ヤマトの背にあった槍を引き抜いたのだ。鈍くなっていても痛みはある。ヤマトの拳がブレ、コストイラを掠める。コストイラは斜めに回転させ飛び越え、ヤマトの腕を蹴り、ヤマトの巨体を斬りつける。
ヤマトの体はグラリと倒れ掛かる。アシドはシキから槍を受け取り、コストイラの後ろから追い抜く。アシドはコストイラの刀の側面に着地し、コストイラは腕の力だけで打ち上げる。
加速するアシドはヤマトの胸を突き穿つ。ヤマトは倒れながら、支柱の一本を掴むが、ボキリと折れる。踏鞴を踏みながら下がっていき、壁に衝突する。そのまま、壁を突き破る。
一つの綻びから、バラバラと建物が崩れていく。建築学を無視した急造の教会は崩落していく。
「やっべ。逃げろ、逃げろ!」
「崩れてんじゃん!」
「フェアっ!?」
7人は慌てて教会から飛び出し行く。まさかエンドローゼが一番に外に出るとは思わなかった。逃げ足は速いのか?
「派手にやってんな。やるな、お前ら」
飛び出してきたアレン達の目の前には、3m大の男が、岩を背に瓢箪から酒を飲んでいた。
「オレはよォ、この教会が気に入らなかったんだよ。ついにぶっ壊れたか。いやぁ機嫌がいい。気分もいい。こういう時は祝宴だよなっ!!」
男はそう言うと、どこから出したのか人数分の盃を人数分取り出す。それらを地面に置くと、ドカリと座り、酒を注ぐ。男の猛禽類のような鋭い目線は、拒否という選択肢を作らせなかった。
「にしてもあんなに派手にぶっ壊れるとはなァ。ガッハッハ。分かってるじゃねェか」
背をバンバンと叩かれ、アシドが噎せる。助けを求めるように目線を送るアシドをコストイラやアストロは全力で無視する。すまない、アシド。君は生贄なんだ。
くぴりとお酒を一口飲んだエンドローゼが倒れた。
「エンドローゼってお酒に弱いのね」
アストロはエンドローゼの背を撫でる。
「お前、それ、楯か? ひしゃげてんな。何したんだよ」
「魔物の攻撃を防ぎました」
「ふーむ」
男は楯を撫で、その硬さに片眉を上げる。
「この硬さがひしゃげたか。面白ェ。この近くに河童の里があんだ。河童なら整備してくれんだろ。オレの名前を出せば確実だ」
自信満々に自分のことを指さす。
「そういえば、あなたは誰ですか?」
「え? あれ? 名乗ってなかったっけ?」
「はい」
「おいおいおいおい。誰とも知らずに付き合ってくれたのかよ、ありがとな!オレはレイベルス。このあたりじゃ結構有名な鬼なんだぜ」
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる